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2014年4月11日、韓国サムスン電子のスマートフォン新機種「GALAXY S5」が世界125カ国で同時発売された(写真、日本は未発売)。韓国では一足早い3月27日、キャリア3社の長期加入者向け機種変更モデルとして登場。韓国での端末価格は、32GBモデルが86万6800ウォン(約83000円)となっている。
GALAXY S5は、逆光でもきれいに撮れてシャッター速度が速くなった1600万画素カメラ、指紋認識、防水・防埃機能、心拍数測定センサー、LTEとWi-Fiを同時に使ってネットワーク速度を早くする「ダウンロードブースター」、バッテリーの持ちを長くする「ウルトラ省電力モード」搭載など、最新技術を搭載したプレミアムスマートフォンである。カラーもホワイト、ブラックのほか、エレクトリックブルー、カッパーゴールドという独特なブルーとゴールドもそろえた。
心拍数測定センサーを搭載したことで、韓国では「GALAXY S5はスマートフォンなのか医療機器なのか」という議論も巻き起こったが、医療機器審査を担当する韓国の行政機関である食品医薬品安全処が「GALAXY S5は医療目的ではなく運動・レジャー目的で心拍数を測定するので医療機器でない」と判断したことで無事販売できた。食品医薬品安全処が医療機器と判断した場合、GALAXY S5はキャリアの代理店ではなく、医療機器ショップで販売することになったかもしれない。
韓国のGALAXYファンの間では、「GALAXY S5は5.1インチなのでGALAXY Note3より画面が小さいのが気になったが、カメラ機能が素晴らしく画面もとてもきれい。ネットワーク速度が速くなる機能が気に入った」と好評を得ている。韓国人はスマートフォンで自分撮りしてSNSに書き込み、動画サイトを頻繁に利用するので、カメラ機能とネットワーク速度を重視するからだ。
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趙 章恩=(ITジャーナリスト)