オンラインゲーム大国の盛り上がり方はやっぱり違う!韓国最大ゲーム展示会「G★2008」
2008年11月13日~16日、韓国ソウルから北へ1時間ほど離れた一山(イルサン)KINTEX展示場には連日長蛇の列が! 初雪が降るかもしれないというほどの寒さにもかかわらず、開場時間の1時間以上も前から会場周辺には「G★2008」の開幕を今か今かと待ちわびるゲームファンが集結した。
展示会開催の4日間、会場の中は足の踏み場もないほどの人混みに、休む時間も惜しいほどのイベントラッシュが続いた。参加社も参観者もともに興奮し盛り上がった「G★2008」! 展示規模は日本のゲームショーより小さいながらも、盛り上がり方では負けていない「G★2008」はオンラインゲーム大国韓国における最大規模のゲームショーである。
2005年、15ヶ国156社が参加して始まったこの国際ゲーム展示会「G★(GSTAR)」は、今年で4回目を迎える。今年は「ゲームで開く楽しい世界!」をテーマに、韓国から104社、海外から58社、計162社が参加、3000人以上のバイヤーと19万人もの観客が訪れ、歴代最大の動員を記録。ゲーム産業振興を担当する政府省庁である「文化観光文化部」の長官も会場を訪問し、新作ゲームを体験してみたり、参観者らに声をかけるシーンも見られた。
今年のG★は例年に比べ新作が豊富だったのも特徴だ。
毎年G★から新作を発表しているNEXONは新作3種と新しくパブリッシングするゲーム2種を出展。友達を作れるコミュニティ型ゲーム「ネクソンビョル」、「カバティナストーリー」、「ハスキーエキスプレス」、「エバープラネット」、「ドラゴンネスト」。そして、会員数1700万人を誇る人気レーシングゲーム「カートライダー」の基本コンセプトを踏襲したエアフライトゲーム「エアーライダー」や、日本でもお馴染の「マビノギ」から派生した「マビノギ英雄伝」も注目された。
また、韓国でスポーツオンラインゲームを誕生させたJCエンターテインメントは、バスケットボールゲーム「フリースタイル」のサッカー版「フリースタイルサッカー」を発表。ダンスゲーム「オーディション」を利用して英語も勉強できるHANVITソフトの「オーディションイングリッシュ」は音声認識が特徴だ。
NHNは全身を使って楽しむテトリスとフル3DMMORPG「C9」と「モンスターハンターフロンティア2.0」を、NCソフトは5年ぶりの新作として期待されている「アイオン」を中心にブースを展開していたが、イケメンスタッフが案内するダンスゲーム「ラブビート」に若い女性ばかり集まっていたのが印象的だった。
CJインターネットは公開テストが始まったMMORPG「プリウスオンライン」を前面プッシュ。妖精アニマをペットのように育てながら知恵をもらってゲームを進めるというコンセプトがポイントだ。白いワンピースを着た妖精キャラのコスプレガール達もとてもかわいく、カメラがもっとも集まったブースでもあった。ゲームの詳しい内容は次回特集にてご紹介しよう。
韓国のG★は家族連れが多いことも特徴である。小学生の子供を連れたお母さん達とオンラインゲームのキャラクターコスプレをした美女達が一緒に記念写真を撮っているところを目撃したが、お母さん達の方が萌えていたほど。
韓国では主婦達もオンラインゲームに慣れ親しんでおり、GOSTOPという花札ゲームの一種はお正月やお盆の時に必ず登場する国民ゲームでもあるだけに、それをオンラインゲームにしたGOSTOPは主婦の暇つぶしアイテムとして愛用されている。花札やカードといったカジュアルゲームをはじめ、シューティングやMMORPGにはまる主婦も少なくないといわれているだけに、ブースで行われたイベントに我先にと参加するなど、ゲームに対して積極的な主婦の姿が目立っていた。
また、家族参加を主眼においたイベント構成とすべく、露出の多すぎるコンパニオンを制限する等の主催側の手配も好評だったようである。
次回は新作ゲームの中身を見てみよう!
By.趙章恩
Original report (@niftyゲーム)