三星電子 携帯とプリンタなど強化
「CeBIT」で欧州市場をテコ入れ
【ソウル発】三星電子は、世界最大のIT・通信専門展示会であるCeBIT2007の開催を機に欧州での携帯電話とプリンタ事業などを強化する計画だ。
CeBIT2007に未来型デザインの携帯電話、世界最小型複合機などを意欲的に展示する。携帯電話ではウルトラエディションとHSDPA携帯、今年のグローバル戦略端末など、次世代通信技術を中心に2世代UMPC(ウルトラモバイルPC)、LEDBLU(発光ダイオードバックライトユニット)を採用した30インチLCDモニターなどだ。
展示ブース内にある通信館では「ウルトラコーナー」を設置してデザインを強調したウルトラエディションと機能別に特化させた製品群のウルトラスペシャルに分けて集中的に紹介する。特に多様なメタリックシルバー製品とミラータイプのファッション製品を強調して、上半期のグローバル主力製品と位置づける。
また同社は、韓国独自のモバイルWimaxであるWibroによる多者間TV会議およびモバイルIPTVと統合ネットワークソリューションのiBG シリーズも展示、欧州市場の拡大を狙う。
情報館にはプリンタ、モニター、PC、MP3プレーヤーなどIT製品群を展示し、アピールする。43ppm級の超高速デジタル複合機「SCX-6345」をはじめ、企業向けプリンタと超小型レーザー複合機など、一般消費者はもちろん企業向け市場を攻略できる製品に力を入れる。
三星電子は PC部門でもカメラを内蔵したノートPCや既存製品をより小型、軽量化した2世代UMPCなど携帯性と機能を強化した新製品も揃える。 展示規模は情報館509坪と通信館406坪で、合計すると915坪規模になるとしている。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)
[BCN This Week 2007年4月2日 vol.1181 掲載] Link