第21回:『太王四神記』のストーリーがわからない人のために 10





ヨン様の次回作!? 『神の雫』も期待大です!



みなさん、ヨン様プロデュースの『高矢禮白菜キムチ』は味見されましたか? 私は先行発売の日に購入しようと、新宿の伊勢丹まで走りましたが、あっという間に完売。さすがヨン様です。韓国農協とヨン様のタッグだけに、味も栄養もお墨付きです。ところで、韓国の家庭には、必ずと言っていいほどキムチ冷蔵庫があります。これはその名前のとおり、キムチが発酵しすぎないように保存し、味を保つための冷蔵庫なんです。昔は土を掘ってその中にキムチの壷を埋めて、ほどよい酸っぱさを長く保ちました。今では、どの家庭でもおしゃれなキムチ冷蔵庫が壷の代わりになっています。韓国は、ここ数年ものすごいワインブームで、キムチ冷蔵庫とワインセラーが一緒になったものが人気なんですよ。そしてさらに! ワインブームがヒートアップしそうなお知らせです!


『太王四神記』に続くヨン様の出演作は、『神の雫』だと噂されています。ワインの奥深さをテーマにした、日本のマンガが原作です。ヨン様が大株主になっているキーイーストが、『神の雫』の版元の講談社とドラマ放映権について契約を交わしたようです。もし、ヨン様が企画・主演・制作をこなすドラマになったりしたら、一生の宝物になりますね!ヨン様が制作に関わることになれば、これまで以上に自由にイベントができるようになるかもしれません。 『太王四神記』以上のプレミアムイベントが開催されるといいですね。


ヨン様は元々ワイン通として有名なだけに、出演することになったら、ドラマの中でいろんなお気に入りのワインを紹介してくれそうですね。ヨン様のワインドラマが始まることになったら、韓国=焼酎ではなく、韓国=ワインになりそうです。早速今夜からワインを飲みつつ『太王四神記』のDVDを観直しますか!


そうそう、スジニことイ・ジアさんの新しいドラマ『ベートーベンバイラス(ウィルス)』も、いよいよ9月10日から放映開始。市役所に勤める公務員で、耳がほとんど聞こえないという障害を持っているにもかかわらず、音楽が好きで、オーケストラを結成するバイオリニストの役です。韓国では、『太王四神記』のシンデレラガールと呼ばれているイ・ジアさん。今度の作品で女優としての価値を評価されるだろうと、周囲からちょっと厳しい目で見られているんです。だから、『太王四神記』ファンのみなさんの応援が必要ですよ! 制作発表会には、日本のファンのみなさんが駆けつけてくれてすごく力になったと話していたジアさんだけに、もっともっと応援してあげたくなります。


もうひとつ話題を。ニッコリアの「Today’s Photo」で、ソ・ジソプさんの4年ぶりの主演作、『映画は映画だ』の試写会の様子が紹介されましたが、ご覧になりましたか? その映画には、ヨン様も投資されているんですって。ソ・ジソプさんが映画の成功のためにと投資を決めたところ、ヨン様もこの映画をお気に召されたようで、会社として投資を決めたのだとか。ソ・ジソプさんもステキですが、ヨン様が投資したというだけに興味をそそられます。








    タムドクとホゲは仲直りするの?



    さてさて、『太王四神記』はいよいよ大詰めです。


    スジニは、自分をタムドクの元へ連れて帰るべく、居場所を突き止め追いかけてきたチョロに、「王様の隣にはいられない。自分を探せなかったことにしてほしい」と頼みます。チョロと別れたスジニは、偶然キハを見かけてそのあとを追います。洞窟の中でキハの出産に立ち会うことになったスジニは、それだけでもパニック状態なのに、サリャンから自分がキハの妹で、赤ん坊はタムドクの子であると告げられます。さらに火天会が赤ん坊の心臓を狙っているから連れて逃げてくれとまで!


    この場面のサリャンはかっこよかったですよね。キハのセリフにもあるように、子供の頃から父のようでもあり兄のようでもあったサリャンは、キハのために火天会を裏切ります。タムドクの血を引く赤ん坊の心臓ではなく、別の心臓を長老に渡したのです。失神状態から気を取り戻したキハは、赤ん坊がいないこと、長老が赤ん坊の心臓を持っていることを知り、長老を殺そうとしてサリャンを刺してしまいます。無口だったサリャンが涙を浮かべ「生きてください。必ず生きて。赤ん坊と……」と最後の言葉を残す場面は、スジニとタムドクの別れの場面に負けないほど悲しく切なかったです。サリャンは監視役だとばかり思っていたら、いつの間にかキハを愛してしまっていたのですね。


    長老は、赤ん坊の心臓から流れる血を朱雀と青龍の神物に垂らしても何の変化がないのを目の当たりにして、サリャンに騙されたことに気付きます。


    一方、ホゲ軍には内乱が起こり、太王軍に加わるために半数以上が移動してきます。タムドクは王であるだけに、ホゲ軍も自分の兵士だということに変わりはありません。兵士達が内乱でお互いを傷つけ合う前に助け出さなくては……。キハの出産と同時に脈が不安定になり寝込んでしまっていたタムドクは、兵士達を守りたいという一心で立ち上がります。


    その時、チョロが戻ってきました。チョロを見るなり「スジニは?」と聞くタムドク。やっぱり好きなのは、キハじゃなくてスジニなのね……。もうさっさと愛を告白して、何が何でもスジニを引き止めればよかったのに! でも、スジニのことを長く話している暇はありません。ホゲに虐殺された人々の復讐をしようと、物凄い数の契丹軍がホゲに向かっていたからです。ホゲを守るためには、なんとか契丹軍を止めなくては!


    ホゲを囲む契丹軍。「タムドクからホゲの首をもらうことになっているが、信用できないので自分の手で殺しにきた」という契丹軍の言葉に、ホゲの怒りは燃え上がります。そこへタムドク参上! 「高句麗の王が高句麗の人に会いに来た。これ以上私の邪魔をすると、慈悲は望めないぞ。もっと大きな戦争にならないよう、最後のひとりまで殺して口を封じるしかない。だからそこをどいてくれ」と語ります。


    このあとタムドクとホゲは、見事な剣術で契丹軍をやっつけます。これでふたりの誤解は解けて仲直りをするの? と思ったら、全然! ホゲには、タムドクと仲良くなりたいという気持ちがこれっぽちもないようです。タムドクはホゲに「王とはこんなものだ。一寸先も見えないのに、毎日決定を下さなくてはならない。そして、毎回後悔する」と話しかけます。ホゲの耳には何も聞こえません。


    「俺を殺しに来たのなら早く殺せ」とホゲ。タムドクは冷静です。「こんな王に、そんなになりたかったのか」と言うタムドクに、ホゲは言い返します。「まだわからないのか。俺は王になりたかったんじゃない。お前に復讐がしたかったんだ」……。タムドクは言います。「ホゲ。私がなぜ来たのかわからないのか。私がなぜ、兵士も連れず、ここまで君を追いかけて、この人たちを全部殺さなくてはならなかったのか、それがわからないのか」……。


    ホゲには、タムドクの気持ちが通じません。「お前は俺をあざ笑いたかったんだな。そうか、見てみろ。どうだ。俺がお前の前に跪いて王様とでも呼ぶと期待していたのか」と言うホゲにタムドクは、「やってみろ。跪いて私をまともに呼んでみろ。私が君を殺さなくても済む名分をくれ」と言います。ホゲは過去のさまざまな誤解から解き放たれてはいません。「名分? 母を、父を殺して俺の女の心を殺したお前を王として仕えろって? ぐずぐずするな! 俺の首を切れ!」と叫ぶホゲ。「王命に逆らった罪は許せない。高句麗から追放する。もう高句麗には戻ってくるな」と言って背を向けるタムドクに、ホゲは「まだ終わっていない。待て!」と、卑怯にも剣を投げました。その瞬間! チュムチが身を投げます。チュムチの胸に刺さった剣。チョロがホゲの胸をめがけ槍を投げますが、ホゲが持っていた白虎の神物から光が出てホゲを守ります。そして白虎の神物は目を覚まし、強い光でチュムチを生き返らせました。最後の四神、白虎はチュムチだったのです!


    玄武は暗い怒り、青龍は冷たい慈悲、白虎は純潔な勇気……あと先を考えず身を投げてタムドクを守ったチュムチの純潔な勇気が、神物の目を覚まさせたのです。神物といっても、お腹がすいたチュムチは何の関心も持ちません。「何それ?」という感じです。「これは人間が作れる鉄ではない」と神物をまじまじと観察するパソンのうしろで、タルビに支えられ水を飲ませてもらったりするラブラブの場面もチラッとあり、微笑ましいですよ。








      『太王四神記』はクライマックス! 目が離せません!



      しかしタムドクのほうは、一難去ってまた一難、今度はスジニのことで胸が痛みます。チョロは「スジニを探したが探さなかったことにしてくれと頼まれました」と、ありのままを報告します。タムドクは、だからといってスジニをひとりにして帰ってきたのかと、チョロを咎めます。チョロは「それがお願いでした。私に王様の隣に行って守ってくれと」と言います。タムドクはスジニを放っておけません。「そいつがいたという場所にまた戻っても探せないのか?」と問うタムドクに、チョロは「もういません。これからは私も探せません」と答えます。


      一方、キハはホゲの居場所を突き止め、会いに行きます。「私たちは天に見捨てられた存在。天が見ているのはただひとりで、その人が天の試験をうまく通り抜けることができるかどうか、それだけが重要。私たちはその試験に使われた薪にすぎない」と話しかけます。キハもホゲも、タムドクを燃え上がらせるために使われた薪だと……。キハは誓います。「私はその天と戦うつもりです。これ以上、天が地の人々に干渉できないように……」。


      ホゲは聞きます。「そうしたら、私たちには何が残るんだ。天が去り、人だけが残ったこの地は、そのまま地獄になるかもしれない。私は人を信じない。自分を見ればわかる。人はどこまで醜く残酷になれるのか……」。キハは答えます。「地獄でも構いません。少なくとも、自分の運命は自分で作れるだろうから」……。


      国内城に戻ったタムドクは、貴族が私兵を持つことを禁じ、兵士を太王軍ひとつだけにし、高句麗の5つの部族を太王の元で団結させます。教育機関である太学を奨励し、人材養成にも力を入れます。これでやっと平和が戻るのか? と思ったら大間違い。不死身の火天会の長老が、そうはさせません。今ではチュシンの王のものになった、遥か昔は虎族が支配していたこの地を奪い返すのが彼の目的です。


      火天会の長老とキハは、取引をします。呪術の力でキハの記憶を蘇らせ、タムドクの子をスジニが連れて行ったことがわかりました。スジニと子を生かしておく代わりに、キハはタムドクの心臓と残る2つの神物を渡すと約束します。


      そして、タムドクの元へ秘密の手紙が届きます。百済や周辺国の情勢をタムドクへ知らせ、助けを求めるものでしたが、その手紙には「王様はどんな痛みも1日で治せる方と聞きました」という文章がありました。タムドクは、この文章に引っかかるものがありました。これはスジニの言葉だったのです。「だから、王様とはですね。どんな痛みでも1日で治せる、そんな技を持っていないといけないと思うんです。そして、また立ち上がって進むべき道を進まなくてはならないと思うんですよね。”それでも私に着いて来い。私は王様だ”なんてね」という言葉……。


      スジニのことが頭から離れないタムドク。タムドクはこの手紙を書いた人は、スジニの居場所を知っているのだと確信します。しかし、スジニを探しに行くとは言いません。まずは手紙に書いてあった人を訪ね、その人が望むように隣国の太子を助け、高句麗の味方を増やすのが目的です。


      タムドクがスジニを忘れられず、切ない気持ちを持ち続けているあいだ、チュムチとタルビの関係は着々と進みます。好きなのにいつもモジモジ、パソンに「これからお前は俺のものになれって言えばいいじゃん!」とアドバイスされ、タムドクからは家まで与えられ、みんなの応援を受けてやっとゴールイン! 『太王四神記』の唯一のキスシーンを演じ、実生活でもゴールインすることになったおふたりは、本当にお似合いです。実際のプロポーズもドラマのセリフのように「今から俺の彼女になれ」と言って抱きついたそうですよ。カッコイイ!


      さて、チュムチは新婚生活を送っているというのに、タムドクとスジニはどうなるのでしょうか? 韓国の視聴者たちもみんな、「チュダルカップル(チュムチとタルビ)」の次は「タムスカップル(タムドクとスジニ)」だ!! と盛り上がったものですが、最終回でその夢は叶ったのでしょうか? いよいよ『太王四神記』も大詰め。スジニとタムドクの再会は? キハと火天会の取引は? 最終回が目前なのに、ダイナミックな展開はまだ続くんです。息切れしないで、ちゃんとついてきてくださいね。


      今日この頃のヨン様は、韓国を紹介する本を執筆中! これはみなさんもご存知ですよね。ヨン様の手で撮られた写真集とガイド本の2冊になるそうですよ。世界の家族(ファン)に、美しい景色、文化、料理、人情など、韓国のいろいろな顔を見せてあげたいという願いが込められた本だけに、期待大です! ソウル市清譚洞(チョンダムドン)島山公園の前にあるヨン様プロデュースのレストラン「ゴリラ・イン・ザ・キッチン」の周辺が、区によって「カフェ通り」に指定され、特別な名所として開発されることになりました。写真集の最初のページは、清譚洞になるかもしれませんね。清譚洞一帯は、「ファッション・ビューティー特区」に指定され、パリやミラノのようなファッション観光地として開発されるとのことなので、韓国でもかなり期待されています。


      写真集はこの秋から撮影を始めて、2009年の春頃には出版される予定ですが、待ち遠しいですね。2005年に発売された写真集「The Image Vol.1」が20万部、ヨン様の筋肉の鍛え方を紹介した「100 day’s of Bae Yong Joon」は15万部も売れたとのことですが、今度の写真集は、この記録を遥かに超えそうな予感がします。ヨン様の目に映った韓国の素晴らしい景色や、お気に入りのスポットを紹介してくれる本とのこと。早く見てみたい! ヨン様の公式サイトで「韓国のステキな景色や名所を教えてください」と告知をしたところ、韓国からはもちろん、日本、東南アジア、エジプト、アメリカなど、世界各地の家族から1500通以上のメールがあったそうです。みなさんも、とっておきの韓国をヨン様に教えてあげましょうね。ニッコリアの韓国情報も参考にしてくださるかな?

            BY  趙章恩


      Original column
      http://ni-korea.jp/entertainment/essay2/index.php?id=21

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