月7000ウォンで注文型ビデオを提供
【ソウル発】ハナロテレコムは7月10日からTVポータル「ハナロTV」の商用サービスを開始した。TVポータルサービスを自社の超高速インターネットおよび電話サービスとセットで利用している加入者にはセットトップボックスのレンタル料を無料にし、既存料金に月7000ウォンをプラスするだけでTVポータルを利用できるようにする。
TVポータルとはTVにセットトップボックスをつけてインターネットにつなげ、映画・ドラマ・スポーツなどの動画コンテンツをリモコンで注文しTVで視聴する、一種の注文型ビデオ(VOD)サービスのこと。ハナロテレコムは地上波やCATV、衛星放送と競争するのではなく全く新しい市場をつくりたいと話している。
ハナロテレコムはTVポータルを商用化するため韓国経済TV、SBS(ソウル放送)、EBS(教育放送)、YTN(ニュース専用CATV)、Daum、ナショナルジオグラフィック、Jゴルフ、BBCなど30社とコンテンツで提携し、VOD約2万件を確保した。年末までに25万人、来年末では100万人の加入者誘致を目標としている。加入者が100万人を超えれば黒字化できると見込まれている。
同社はTVポータルサービスの事業初年度である今年は50億ウォン、IP経由で地上波の放送も視聴できるIPTVが商用化されれば、2007年には700-800億ウォンの売上高が達成できると予想している。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)
[BCN This Week 2006年7月17日 vol.1146 掲載] Link