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2016年10月10日、韓国でもソニーの「Xperia XZ」が発売されることになった。ソニーは10月5日、ソウル市内でXperia XZ を披露するイベントを行った。サムスン電子・LG電子・アップルしか選択の余地がないように見えた2016年秋の韓国プレミアムスマートフォン市場に、ソニーの「Xperia XZ」が加わった。
サムスン電子の期待作Galaxy Note7は、約9万円のプレミアムスマートフォンにもかかわらずバッテリー発火問題で回収・払い戻しになり、バッテリーを変えて再発売した。iPhone7は、米国で色々な機能を同時に使うとノイズが発生することを一部ユーザーがネットで公開、デバイス交換騒動が起こった。LG電子の新機種V20は優れたオーディオ機能を持つが、端末価格が約8万1000円と予想をはるかに超える高額だったため、爆発的な人気とまではいかない状況である。Xperia XZは今のところ、性能も価格も非の打ち所がないスマートフォンとして話題になっているので、韓国でのシェアもぐんと上がるに違いない。
Xperia XZのスペックは、1080×1920 の5.2インチディスプレイにRAMは3GB で、内蔵メモリーは32GB、256GBまで拡張できる。2300万画素/1300万画素のカメラを搭載、スマートフォン初の5軸手ぶれ補正機能もあるハイスペックスマートフォンである。一眼カメラに搭載する「Gレンズ」を搭載したことも、韓国では注目されている。0.6秒でカメラが反応して動く物体にフォーカスを当てて撮影できる機能も面白い。イベント会場で森本修ソニーコリア代表は、「Xperia XZは、ソニーの進歩したカメラ技術と固有のオーディオ技術が一つになったプレミアム製品」と紹介した。
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趙 章恩=(ITジャーナリスト)
日経パソコン
2016.10
-Original column
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/549762/100500113/?itp_leaf_index