【ソウル発】夏休みの間、子供たちがPCの前に座っている時間が長くなると、親は不安になる。毎日、監視しているわけにはいかないという親のために、子供をネット中毒から保護するプログラムが人気を集めている。
韓国インターネット振興院が発表した「2005年下半期情報化実態調査」によると、3-5歳児のインターネット利用率は47.9%にのぼり、インターネット利用時間も1週当り4.8時間、92.5%がゲーム、音楽などの娯楽のために使っていることがわかった。
このような状況下、子供たちに健全なインターネット利用習慣を身につけさせるため、PCの使用内訳をメールや携帯電話のショートメッセージで送ってくれたり、有害サイトを自動遮断してくれる管理ツールの需要が急激に増えている。
ユビティズンの無料ツールはダウンロードするだけで子供がPCの電源を入れて終了するまで利用した内訳を親宛のメールで自動発信してくれる。親はメールを通じて子供のPC使用時間、使用プログラム名、アクセスしたサイトのURLとそれぞれの滞在時間などPC使用内訳を確認できる。
特に子供がアクセスしたサイトのURLのリンクを送信してくれるところが人気で、子供がどんなインターネットサイトでどんな内容を見たのかクリック1回で把握できる。子供が関心を持って検索したサイトが分かれば、子供との会話のきっかけにもなる。
芝蘭之交ソフトは有害動画遮断サービスである「X-keeper」を提供している。X-keeperはわいせつ・残酷物に対するリストを持っていて、再生、編集、再配布を遮断し削除する機能を持っている。P2P、インスタントメッセンジャ、ストレージサービスからのダウンロードも遮断できる。また有害サイトにアクセスしようとする際もページが開かないようにしてくれる。利用料は月3300ウォン。子供が勝手にX-keeperプログラムを削除できないようにする管理者認証機能もついている。
スマートプレーのゲーム中毒防止プログラム「BlueShield」はPC使用時間調節、遠隔で現在のPC画面をリアルタイムで確認、PC使用習慣の確認、ゲーム利用時間管理、携帯電話やインターネットからの遠隔管理、有害サイト遮断などの機能が搭載されている。利用料は月4900ウォン。
ハナロテレコムが提供する「ウリアイ」はスナップショット機能があり、決まった時間ごとに子供のPC画面を自動で保存しておく。子供がPCで何をしたのか、どのようなサイトを訪問したのかを確認できる。また保護者の携帯電話から子供のPC利用内訳をリアルタイムで確認できる。利用料は月3300ウォン。
KTの「クリーンアイ」は別途プログラムをインストールしなくてもネット上の有害サイトを自動遮断してくれる。利用料は月3300ウォン。
芝蘭之交ソフトの担当者は「夏休みになると子供たちのPC使用時間はいつもの2倍以上増えるが、父兄たちは子供の面倒を見る時間がないのが実情。PC管理プログラムは特に子供たちと離れている時間が多い共稼ぎ夫婦には必要なツール」と説明している。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)
[BCN This Week 2006年7月31日 vol.1148 掲載] Link