キヤノン 韓国デジカメ市場に直接進出(2005年10月10日 掲載)

LGとの係は微妙に


 




 【ソウル】キヤノン(御手洗富士夫社長)が韓デジタルカメラ市場に直接進出する。キヤノンは、2000年から合商社のLG商事由でデジカメを販してきた。今回、韓でデジカメ事業を担する韓法人「キヤノンコリアコンシュマイメジング」(資本金34億ウォン=約3億4000万円)を設立し、ソウル市江南にオフィスを構えた。LG商事との契約が終わる6月をメドに本格的な業活動にり出す。一方、ロッテとの合弁社である「ロッテキャノン」での複機やプリンタなどの事務機器事業はそのまま継続する。


 


 LG商事の係者によれば、「キヤノンから韓自に市場展開したいとの連絡があった。すでにビジネス略を立てているはず」と話している。LG商事は00年からキヤノンのフイルムカメラとデジカメ、レンズ、アクセサリを販し好調な業績を上げてきた。LG商事キヤノンを担するデジタル映像事業部はキヤノンの製品の輸入販だけで年間2000億ウォン規模のり上げを記している。キヤノンとの契約が切れることで、LG商事はかなり打を受けるものと見られている。


 


 しかしその一方で、LG商事が展開する5つの直店「キヤノンプラザ」とオンラインショッピングモルは韓国内で知名度が高く、自社の流通網をキヤノンコリアがそのまま活用する可能性が大きい。そのため、今後の業活動でも、キヤノンはLGと提携する可能性が高いという測も流れている。


 


 昨年、韓デジカメ市場シェア4位だったキヤノンは、今年に入ってトップの「三星テクウィン」を猛追して2位に急上昇している。韓で人の高いキヤノンが直接進出することで、デジカメ市場に相な影響を及ぼすのは間違いない。


 


 キヤノンの韓進出にして韓のデジカメ業界係者は、「キヤノンの直接進出はトップシェアを狙っているという意味。攻的なマケティングが始まるのではないか」と警戒している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2005年10月10日 vol.1108 載]  Link 


 

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