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サムスン電子のGalaxyシリーズ一色だった韓国のスマートフォン市場が変わろうとしている。
アップルのiPhone 6と同Plusを買うために、韓国にいながら海外のアップルストアにネット注文したり、手数料を支払ってでも購入代行を利用したり、韓国での正式発売を待てずiPhone 6/Plusに早く乗り換えようとする動きが盛んに起きていることは先週お伝えした通り(関連記事:iPhone 6発売まで待てない!ネット経由で海外から買い求める韓国ユーザー)。そんな中、9月末からはソニーとファーウェイも話題に加わった。
2014年9月29日、ソニーは韓国で「Xperia Z3」を発売した。ソニーのXperiaといえば、韓国でも2070万画素(Xperia Z2)の優秀なカメラが人気のスマートフォンである。Z3はハイレゾ音源に対応し、防水防塵機能を強化。さらなる広角化を図ったカメラレンズや、5.2インチの大きさで重さが152gと軽くなったことも好評だ。
前から見るとZ2と変わらない無駄のない四角いデザインだが、横から見るとZ2より丸みを帯びたデザインになっていて、少し薄くて手に馴染む。端末価格は79万9000ウォン(約8.9万円)だが、2年契約で購入するともう少し安くなる。
9月30日には、ファーウェイが「Honor 6」を韓国のMVNO(仮想移動体通信事業者)向けに仕様を変え、「X3」という名前で発売した。5インチ、1300万画素カメラ、LTE-Advanced(LTE-A)を利用できるスマートフォンなのに、端末価格は52万ウォン(約5.9万円)ほどで、MVNOの料金プランで最も高い月額約3400円で2年契約すると、割引が適用されて端末価格は33万ウォン程度(約3.7万)になる。
LTE-A対応の5インチスマートフォンが33万ウォンというのは、韓国では今までにない激安で、サムスン電子やLGエレクトロニクスの半額以下の値段である。