韓国サムスン電子(Samsung Electronics)は2019年9月4日、東京都品川で予定通り「Samsung Foundry Forum 2019 Japan」を開催した。同フォーラムは「世界でもっとも信頼されるファウンドリーになる」というキャッチフレーズで、同社が取引先企業に向けて半導体受託生産事業の新技術を紹介するイベントだ。2016年に始まり、2019年は5月に米国、6月に中国、7月に韓国、9月には日本で開催されており、10月はドイツでの開催が予定されている。日韓関係の悪化により参加者が減少するのではないかとみられたが、むしろ例年より増えたという。同社は7月に開催された韓国でのフォーラムで、どのようなリスクがあっても2030年にシステム半導体1位を達成するという意志を見せたが、東京でも同じだった。

 基調講演を行ったファウンドリー事業部 社長のチョン・ウンスン氏は、「サムスン電子は全世界でファウンドリーフォーラムを開催し、顧客パートナー社と透明で信頼できる協力関係を構築している。日本での活動も変わらない」とし、EUV(極端紫外線)7nmプロセスで製造したモバイル機器向けのアプリケーションプロセッサー「Exynos 9825」(「Galaxy Note10」搭載)、MRAMブロックを埋め込んだ「eMRAM」(embedded MRAM)、業界初となるEUV5nmプロセス、2020年に本格的稼働する予定の華城工場のEUV専用ライン、次世代技術とするGate-All-Around採用の3nm世代プロセスを主に紹介した(関連記事)。フォーラムでは8インチウエハー受託生産とパッケージングの新技術、自動車電装機器に関するEUVソリューションも紹介した。

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