日本のハッキング大会で韓国チームが優勝、専門教育センターの成果 [2016年2月8日]

2016年1月31日、東京電機大学東京千住キャンパスで行われた「SECCON2015」の決勝大会で、韓国の「Cykorkinesis」チームが、2位と大きな差を開けて優勝した。SECCONは、ハッキングと防御の技術を競いあうコンテスト。決勝大会には、世界から18カ国(チーム)が参加した。

 SECCONの目的は、世界の情報セキュリティ分野で通用する実践的情報セキュリティ人材の発掘・育成。世界に通用するセキュリティ人材を輩出し、日本の情報セキュリティレベルを世界トップレベルに引き上げることを目標としている。

 大会の後援は、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部、サイバーセキュリティ戦略本部、警察庁、総務省、公安調査庁、文部科学省、経済産業省など、セキュリティに関する主な政府機関が揃っている。協賛もカスペルスキー、トレンドマイクロ、一般財団法人日本情報経済社会推進協会など、セキュリティ専門企業・機関が名前を並べた。

韓国情報技術研究院ホームページ
日本で行われたセキュリティ技術を競う国際大会SECCONで優勝したのは韓国チームだった。政府省庁傘下機関である韓国情報技術研究院のセキュリティ専門家養成プログラム修了生が参加したチームであるのが特徴である。

 優勝した「Cykorkinesis」は、2015年8月のDEFCON23、11月のTrendMicroハッキング大会、12月台湾で行われた2015 HITCON CTFでも優勝した強者で、2016年も世界で最も権威のあるセキュリティ技術コンテストDEFCONに出場する権利を獲得した。2位は台湾の217チーム、3位はアメリカの「Shellphish」、4位は日本の「katagaitai」、5位はルーマニアの「PwnThyBytes」だった。

 「Cykorkinesis」には、韓国情報技術研究院が運営するサイバーセキュリティ専門家養成プログラム修了生が参加しているのが特徴である。


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趙 章恩=(ITジャーナリスト)
日経パソコン
-Original column

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