ソウルで味わう異国の味!


安山駅前。多文化村特区グルメガイド地図。


安山駅前公園。多文化村特区らしく、アジア各国首脳の壁画があります。



安山駅近くのウズベキスタン料理専門店「サマルカント」のサムサ。韓国で味わう安くておいしいアジア料理もおすすめです。



中国朝鮮族名物料理の羊肉串焼き。




韓国料理とはひと味違う辛さが病みつきになります。





ニッコリアスタッフにも評判が高い、革と毛皮のオーダーメイドで有名な「ノースビーチ」があるソウルの梨泰院(イテウォン)。IKKOさんのお気に入りの場所として、日本でもよくテレビで紹介されていますね。


イテウォンは、アメリカに輸出される韓国製の革製品や有名ブランドのラベルをつける前の洋服を売っているショップがたくさんあるので、おしゃれ好きにはたまらない街です。今ではソウルの中でもっとも外国人が多い観光名所として賑わっています。


イテウォンには、本場のイタリアンやフレンチレストランのほか、インド、東南アジア、東ヨーロッパ、中近東、南米、アフリカなど、日本でもあまり見かけないような異国のレストランが密集しているんです。週末ともなれば、フレンチレストランのテラスでブランチを楽しむ女性グループや、あちこちのレストランで写真を撮っているブロガーたちに出会えます。


イテウォンよりもっとディープで不思議なアジアの街、東大門市場の裏道と安山(アンサン)もおすすめです。個人的に月に1回は通っているほど、大好きな街です。


東大門運動場駅5番出口のうしろには、中央アジアの素朴なレストランが密集しています。東大門市場に買い付けに来たロシア商人がおもなお客さんですが、最近は異国の味に惹かれて通う韓国の人も増えています。


この裏道で私が一番好きなお店は「パン屋さん」です。韓国のスーパーでは売っていない羊肉が入ったコロッケのようなパンや、じゃがいもやかぼちゃが入った、「いかにも遊牧民!」という感じの大きなパンが1個1000~2000W。ひとつ食べただけでお腹がいっぱいになるんですよ。東大門市場でショッピングする前に何か食べたくなったら、まず屋台のトッポッキを食べて、次にここでパンを買って歩きながら食べるのが定番コースになりました!


もうひとつのおすすめスポット安山は、ソウル駅から地下鉄で1時間ほどのところ。遠いといえば遠いのですが、「ソウルにはもう10回は行った! もっと斬新な場所はないの!?」というリピーターのみなさんにおすすめです。ちょうどいい半日旅行になりますよ。


安山は町工場の多いところで、東南アジアや中国からやってきた人たちが自然と集まりました。その人たちが自分の故郷の料理が恋しくて料理店をひとつふたつとオープンしはじめたのが、「安山多文化村特区」の始まりでもあります。そのため、おしゃれにアレンジされたイテウォンのレストランとは全然違って、その国の素朴な家庭の味がそのまま再現されています。


自治体も「安山多文化村特区」には力を入れていて、「国境のない街」としてガイドブックやマップ作りにも積極的です(安山には外国人用の無料保健所や韓国語教室、テコンドー教室、アジア各国の本を集めた図書館もあるんです)。


そのガイドブックに掲載されている安山市おすすめグルメのひとつが、ウズベキスタン料理専門店「サマルカント」。安山駅を出ると石畳の歩道が続くメインストリートに入って、2番目の道を左に曲がります。


薄くパリッと焼いた生地の中に、牛肉とたまねぎをこしょうで炒めたものが、「これでもか!」と迫力満点に入っていた「サムサ」の味は忘れられません。シンプルな味なのにサクサクのパンと温かい肉汁が混ざり合い、噛むたびに香ばしいんです。メンチカツやコロッケパンとは全然違う風味でした。値段は1個2000W。ほかにもプレーンヨーグルトの風味がさっぱりしておいしい餃子や牛肉煮込みスープなどがあり、いずれもふたりでシェアできるほどの量なのにひと皿5000ウォン以下で、「え~ウソ~」と叫んでしまったほど激安です。


安山でもうひとつ絶対にはずせないレストランがあります。唐辛子や山椒などのスパイス漬けにした羊肉を提供する串焼き専門店「胖子串店」! 長い串1本が600W程度でした。串に刺したにんにくと一緒に羊肉を炭火で焼くと、脂がジュージュー音を立てて、もうたまりません!


羊肉独特の匂いがありますが、スパイスのほどよい辛さのおかげでまったく臭いとは感じませんでした。肉と脂身のバランスが絶妙で、噛むたびに「これはすごい!」と唸ってしまいました。サムギョプサルカルビとはぜんぜん違うけれど、スパイシーなものが大好きな韓国人の口にはピッタリでした。スパイスも独特の香りがあって、これがビールを誘うんですよね。


安山駅からメインストリートをまっすぐ歩くと、つきあたりに外換銀行安山支店があります。その向かい側にある真っ赤な看板のお店なので、すぐ見つけられるはずです!


アジアンレストランは、どこも韓国語がペラペラの外国の方が経営しています。メニューはほとんど写真付きなので「これ!」と指差せばいいし、注文に困ることはないでしょう。


ぜひとも韓国のもっとディープなところを体験して、韓国の新しい顔を見つけてください。



by: 趙章恩

2009年12月16日

「ニッコリア」: ダイナマイト・コリア 今日もドキドキ探検に出かけよう!

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