4代目となるク・グァンモ(具光謨)氏が持ち株会社LG社の会長に就任してからちょうど1年を迎えた韓国LGグループ。

 2019年5月15日に公正取引委員会が公開した韓国の公示対象企業集団(財閥)資産総額ランキングによると、2018年末時点でLGグループは財界4位、資産総額129.6兆ウォン(約11.91兆円)である。

 ちなみに1位はSamsungグループ(414.5兆ウォン、38.08兆円)、2位はHyundai Motorグループ(223.5兆ウォン、20.53兆円)、3位はSKグループ(218.0兆ウォン、20.03兆円)、5位はLotteグループ(115.3兆ウォン、10.59兆円)だった。ク氏は1978年生まれで、韓国の財界ではもっとも若い会長である。そのため韓国では若き会長がリードする「新しいLG」が注目されている。

 従来、LGグループは控えめで保守的とみられていた。控えめすぎる広報が逆に話題になるほどで、SNSでは見かねたユーザーが韓国LG Electronics社製品を宣伝する「#仕事せよLG広報チーム」が流行したこともある。

 ところが、ク氏が会長に就任してから雰囲気が変わり始めた。広報にも積極的で、国内外でのAI(人工知能)とロボット研究に集中投資しながらシリコンバレーにベンチャーキャピタル会社を設立し、さらに自動運転、モビリティーサービス、次世代Liイオン2次電池、VR(仮想現実)、車両用AIセンサ、マイクロLEDなどの先端技術を保有する海外スタートアップに投資した。韓国内ではク氏が大規模な吸収合併で同グループの競争力を高めようとしているという報道もある。

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