第14回:念願の悪役に初挑戦! 不精髭が超セクシーなピ(RAIN)が帰ってきた







第14回
念願の悪役に初挑戦!

不精髭が超セクシーなピ(RAIN)が帰ってきた

2005年11月9日


●待望のピ(Rain)新作ドラマ『このろくでなしの愛』







製作発表会、左からピ、シン・ミンア、キム・サラン、イ・ギウ
(※ 画像はすべてクリックで拡大)
 「いつか、本当にどうしようもない悪役に挑戦してみたかった!」
 「演技するときはピはほかのところに埋めてきます。ピとチョン・ジフンは別人です。歌手としては歌とダンスを研究し、俳優としてはこの役柄にすっかりはまり、この人の人生を歩めるだろうか悩みます。歌とダンスは学べるけど、感情と表現力は学べないからすごく大変です」
(10月27日、製作発表会でピ語る)

 「フルハウス」から約1年、ピ(RAIN)が帰ってきた! でも今回はピとしてではなく、チョン・ジフン(本名)として「今まではどうすればよりカッコよく見えるだろうか自分のイメージを優先してきたが、このドラマでは自分が感じるとおり演技したい」、「いつか本当にどうしようもない悪役に挑戦してみたかった!」と製作発表会でもノリノリだった。

 『このろくでなしの愛』は、2004年に独特の感性がこもったセリフでソ・ジソプを不滅のスターに伸し上げたKBSドラマ『ごめん、愛してる』のイ・ギョンヒ作家とピの組合せというだけで、韓国ではこの夏から「一体どういうドラマなんだ!」と注目されてきた。

●鍛え上げた体で格闘家に挑戦







格闘技試合場面でのピ
(c)KBS
 ピが演じる主人公カン・ボックはかなりの実力を持つ格闘技の選手だが、わざと一度もチャンピオンにならなかった。チャンピオンになると煩わしい、という理由で。

 兄ミング(キム・ヨンジェ)と二人で孤児院で育てられ悪名高い不良少年だった17歳、喧嘩の末倉庫が火事となり、ボックを片思いし続けたハン・ミンジョン(キム・サラン)に助けられる。しかし、彼女は頬と背中にやけどを負い、兄ミングは弟をかばって少年院行きとなる。

 ……それから10年後、ボックは責任を取るために、少しも愛情を感じたことのないミンジョンと同居している。ミンジョンはボックのためなら何でもするタイプで、お金をいっぱい稼いで、整形手術してやけどの痕をなくし、ボックのきれいな奥さんになるのが夢。

 一方有名な女優チャ・ウンソク(シン・ミンア)は路上キャスティングで抜擢されたスターで、家族はみんな彼女の収入だけで豪華な暮らしをしている。父は義理母に操られ、息子のようにかわいがっていたミングに金を渡し、もうウンソクと縁を切ってほしいと言う。

 ウンソクは、5年も付き合ったミングと突然連絡が取れなくなっても彼を想い続けている。しかし、完璧なエリートで財閥2世のキム・ジュンソン(イ・ギウ)とひょんなことでスキャンダルとなり、ジュンソンの父は戦略的に婚約発表をする。でもウンソクは「自分にはミングがいるから婚約はできない」ときっぱり宣言。ますます、ジュンソンはウンソクに勝負欲を燃やすといういつものパターン。


視聴!<プラハの恋人>

 『このろくでなしの愛(原題:イジュギルノメサラン)』(KBS2、毎週月・火夜9時55分から・10月31日放映スタート)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。
 KBSのインターネットでの視聴方法について詳しくは
第2回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編2<KBS>を参照。


●復讐心が愛に…、そして五角関係!?







ボディーガードになったピ
(c)KBS
 少年院に入ってから連絡が取れなくなった兄ミングと、ボックは10年ぶりに再会するが、その日、兄は屋上から墜落し昏睡状態になってしまう。ミングは屋上から、電光板に流れるウンソクの結婚発表ニュースを見て、何かにとりつかれたように足を踏み出し落ちてしまったのだ。

 兄の家を訪ねたボックはウンソクの存在を知り、彼女のせいで兄が自殺を図ったと思い込み、復讐を誓う。ボックはジュンソンがウンソクにボディーガードを付けたがっていることを知り、テストに合格する。一歩一歩ウンソクへ近づき復讐のチャンスを狙うボックだが、徐々にウンソクの純粋な心に惹かれ、ジュンソンも同じようにいつの間にかウンソクを愛する自分に気づく。

●パズルのようなストーリー展開に目が離せない

 三角関係でもなくボック、ミング、ウンソク、ミンジョン、ジュンソン5人の五角関係と復讐がメインストーリだけど、そう単純なドラマではない。映像やストーリーの流れがパズルのようになっていて、これが1話でも見ないと何のことかさっぱりわからなくしまうのだ。

 1話は兄が屋上から落ちるシーンで終わったのに、2話では時間をさかのぼりボックと兄が再会する場面から始まるし、『ごめん、愛してる』のような映像美をかなり追求しているっぽい。それに強烈なキスシーンだけが先に朝の主婦番組で紹介され、今そのシーンが今週3話か4話目で登場するらしい、という情報からみんな身を悶えて放映時間を待っている。もう、私もネットで探して観ました。ウンソク役のシン・ミア、演技とはいえ羨ましい……。

 ピは格闘技選手という設定のため、元々すごい筋肉質なのにさらに毎日6時間以上もトレーニングし、キックボクシング、ボクシング、剣道も練習していたそう。「僕は力運動には強いんですよ。すもう、腕相撲、柔道、合気道とか。ドラマのために毎日朝晩縄跳び500回、二重飛び2,000回、アクションスクール6時間。泡を吹くほど大変でしたが、編集された映像をみるとやりがいがありますね」 と製作発表会でも嬉しそうに話していた。体重も7kg落とした。朝食は鶏の胸肉、夕食はさんまだったそう。

●カッコいい場面の連続でピの虜に!







韓国ではピの不精髭がカッコいいと大騒ぎ
(c)KBS
 ボディガードとしてカッコいい場面連続のようなので、ちょっと心の準備をしてからでないと心臓が危ないかもしれない。ドキッ!グサッ!とピの虜になってしまいますよ。

 ピは今アジアでもっとも注目されている歌手で、日本でも待望の初シングル「Sad Tango」が来年1月25日に発売される予定だ。ピの初めての日本語シングルであり、ドラマ撮影の合間に録音とミュージックビデオの収録を終えた。12月7日にはピのヒット曲だけを集めたベストアルバム「EARLY WORKS」が日本で発売される。武道館コンサートに続いて12月29日は台湾のスーパードームで「Rainy Day-Taipei」コンサートが開かれる。

 10月30日、KBSで放映された「KBSスペシャルー密着取材ピ、アジアを越えて」もすごい反響があった。無名ダンサーからスターになるまでの汗と涙、「努力した分必ず結果がある」と信じるその姿勢が共感を呼び、「社員の精神教育用に」と放送資料の購入問合せが殺到したそう。ちょうど翌31日から『このろくでなしの愛』が放映されたため、「ドキュメンタリー仕立てのドラマ宣伝」と批判する声もあったが、「それにしてもピはすごい、この子は世界のスターになるよ」とおじ様達まで応援し始めている。

 「フルハウス」のアジア平均視聴率は50%、3作目のこのドラマもアジア全域で大ヒットするといいね!

※注) KBSスペシャルのピ放映分は残念ながら著作権の関係でVOD再放送をしていない。

By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」 Link

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