【ソウル発】 LGテレコムは4月25日から家庭やオフィスで携帯電話を特定ゾーンの中では固定電話と変わらない料金で使える「キブンゾーン」(気分Zone、気持ちいいの意味もある)サービスを開始した。このサービスはBluetooth機能が搭載されたプラグ型の小型機器「キブンゾーンアリミ」を電気コンセントに差し込めば、半径30m以内では携帯電話を使っても固定電話程度の料金しか課金されないように設計されている。
家庭内では固定電話として、 外では携帯電話として使えるKTの「ワンフォン」サービスに似ている。だが「ワンフォン」はハンドオフができず、通話の途中BluetoothAP地域から離脱してしまうと通話が切れてしまう問題があった。「キブンゾーン」サービスはハンドオフ克服はもちろん安定的な音質と最大7人と同時に通話できるのも特長だ。
通話料は固定電話にかける場合は市内・市外関係なく3分39ウォン(約5円)、携帯電話にかける場合は10秒14.5ウォン(約1.8円)が課金される。基本料金が3万ウォンのプレミアム料金に加入すれば携帯電話同士の通話料は10秒9ウォンとさらに安くなる。
KTはただでさえ固定電話加入者が減っているのに、移動通信キャリアのLGテレコムが固定電話市場を横取りするような真似をするのは法律違反であると猛反発している。KTは公正取引委員会や通信委員会に提訴する動きを見せており、情報通信部に異議を申し立て今すぐ「キブンゾーン」のサービスを中断させるように訴えている。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)