韓国の朝食はシンプル&ヘルシー!
韓国は日本以上に共働きの家庭が多く、朝はお母さん達も大忙しです。しかし朝食をトーストで済ませる・・・なんてことはめったにありません。手は抜いても栄養は抜かない簡単調理法で、しっかり朝食を準備します。その中でも、韓国の主婦のあいだで人気のレシピをいくつかご紹介しましょう!
韓国の朝食で人気が高いのはヌルンジ(おこげ)です。ご飯をちょっと焦がしたアレです! 昔は石焼鍋でご飯を炊いていたので、ご飯の下のほうに自然にできたヌルンジにお湯をかけて、ご飯のあとでお茶の代わりに飲んでいました。
今では電気炊飯器でご飯を炊くので、ヌルンジを手に入れるのは大変そうだと思われがちですが、家でも簡単に作れます! フライパンに油をひかず、冷たくなった残りご飯を薄く延ばして少し黄色い焦げ目がつくくらいに焼き、冷凍庫に保存しておくんです。余談ですが、韓国の電気炊飯器の中には、ヌルンジを作れる製品もあるんですよ!
そして、保存しておいたヌルンジ用のご飯を鍋に入れ、水を1対1の分量で入れて(水は多めでもOK!)さっと沸かし、毎朝おかゆのように食べます。
フライパンでおこげを作る時間もないほど忙しい主婦のために、ロッテマートやスーパーでは、丸いライスペーパーくらいの大きさに焼いたヌルンジをパックにして売っています。冷凍庫に入れておけば半年は持つので、お土産にいかがですか?
もっと手軽に食べられるお湯を入れるだけのカップヌルンジも見つけました。味も本格的でおいしい! 私はロッテマートやスーパーで箱買いします。黒米ヌルンジ、玄米ヌルンジもおいしかったです!
私が大好きな朝食のメニューは、ピーナッツ粥です。ビールのおつまみのピーナッツと、ヌルンジが出会えばステキな朝食になるんです。ヌルンジと砕いたピーナッツと水を鍋に入れて沸騰させ、そのまま放置します。洗顔やメイクなどの身支度をして戻ってみると、鍋の熱でいつのまにかお粥になっているんです。ここにごま油を少したらして、お醤油か塩で味付けをしていただきます! ピーナッツの香ばしさとヌルンジの香ばしさのダブル効果で食欲が沸きますよ!
ヌルンジといっしょに、ひと晩水に浸したもち米を少し入れると、もっとおいしくなります。ピーナッツ粥は、ヌルンジ用のご飯がなければ普通の白ご飯でも作れます。その場合は、お粥を作るように鍋を弱火にじっくりかけておきます。
そうそう、最近ハマっているのは「トック(お餅)」です。
ロッテマートやスーパーに行くと、作りたての伝統餅を販売するコーナーがあります。そこでインジョルミ(きなこをまぶした柔らかいお餅)、シルトク(米と小豆で作ったお餅)、ジョルピョン(ごま油を塗って平らにした白餅)、ぺクソルギ(味付けしていない白いブロック状のお餅)など、いろんな種類のお餅を買ってきて、柔らかいうちに冷凍庫に入れて保存します。夜寝る前に食べる分だけ出しておけば常温で解凍され、翌日にはそのまま食べることができちゃうんですよ。
小麦粉よりお米のほうが消化もよくカロリーも控えめだからということで、この頃はパン屋さんでもお餅を売っています。お米を粉にして蒸して作るのが韓国伝統餅です。ロッテ百貨店本店14階にあるヨン様のカフェ、「Tea Loft」の看板メニューにも、小さい土鍋のような容器にお米の粉と小豆を蒸して作ったシルトクがあります。そういえば、「Tea Loft」のメニューは何を食べても本当においしかった! お餅クレープのようなチャルトックマリも、ほかでは味わえない絶品でしたもんね。
さてさて、最後にバナナミスッカルシェイクもおすすめしたいです! お通じをよくしてくれ、腹持ちもいいので私もよく作ります。
作り方は、バナナ1本+ミスッカル(穀物を炒めて粉にしたもので、水と混ぜて飲むもの)+牛乳2分の1カップをミキサーで混ぜるだけです。
ミスッカルはロッテマートやロッテ百貨店の食品売り場で簡単に手に入ります。お好みの穀物を粉にしてくれる禅食(ソンシク)もありますし、ミスッカルとして商品化されたのもあります。最近はコリアンタウンのスーパーでも売っているようですね。氷を浮かべたミスッカルは夏の定番ですが、私はおやつとして季節に関係なくよく飲んでます。水に溶いてトロトロの濃い目で飲むと、それだけでお腹いっぱいになります!
もっとちょっと軽い朝食がいいという日は、バナナ1本+プレーンヨーグルト2分の1カップ+抹茶2ティースプーン+もしあれば、はちみつとレモン汁少々をミキサーで混ぜて、スプーンで飲むこともあります。抹茶の粉は韓国でもダイエットや健康のため広く利用されています。抹茶が入った緑茶粥というレトルト商品もコンビニで売ってます。
ひと味違った家族の朝食をお土産にしてみてはいかがですか?
by: 趙章恩
2009年04月15日
「ニッコリア」: ダイナマイト・コリア 今日もドキドキ探検に出かけよう!