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修学旅行中の高校2年生325人と教師14人など、乗員乗客476人を乗せて仁川港から済州(チェジュ、韓国の南にある島)に向かっていた客船が韓国の南西部にある珍島(ジンド)付近の海で沈没した。4月16日の事故から8日目を迎える23日の昼時点で死者は150人を超え、150人以上がまだ行方不明のままである。テレビや新聞では懸命の救助活動が行われているというが、事故直後に自力で脱出した人以外、誰一人救助されていない。
「客室に残ってください」という案内放送をして船長が真っ先に船を捨てて逃げ出したことも知らず、高校生たちは案内放送に従い、客室に戻って救助を待っていたとみられる。高校生325人の中で助かったのはたったの75人。事故後の取材で、セウォル号の沈没を真っ先に海洋警察に通報したのは船長ではなく高校生、親と離ればなれになり泣いている子供を助けたのも高校生だということが分かった。
多くの高校生が取り残されたまま、船が沈んでいくのをテレビの生中継で見ていた韓国国民の多くが「心的外傷後ストレス障害」状態に陥り、何もしてあげることができなかったと自分を責めている。
事故後、SNSやブログのプロフィール写真を黄色いリボンの絵に変える人が増え始めた。黄色いリボンは「愛する人が無事家に帰ってくることを願う」というメッセージが込められている。
「セウォル号の中にまだ生存者がいるという希望を捨ててはいけない、奇跡が起きることを祈っている」という意味を込めて、プロフィール写真を黄色いリボンに変えているのだ。Twitterを利用するK-POPアイドルや著名人らもプロフィール写真を黄色いリボンの画像に変え、生存者捜索費用に使ってほしいと寄付をしている。