サムスンとSKハイニックス、GPU特需に伴うHBM需要で復調の兆し

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2023年10月26日、韓国産業通商資源部(部は省に相当)と韓国半導体産業協会は第16回半導体の日の記念式典を開催した。韓国が半導体輸出100億米ドルを達成した1994年10月29日を記念し、2008年より毎年10月最後の木曜を半導体の日に指定、授賞式と半導体展示会を開催している。

 記念式典では、韓国が国を挙げて取り組んでいる「半導体超強大国達成戦略」目標達成のために貢献した関係者を表彰した。韓国Samsung Electronics(サムスン電子)半導体部門 最高経営責任者(CEO)のキョン・ゲヒョン氏が韓国半導体産業の発展に寄与した功績を認められ、大賞に当たる金塔産業勲章を受章した。2013年世界初V-NAND(3D NAND)フラッシュメモリー開発、2028年感性を目標に約20兆ウォンを投資し次世代半導体R&D団地建設を推進していることなどが高く評価された。半導体素材の国産化に貢献した韓国Soulbrainholdings(ソールブレイン・ホールディングス)が銀塔産業勲章、韓国SK hynix(SKハイニックス)のイ・ビョンギ副社長が銅塔産業勲章を受章した。韓国政府は半導体超強大国達成戦略のため、「超格差製造力確保」、「ファブレス・素材・部品・装備の競争力向上」、「グローバル通商環境の不確実性解消」を課題としており、これらの部門で活躍した企業と専門家を表彰している。

 韓国半導体2大企業であるサムスン電子とSKハイニックスの2023年7~9月期決算は赤字が減った。メモリーの価格が約2年ぶりに反騰し始めたこともあり、メモリー半導体の回復の兆しが見え始めたといわれている。サムスン電子の営業損益は前期4兆3600億ウォンの赤字から3兆7500億ウォンの赤字になり、SKハイニックスの連結営業損益は前の四半期2兆8821億ウォンの赤字から1兆7920億ウォンの赤字と、赤字額が減少している。

 章恩(ITジャナリスト)

 

(NIKKEI TECH)

2023. 11.

-Original column

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01231/00098/

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