韓国のIT貿易事情 パネル輸出が史上最高を更新(2007年9月24日 掲載)

IT貿易事情 パネル輸出が史上最高を更新


 


 核になる材料の海外依存が課題


 


  


【ソウル】韓の産業資源部(日本の経済産業省に該)の表によると、8月の輸出は好調がき、19か月連2ケタの加率をみせた。8月の輸出は312億3000万ドルで前年同月より14.4%えた。輸入は9.8%296億9000万ドルだった。輸出が好調な主な原因は自動車、一般機械、鋼など主力輸出品目が順調だったためだ。


 


 8月のIT輸出は13.6%111億4000万ドル、2006年11月の108億8000万ドルを9か月ぶりに更新し、最高記を塗り替えた。8月は休暇が多いオフシズンであることを勘案すれば、IT輸出が上半期の調傾向から下半期に回復傾向へとじたのは間違いないと情報通信部は解している。


 


 IT品目のなかでは、特に液晶を中心とするディスプレイの輸出が注目されている。パネル輸出は格下落傾向が落ち着いているなか、下半期特需を狙ったTV用パネルの注文が加、ワイドモニタ用パネルが成長を遂げていることから前年比31.5%20億7000万ドルを記、初めて20億ドルを突破した。パネルの輸出好調とともにモニタの輸出も前年比26.1%6億6000万ドルを記07年4月以降、加傾向にある。


 


 市場調査機のディスプレチ社によると、三星電子は4-6月期におけるワイド液晶のり上げ績が約38億ドルで、四半期ベスで8期連1位を占めた。 LGフィリップスLCDは4-6月期にワイド液晶を1984万台出荷、4期けて1位となった。これで三星電子は世界市場で8期連上高1位を、LGフィリップスLCDは4期連で出荷量1位を記したことになる。


 


 最の技術力を備えた韓のディスプレイ産業だが、液晶部門は04年以後大規模設備投資に伴う供給過により、益構造は化している。プラズマディスプレイパネル部門も競による格下落で赤字をけ出せずにいる。生産設備の産化率は50%、部品材料の産化率は66%といわれているが、中核の設備や材料の海外依存度を勘案すると産化率は30%を若干越える程度ではないだろうかといわれている。


 


 カラフィルタ材料、ガラス基盤など中核となる材料は日本、米、ドイツが占している態で、ディスプレイ最強国として成長をけるためにはパネルと設備と材料のすべてが循環する産業の輪を作らなければならない。韓産業資源部は設備、材料の海外依存度はディスプレイ産業の根本的な競力を阻害する要因であると認めている。



趙章恩(チョウ
チャンウン=ITジャナリスト)



BCN This Week 2007年9月24日 vol.1204 載]  Link 

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