第38回カンヌ映画祭主演女優賞おめでとう! チョン・ドヨンのドラマを見直そう |
2007年7月3日
先日、韓国のメディアには「招かれざる客」というタイトルの記事が掲載され、韓流を悪用する商魂の批判が続いた。5月31日、「4月の雪」「8月のクリスマス」を演出したホ・ジンホ監督の結婚式での出来事。
非公開結婚式にもかかわらず式場の周辺には記者団より多い50人あまりの日本人女性が集まり、監督の結婚式にヨン様が来るのではないかと待ち構え、芸能人が来るたびに写真を撮るため大騒ぎ。ホ監督は不快な様子で「招待していない観光客が結婚式場に現れ驚いた。大事な日なので抗議はしなかったが、神聖な結婚式がこんな風に利用されるなんて怒りを感じる」と話していたという(関連記事:ハングル)。
これが実は韓流ツアーの日程の一部で、ホ監督に何の相談もなく、「ヨン様が来るかもしれない」と旅行代理店が結婚式場にツアー客を送り込んだせいだというのがわかった。本人の知らない間に、自分の結婚式が芸能人に会える観光商品になっていたと聞いたら、最悪な気分だろうな。
それに芸能人が見られるからって高い費用を払ってツアーに参加し、招かれざる客扱いされる韓流ファンも決していい気分ではなかっただろう。「破廉恥な韓流ツアーが韓流を滅ぼす」と旅行業界も目の前の利益にとらわれず、息の長い韓流を守っていこうと自粛の動きをみせている。韓流ツアーに参加して逆に韓国が嫌いになったという方がいらっしゃるのではないかと心配だ。悪徳な韓流ツアーの見分け方があるといいけど、それも難しい。この際、韓ドラファンの一人として「まともな韓ドラツアー」を企画してみようかしら。
密陽(公式サイト) ※ 画像はクリックで拡大 |
この映画のイ・チャンドン監督は、文化観光部長官を務めた大物監督。しかし「密陽」に限っては、イ・チャンドンの映画ではなくチョン・ドヨンの映画というほど、彼女の卓越した演技力で支えられた映画と評価されている。
チョン・ドヨンは、韓国でも特別な女優として扱われている。それは、ヨン様主演の「太王四神記」に出演する(でも撮影は中断されたし、どうなることやら~)ムン・ソリとも共通している部分だけど、どんな役柄も恐れないタフな俳優魂を持つ女優だからだ。HIVに感染したホステス役、全裸の後ろ姿を公開した不倫に落ちる主婦役、先生を好きになる知能障害の17歳の役など、ほかの女優が断った難しい役柄に好んで挑戦している。そのせいか、チョン・ドヨンには広告が入ってこない。
イ・ヨンエ、キム・テヒ、キム・ジョンウン、コ・ソヨンといった女優は正直、映画やドラマに出るより広告で生き延びているのに、チョン・ドヨンは当たり前といえば当たり前だが、女優業一つで勝負している。「それがついに、カンヌ映画祭主演女優賞として実ったのではないか」と、韓国の映画ファン達は大絶賛している。
チョン・ドヨンは高校時代、ジョンソン&ジョンソンベビーライトスキンの広告モデルとしてデビューし、雑誌モデルとして活躍した。あの広告写真を今でもBLOGでみかけたりするが、顔がそのまま! あの童顔、素肌美人の秘訣は、緑茶をコットンに浸してパックしたり、きゅうりを顔にはる天然パックの効果だそう。今日から早速きゅうりパックを始めなきゃ! 話がそれたが、その後チョン・ドヨンはトレンディードラマの主人公の親友役といったチョイ役を経て、ヨン様も出演した「若者のひなた」で演技ができる新人として知名度を高めた。
私の記憶の中のチョン・ドヨンは、ヨン様と縁が深い女優だった。ドラマ「若者のひなた」、「別れの6つの段階」、映画「スキャンダル」で共演しているし、そのほかでも、90年代中盤までヨン様とお似合いといえばチョン・ドヨン、と名前が挙がっていたのをよく覚えている。「若者のひなた」では貧しい炭鉱村の次女で、初恋のために自分を犠牲にする姉とは正反対の現実主義、小説家を目指す強気の役柄だった。ヨン様の演じるハ・ソクジュがその堂々たる態度に惹かれていく数々の場面が、まるで昨日観たドラマのように鮮明に残っている。もちろん、あのショートカットのかつらがあまり似合わなかったのも記憶に残っているけど。
チョン・ドヨンが出演したドラマと映画は数が多すぎて、何から紹介したらいいのやら迷ってしまうが、特にお勧めしたいのは、この90年代初期のドラマ3作品と韓国で大ヒットした映画4作品だ。日本ではDVDまたはインターネットで公開されているので、ぜひ楽しんでいただきたい。
●お勧めドラマ
個人的に大好きなドラマの上位にランクされているので、RBB読者の皆さまにもぜひご覧いただきたい作品。全56話とかなり長いが、一度見始めるとドラマ「初恋」のようにどんどんはまっていく。視聴率58%を記録したドラマ史に残る作品なのは確かだ。 |
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RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情 Link