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このごろ、韓国のポータルサイトの検索キーワード上位には「データ料金制」がランクインしている。5月から、韓国のキャリア3社が次々に、音声通話使い放題でデータ通信使用量で月々の料金が決まるプランを投入しているからだ。
料金はキャリア3社ともほぼ同じ。携帯電話間の音声通話は無料、月2万9900ウォン(約3300円)でデータ通信300MB、月3万4900ウォン(約3800円)でデータ通信1GBまで利用できる。
キャリア3社が提供するモバイルIPTVも、無料で利用できる。IPTVをスマートフォンから視聴できるサービスで、キャリアごとに60~80チャンネルある。最新映画のVODや地上波テレビ番組の再放送VODは、別途コンテンツ料が必要だ。
最も高い料金はSKテレコムの月10万ウォン(約1万1000円)プランで、国内固定電話にかける音声通話も無料、データ通信は35GBを提供する。35GB分を使い終わった場合、1日2GB分ずつ無料で提供する。1日2GBも使い終わった場合は、3Mbps程度の低速だがデータ通信を無制限利用できる。
キャリア3社は、月々6万ウォン(約6600円)以上の料金プランを選択すれば、データ通信分を使い切ったあとでも無料で毎日2GB分追加利用できるようにしているので、実質約月6600円でデータ使い放題といえる。データテザリングでノートパソコンや他のデバイスからもデータ通信を利用できるので、固定通信に加入する必要もない。
KTの場合は、料金プランに応じて提供されるデータ通信の使い残り分を翌月に移行できる。一方、データ通信が規定量をオーバーした場合は、翌月分を先食いして使える制度も導入した。
SKテレコムは、「データ通信プレゼント」と「データおかわり」を導入した。1回1GBずつ月2GBまで、自分のデータ通信分を他のユーザーにプレゼントできる。「データおかわり」は長期加入者向けの特典で、年に1~2回クーポンを発行し、ユーザーが加入している料金プランのデータ通信分を無料で提供する。例えば、月300MBまで使える料金プランのユーザーがお代わりクーポンを利用すると、600MBまで無料で利用できる。
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