第36回:お姉さま達のハートに火をつけた“ワンソナム”とは? ジョン・イルウ&ユン・ゲサンを紹介





第36回お姉さま達のハートに火をつけた“ワンソナム”とは?
               ジョン・イルウ&ユン・ゲサンを紹介

2007年4月20日


 この頃、韓国で流行している「ワンソナム」。韓国語で大事な男という意味の「ワンジョン・ソジュンハン・ナムジャ」の略語で、美少年系の俳優につけられる勲章のような修飾語だ。ドラマ「宮」に出演したジュ・ジフンとキム・ジョンフン、「私の名前はキム・サムスン」に出演したヒョン・ビンなどが代表的なワンソナムで、まず女性よりきれいな肌と少女漫画から飛び出たようなハンサムな顔は基本条件。さらにちょっと乱暴で無口で、でもとても奥が深く、さりげないやさしさをみせてくれて、母性本能をくすぐるお茶目でかわいいところもあるなど、3拍子も4拍子もそろった男性でないと、ワンソナムとは言えない。

 雑誌やショッピングモールでも「ワンソナムになるにはこう喋れ」、「ワンソナムのファッションセンスはここが違う」なんて特集しているし、ブログやSNSでも「ワンソナム」の話題で持ちきり。少し前までは「フンナム」といって、美男子ではないけど何故か気になる男性、性格がよくて専門職で温かみのある男性が人気だったのに。フンナムの代表的な存在としてはサッカー選手の「パク・ジソン」、「頑張れグムスン」のイ・ミンギなどだ。

 今回紹介する俳優はまさにのデビューから2か月で一気にお姉さま達の「ワンソナム」になった、その名は「ジョン・イルウ」。そして逞しくなって帰ってきた「ユン・ゲサン」の二人です。


●デビュー2か月で大ブレークしたジョン・イルウ

 2006年11月放映開始された月~金夜8時20分からのシットコム「構わずハイキック」で、勉強はだめで不良っぽい双子の弟の高校生ユンホ役でドラマデビューしたジョン・イルウは、デビューからたった2か月で、小学生から主婦まで幅広い年齢の女性に「ジョン・イルウを見るためにハイキックを観ている」とまで言われるほど、大物に成長した。「ハイキック」の監督もオーディションでジョン・イルウを見かけた瞬間、「この子はすごいぞ!」と惚れ込み、筋肉質で無口な役だったユンホのキャラクターを、ジョン・イルウそのままのキャラクターに変えたほど。

 色白で背が高く笑うと目が三日月になる甘いマスクに、いつもつんとしていて冷たく、口数は少ないけど片思いしている先生を陰で見守り、時には励ましてあげようとバカなこともしてみたり。殴り合いの喧嘩もよくするし、バイクを乗り回すワイルドな面もあるけど、欲しいものがあると「ママ! 母上! お母様!」と愛嬌を振りまく甘えん坊の面も持つユンホ=ジョン・イルウのオーラはまさにワンソナムそのもの。1987年9月9日生まれだから今年でちょうど二十歳。少年と男の両方の顔を持つところが魅力と評価されているとおり、お姉さま達の期待を裏切らないよう、ぐんぐん成長してほしい。








ジョン・イルウ(※ 画像はクリックで拡大)


●タフな男前になって戻ってきたユン・ゲサン

 もう一人紹介したいのはユン・ゲサン。アイドルグループ「GOD」(GODは歌唱力も歌もみんなよかったからアイドルと呼ぶのは申し訳ないが)出身だから新人とはいえないが、凛々しく軍を除隊して俳優として芸能界復帰。あの癒し系スマイルに、お姉さま達はほろ~りうっとりしてしまう。韓国男子は軍に行く前と後では大違いと言うが、ユン・ゲサンも例外ではなく、「GOD」時代とは全然違う、髭にタフな男前になって戻ってきた。いつの間にか筋肉もついて、大人って感じがムンムンしている。4月14日~15日は東京と大阪でファンミーティングも開催し、1,500人以上のファンが集まったと韓国のマスコミでも大きく報道された。

 日本のファンも、韓国のファン以上に大事にするという意志をみせてくれたから、なおさら注目してあげないとね。復帰作に選択したのは、ドラマ「兄嫁は19歳」や映画「僕らのバレエ教室」とはかなり違う雰囲気のドラマ「愛に狂う」。これは恋人を殺した男を愛してしまう男女の運命を描いたドラマで、ユン・ゲサンが出演すると騒がれた割には、じれったいストーリーのせいか、残念ながら視聴率は低かった。ファンとしては、あの暗い惨めな役よりは「兄嫁は19歳」で見せた手を焼かせるやんちゃなお坊ちゃま役の方が見ていて楽しいのは確か。毎回泣く場面ばかりだと、観る方も心構えなしでは疲れるからね。でもユン・ゲサン本人は「もっと色んな役柄に挑戦したい。次はものすごい明るい役か悪役をやってみたい」と語っている。いよいよ演技に目覚めたのね!








ユン・ゲサン(※ 画像はクリックで拡大)

 そういえば「兄嫁は19歳」のスンジェと「ハイキック」のユンホって似てませんか? 韓国の女性が好きなワンソナムは、はやり不良だけど実はやさしいキャラ。やさしいだけじゃだめということですね。

 次回はゴールデンウィーク特集として、若手ワンソナム達のドラマを一挙ご紹介。乞うご期待!


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RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情  
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