韓国の自動運転モビリティーイベント「PAMS」、技術開発の“聖地”に配膳ロボや自動運転車が集結

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2020年10月15~17日、韓国で自動運転モビリティーのイベント「Pangyo Autonomous Mobility Show(PAMS)」が開催された。会場は京畿道城南市のPangyo(パンギョ、板橋)駅やスタートアップが入居しているPangyo Techno Valleyなどで、自動運転車やドローン、ロボットの展示と体験、自動運転配達レース、自動運転アイデア公募などが行われた。

 PAMSは、2017年に韓国初の自動運転モビリティーのイベントとして始まった。未来をいち早く体験し、ビジネスのアイデアが生まれる場にする狙いがある。第4回となる今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で現地会場の参加者数を制限するとともに、展示内容を全てオンライン中継した。

配膳ロボットや消毒ロボットが集結

 米国シリコンバレーに本社を置くスタートアップのBear Robotics社は、自律走行型配膳ロボット「Servi」を展示した。同社はもともと「Penny」という配膳ロボットを手掛けていたが、ソフトバンクロボティクスとの協業開始に伴いPennyをServiとして改良した。ServiのSLAM技術は、Bear Robotics社が独自に開発したもの。本体にLIDARと3つの3Dカメラを搭載しており、人や物などの障害物を回避しながら走行できる。配膳だけではなく使い終わった食器類の回収も可能だ。同社は、2020年1月にはソフトバンクグループなどから3200万米ドルの資金を調達した。

 韓国VD Company社は、配膳ロボット「PuduBot」と消毒ロボット「Puductor」を展示した(図1)。いずれも中国Shenzhen Pudu Technology社の製品であり、VD Companyはこれらに独自開発のソフトウエアを搭載し、販売している。例えば、韓国では熱い汁物料理が多いので、その運搬に適した動作を行えるようにしている。

趙 章恩(ITジャーナリスト)

 

《日経Robo

2020. 11.

 

-Original column

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/rob/18/00006/00065/


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