甘いデザートに目がない私。日本に行くと必ずケーキバイキングに立ち寄り、至福の時間を過ごします。韓国にもケーキバイキングはありますが、高級ホテルのラウンジで期間限定で開催されるぐらいなので、物足りないんです! ファミリーレストランのデザート食べ放題もありますが、ケーキは2~3種類しかないんです! 甘すぎず、こってりしすぎず、チーズやフルーツの味が生き生きしているケーキが食べたい!
韓国の住宅街にあるケーキ屋さんのものは、まだ油っぽいバタークリームのケーキが多く、生クリームケーキはフルーツでデコレーションされたそっけないものばかり。ソウル市内の中心部やデパ地下の高級ベーカリーに行かないと、味もデコレーションも最高のものは食べられません。
「あ~口の中に入れたとたん溶けてなくなる生クリームがどうしてもほしい! 濃厚なティラミスが食べたい!」というときに駆け込むのが、明洞や大学路にある緑茶カフェ「o’sulloc」です。
アギチャギでも紹介されたo’sullocは、カフェの中でも格別です! これは断言できます! 韓国初の緑茶専門カフェとしてオープンし、緑茶ラテと緑茶ティラミスをメガヒットさせた名店であります。今まで緑茶というと、朝鮮時代の屋敷を改造した伝統喫茶で、ちゃぶ台を前に飲む厳かな飲み物というイメージがありました。o’sullocは韓国の緑茶文化を守りながらトレンドも忘れず、モダンなインテリアに囲まれた店内で、いっそうおいしく改良したチェジュ産緑茶が楽しめるカフェとして幅広い世代に愛されています。明洞店の2階へ続く階段には見事な影絵アートがあり、テーブルの真ん中に穴を開けて木を植えたり、緑茶の葉をアロマの代わりに炊いたりしていて、明洞の真ん中なのに、森の中にいるような気分にさせてくれるんです。
明洞に行く日は何が何でもo’sullocの緑茶アイスや緑茶ラテ、緑茶ティラミスを堪能せずにはいられないほど、大好きです。食事は明洞の裏道にある安い食堂で済ませても、デザートだけは本物を楽しみたいじゃありませんか~。o’sullocがオープンしてから、うちの家族の誕生日には必ず緑茶ティラミスのホールサイズをオーダーするようになりました。o’sullocのケーキを一度食べると、もうほかのケーキは口に合わなくなってしまうからです。
o’sullocで絶対外せないメニューは緑茶ラテ、緑茶ティラミス、ロールケーキです。チェジュ産の蜂蜜とアールグレイを使ったブラックロールケーキは、飽きることなく、いくつでも食べてしまいます。緑茶クッキーも、穀物の香ばしさとほろ苦い抹茶の後味が病みつきになってしまうので要注意です。
o’sullocはカフェですが、緑茶文化を継承するためのアンテナショップでもあります。パッケージがとてもかわいい緑茶や茶道具も販売しています。ニッコリアスタッフいち押しのo’sullocのお土産は、「緑茶美人」という石鹸セットです。チェジュ産の緑茶を使った植物性石鹸で、泡立ちがよくさっぱり洗いあがるのに、全然つっぱらず、敏感肌の洗顔にもボディーにも使えるスグレものです。これはo’sullocでしか手に入らないものですが、あまりにも人気で生産が追いつかず、品切れになることが多いので、見つけた日に、即、買いだめしてしまうほどです。裏技ですが、緑茶美人石鹸の泡を顔につけて3分ほどパックすると、自然に角質が取れてつるつるになります!
もうひとつ、ケーキがおいしいおすすめのカフェは、清譚洞の島山公園前にある「CECI CELA」です! 「ほっぺたが落ちそう」というのはこういうときに使う言葉なのだというのを教えてくれました。おすすめはなんといっても自家製のキャロットケーキ!! すりおろしたにんじんを入れたジューシーな生地のあいだにクリームチーズを挟み、さらに生クリームと一緒にいただきます。このほのかな甘みとしっかりした歯ごたえは、病みつきになること間違いなし!
「CECI CELA」はベルギーワッフル専門店としてオープンしましたが、自家製ケーキもおいしいんですよ。イエローとブルーが目印のメルヘンチックなインテリアに囲まれ、アンティーク調の食器でキャロットケーキを食べていると、ヨーロッパのどこかでお茶をしているような気分を味わえます。
韓国のカフェのいいところは、なんといっても融通が利くところです。メニューにないものでも作ってくれたり、買ってきてくれたり……。また、「ケーキやアイスクリームに生クリームをてんこ盛りにしてください」とオーダーしても、追加料金なしでやってくれます。私はいつも生クリームを追加してもらってます。
韓国らしい骨付きカルビや辛い海鮮鍋やナクチボックム(たこをコチュジャンと野菜で炒めたもの)を楽しんだあとは、おしゃれなカフェでセレブ気分を味わってみましょう。ソウルでの思い出がまたひとつ増えること間違いありません~。
by: 趙章恩
2009年09月24日
「ニッコリア」: ダイナマイト・コリア 今日もドキドキ探検に出かけよう!