サムスンどうする?韓国に中国産激安スマートフォンがやって来た [2015年12月18日]

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 2015年12月16日、韓国のキャリアでシェア3位のLGU+が、中国ファーウェイのスマートフォン「Y6」の販売を開始した。Y6の定価は15万4000ウォン(約1万7000円)、今まで韓国で販売されたスマートフォンでは最も安い。

 サムスン電子やLG電子のスマートフォンは、約定割引してもらっても端末価格が7万円以上はするので、破格的な安さといえる。ソニーのXperiaが在庫処分のため古い機種を2万円以下で販売したことはあるが、定価が2万円しないスマートフォンは初めてである。韓国産では、LG電子のシニア向けスマートフォン「ワイン」シリーズが最も安く定価が約2万6000円する。しかし安いからといって話題になることはなかった。安いスマートフォンは使い物にならない、という先入観があるからだ。

 毎月約3300円以上の料金プランを選択すれば、約定割引が適用され実質無料になる。韓国でスマートフォン端末が実質タダになるのは今までなかったことなので、韓国では「Y6」は一体どんな端末なのかと騒ぎになっているほどだ。


 Y6は5インチのHDディスプレイに、800万画素カメラ、重さ155グラム、1GBのRAM、8GBの保存容量、2200mAhのバッテリーを備えている。自分撮りが大好きな韓国人にとって、最も重要なのはカメラである。Y6のカメラは360度パノラマ撮影、顔認識機能、写真を撮りながら音声を録画できる機能、写真加工機能などの付加機能もある。

 Y6の特徴は、インターネット接続なしで利用できるFMラジオを内蔵していることと、通常の音声電話だけでなくインターネット電話(VoIP)が使えるデュアル通話機能があることだ。

 LGU+のインターネット電話料金プランに加入すると、携帯電話番号に加えて070で始まるインターネット電話専用の番号がもらえる。インターネット電話のいいところは、自宅にある電話の子機のようにスマートフォンを使えることや、インターネットさえつながれば通話ができるので、ユーザーが海外にいても韓国の電話番号にかける通話に国内電話料金が適用されることである。LGU+は、海外に行くことが多い人や、業務用にスマートフォンから通話をたくさんするビジネスマンにお勧めの端末、と宣伝している。


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趙 章恩=(ITジャーナリスト)
日経パソコン
-Original column

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