2010年まで毎年1万台ずつ変更
【ソウル発】12月18日新しい10ウォン玉の発行をきっかけに新しい公衆電話が普及することになった。新規発行された10ウォン玉は18mmと現在のものより4.86mm小さく、重さも4.06gから1.2gと軽くなった。新10ウォン玉の発行で硬貨の製造費用も年間40億ウォン(約5億円)を節減できる。
KTは新しいコインが使えない公衆電話を来年から2010年まで1年間に1万台ずつ、駅や公共機関など利用客が多い地域から順次設置する予定であると発表した。新型公衆電話は音声通話だけでなく、携帯電話にSMSも送信できるようになる。また、テレホンカードの代わりにプリペイドの交通カードも利用できるようになっている。
単に既存公衆電話のコイン投入口を変える程度ではなく、全く新しい公衆電話の普及に踏み切ったのは、部品開発だけで40億ウォン以上の予算が必要で、慢性赤字の公衆電話事業がさらに悪化する可能性が予想されるからだ。
KTは新型公衆電話の普及に伴い公衆電話ブースも地方自治体や専門家の意見を反映して、環境にマッチするデザインを開発・普及する一方、ますます悪化している公衆電話事業を正常化するために利用量に応じて電話機を再配置していく計画だ。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)