[ソウルの街角から] 25 社長とラブショット(2004年3月29日 掲載)

 


 職場同僚とぎくしゃくする、コミュニケションが上手くいかない解決策として、のサラリマンのくが「みにく」とえた。これは日本のサラリマンたちにいても、えがってくるのではないだろうか。


 


 あるリクルトサイトがサラリマン1263対象に「職場同僚上手くいかない、どうやって解決しますか」と質問したところ、30.9%(390)がみにくとえた。対話解決するとえた27.3%(345)とかったが、いたことに積極的解決したくないというえも29%にした。


 


 無視するかえるとえた20.7%(261)で、けるのが上策会社るとえた8.8%(111)いた。また、その同僚しいけをめる(6.4%)、上司けてもらう(4.5%)など、他人協力してもらうとえた結構いる。かプレゼントするというえも1.4%(18)いた。


 


 どうせむなら、上司同僚ともうしくるようにと工夫されたボドゲムが、ではインタネット経由めている。1980年代人んだボドゲム(人生ムやモノポリ)のように2つのさいころをげてこまをかし、ボドにかれている指示うゲムだ。


 


 これは仁川のあるカフェでったものを、常連たちが面白いものがあるとインタネットユモア掲示板せたのがきっかけで、各種タルサイトの気検索ドになりブムとなった。


 


 ボドには「社長とラブショット」、「部長におつまみ」、「ストロ気飲み」、「りながら焼酎3」など異色指示いにがれる。ラブショットはかいってをからめて同時む、または小指きりして同時むポズのこと。


 


 最近世代気飲みをい、その囲気い、ほろいでおしゃべりするためみにく。ませるためだけのゲムなんてめたらわれになる近道だ。また、仕事とプライベトをきっちりけたがるえ、会社会食新入社員く、どんなにっても会社から歩離れるとそそくさとり、電話じない強者い。


 


 就職難といいながらもすぐ転職える2030だが、同僚上司との関係上手くいけば自然仕事面白くなるはずだ。以前勤めたベンチャ場合社員たちの良過ぎて毎日集団くために仕事をし、終電しては会社でまたんでるスゴイかったが、これもるかな?



BCN This Week 2004329 vol.1033 掲載]  Link 

[ソウルの街角から] 26 WELL-BEINGで消費が増えた(2004年4月5日 掲載)

 


 消費はその時代だそうだ。経済規模やレベルから価値観文化までそのまますからだ。2004不景いながらも、個人消費はそんなに萎縮していないようにじる。就職難にリストラ、カ破産え、貧富がどんどんしくなっているので、極端にお使がいるからかもしれないが、「WELLBEING」というタイトルがにはなぜか財布めるい。


 


 「WELLBEING」でにつく現象としては、くても、にいいものをう、らしてでも高級なものを1うことのようだ。有機栽培、スポツジムい、ヨガ、ブランド、ワイン、気清浄機、プラズマテレビなどがぶようにれているのだ。


 


 では男女老若関係なく、ダイエットして筋肉もりもりのまれわろうと必死で、テレビ番組では毎日国民運動不足深刻問題だとき、セクシ主婦達登場し「あなたもがんばって!」とてる。女性にいいらしいと「ざくろ」とった肉代用食品ブレイク。


 


 ワインは日本よりれてブムになったが、江南にはワインまで登場し、プルゴギにワイン、カルビにワインというおしくない。ブラン日本同だ。身代金並みのシャネラもよくにする。


 


 デフレにならず消費継続させるためには、品質く、値段手頃という重要だが、プラズマテレビや液晶テレビなどなデジタル家電100万円台から7080万円台値段ち、乗用車とエアコンは税金がったため値段もぐっとちた。それでも気軽えるものではないのに、かなりれている理由国人にする「体面」、「自慢できるかをつ」ためなのだろうか。


 


 「WELLBEING以外には、オリンピック、高速鉄道開通タビリティや衛星じて帯電話でテレビ番組などの映像ビスを利用できる「デジタルマルチメディア放送DMB)」も消費トレンドにきな影響えるだろう。まで一部企業だけだった週休2日制本格的実施される。そうなると自然家族外食やレジャしんだり、趣味え、その関係消費えるだろう。


 


 「WELLBEING」とかけれた生活をしているのようなもいるけど、ってかが流行るとみんなにはまってしまうのでちょっとい。借金をしてでもりとレベルをわせないと居心地かがあるのはかだけど、関係なく消費くてもいいのかな。


 


 


章恩 CHO CHANG EUN


 


BCN This Week 200445 vol.1034 掲載Link 

第34回:日韓見比べの楽しみ! 韓国版『白い巨塔』魅力炸裂!







第34回
日韓見比べの楽しみ!

韓国版『白い巨塔』魅力炸裂!

2007年2月20日



●お正月は徴兵制のようなもの!?

 2月18日、韓国はそろそろ2度目の本当のお正月を迎える。日本と同じように12月はずっと忘年会、1月はずっと新年会で明け暮れるので、新年を迎えたなぁという感じはするが、1月は元旦1日しか休めないのでお正月という盛り上がりに欠ける。一方、旧暦のお正月は3日間の連休だし、前後して休む人も多いので祝日ムードを満喫できる。テレビでは1月から2月までのお正月が終わるまで新年特集で大騒ぎしているし、お正月が2度あるのもいいなぁと思う。

 お正月になると、また旦那さんの実家にお嫁さんが集まり法事の準備だ。嫌だと思っても避けて通れない儀式なので「これは徴兵制のようなものだ」「旦那を愛すための税金」と思うようにしたらかなり気が楽になった。旦那とも協定を結び、法事の後1週間は、掃除と皿洗いを免除してもらっている。

 韓国では「奥さんには家にいてもらいたい」「奥さんの手料理じゃなきゃ嫌」というような男性は滅多にいない。もちろん、まだ欧米のように育児も家事もきっちり分担する、なんてことにはまだ程遠いけど、「女のくせに」「女だから」というようなことはなくなってきてるなぁ、とつくづく感じる。司法試験や教員試験、国家公務員試験の合格者は女性が圧倒的だ。そのお陰でスーパーウーマンが増えている。

 その結果、仕事も家事も全部完璧にこなさなければ! と思い込みすぎて、女性をいじめる女性が増えてしまった。ドラマにもよく登場するのが、部下の女性社員をいじめる女性役員。「子供が熱を出したくらいで早退だなんて、会社辞めたら?」と嫌みを連発する登場人物が結構いるんだよね。

●男性まで外出を控えるほどハマるドラマが登場

 そんな韓国でついに出ました。女のドロドロがないドラマが。これは韓ドラファンとして義務的に観るべきとしか言いようがない。1月に始まった韓国版『白い巨塔』。なんて面白いの! なんてステキな俳優さんが多いの! 特に声! 主人公達の声がラジオドラマにしてもいいくらい、明確な発音と鳥肌が立つほどの演技力なのだ。このよさは、韓国語ができなくてもわかるはず。ぜひ声にも注目してほしい。

 最初は、日本版に比べて「財前と里見教授の対立が弱すぎる」「里見教授のカリスマがなさすぎ」なんて言われていたが、2月に入ってから医療訴訟問題に話題が移り、韓国版の里見教授であるチェ・ドヨンを演じるイ・ソンギュンと、財前教授であるチャン・ジュンヒョクを演じるキム・ミョンミンの絡みがヒートアップしている。

 私なんてTVの前にどんどん近づいて「かっこいい~ステキ~」と叫んでは旦那にひんしゅくを買っている。韓国では30~50代男性までもが虜になり、「週末の夜は、白い巨塔を見逃したくないから外に出ないことにした」なんて言う人も周りに多い。ドラマの話は、病院をそのまま会社に変えてもおかしくないほど。韓国の会社組織も、出世のため人脈学閥総動員で、水面下での競争がすごいからね。









韓国版・里見教授であるチェ・ドヨンを演じるイ・ソンギュン 韓国版・財前教授であるチャン・ジュンヒョクを演じるキム・ミョンミン

 原作はフジテレビのドラマではなく小説の方なので、日本版ドラマとは若干違う展開もある。日本より2話短い20話完結なので、かなりスピーディーに物語が展開される。

 ケーブルテレビではフジテレビで放映された日本版『白い巨塔』も同時放映しているので、韓国では毎週視聴者掲示板に「見比べ感想」がドバッと掲載され、「日本は女優がみんな40代以上なのに韓国では20代ピチピチ」「日本版はセリフが早すぎてどのシーンでも喧嘩しているように聞こえる」「韓国の大学病院は課長がそんな権力者ではない、日本の物語をそのまま韓国に置き換えただけなので理解しがたい場面も多い」「韓国版で東課長の娘は市民運動家という設定で、やること話すことすべて大袈裟なのが気に入らない」など、
2ch並みの盛り上がり。ドラマのキャプチャーや画像を使って名場面、名セリフ集を投稿する視聴者コーナーも人気で、日本だと肖像権の問題で絶対あり得ないと思ってしまうパロディも多い。


視聴!<白い巨塔>

 『白い巨塔』(MBC、毎週土・日夜9時40分から)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。MBCのインターネットでの視聴方法について詳しくは第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。


●手に汗握る手術バトルは必見

 私のお気に入りはというと、チャン・ジュンヒョクに課長になる野望を抱けと言う義父が、「強いものが生き残るのではなく、生き残ったものが強いものなんだ」と言う場面があるのだけど、このセリフだ。そうなのかぁと頷いてしまった。

 原作は小説といっても日本版ドラマの影響がまったくないとは言い切れないだろう。主人公のキム・ミョンミンも「日本版ドラマは22話すべて観たが、観なかった方がよかったのかもと思ったりもした。似たような場面を演じるときは、やっぱり日本の俳優の演技を思い出してしまうので、最大限日本版ドラマは忘れることにした」と映画雑誌とのインタビューで漏らしていた。

 もちろん違うところもある。日本版では出番の少なかった菊川教授だが、韓国版では課長の座を狙うノ・ミングクという名前のジョンホプキンス病院から来た名医という設定でチャ・インピョが演じる。原作にもないノ・ミングクとチャン・ジュンヒョクの共同手術のシーンは見もので、ここでチャン・ジュンヒョクがノ・ミングクのミスを見つけバトルに勝つという設定なのだけど、本当に手に汗を握った。










韓国版・菊川教授であるノ・ミングクを演じるチャ・インピョ 手に汗握る手術バトル

 ノ・ミングクを演じるチャ・インピョは、夫婦揃って寄付やボランティアに積極的な素晴らしい人柄。血縁を何よりも大事にする韓国で、「これ以上子供達を海外へ養子に行かせてはならない」と女の子を養女にした勇気のある人だ。作品選びにも慎重なタイプで、作品さえ良ければ役柄は関係ないと考え、『白い巨塔』でも数話しか登場しないノ・ミングク役を選択したそうだ。

●“韓国ドラマらしくない”ところが魅力!?

 そして、このドラマの人気の秘密は“韓国ドラマらしくない”というところにある。ドロドロの三角関係や複雑な家族関係、姑のいじめや初恋の人との不倫、記憶喪失、そして交通事故もない。韓国人ですら「もうそんなドラマはいらない」と思っているためか、このごろは時代劇や、ロビストや空港安全要員などの特別な職業をもつ人の物語をドラマ化する「専門職ドラマ」傾向が強くなっている。

 『白い巨塔』のもう一つの人気の理由は、出演人の演技の調和が見事だというところ。トップスターが登場しない代わりにみんながいい味を出している。演技がド下手でチャンネルを変えずにはいられないタレントも登場しない。

 日本の小説が原作でヒットしたドラマといえば、SBSの「
恋愛時代」が代表作。ドラマファンの間では伝説の名ドラマとして語り継がれている。日本は距離が近い分、感情的な部分や情緒的な部分もとても近いと思う。

 韓国って中国に近いように思われているけど、中国人は苦手という人も多い。考え方が違うし、アメリカやヨーロッパなど語学研修や旅行先で出会ってすぐ仲良くなるのは韓国人と日本人というケースも多数。最近、韓国男性と日本女性の結婚もすごく増えてるのを実感する。私の周りですでに5組。韓国の男性はいいですよ! 当たり外れがあまりないから安心してお付き合いできると思いますよ。あれ? 話題がそれてしまったけど、結論は、かっこいい俳優さんが大勢出演する日韓『白い巨塔』をぜひ見比べてください、ということです!

By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情 
Link

[ソウルの街角から] 23 台湾旅行 (2004年3月15日 掲載)

 


 まれてめてってきた。ネットで仁川・台北行往復航空券15千円という広告て、いという理由だけで翌日にはもう台北にいたという早業との国交正常化のため1992国交断絶したせいか、まともなガイドブックがない。でも、ネットがあるから大丈夫日本検索サイトから湾旅行記し、たり次第プリントした。


 


 今年は「湾観光」だそうで、故宮博物院入場無料にも各地でイベントが用意されているそうだ。到着してすぐ台北拠点基本的観光スポットを一周し、屋台巡りに出掛けた。台北はタイと香港とソウルをぜたような囲気にも屋台はたくさんあるけど、種類豊富さとさではける。


 


 べたいというでもなく、がっているところがあればいて、身振手振り「をください」。臭豆腐、パパイヤミルク、小籠包、ゼリー類牛肉スをかけたご野菜炒めなど、もなくべてしまった。自分べたのか名前がさっぱりからないのがけないが、でもおいしい。臭豆腐文字通いがかなりきついけど、ごたえ十分


 


 その、やっとプリントしてきた旅行記んでみた。不思議なことに国人日本人では、お観光スポットやレストランが微妙う。「鼎泰豊」は日本では変有らしくくようにいてあったが、国人旅行記にはてこない。にプルゴギにている「モンゴリアンバベキュ」のばかり。


 


 日本人のほとんどが悲情城市」のロケとなった「」をめているが、これもまた国人らないみたいで、クレオパトラやいろんなをした海岸ぶ「野柳海洋公園」が頻繁てくる。ると、から1時間程離れた基隆港基点にともにくないところにあったで、両方行ってみることにした。


 


 ってきた感想は、「どっちも写真うじゃないか!」の一言。そし見事に「」は日本人だらけ、「野柳」は国人だらけ! ガイドブックの威力はすごい。りは陽明山経由バスにり、花見をするだったが、ロカルバスをいでった個人旅行だったのでれ、バスの爆睡がついたらもう台北市だった。もったいない! 龍山寺夜市でまたき。


 


 台北脳街き、その感想をコラムにくつもりだったが、べることに夢中くのをれた。次回はちゃんとってこようっと。


 


 


章恩 CHO CHANG EUN



BCN This Week 2004315 vol.1031 掲載]  Link 

[ソウルの街角から] 24 土曜日の午後 (2004年3月22日 掲載)

 日本だと、「ドラマはこのチャンネルが面白くて、バラエティはここが最高」というようながあるのだが、TVはどこもたりったり。土曜日午後なんて、じコンセプトの番組したりする。それは「自局番組批判」だ。


 


 各局市民団体は「TV聴者モニター制度」をしている。えばドラマで、主人公がソウルだったはずが3あたりから釜山にすりわっているとか、りの間違った字幕れたとか、キャスタのコメントが不適切だったとか、お番組女性卑下する表現目立ちすぎるとか、ての番組し、しくチェックするのがモニタ役割だ。


 


 このモニター達指摘した内容放映し、自己批判しながら「より素晴らしい番組ってせます」というのが内容なのだが、この番組自体ちょっとおかしい。聴者達がけしからんと指摘した場面だけを編集し、「これが問題のあの場面です」といって親切にもう1度見せてくれるのだ。これって物凄聴率れる方法ではないだろうか。TVないでも土曜日午後、この批判番組にさえしておけば「あれた?」の話題についていける。


 


 「のソナタ」の4からBS放映されるドラマの「オルイン」も、聴率かったけど、この批判番組常連だった。ただでさえギャンブルきな国民性ぐだの、この不景海外ロケで膨大制作費浪費しただの、キスシンがすぎるだの、あれこれ非難対象になり、ドラマのストにも影響えた。


 


 のドラマは事前制作ではないので、聴者意見反映してストがどんどんわるケスがい。主人公ぬのもだめ、ありふれたハッピエンドでもだめ。ほとんどのドラマが現場でシナリオをもらい、そのしのぎの撮影をしているので、批判番組餌食になることが当然多い。


 


 こういった聴者意見TVのホムペジにある番組別掲示板にも自由める。聴者同士意見衝突してネット口論になることもしばしば。主婦向けワイドショなんかも、っぱらから胸丸出しの衣装たくないとか、広告くさい特番はやめてほしいとか、にいろんな意見せられるのだが、それをれるふりをしてまた土曜日午後、「あの問題衣装はこれです」とせてくれるからってしまう。聴者意見いてくれるのはいいけど、そこまでしなくてもね~


 


 


章恩 CHO CHANG EUN


 


BCN This Week 2004322 vol.1032 掲載Link 

電子ブック市場の救世主となるか、サムスン電子と最大手書店がタイアップ

韓国に電子ブックが登場して早くも10年が経った。その間、元祖電子ブックサイトは利用者がなく倒産し、電子ブックリーダー機も中小企業から発売された1機種だけ。自治体の電子図書館の一環としてパソコンから利用する電子ブックサイトや携帯電話向けの小説・漫画コンテンツサービスとして、いくつかは生き残ったところはあるが、利用者は当初の期待に及ばない。

 何よりも利用方法が不便であった。パソコンから電子ブックを見るにもサイトごとに色んな専用ビューアーをインストールさせられた。コンテンツも少なくベストセラーの電子ブック化も遅かった。


 そこへ登場したのがサムスン電子と韓国最大手書店「教保文庫」である。電子ブックに最適化された端末「SNE-50K」の発売と同時に、本より60%安い値段で2500冊の電子ブックをダウンロードできる「デジタル教保文庫」をオープンした。年末まで1万冊、毎年1000冊ずつアップデートしていく計画だ。教保文庫オンライン事業本部側は、「新製品の発売により電子ブックユーザーが増え、韓国の電子ブック市場は2006年の2100億ウォンから2010年に1兆600億ウォン、2012年には2兆3800億ウォンへ成長する見込み」だと語る。サムスン電子と教保文庫の組み合わせに刺激されたオンライン書店とリーダー機を製造する中小企業のタイアップも急速に進んでいる。




サムスン電子は、韓国最大手書店と組んで電子ブック市場を開拓していく

「パピルス」というプロジェクト名で今年3月より期待を集めたサムスン電子の電子ブックリーダー機SNE-50Kを見ると、Amazonの端末「Kindle」より、小さく安くすることを目標にしたようだ。画面の大きさはポケットサイズの5型で、厚さは9mm、重さは片手で長時間持っても苦にならない200g、メモリは専用ファイルに変換すると400冊を保存できる512MB、電子ペーパーを採用しているので外光が反射して画面が見辛いといったこともない。電力消耗も少なく、5秒ごとにページをめくったとすると4230ページまで連続利用できるという。

 電子手帳機能を備えるので、スケジューラーとして使える。ファイルをBMP形式に変えて表示する機能もある。リーダー機としては初めて専用ペンで紙に文字を書くように手書きしたメモを保存する機能がつく。だが、本を読みながら線を引いたり、付箋を貼ったりはできない。無線LAN機能がないため、パソコンに接続してコンテンツをダウンロードする必要がある点は不便。端末価格は33万9000ウォン(約2万6000円)である。端末は教保文庫のオフライン店舗またはWEBサイトから購入できる。


 サムスン電子は「電子ブック市場は、まだ初期段階なので目の前の利益よりも、先行者利益を狙っている」、「2010年には無線LAN機能を備えた、もっと便利な端末を発売する」としている。

携帯電話にもファイルビューアーや、電子ブックを読む機能はついているし、ネットブックを持ち歩きながら利用することもできるので、純粋に読書のため新しい専用端末を買う人はどれぐらいいるのだろうか。SNE-50Kは電子ブックの可読性を高めるかもしれない。しかし、専用の端末まで買って読みたいと思うほどの魅力を電子ブックに感じるわけではないので、端末の良さよりも電子ブックって何がいいの? というところから攻めないといけないかもしれない。


 アメリカでの傾向を見ると、Amazonがほとんどのベストセラーを電子ブックで販売したり、端末のKindleが80万台以上売れたり、スマートフォンから電子ブックを利用する人が増えたり、Googleが全世界の図書館の本を集めてデジタル図書館を作ったりと、紙の本より電子ブックが読まれる時代になってきたともいえる。その一方、韓国では出版社や作家らが電子ブックの流通構造がはっきりせず、精算も曖昧だった点を挙げてあまり乗り気でないところがある。


 しかし、サムスン電子が電子ブック市場に参入したというニュースは、出版業界の認識までも変えられそうだ。大手企業が参入するというのは市場性が認められたという証拠でもあるので、今までは違った流通やサービスを期待している。


 サムスン電子は、Amazonと競争するため北米市場がターゲットで、韓国をテストベッドにするため先に発売したのかもしれない。それでも、消えかけていた韓国電子ブック市場に新しい風を入れてくれたのは確かだ。機能が豊富すぎるサムスン電子の携帯電話が、リーダー機普及の足をすくう可能性もあるが、サンプルを手にした記者らの反応もよかった。電子ブック市場の未来は、意外に明るいかもしれない。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年7月30日

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090729/1017397/

[ソウルの街角から] 21 アカスリの世界 (2004年3月1日 掲載)

 といえばカルビにアカスリとうほど、定番観光スになってしまったアカスリだが、国人にはごく普通日常だ。のお風呂でも銭湯でも、1はアカスリしないとすっきりしないほど、子供かられてしまっている。観光客用のサウナにくとアカスリにマッサジ、塩袋蓬蒸し、うぶ毛取りなどコ一式められるが、肝心なのはアカスリ! 女性銭湯やサウナの施設ではなく、アカスリの上手さで常連になるので、どこもベテランのアカスリおばさんを誘致しようとしい。


 


 家族10年近をゆだねた(?)アカスリおばさんをいかけてバスで40のチムジルバンにっている。チムジルバンとは銭湯とサウナとオンドル部屋になった健康ランドで、黄土、アメジストなどがいてあるオンドル部屋がいくつもび、24時間汗せるのが


 


 オンドル部屋Tシャツにパンを男女共用で、家族みんなでわいわいできるのがしい。施設きくゴジャスで、チムジルバン15000坪規模のところもある。こういうところは建設費、インテリアで15億円ほどかかるそうなので、入場料1000安過ぎるかもしれない。どこも24時間営業で、日本のように時間制限するところもない。旅先宿泊代わりにもよく使われている。


 


 アカスリおばさんは(おじさんも)みんなちゃんと「沐浴管理士教育けた人達だ。福祉施設個人する学校し、タオルのから、体力消耗しないアカスリ方法全身マッサジまで経歴10数年専門家にコツをえてもらう。仕事馴染むまで23はかかるが、コミで有名になれば毎月収入50万円らないというからすごい。でも人件費朝鮮族や、男性だと東南アジアやアラブ国人参入しているので、収入一方だそう。


 


 アカスリというと数年前までも力仕事として最後するえるがほとんどだったが、ではどんなよりも正直におげるからという理由結構集まるそうで、実際きれいなおさんがアカスリをしているチムジルバンもかった。


 


 ここで1つアカスリのコツを公開すると、まず十分垢をふやかすこと、そしてすのではなくれリズムにること。こうするとやすくくもないそうだ。アカスリのずボディションをり、湿つこともれずに。今日自宅でアカスリどうですか?


 
BCN This Week 200431 vol.1029 ]  Link

[ソウルの街角から] 22 韓国でブログが人気の理由 (2004年3月8日 掲載)

 いまでは空前のブログブム。ブログとはウェブで発見した興味深いサイトのリンクといコメントをける日誌ではウェブに掲載する公開日記という意味使われている。写真110行以文章1めくくるブロガしている。どうしてここまでブログがなのか。それはネットがもう面白くもともない「成熟期」にったせいではないだろうか。


 


 ネットの達人であるのユー達も、わずか6年前まではネットとはどういうものなのかをるだけで手一杯だった。ネット初心者、ニュス、ゲムなど情報発信してくれるサイトをるだけでり、面白情報をかきめることだけに夢中だった。宝物のようにMP3ファイルをダウンロドしCDいたり、ネットでった情報自分のもののように友達えてあげたり、それがしみだった。


 


 ネットにめてからしい情報をいつでもせるようになり、ユはより自分にとって便利なインスタントメッセンジャやコミュニティサイトにはまり、情報交換したり、チャットをしたりと、自分という存在めた。でもかきめることはもういや、自分中心にネットワクを結成したいという欲求芽生めたのだ。


 


 ではこれがアバタ(ネット分身)のえとしてれた。他人った面白いものから脱皮し、自分をネット表現したいとめた、うまいタイミングでアバタが登場し、個性いっきりせるサビスとして有料化にも成功した。それからアバタを利用した個人ムペジがめ、それをもっと簡潔にしたのがブログになった。


 


 56年前、「今日夫婦喧嘩をした」とか、「子供めていた」とか、物凄個人的なことをせられるブログがあったとしても、「だこれは」とみんな馬鹿にし、アダルトかしら刺激的なものをっていたにいない。実際ちょっとまでも掲示板はみんなが納得できる「情報」というものが重要個人の「感情」は対象にならなかった。


 


 でもめるだけの情報はもう面白くない、けて発信したいとめた。そういう個人的部分をブログという便利なツルを利用して噴出し、趣向人同士がつながり、おましの言葉し、ブログからブログへがるしむようになったのはネットが成熟してきたから(面白くなくなったから)、インタネットはやっぱり「ネット」ということにづいたからではないだろうか。


 


 


章恩 CHO CHANG EUN



BCN This Week 200438 vol.1030 掲載]  Link 

国会大乱闘の韓国「メディア法」可決 これで何が起きるのか

全国言論労働組合のストライキ、地上波放送局MBCの番組制作中断、そして7月22日の国会大乱闘の原因となった韓国「メディア法」公布案が7月28日に議決された。これと前後して、ストライキを主導して改正反対集会を開いた言論組合の委員長が逮捕され、番組制作中断に参加したプロデューサーなど組合員に対する捜査も始まった。




国会内でもみ合う韓国の与野党議員=7月22日〔AP Photo〕



 メディア法改正案は22日、与党ハンナラ党が国会本会議で強行採決に踏み切り、賛成多数で可決された。法案に反対していた野党議員は採決を阻止しようと与党の議員と衝突し、その乱闘劇はメディアを通じ日本はもちろん世界に知れ渡った。なぜ、このような事態になってしまったのか。



■軍事政権の名残を改めるはずが・・・


 メディア法は「放送法」「新聞法」「IPTV法」のメディア関連3法の総称で、今回の改正は、(1)新聞とニュース通信社の相互兼営禁止条項を廃止する、(2)新聞社と大手企業(財閥グループ・通信会社など)による放送局への資本参加を10%まで認める、(3)新聞社と大手企業による「報道チャンネル」「総合編成チャンネル」への出資を30%まで認める――が主な内容である。これにより、メディア業界の縦割りをなくし、新規事業者と既存事業者との競争を促進することで市場や雇用を拡大するのが法改正の趣旨とされている。


 韓国では軍事政権下の1980年、「放送の公営化」を名目に放送局の統合が行われた。新聞・大手企業の放送参加は禁止され、当時の民放は全てKBSとMBCの2局に統合された。KBSは公営放送でありながらMBCの株式の7割を握る不思議な支配構造で、韓国では1991年に開局したSBSが唯一の民放である。


 李明博(イミョンバク)政権の政府・与党は、この軍事政権の名残であるメディア法の改正により、「地上波放送局を中心とするメディア市場独占をなくし、新聞社・放送局のグローバル競争力を高める」と説明する。政府は、2012年末のアナログ放送停波を特別法で明記しており、地上デジタル放送時代の競争力あるメディア企業をつくり出し、コンテンツを多様化させるために必要な改正と主張する。


 これに対し、反対する世論は、「政権と仲のいい財閥に放送を渡し、メディア業界を掌握して国民の目と耳と口を封じ込めようとしている」と批判する。野党民主党も「イミョンバク大統領寄りの新聞社に放送局を支配させようと狙っている」と依然反対しており、与野党対立の溝は深まるばかりだ。



■大きすぎる地上波放送局の影響力


 メディア法改正が韓国内でこれほど波紋をもたらした背景には、地上波放送局3社の影響力の大きさがある。


 韓国言論財団の「2008言論受容者意識調査」によると、影響を受ける媒体として地上波放送を選んだ人は57%で、新聞の8.2%、インターネットポータルサイトの21.4%を圧倒する。日本のビデオリサーチにあたるTNSメディアコリアの調査では、地上波放送の総合ニュースといえる夜9時のニュース平均視聴率はいまだに30%を超えている。


 新聞は、地下鉄駅で配布される無料新聞やインターネットの影響で自宅での購読率が激減している。インターネット新聞やブログニュースが発達した韓国だが、「地上波放送をコントロールできるものは世論をコントロールできる」とまでいわれるほどなのだ。


 そう考えると、放送市場を開放して新しい放送局をつくるべきという政府の主張も一理あるようにみえるが、韓国の歴史を振り返れば、結局は放送市場までが大手企業の利害で動かされたり、今まで以上に政府寄りの意見を放送したり事実を歪曲したりするといった懸念は抱かざるを得ない。



■MBC民営化は簡単に進まず


 では、放送局は今後どのように変わっていく可能性があるのか。


 KBSは現在、公営放送でありながら収入の6割を広告に依存している。これを「受信料8割、広告2割」にして、視聴率を意識せず質の高い番組を制作するという方針を打ち出しているが、そのために受信料を値上げするという案は視聴者に納得されないだろう。


 一方、MBCは公営放送のような株主構造でありながら広告収入に依存する民放として運営されてきた。これを変えるため、新聞社や大手企業の出資を受けて完全な民営化に踏み切ることになるといわれているが、それがストライキの原因でもあり、メディア法が改正されたからといってそう簡単にはいかないはずだ。


 今回のメディア法改正で、新聞と大手企業の参入が許可されることになった報道チャンネルとは、全放送時間の8割以上がニュースで編成されるケーブルテレビ・衛星放送向けチャンネルを指す。韓国では1993年に許可を得たYTNが唯一の報道チャンネルである。


 また総合編成チャンネルとは、ケーブルテレビ・衛星放送向けに報道、娯楽、スポーツなどどんなジャンルの番組でも放送できるチャンネルである。地上波放送の場合は放送時間が1日19時間と決まっているが、総合編成チャンネルは24時間放送が可能で、中間広告(番組の途中に入る広告)も許可されている。


 韓国では全世帯の約89%がケーブルテレビ・衛星放送を通じて地上波放送を受信している。そのため、報道チャンネルや総合編成チャンネルも地上波放送に負けない視聴世帯を抱えていることになる。新規参入が進んでチャンネルが増えれば、コンテンツ流通が拡大し、地上波放送局に牛耳られていたドラマをはじめとする番組制作や契約関係にも変化が現れるものと期待されている。



■メディア淘汰や独占加速の可能性も


 しかし、新規参入どころか、逆にメディアの淘汰や特定企業による支配の強化につながる可能性もある。韓国の放送広告は、これまですべて韓国放送広告公社という組織が審議し、各放送局に分配する仕組みがとられてきた。この公社が解散し、10年からは放送局が自ら広告を受注することになるからだ。


 テレビ広告はすでに数年前から市場環境が厳しく、新規参入でチャンネルが増えれば奪い合いはさらに激しくなる。クロスメディア広告も重視されるようになるだろう。地上波放送やIPTV、ケーブルテレビなど複数のメディアを持たない企業は広告競争で生き残れず、中小規模のケーブルチャンネルや地方民放がつぶれるのは時間の問題となる可能性が高い。


 そうなれば新規事業者の参入による市場活性化どころか、大手企業にメディア市場を差し出すことになってしまう。韓国の財閥グループはそれぞれ傘下に広告制作だけを担当する広告代理店を抱える。これが広告制作から広告営業までをカバーすることになれば、大手企業のメディアへの影響力はおのずと強くなるだろう。


 縦割りをなくせば、競争が促進して市場も雇用も拡大するとバラ色の未来を描いているが、放送、メディアというのはそうすぐに結果が出る市場ではないはずだ。地上デジタル放送への移行後も含め、この先10年、20年後のことまで見通した法改正でない限り、グローバル競争力を育てるどころか、海外メディア企業に市場を飲み込まれるだけの結果になるかもしれない。


 世界中の笑いものになった国会大乱闘までして成立させたメディア法改正であるが、一般視聴者にとっては何のメリットがあるのか。メディア市場の縦割りがなくなれば本当に雇用が増えるのか、まともな番組が増えるのか。イミョンバク大統領は、「企業への規制をなくしてビジネスフレンドリーな市場を作る」というが、国民不在のビジネスはありえない。



– 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  
[2009年7月30日]
Original Source (NIKKEI NET)
http://it.nikkei.co.jp/internet/column/korea.aspx?n=MMIT13000029072009

[ソウルの街角から] 19 映画撮影を誘致せよ(2004年2月16日 掲載)

 実尾島(シルミド)」ががせている。国映画史上初観客動員数1000万人目前にしているこのは、1968から71まで実在した空軍秘密部隊北派工作員だった684部隊31過酷運命と、南北平和ドにより自爆死するしかなかった718暴動事件をベスにしたフィクションだ。


 


 訓練兵達では全員死刑囚となっているが、就職先があるとされてれてられたしい青年達だったそうだ。何人んだ過酷訓練3我慢してきたのに、もう使がなくなったとされた684部隊兵士達は、小隊長監視兵乱射実尾島脱出7撃戦死亡24はバスを仁川から高速道路てソウルのである「デバンドン」までかう。そこで対峙20自爆った4死刑になった。


 


 となっては真相るものはもいない実尾島歴史のヒットとによみがえり、観光名所になった。仁川空港から無人島実尾島残念ながらそこにはもうっていない。暴動施設り、のセットも昨年不法建築物として仁川市撤去してしまったからだ。


 


 この国経済える波及効果340億円という経済界計算発表されてから、撤去めた当公務員ばされた。撮影地になっただけで観光地として世界各からまり、地域経済急上昇する効果がある。なのに、その公務員無視し、法律自分責任になることだけをれたのである。


 


 ではやドラマの撮影地になるため、自治体広報撮影協力支援しまないところがい。全羅南道木浦市では「木浦だ」という新作映撮影全面支援し、タイトルにまで地名れた。市民をエキストラに動員したり、公共施設したり、のヒットに自治体運命けるかのように積極的だ。


 


 スキー場江原道は「のソナタ」の撮影地として日本東南アジアからの観光客えず、海外広報担当女性3政府からまでもらった。インドネシアのバリでも、国人する旅行代理店企業がドラマの誘致成功した。バリった4男女げる、ありがちなしい御曹司嫉妬のシンデレラ物語は「バリでの来事」というタイトルで週末独占している。


 


 やドラマの撮影誘致するため、公務員今日る!


 
BCN This Week 2004216 vol.1027 掲載]  Link