[エンタメコラム] 韓国ドラマ史に残る「愛の群像」 その1

ヨン様の名作を振り返る! 韓国ドラマ史に残る「愛の群像」



この「CHO!! エンタメコラム」では、ドラマや映画を中心に、韓国の生活や文化、観光などについて幅広く紹介していきます。「こんなドラマを紹介して!」、「この俳優が気になる!」というようなリクエストもどんどん送ってくださいね。


 


さて、連載開始を記念して最初はやっぱり! 大好きなヨン様のドラマを振り返りたいと思います。「冬のソナタ」をきっかけにヨン様と出会い、韓国と出会い、仲間が増え趣味が増え、人生が大きく変わったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本のドラマやハリウッド映画にはない韓国ドラマ特有の雰囲気や、つい口にしたくなるセリフ(ちょっと照れくさいですけど)、覚えやすい主題歌のメロディーなどが頭から離れな~い、なんてことはありませんか?


 


朝昼晩のご飯を食べるのと同じように、毎日2~3時間はドラマを観るのが日常になっている私。月火ドラマ、水木ドラマ、金曜ドラマ、週末ドラマ、それにウィークデーに毎日30分放映されている一日ドラマと朝ドラマをしっかり毎回チェック! ほかのドラマと時間がダブってしまい見逃したものも、ちゃんとケーブルテレビかネットの「ダシボギ(ダシボギとはもう一度観るという意味で、テレビ番組を有料で視聴できるネットサービスのことです)」を利用して観ているので、韓国で放映されているドラマはほぼすべて堪能しています。最近は画面に向かって話しかけることもしばしば……。「そんなのあり得ないよ!」と突っ込んだり、「騙されないで~」と叫んだり……重症ですね。


 


私がここまでドラマ好きになったのは、「若者のひなた」という作品がきっかけなんです。ヨン様が映画監督を夢見る裕福なお坊ちゃまを演じたこのドラマ、覚えていますか? 留学を終えて戻って来たときのヨン様の無精ひげ姿は、今でも忘れられません。かっこよかったわ~。


 


そして、「おもしろいから観る」とか「ヒマつぶしに観る」のではなく、ひとつのシーン、ひとつのセリフも逃さずに堪能し、何度も何度も繰り返し観たドラマは、今日ご紹介する「愛の群像」が初めてでした。今でもドラマのタイトルを聞くだけで胸の奥がジーンとするほどです。登場人物と一緒に悩み、泣き、そして笑い……。放映時間が近づくとソワソワし、無我夢中で画面に引き込まれたのは、この作日が初めてでした。


 


ストーリー展開やセリフに、ハッとさせられるんですよね。出生の秘密、交通事故、記憶喪失、御曹司などが出てこないと物語が成り立たないのかと批判されるこの頃のドラマと違って、剥き出しになった人間の本性をリアルに描いているからでしょうか。主人公たちの会話を何度も噛みしめてしまうほど、セリフも新鮮でした。


 


「私、30年も生きてきたのに、あなたに出会う前のことはあんまり覚えていないの」、「彼女を愛することは僕の人生を愛することです。だから諦められないんです」……ステキなセリフだと思いませんか?


 


「愛の群像」は、おとぎ話ではなく、大げさな偶然の連続でもなく、その辺にいるような普通の人々の普通の愛の物語です。けれど、人を好きになるのに理由はなく、「あなたのこういうところが好きです」というのは愛ではなくて、「説明できないけれど、とにかく一緒にいると、どんな苦痛にも耐えられるほど幸せ」ということが愛なのだということを切実に感じさせてくれたドラマでもあります。


 


それに、私が生まれて初めてロケ地めぐりをしたのも「愛の群像」でした。主人公のジェホ(ヨン様)が通う大学という設定になっていたソウル市立大学へ行っては、ドラマに登場した場所を歩き回り、「ジェホがここに座っていたのね~」なんて感激していたことがあります。あれからもう10年が経つなんて、早い!


 


驚いたことに、スカパーのインタビューでヨン様がもっとも記憶に残る出演作として選んだ作品が「愛の群像」だったんです。ヨン様にとっても大事な想い出の作品なのですね。嬉しい!


 


一体どんな作品だったのか、次回、じっくり振り返って見ましょう!


ニッコリア
Cho!エンタメコラム
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