差すだけでスマートTVになるChromecastが韓国で発売、ユーザーは歓迎もTV業界は懸念 [2014年5月16日]

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グーグルコリアは、2014年5月16日より韓国の量販店で「Chromecast(クロームキャスト)」を正式発売すると発表した。韓国では、Chromecastさえあれば自宅の安価なテレビが色々な機能を持つスマートテレビに大変身すると宣伝している。

 Chromecastは、USBのような形をしたメディアストリーミング機器(写真)。テレビのHDMI端子に差し込むだけでインターネットとスマートフォンやタブレット端末に接続し、各種動画をテレビで視聴できるようにしてくれるものだ。インストールが要らないので、誰でも簡単に使えるメリットがある。


写真●グーグルコリアのChromecast販売案内画面
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 Chromecastがあれば、YouTubeをはじめとしたネット動画サイトはもちろん、Google Playで購入した映画をスマートフォンやタブレット端末ではなくテレビの大画面で視聴できる。コンテンツパートナーとしてグーグルコリアは、モバイル向けにドラマの再放送VODや映画VODを提供している韓国の大手動画配信サイト「TVing」(ケーブルテレビ会社のCJ Hellovisionが運営)と、「Hoppin」(キャリアのSK telecomの関連会社であるSK planetが運営)と提携した。

 スマートフォンやタブレット端末から動画アプリを立ち上げて観たいコンテンツを選択し、Chromecastのアイコンをタッチすると、すぐにテレビにコンテンツが映し出される。同じWi-Fiネットワークにつながっているスマートフォンやタブレット端末がリモコンになる。ユーザーは、IPTV(通信事業者が運営する有料インターネットテレビ)やデジタルケーブルテレビのような有料放送を申し込まなくても、好きなときに好きなドラマや映画を安価な費用でテレビで観られる。

 Chromecastは、接続ケーブルでテレビとスマートフォンをつなげて動画を観るのとどう違うのか。スマートフォンで選択した動画を、Chromecastを使って再生した場合、スマートフォンで他の作業をしても、画面をロックしても、テレビからは動画が流れ続ける。スマートフォンのバッテリーも消耗しない。


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趙 章恩=(ITジャーナリスト)

 日経パソコン

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