コンチャの国、ドムの国、韓国! その1

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仁寺洞でのランチ。オーダーしたチゲがまだ出ていないのに、すでにテーブルはこんな状態に(これでふたり分)! このあともチゲと焼き魚とキムチが3種類ほど追加され、デザート代わりに冷たい梅茶まで並びました~。これでひとり8000Wでしたよ。











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    書店の雑誌コーナー。雑誌のオビには付録の案内が。どれどれ~?











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    「リビングセンス」という主婦向け雑誌の5月号の付録は、メンソレータムの日焼け止めとラッピング解説書! メンソレータムの日焼け止めは、日本のドラッグストアで売っているものと同じです。6月号は国産ブランドのマッサージクリーム300MLと洗濯洗剤250gでした。雑誌が7800Wなので、これはお得!











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    おしゃれな主婦に人気のインテリア雑誌「CASA」は、ラベンダーのアロマキャンドルが付録でした。雑誌のテーマに合う付録ですね。



    韓国を初めて訪問したとき、レストランで席に着くやいなや、注文もしていないのにテーブルにどどっと小皿料理が並べられ、戸惑ったことはありませんか?

  • 豆もやし、ほうれんそう、ねぎなどをごま油であえたナムル、白菜キムチカットゥギ(サイコロのように切った大根のキムチ)、練りもの(韓国では「おでん」といいます)の炒め物など、小皿に盛り付けられたものはすべて基本のおかずでコンチャ(無料、タダ)です!


    もちろんおかわりだってコンチャ! いくらでも食べていいんですよ。


    お店によってはカンジャンケジャン(カニのしょうゆ漬け)ケランチム(韓国式茶碗蒸し)なんていう立派な料理までドム(おまけ)で出してくれます。


    韓国ではいつも、どれがオーダーした料理で、どれがコンチャでドムなのかまったく区別がつかないような状況になってしまいます。日本の方は「食べきれない~!」と驚かれるようですが、これが韓国式の食事です。逆に韓国人が日本に来ると、すべてが有料であることに驚きます。「日本人はたったふた切れのたくあんまでお金をとる! 薄情だ!」とびっくりしてしまうんです。韓国ではラーメンやうどんなどについてくるキムチ、たくあんなどの漬物は無料が当たり前ですからね。


    サムギョプサルをオーダーすれば、野菜におかずはドム、お刺身をオーダーすれば天ぷらに手巻き寿司に焼き魚など、15~20種類近い料理がドム、うどんやトッポッキなど安いファストフードを頼んでも、たくあんやキムチにスープがドム、なのです。オーダーした料理だけ出される、なんてことはまず考えられません。ファミリーレストランやファストフード店でも、パンが食べ放題、飲み物もおかわり自由のところがほとんどです。


    仁寺洞や明洞などにあるカフェのコーヒーもおかわり無料です。スターバックスやコーヒービーンズなどのチェーン店はやっていませんが、普通の喫茶店のようなカフェはどこも、注文した飲み物を飲んだあと、コーヒーを無料で注いでくれます。明洞のコスメショップ「TODACOSA」がある通りには小さいカフェがずらっと並んでいますが、どのカフェもケーキが無料なんです! 何を頼んでもひとりひとつずつ生クリームケーキか、シロップをたっぷりかけたホットケーキがドムとしてサービスされます。仁寺洞ではドリンクだけオーダーしても、お餅や韓菓を出してくれるところが多いですよね。


    韓国のおもてなしとは、「テーブルの足が折れるほど」、「食べきれないほど」料理を出すことだと言われてきました。


    もてなされる側も少し残して、「お腹いっぱいでもうこれ以上は入りません! 大満足です!」という感謝の気持ちを伝えます。昔は、きれいさっぱり食べてしまうと「足りない」という意味になり、お客様に大変失礼なことをしてしまったと考えられていましたが、この頃は食べ物があふれ肥満が心配な時代ですし、エコが大事ですからね。残飯を減らすために、残さずきれいに食べるのがマナーと言われるようになりました。おかわりは自由ですが、残さないようにしましょうね。


    韓国のコンチャやドムは食事だけではありませんよ。ニッコリア読者のみなさんなら、もう体験済みかもしれませんね?


    コスメショップでは決まった金額以上を買うと、試供品とは思えない箱入りのセットをくれたり、1個でも商品を買うとあれこれ試供品を一緒に入れてくれたりします。以前、日本のテレビ番組で、「センプルジュセヨ~(サンプルください)」と悲しそうな表情で言えば試供品がたくさんもらえるなんてことを教えていましたが、そんな恥ずかしいことをしなくても、たっぷりもらえますから心配ご無用!


    また、コンチャの総集編ともいうべきものが、雑誌の付録です。


    日本でも女性ファッション雑誌に付録がつくようになりましたが、韓国では1995年頃からファッション雑誌にボディーローションやグロス、美容液、アイシャドー、ファンデーションといったコスメやハンドバッグが付録でつくようになりました。試供品ではなく、正規の商品が丸ごとついていたりもします。新発売のお醤油やソースを1本、オリーブオイルなどがどん! とついていたり(迫力満点!)、Tシャツやアロマキャンドルが付録になっていたこともあります。


    本屋さんの入口にはその月の付録が展示されていて、みんな雑誌の中身より付録で選んでいますね。法律によって雑誌の値段より高い付録をつけてはいけないのですが、企業から試供品として提供してもらったものは無料のため雑誌の値段を超えることはないので、付録競争はどんどんエスカレートしています。さらに鐘路にある大手書店では、その書店オリジナルの特別付録があるんです! 5月にも、7800Wの雑誌に、スペイン産オリーブオイル700ML、新発売のお醤油1L、中小メーカーのBBクリーム30ML、保湿成分入りウェットティッシュ1箱、消臭スプレー2本、シートマスク5枚、手で回して使うジューサーまで! スーパーで買うと2万Wは下らないほどの付録がついていました(重かった・・・)。韓国旅行の記念に雑誌を買ってみるのもおすすめです。


    さらに驚くべきコンチャ、ドムの世界はロッテ百貨店にあります! 次回はロッテマートや百貨店で出会ったコンチャの世界をご紹介します!



    by: 趙章恩

    2009年06月09日

    「ニッコリア」: ダイナマイト・コリア 今日もドキドキ探検に出かけよう!

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