第20回 ビジネス上手な実業家ヨン様 新作ドラマ「太王四神記」はどうなったの? |
2006年3月6日
●冬ソナの聖地、春川は今も変わらず
先週久しぶりに冬ソナの聖地ともいえる春川(チュンチョン)へ行ってきた。冬ソナ放映から4年経った2006年冬、ドラマロケ地ツアーもだいぶ落ち着いたようだし、春川はどう変わったのかな? と思っていたら、まだまだ雰囲気はそのまま。
冬ソナの写真やヨン様、ジウ姫の手形の前で嬉しそうに写真を撮ったり、まるでヨン様とデートしているかのように、うっとりとした表情で自分なりの春川を満喫している中国や日本の女性グループも、まだまだかなりいらっしゃいましたよ。
春川名物のタッカルビは驚くほどの美味しさ |
今ではソウルでもおいしいお店が増えたが、やっぱり本場の春川のほうが味付けも濃くてボリュームもあっておいしいかった! 相変わらずタッカルビ通りの入り口での客引きはすごかったけど、客引きはなく、お店の入り口に新聞の紹介記事が張ってあるだけのお店に入ったら、「うわ~タッカルビってこんなにおいしかったっけ?」というほどの美味しさで驚いてしまった
●ビジネス上手のヨン様は事業に大忙し
春川といえば冬のソナタで、ペ・ヨンジュンのことも気になるところ。韓国が誇るスパースターで、アジアを代表するスターであるヨン様の2005年の収入は約200億ウォン(約24億円)、所属事務所のBOFの売り上げは440億ウォン(約53億円)だそう。
BOFが2月アジアコンテンツ投資計画発表記者懇談会でこの数字を発表し、度肝を抜かされた。この懇談会では、ヨン様が90億ウォン(約11億円)を投資してソフトバンクコリアと韓流のデジタルコンテンツ事業を始めるということも発表され、そろそろ撮影が始まる「太王四神記」のことよりもデカデカと新聞を騒がした。「KEY EAST」という社名で韓流に限らずアジア流というか、アジアのコンテンツをより活発に交流させようというのが目標ということで、韓国でも「さすがヨン様はスケールが違う」と期待されている。
韓国のマスコミによるとヨン様はかなりのビジネス上手で、冬ソナがヒットする前から不動産の投資に成功、自分の所属するマネージメント会社BOFと日本のマネージメントを担当しているIMXに自ら投資し、レストランにも投資を始めた。昨年、BOFがロッテデパート最上階にオープンした「Tea Loft」という、とってもおいしくて天井から空がのぞけるおしゃれなカフェも大繁盛している。
正直、この手のカフェは韓流ファン狙いの値段が高いだけのお店だと思い込んでいたが、大間違い! 「ヨン様席」といって入り口からすぐ右手のところに写真が張ってあり、おば様方が順番待ちをしていたりもするけど、韓国地元ではとにかく「おいしい!」と評判のカフェなのだ。
Tea Loftのシルトッ (出典:Naverお店検索) |
さつまいもラテやカフェオレもあるけど、お勧めはヨン様もよく飲んでいるという五味子茶(オミジャチャ)。家庭でも夏は麦茶のように冷蔵庫の中に常備している飲み物で、甘く酸っぱく苦く辛くしょっぱい5つの味がする赤いお茶のこと。でも実際に飲んでみると甘酸っぱいだけで苦味や辛味なんで全然感じられず、すっきりした味でおいしい~。
◆Tea Loft
場所:明洞ロッテデパート本店 14階
営業時間:11:00~21:30
電話:02-772-3996
メニュー:シルットッ、アイスオミジャ、さつまいもラテなど6,000ウォンから
このほかにも、韓国のスポーツ新聞に大きく報じられたのが、ヨン様のウェルビン(Well-Being)レストラン投資。春江南のドサン公園近くにオープン予定の健康志向の自然食レストランなのだが、ヨン様自らもいつもWell-Being食を心がけているとかで、個人的な興味から投資を決めたそうだ。渋谷にオープンしたCafeBと合わせ、ヨン様聖地がまた増えそうだ。
●気になるヨン様新作ドラマのヒロインは?
ところで、新作ドラマ「太王四神記」だが、今月中には撮影を開始するという。ヨン様は、古代王様の雰囲気を出すために髪も伸ばしトレーニングに励む毎日。だが、未だにヨン様に愛されるヒロインが決まっていない。
冬ソナは日本やアジア各国はもちろんのこと、中近東など9か国に輸出され韓流ブームの伝説となったが、「太王四神記」は90か国に同時配給し、新たな韓流ブームを盛り上げていくそうだ。大作ドラマのヒロインは新人から選びたいということだが、果たしてどういう人が選ばれるのか、韓国でもヨン様家族(ファン)が首を長くして待っている。
済州道のオールインハウス |
「四月の雪」のロケ地となった江原道三陟市(サムチョク)は海水浴場しかない田舎で、観光地とも言いがたい地域だったが、ヨン様ツアーのおかげで地域経済が活性化され1,664億ウォンもの経済的効果を得た。「あんなちっちゃいサムチョクに昨年は約5万人の日本人観光客が訪れているなら、済州には20万人は来てくれるのではないか」と期待されている。
大韓航空は3月末から「羽田-済州直行便」を正式運行するそうなので、今からとことん「太王四神記」の世界を堪能するのもいいかもしれない。そうそう、済州の特産物というかお土産で喜ばれているのは太刀魚、アカアマダイといったお魚、ハンラボンというゆずとオレンジを混ぜたようなとっても大きく値段も高い夏みかんと金柑。サボテンチョコやゆず香水、みかん石鹸もよかった。果物は日本へは持って帰れないから済州でいっぱい食べてくださいね。
春にはユチェコッ(菜の花)が咲き乱れる済州 | 青く澄み切った済州の海と空 |
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RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」 Link