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韓国のAIスタートアップScatterLab社が開発し、20歳の女子大生と対話する気分を味わえるとしたAI「イ・ルダ」(https://luda.ai/)。言語処理AIのベンチマーク「SSA」で78%と高いスコアを実現していたが、サービス開始から3週間後、学習に用いたデータが個人情報を侵害しているとして問題となった。
政府機関が調査を開始し、イ・ルダは結局、サービスを中断。学習に使用したディープラーニング対話モデルを廃棄するという結末を迎えた。
イ・ルダはFacebookのメッセンジャー経由で利用するオープンドメイン対話AIで、サービス開始から2週間で利用者75万人を突破したほど人気を集めた。利用者の85%が10代だったほど、青少年の良き話し相手になっていた。
ところがサービス開始後すぐ「イ・ルダをセクハラする方法」というSNSの投稿が問題になり、広く認知されるようになった。
趙 章恩=(ITジャーナリスト)
《日経Robo》
2021. 2.
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