KTが対応端末を発売
【ソウル発】KTは4月3日からソウル市全域と首都圏地下鉄、仁川空港鉄道および首都圏主要大学の構内・周辺商店街などでWibro(モバイルWimax)が使えるように、サービス地域を拡大した。
KTは今回のWibroサービス地域拡大を契機に、対応ノートPC、ノートPC用カード、複合端末デラックスMITs、CDMA音声通話とWibroの両方が使えるスマートフォンを発売した。
WibroはHSDPA(高速パケット伝送技術のひとつ)よりも速度が3倍以上速く料金も安い。カメラ付きスマートフォンで撮影した動画をその場ですぐ個人のSNSやUCC(動画投稿サイト)にアップロードできるという点で、移動しながらネットを使う機会の多いビジネスマンや、10代の若い世代の利用も増えてくると予想されている。
従来、KTはWibroのマーケティングに積極的でなかったが、4月からはテレビ広告を打ち、バスで移動しながらWibroが使える「Wibro体験バス」を運行するなど、積極的な活動を開始している。年末まで加入者20万人の確保を目標としている。
KTでは、「ソウルを中心に1000万ユーザーが、移動しながら自由にインターネットを利用できるようになった。これまでのサービスは予告編に過ぎない。今度こそWibroとはどういうサービスなのか分かってもらえるはず。Wibroを今年最高のヒット商品に育てたい」としている。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)
[BCN This Week 2007年5月28日 vol.1188 掲載] Link