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2月25日、ソウル市国会議事堂前の広場で朴槿恵大統領の就任式が行われた。
政府の国政ビジョンは「国民の幸せ、希望の新時代」、就任式のテーマは「統合と前進、国民の生活の中へ」だった。
「国民」にフォーカスするテーマに違わず、歴代大統領就任式の中で最多、3万5000人の一般国民が参加した。ネットと郵便で参加を申し込んだ8万9000人から3万5000人が選ばれた。このほか、同じく3万5000人の政府関係者、大統領と縁のある人、海外からの来賓が出席した。
大統領の引き継ぎは2月25日午前0時と憲法が定めている。25日の0時には、新しい大統領の任期が始まったということで、ソウル市の普信閣の鐘を33回鳴らした。ふだんは除夜の鐘として使われているものだ。
朴槿恵氏は18代目の大統領なので、国民の代表として選ばれた18人が鐘を鳴らした。脱北者、軍人、消防士、科学者、アニメーター、ボランティア活動家、スポーツ選手、韓国人と結婚したベトナム女性、女子高生、アイドル歌手などで、多彩な顔ぶれだった。
朴大統領は就任式の朝、国立顯忠院を参拝してから式場に向かった。同院は朝鮮戦争で戦死した兵士や歴代大統領を安置した場所だ。KPOP歌手やオペラ歌手のコンサートが式典を彩った。その後、朴大統領はカーパレードを行い、大統領官邸に向かった。途中、大統領官邸の近くにある光化門広場で、国民が大統領へ送ったメッセージカードをいくつか開くイベントを行った。夕方からは大統領官邸迎賓館に外交使節を招き、晩餐会を行った。
就任式の模様をテレビが生中継した。加えて動画共有サイト「ユーストリーム」のアリランテレビ公式チャンネルが、海外に向けて英語同時通訳付きの生中継をした。
大統領就任式はお祭りでもある。朴大統領の就任を記念して国立故宮博物館と宮殿は、25日の入場料を無料にした。郵便局は朴大統領の就任を記念する切手シートを発売した。
就任前から課題山積の朴政権
朴大統領の任期は2013年2月25日から2018年2月24日までの5年である。朴大統領は就任後できるだけ早く米国と中国を訪問して首脳会談を行うとしている。2014年9月には仁川アジア競技大会、2018年2月にはピョンチャン冬季オリンピックがあるので、任期中に2度も世界的行事を開催する大統領になる。
韓国に住む人から見ると、大統領選挙が終わってからの2カ月がとても長く感じられた。1日も静かで平穏な日がなかったと言えるほど、たくさんの事件が起きたからである。
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趙 章恩2013年2月27
-Original column