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2018年9月12日~13日の2日間、ソウル市内で第2回目となる「Samsung AI Forum」が開催された。主催したのは韓国Samsung Advanced Institute of Technologyと韓国Samsung Researchである。
Samsung ResearchはAI・IoT・セキュリティなどインダストリー4.0の基盤技術の確立に向け、韓国Samsung Electronics社の研究組織であるDMC(Digital Media Communication)研究所とソフトウエアセンターを統合して新たに生まれた組織である。世界24カ所にある研究拠点と2万人の研究者をまとめる組織でもある。
主催者はフォーラムの目的を、「世界最高レベルの研究者と共に最新AI技術動向を共有し、AIの応用とイノベーションの方向性を模索する交流の場」と説明した。フォーラムは世界トップレベルのAI研究者を招聘した講演会だけでなく、AI分野を研究する韓国の大学生が世界の研究者の前で自身の研究内容をポスター発表し、アドバイスをもらう交流の役割を果たした。主催者は「今日フォーラムに参加した学生が著名な研究者の発表を聞いて刺激を受け、将来素晴らしい研究成果を残すかもしれない。AI研究のエコシステムを拡大したい」と人材育成の狙いもあるとした。フォーラムは2日間で1500人以上が参加し、主催者が予想した量の5倍も申し込みがあったため、サテライト会場まで用意した。
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趙 章恩=(ITジャーナリスト)
《日経Robo》
2018.10
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/mag/rob/18/00006/00014/