第14回:ペ・ヨンジュン以外の顔ぶれも豪華です! 四神編


予習してさらにハマる太王四神記

【第十四回】

ペ・ヨンジュン以外の顔ぶれも豪華です! 四神編






史上最強の豪華キャスティング



ドラマ『太王四神記』の主人公、タムドク役を演じるペ・ヨンジュンについてのニュースは、韓国より日本のほうが詳しく報道されているほどなので、いろいろと情報は入ってくるかと思いますが、その他のキャストについては、これまで韓国でもあまり情報がなく、誰がどんな役を演じるのかなどについて、放映が決まってからやっと公開されたほどでした。


『太王四神記』の主人公・タムドクの師匠のような役のヒョンゴは、当初チョン・ジニョンが演じる予定でしたが、スケジュールが合わず、演劇俳優のオ・グァンロクに変更されました。しかし、7月に出た『太王四神記』関連記事にさえ、チョン・ジニョンが出演すると書かれていたのです。それほど去年の制作発表記者会見以降、キャスティングや撮影状況について公式なコメントがなく、途切れ途切れに漏れてくる情報を収集しての報道だったので、混乱があったようです。


『太王四神記』ではペ・ヨンジュンばかり注目されてますが、そのほかのキャストも韓国を代表する俳優が勢揃いし、史上最強の豪華キャスティングだと騒がれています。実際、ドラマが放映されてからは、これは「ヨン様ドラマの代表作」ではなく、「韓国ドラマの代表作」になるな! と感動したほど、キャスティングが最高なんです。今回は、今まで謎に包まれていたペ・ヨンジュン以外の出演俳優について、詳しくご紹介しましょう。





物語の核となる登場人物をご紹介!



主人公のタムドクを支える「四神」は、高句麗時代の壁画からヒントを得たものです。南を守る「朱雀」の生まれ変わりはスジニ、北を守る「玄武」の生まれ変わりはヒョンゴ、西を守る「白虎」の生まれ変わりはチュムチ、東を守る「青龍」の生まれ変わりはチョロ……この4人が「四神」です。ドラマの中で朱雀は、火、玄武は水、白虎は鉄、青龍は木の神という設定になっています。


一方、四神に対抗する悪役は、ジュシン(肅愼、元々高句麗の先祖が住んでいた中国まで及ぶ広闊な領土)の王の座をめぐってタムドクとライバル関係にあるヨンホゲとその父のヨンガリョ、タムドクの初恋の相手・キハを育てたデファチョンフェ(大和天会)の首長の3人。この3人については、次回にご紹介します。それでは、物語の中の「四神」を中心に、それぞれの役を演じる俳優たちのプロフィールをご紹介します。


スジニ
朱雀で南を守る神。前世ではライバルで恋敵だったカジンの姉妹として生まれ変わり、タムドクを間にした三角関係になる。
イ・ジア(スジニ役)
1981年生まれ。ヨン様と同じBOF所属の新人女優。30回以上オーディションを繰り返した結果、『太王四神記』にキャスティングされた幸運の持ち主です。グラフィックデザインを専攻した美大生で、英語もペラペラ。演技は初めてという彼女ですが、素直で淡々としているところがスジニらしいということで、監督の目にとまったそうです。自分らしい芸術世界を具現したいという夢もあり、俳優として成功したいという欲もある新人です。監督はイ・ジアを評して「シム・ウンハの美貌とコ・ヒョンジョンの堂々とした姿の両方を持つ俳優」、「台本のキャラクターをよく理解する明晰な頭脳の持ち主であることも、破格のキャスティングの理由」とベタ惚れ。


キハ
タムドクの初恋の相手で親友、クールで理知的な女性。スジニの生き別れの姉で、タムドクの初恋の相手でもあるキハは、スジニと四神のひとつである朱雀の運命を分かち合いながらも、タムドクを間にした三角関係に。育ての親同士がライバル関係でもある。
ムン・ソリ(キハ役)
1974年7月2日生まれ。役作りが素晴らしい映画女優として名声が高く、『太王四神記』が初めてのドラマ出演。デビューは1999年映画「ペパーミント・キャンディー」、韓国映画業界キャスティング候補1位という名声を手に入れたのは、指折りの演技派女優みんなが断ったという、重症脳性麻痺の女性役に挑んだ映画「オアシス」から。
大学では教育学を専攻し教員資格を取得。労働問題に興味を持ち学生運動にも熱心だったそうですよ。女優になってからも韓国映画業界の成長のため、スクリーンクォーター縮小反対デモの先頭に立ったり、社会に貢献できることに関心を持っている人です。2006年12月には、同じ大学出身で奇抜なアイデアがてんこ盛りの映画を作ることで有名な映画監督チャン・ジュンファンと秘密の電撃結婚。ファンはもちろん、同僚である俳優達をも驚かせました。
今後は、ハンドボール映画の撮影も控えています。2004年、アテネオリンピックで銀メダルに輝く闘魂を見せた韓国女子ハンドボール国家代表選手の感動物語で、「人気女優が勢ぞろい!」と制作前から注目されています。


チュムチ
没落した貴族の生き残り。物凄い力持ちで、斧を自由に操る。ちゃらんぽらんな性格に見えるけれど、タムドクの人柄に惚れて勇名な部下となる。
パク・ソンウン(チュムチ役)
1973年1月9日生まれ。1997年映画「ナンバー3」でデビュー。長年、暴力団や殺し屋といった悪役ばかり演じたためか、クセのある助演俳優という印象が強い。187cmもある長身で、アクションスクール1期生でもあり、スタントマンを使わないアクション演技が得意。下積み生活が長かったぶん、演技に対する情熱は人一倍。ドラマ「幸せな女」、映画「ミスターソクラテス」、「ひまわり」、「反則王」、「女、ジョンへ」などに出演。大学では法学を専攻したものの、「歳をとっても幸せでいられるか?」と悩んだ末に俳優へと転身、公務員だった父の反対を乗り越えて、舞台俳優を経て映画デビューしました。


ヒョンゴ
タムドクの師匠ともいえる人物で、高句麗が建国された時から大王となる人物を求め続け、何百年も生まれ変わり、ついにタムドクを見つける。タムドクが大王になるよう、手を尽くして彼を助ける。
オ・グァンロク(ヒョンゴ役)
1962年8月28日生まれ。低音のボイスでゆっくりゆっくり喋るのが特徴で、一度見ると忘れられないインパクトの強い俳優。映画「親切なクムジャさん」、「私たちの幸せな時間」に出演しました。短い出番でも彼を記憶している観客が多いのも、その素敵な声のせいかも。演劇や映画がメインで、初めてのドラマ出演はハン・ガイン、ヤン・ドングン主演の「ドクター・ケン」。ちょっと変わった病院の院長さんを演じて、知られるようになりました。『太王四神記』が2度目のドラマ出演です。


チョロ
百済の貴族だが、青龍の力を封印した神物を心臓に差し込んでいるため怪物のようになり、仮面で顔隠している。スジニに恋をする。
イ・フィリップ(チョロ役)
1981年5月26日生まれ。『太王四神記』がデビュー作の新人で、詳しいプロフィールは公開されていません。


個性派の俳優がそろった『太王四神記』、日本での放映が楽しみですね!

   – BY  趙章恩

Original column
http://ni-korea.jp/entertainment/essay/index.php?id=14

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