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欧米で大騒ぎの「ポケモンGO」が韓国にも“上陸”した。欧米や他のアジア諸国では、ポケモンGOに夢中になって他人の家や軍事施設に不法侵入するケースが増えて問題になっているそうだ。
インドネシアでは、ポケモンGOによる不法侵入、交通事故を市民が起こすケースが増えている。せめて警察だけでもというわけか、警察官はプレーしてはダメというポケモンGO禁止令が出たと言う。さらには、軍事スパイに悪用される可能性もあるとして、市民のプレイも禁止するかどうかを決めるために、国家情報庁がポケモンGOを分析しているという。どれほど人気なのかがよくわかる。
ポケモンGOは、位置情報とAR(Augmented Reality、拡張現実)を組み合わせたモバイルゲーム。スマートフォンのカメラをかざすとポケモンのキャラクターが登場し、それをスマートフォンの画面に表示されるボールを使って捕まえる。
実は、韓国はまだ正式なサービスエリアになっていない。しかしどういうわけか、韓国の東海岸にある束草市(ソクチョ)周辺では、ポケモンGOをプレイできる。他の地域でポケモンGOを立ち上げても何も反応がないが、東海岸の一部地域はサービスエリアと認識するようだ。このことが知られてから、今韓国中のゲームファンが続々と束草市に集まっている。
韓国は正式サービス前なので、ポケモンGOをダウンロード・インストールするには、まずGoogle playやアップルのアプリストアの国設定を米国にして会員登録しないといけない。それでも韓国内で7月7日から15日の8日間で、100万ダウンロードを突破した。
趙 章恩=(ITジャーナリスト)
日経パソコン
2016.7.20
-Original column
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/549762/072000100/