韓国の携帯電話事情 機種変更は半年に1度に短縮(2006年12月4日 掲載)

中古端末のリサイクルが問題に


環境体、新たな制度導入を主張


 


 


【ソウル】韓では携電話ベンダの新機種発売とマケティングの化がすすみ、ついに機種更周期が6か月にまで縮まった。日本は夏と冬のボナス時期にあわせ新機種が発売される傾向がいが、韓では時季に係なく年中新機種が投入される。機種更周期はこの1年の間に、12-18か月から6-8か月へと一に短くなり、世界で最も入れ替えの激しいといわれている。


 


 三星電子の場合、年間150種類もの新機種を発売している。そのためマケティングや告も派手に行われ、多モデル生産によるR&D費用も上せされるので、高な端末しかつくれない。


 


 最近の新機種は新規加入だと60-80万ウォン(約10万円)、機種更では120万ウォン(約15万円)を超えたりもする。それでも韓の機種更周期はこの1年の間に、12-18か月から6-8か月と一に短縮化しており、世界で最も携電話をころころえるといわれている。


 


 州や米の機種更周期は短くて18-24か月、3年以上にわたって同じ端末を利用する人も多いそうだ。


 


 携電話市場シェア3位の三星電子の場合、ノキアやモトロラとの競に打ち勝つため、とにかくどこよりも早く新しい機能を披露することに力を入れている。カラ液晶、MP3音1000万素カメラ付きなど競合するベンダよりも早く提供することで、高仕端末というブランドイメジをつくり上げた。


 


 LG電子はデザインで勝負しながら新機種の発売やしている。ファッションとしての携電話を調し、ブラック&ゴルド、パステルカラ、ピンク、ステンレス素材で鏡のような端末を次り出している。


 


 ペンタックはデザインと機能の面を追求し、最先端の機能ではないがユの意見を反映した使いやすい携電話を投入している。消費者のなかから選ばれた30人のデザイン開コミュニティを運、一般ユをできるだけ反映しようと努力している。そのため、いま韓では薄さが6.9mm、8mmなどスリム携で競が激化しているが、ペンタックはいちばん握りやすい13mmの薄さを選した。


 


 機種更の周期が短くなるにつれて、携電話の部品産業も成長を遂げている。3年前までは、カメラやLCDはすべて日本からの輸入に依存し、韓では組み立てるだけだったが、いまではモデムチップ以外のほとんどを産化している。


 


 韓の産業が活性化したのはいいが、問題も浮上しつつある。環境汚染の恐れがあるため中古端末は回してリサイクルすべきだが、キャリアもベンダもこの問題には消極的すぎるのが情だ。代理店が回はしているが、代理店に持ちまれる中古端末は年減っている。


 


 昨年までは携電話購入補助金が禁止されていたため、その代わりとして機種更する際に中古の携を代理店にわたすと2-3万ウォンを値引きしてもらえたが、今年から加入期間にじて機種更の際に補助金がもらえる制度がスタト、キャリアは中古端末の補償を中した。


 


 そのためリサイクルされる端末は昨年の10分の1にもたない。リサイクルされないまま放置された携電話は昨年だけで1300万台、今年は1600万台以上がゴミとして捨てられそうだ。ベンダは生産量の11.9%だけ義務的に回すればいいので、あまり心がないのが態だ。


 


 環境体は、携電話を販する際に空き瓶対策のように補償金として一定金額を預かり、中古端末をしながらしをする制度を導入すべきだと主張している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2006年12月4日 vol.1165 載] Link


 


 

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