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2014年5月8日、ソウル市内でソニーのスマートフォン「Xperia Z2」とウエアラブル端末「スマートバンド SWR10」の発表イベントが行われた。5月19日の韓国における正式発売を前に、韓国メディアに端末を公開するイベントだった。
従来機の「Xperia Z1」は2014年1月に韓国で発売され、高性能カメラと防水機能が大きな話題になった。(関連記事:2年ぶり韓国に戻ってきたソニーのスマホ、サムスンにはない色や防水機能が脚光浴びる)
Xperia Z2は2月、スペイン・バルセロナで開催されたMWC(Mobile World Congress 2014)で公開された。3月末には韓国でも公開イベントを行う予定だったが、延期せざるを得なかった。
営業停止処分と“自粛ムード”の影響受ける
韓国大手携帯通信事業者(キャリア)3社の過剰な端末購入補助金競争により、政府がキャリア3社に対して45日間の営業停止処分を下すという異例の事態が発生したからだ。営業停止になると、新規加入や番号ポータビリティを受け付けられなくなる。3月末から順番を入れ替えて営業停止となるため、3社そろって正常営業に戻るのは5月中旬になる。
それに4月16日に韓国南西部の珍島(ジンド)近海で発生したセウォル号沈没事故の影響で、韓国は“自粛ムード”が続いた(関連記事:セウォル号沈没事故、SNSは奇跡を信じる黄色いリボンで埋め尽くされた)。4月16日以降予定していたコンサートや各種イベントは次々とキャンセルになった。
5月1日から6日まで、「お釈迦様誕生日」や「子供の日」などで連休があったため、ようやく少しずつテレビでもバラエティー番組やドラマを放映するようになった。ソニーも発表イベントのタイミングを見計らい、ようやく5月8日に「Xperia Z2」を韓国でお披露目したというわけだ。
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