第13回:韓国ファンも期待大! チェジュ野外セットはいつも満員御礼


予習してさらにハマる太王四神記

【第十三回】

韓国ファンも期待大! チェジュ野外セットはいつも満員御礼






9月19日、ついに始まった『太王四神記』



当初、5月から放映予定だったペ・ヨンジュン主演のドラマ『太王四神記』が、韓国MBCで9月10日のスペシャル放送を皮切りに、3話連続放映され、9月19日からは毎週水・木曜日の夜9時55分から放映されるようになりました。3月から何度も放映の延期が発表され、これ以上延期すると放映できなくなるという説が流れる中、キム・ジョンハク監督が異例の放映延期謝罪記者会見を開いたり、MBCのドラマ局長が「ファンタジー時代劇のため、コンピューターグラフィック作業にとても時間がかかるので、完成度を高めるためにはもう少しが時間ほしい」などと釈明に乗り出すなど、紆余曲折がありました。当初SBSで放映される予定がMBCになったり、世界90ヶ国同時放映の予定が韓国で先行放映となったりもしましたが、とにかく放映が始まり、首を長くして待っていたかいがありました!


430億ウォン以上の制作費をかけた超大型ドラマなので、オーディオもコンピューターグラフィックも手が抜けないし、完成度を高めるためには放映時期を延期するしかなかったというのも納得です。2003年に企画され、2006年3月から撮影開始、済州(チェジュ)の野外セット場も完成しましたが、撮影内容は秘密にされていたため、放映開始が決まるまでキャスティング情報もマスコミによって全部違うほどでした。出演しない俳優の名前が出ていたり、ヨン様と重要な関係になる新人女優の顔すら放映間直になってから公開されたほどです。撮影状況や具体的なストーリーが、これほど見えてこなかった韓国ドラマも珍しいです。





早くも人気爆発! グッズも品切れに!



予告スペシャルでは、スタッフ達が「キム・ジョンハク監督は、演出に関してはとてもしつこい人」、「撮影現場にいた人でさえ、目を見開いてしまうほどすごい映像美!」と証言しているように、確かに手が込んだ映像となっています。


韓国では、連続ドラマは週2回放映されます。日本は週1回なので、韓国の連続ドラマのほうがストーリーの展開が速く、よりハマることができます。また韓国では、ドラマの途中にCMが入らないため、1話分が60~70分と日本より若干長いので、日本で放映されるときは、違った編集になっているかもしれませんね。それとも日本ではNHKで放映される予定なので、同じくCMなし、同じ編集になるんでしょうか。日韓の見比べも面白そうですね。このコラムでは韓国版『太王四神記』の感想も細かく報告する予定ですので、お楽しみに~。


放送が始まった『太王四神記』、当初は100%放送前の制作を目指していましたが、まだ韓国のあちこちで撮影は続いています。放映前からロケ地である全羅南道(チョルラナムド)羅州(ナジュ)と済州(チェジュ)の猫山峰(ミョサンボン)野外セット場は、待ち焦がれたファンでごった返し、今日はどんな撮影をしていたかをブログで報告しあっているほどなんですよ。ネットで『太王四神記』を検索すると、ブログにポスティングされた野外セット場関連書き込みがずらっと登場します。


また韓国では、『風の国』という漫画が『太王四神記』のストーリと似ていることから、「これが原作なのでは?」と、予習のために漫画を読み始めたファンも増えています。三国時代や高句麗っぽいモチーフのアクセサリーやTシャツが人気で、その中でも『太王四神記』にも登場する黒い鳥「三足烏」(詳しくは第10回:『太王四神記』の紋章になった「三足烏」の秘密を参照ください)のネックレスやリング、Tシャツはハンドメイドのため、生産が追いつかずオンラインショッピングモールですぐ品切れになるほどです。





「三韓志テーマパーク」はすでに100万人以上が訪問



「羅州三韓志(ナジュサムハンジ)テーマパーク」と名づけられた全羅南道羅州(ナジュ)のセット場。実はここは、ドラマ『朱蒙(チュモン)』の野外セットだったところをテーマパークにしたもの。同じく高句麗を背景にしている『太王四神記』でも利用することになったのです。週末には日本からの訪問客だけで100人以上、韓国やアジアから集まる観光客を含めると、1万人にも及ぶ訪問客で大変な賑わいをみせています。2006年7月から2007年3月までに、有料で入場した訪問客は100万人を突破したほどです。『朱蒙』の人気のおかげともいえますが、今は何と言っても『太王四神記』! 早朝から撮影チームをぴったりマークして移動し、羅州市内で何日も滞在する熱血ファンが増えているため、羅州市内の景気までもよくなっているとか。ヨン様の映画『四月の雪』のロケ地だった三陟(サムチョク)もすごかったですよね。ソウルからバスで4時間30分、国内線も列車も通らない東海岸の漁村が日本人観光客でごった返し、あとから韓国でもそのきれいな風景や珍しい洞窟が有名になり、夏の避暑地として脚光を浴びています。


「三韓志テーマパーク」は、4万5千坪の敷地に180億ウォンの費用をかけた大規模なセット場らしく、訪問する人はみんな、入口から「うわ~」と大歓声を上げます。地元のおばさんは「ゴミ山だったところにあんなにきれいなセットが建つなんて、想像もしなかったわ~」と感激していましたね。


お城や貴族の家、城壁などと一緒に、周辺には川も流れ、きれいなお花畑もあります。ひとつひとつ眺めて写真も撮って……などとやっていると、あっという間に2時間以上は過ぎてしまいます。このセット場が『太王四神記』ではどのように使われるのか、想像しながら歩いてみるのもいいですね。2006年を騒がせた化け物ドラマ『朱蒙』を1話でも観てから訪問すると、また格別な体験となるでしょう。「三韓志テーマパーク」は、羅州市の経済発展に貢献した業績が認められ、2007年第2回大韓民国スポーツレジャー文化大賞で「レジャー文化産業テーマパーク部門大賞」を受賞したほどの人気スポットとなりました。


■入場時間 9:30~18:00


■入場料
・大人(19歳以上)3000W
・青少年(13~18歳)2500W
・子供(6~12歳)1000W


ソウルからの所要時間は、KTXを利用した場合はトータルで4時間30分ほど、国内線を利用した場合は、3時間ほど。ソウル金浦(キンポ)空港から国内線で光州(クァンジュ)まで、または龍山(ヨンサン)駅からKTXに乗って光州駅または羅州駅に下車、光州駅または羅州市外バスターミナルから「180-1」番バスに乗ります(国内線は55分、KTXは2時間50分)。


光州から羅州までは約40分、羅州からテーマパークまでは30分ほどかかります。でも気をつけてください。180-1番バスの中でも中布(ジュンポ 중포)行きのバスに乗ってください。同じ180-1番でも路線が違うバスがあるので乗る前に必ず「サムハンジテーマパークガヨ?」(「ガヨ」は「~に行きますか?」の意味)と訊いてみましょう。羅州は梨とコムタン(牛のしっぽの骨と肉をじっくり煮込んだ白いスープ)の特産地でもあります。これも忘れずに楽しんできてくださいね。


『太王四神記』の本拠点ともいえる済州の猫山峰セット場に集まる韓国ファンの反応も、次回お伝えしましょう。





  • 今や人気スポットとなった三漢志テーマパーク。











  • 三漢志テーマパークの横を流れる栄山江(ヨンサンガン)は、長さ115.5キロメートル、面積3371平方キロメートルの韓国4大江のひとつ。


       – BY  趙章恩

    Original column

    http://ni-korea.jp/entertainment/essay/index.php?id=13







Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *