サムスンが人材確保に躍起になるワケ [2006年11月28日]

サムスン電子(サムスン電子)は10月、日本の慶応義塾大学とよく比べられる私立の名門、延世(ヨンセ)大と大学院に携帯電話専攻設立協約を結び、2007年から毎年、修士課程20人、博士課程8人を携帯電話の専門家として養成することにした。これを皮切りに、サムスンは韓国の主な大学と携帯電話専攻提携を広げていく計画だ。

専門家育成カリキュラムを専門大学で実施


 さらに韓国で初めて4校の専門大学とも提携し、サムスンが要求する半導体設計専門家、設備エンジニアを育成するカリキュラムを組んでいる。2007年2学期から大学ごとに30人を選抜し、半導体部門の「設計専門家」と「設備エンジニア」を養成するため「半導体技術教育プログラム(STEP : Semiconductor Technical Education Program)」を実施し、サムスンの就職に向けた教育プログラムを行う。こちらも同じように奨学金を支援する。サムスンの系列会社もそれぞれ大学と協力し、LCD、LED、セラミック、イメージセンサーモジュール、無線技術、部品の国産化、新素材開発を支援している。


 人材育成にここまで力を入れているのはサムスンくらいのもの。他の大手企業も奨学金制度こそあるが、サムスンほど大きな金額ではない。LG電子では大学生のグループを対象に、海外に出向いて調査を行い、その調査結果で優勝した学生はLGに入社できるという制度を運営しているが、規模は年々縮小している。


 サムスン電子の関係者は「大学での教育は現場のIT技術の早さに追いついていけない。毎年6000人以上の理工学部の新卒を採用し、800億ウォン以上を投資して再教育している。やっと会社の人間として使えるようになるまでには平均2年半もかかる。大学と提携してオーダーメイド式に人材を養成し、採用後すぐ実力を発揮してくれる高級人材を確保できるならば、授業料全額や生活費支援なんて安いもの。韓国の携帯電話産業を世界一にするためにも産学連携は絶対に必要だ」と話している。


国を代表するエリート


 サムスン電子は創意的、挑戦的、専門的なグローバル人材を自社の人材像としてよく話している。そして、同社の人材採用での選別は徹底していることから、韓国国内ではサムスン出身者=エリートという認識は強い。同社社員たちもその自負はあるだろう。


 ただ、優秀な学生を選び支援して会社に必要な人材として育てるのはいいけど、自由な発想を育てる期間であるはずの大学時代に、ここまでサムスン、サムスン、といわれてしまうと創意もなければ挑戦もないんじゃないかという気もしてくる。就職教育ばかりで学生時代の楽しさがなくなるというもの、学生にとっては不幸だ。


 就職難からか、この頃の韓国の大学生たちはサークル活動もせず、ノートの貸し借りもせず、とにかく優秀な成績を残すために必死になりすぎている。10年前まではレポートや試験前になれば図書館に集まってアドバイス(もちろん無料)してくれていた先輩たちが、今ではレポートや試験でいい点数を取るためのノウハウをネットで売買をしている。人間味がなくなったというか、競争のしすぎというか。もちろん遊ぶ人もいるだろうけど、今では、それは一部の姿となりつつある。


 企業側が、ここまで徹底して大学で人材を育成したいという気持ちもわかる。特に韓国は徴兵制が残っているから男性は大学を卒業するのが日本より3年遅い。大卒新入社員が既に24~25歳を超えているので、そこからまた再教育となれば社員として一人前になるのは27歳を超えてからとなってしまう。二浪、三浪していると、本格的なスタートは30歳を超えてしまう場合だってある。これは確かに企業の負担も大きい。楽しい大学時代を保証しつつ、専門人材としての養成を受けられる、この両方は選べないものか。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20061121/254360/

2009年は外付けHDD新製品発売競争に注目

2009年の新製品として外付けHDDが注目されている。サムスン電子やLG電子も、新事業として外付けHDD市場に飛び込んでいるほどだ。情報爆発と言われるように、個人が扱うデジタル情報量は急増している。韓国の場合、一人が1年間で取り扱うデジタル情報量は2007年の92GBから2011年には571GBに達すると展望されている。その影響からか、より多くのデータをより安全に持ち運ぶため、またネットブックには保存しきれない動画や写真を保存するため、外付けHDDの需要が高まっているというわけだ。

 IDCの調査では、世界での外付けHDDの販売数は、2007年4400万台から2008年は6200万台、2009年には8400万台に増え、2010年には1億700万台、2013年には1億5600万台に急成長すると展望されている。


 韓国では今までファイル保存や持ち運びに使われていたUSBでは容量が足りないという話をよく聞く。デジタル一眼カメラの普及や動画投稿が日常になってから、学生がプライベート用に高画質のデータをやりとりするようになり、USBでは物足りなくなったといわれている。USBは小さくて持ち運びには便利だが、エラー率が高い。筆者もUSBをかばんに適当に入れて持ち歩いていたせいか、USBをパソコンに差し込んでも認識されなくなり、保存しておいたデータを開けることができなかったことがある。大事なデータをより安全に、手軽に持ち運びたいというニーズからもポータブルタイプの外付けHDDが選ばれる側面もありそうだ。
外付けHDDはUSBよりデータ単価は安い。1GB当たりの値段を比べてみると、USBの場合、韓国で400~500円ほどするが、外付けHDDは50円ぐらいでその差は10分の1。昔はHDDは分厚くずっしり重たかったが、最近では技術の発展により小さく軽くなって持ち運びに困ることもない。


 韓国でも低価格ミニノート(ネットブック)は人気。デスクトップパソコンを買わず、ネットブックやミニノートパソコンを使いながらデータは外付けHDDに保存する使い方も増えてきた。


 さらにこの不況下、パソコン買い替え需要の低迷も影響している。今まではデスクトップパソコンがデータ保存倉庫のような役割もしていたが、性能がアップグレードされたパソコンを買うより、動画や写真、プログラムなどを保存できるHDDの容量だけ増やして何年も買い換えず使うユーザーが増えている。


 そんなこんなで、大手も外付けHDD市場に参入を始めたというわけだ。

サムスン電子の外付けHDDはユニーク。年末年始の新製品として発表した「Sシリーズ」は、スマートフォンのようなデザインを採用している。1.8インチの「S1 mini」は120GB、160GBの2種類、2.5インチの「S2 portable」は160GB、250GB、320GB、500GBの4種類。特にS1 miniは縦87mm×横62mm×厚さ15mmとクレジットカードほどの大きさだ(ちなみにS2 portableは縦111mm×横82mm×厚さ17.5mm)。光沢のある素材にピアノブラック、スノウホワイト、ワインレッド、チョコレートブラウンの4つのカラーバリエーションがある。インタフェースはUSB。USBインタフェースを装備するためのコントローラーをHDD自体に一体化してサイズを小さくできるようにした。12月には体験モニターを募集し、ブログを中心にプロモーションを行うことで、専門化向け、オフィス向けだった外付けHDDを一般ユーザーに浸透させようとしている。








Sシリーズはカラーバリエーションが4つ



 LG電子は2008年12月、容量は1テラバイト、大きさは3.5インチの外付けHDDを発売した。アルミニウム素材のケースで衝撃にも強く安心してデータを保存できる。1TBで約1万4千円。


 組み立てパソコン向けHDDを生産している中小企業らも、革ケース付きや女性向けイラスト入りを発売するなど、2009年も引き続き外付けHDDの新製品発売競争が激しくなりそうだ。



(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年1月9日

-Original column

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090109/1011178/

韓国インターネット事情 情報通信部が制度改革に着手(2007年1月22日 掲載)

公正競と利用者を保護を促進




 


【ソウル】情報通信部は2006年末、インタネットサビス社と消費者体の代表などが加する懇談を開き、超高速インタネット市場の公正競と利用者保護化のため制度改善案をまとめた。



 情報通信部の改善案は、高費用マ
ケティング略で新規加入者を募集し、量的成長を追求する現在の競方式では通信社にも利用者にもメリットがないと判。通信網品質の改善および利用者値の向上などサビス品質を高めるのを狙いに、(1)加入契約書交付の制度化(2)利用者利益化のため利用約款の改善(3)市場管理などの制度改善方案をまとめ、07年1月から施することにした。


 


 超高速インタネット社は、代理店由によるテレマケティングで利用者を誘致した場合でも加入契約書を必ず交付しなくてはならなくなった。


 


 「口頭契約した記念品や景品がもらえなかった」「加入したインタネットサビスの商品名や速度が分からない」「勝手に3年契約になり他の社のサビスに加入しようとしたら違約金を要求された」「問い合わせ先が分からない」「第3者に個人情報を漏らしテレマケティングに使われた」など、利用者の不があがっていた。こうした問題を解決するため、今まで省略されていた加入契約書を必ず交付するよう制度化することにした。


 


 情報通信部は超高速インタネットサビスにする約款上の品質基準の遵守および利用者足度の調査を定期的に施し、その結果を公表する。持的に利用者のサビス選基準情報を提供し、サビス品質の競へと市場を誘導して行く計だ。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2007年1月22日 vol.1171 載]  Link 


 


 

韓国ネット業界に緊張感 GoogleがDAUMと契約し攻勢へ(2007年1月15日 掲載)

 


【ソウル】韓大手ポタルで訪問者ではNaverにいて2位のDAUMコミュニケションがGoogleと契約、韓インタネット業界には緊張感が漂いはじめている。Googleは索サイトとしてのシェアは4%ほどしかなく、人のないサイトに落していたが、韓法人は今後、社員やし積極的に攻めにじる方針を示した。一部では、GoogleによるDAUM買収説まで浮上している。



 DAUMはCPC(Cost Per Click)の
告の大のためGoogleと略的に提携、1月から適用すると表した。今回の提携でDAUMはGoogleの告システム「アドセンス(AdSense)」を導入することになる。アドセンスは、載順位選定方式で告費、際のクリック率など多な要素を組み合わせ、索語との連性と情報の質が高い順に表示させることができる。


 


 社は共同で索を基盤としたマケティング活動をすすめ、今後の索ビジネスの展望と方向性にするカンファレンスを開催、告市場攻略のための緊密な協力係を構築する計社の提携は告に限らず、韓タルサイトの運全般に影響をえるとの見方が有力だ。GoogleはDAUMにタゲットを絞った告主を募集するなど意欲的だ。


 


 またGoogleは、Empasとも再契約に成功した。DAUMとEmpasを味方につけることで韓国内R&Dセンタを設立、地位を固める略をとっている。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)



BCN This Week 2007年1月15日 vol.1170 載] Link 


 


 


 

韓国CM REPORT – ロッテ – コ・ソヨン


コ・ソヨン プロフィール


1972年10月6日生まれ。


168.0cm、48.0kg。1992年、KBSの青春ドラマ『明日は愛』でイ・ビョンホンの相手役でデビュー。1993年ドラマ『母の海』で没落したお金持ちのわがまま娘を演じて大ブレイク。1994年、韓国初の本格的CG映画『グミホ』、1997年チョン・ウソンと共演した映画『ビート』で主演。90年代を代表する青春アイコンとして彼女のファッションや言動をまねる「コ・ソヨン族」を量産した。


2000年からは映画に集中し、子宝に恵まれない夫婦の切ない愛を描いた『ハル』、脱北した北朝鮮の軍人が実は北のスパイだったという『二重スパイ』、インターネットの連載されたホラーコミックを原作とする『アパート』、高校時代にタイムスリップし自分の未来を変えようとする『お姉さんが行く』などに出演した。リッチ、ゴージャス、プレミアムの代名詞的存在として化粧品、家電、建設会社など多くのCMに出演。





今日のお茶



出演




コ・ソヨン

放映日




2006年9月

90年代、人間離れした美しさと、ツンツンした生意気な性格が逆に「新人類の証!」と大ウケし、15年以上も女王の座を独り占めし続けてきたコ・ソヨン。新聞記者やカメラマンが選ぶ「実物の方が断然美しい女優」ナンバー1とも言われています。ある記者は「コ・ソヨンはすごいよ! 彼女の周辺が光ってたんだよ!」と、感動の瞬間を告白していました。


そのコ・ソヨンが初めて緊張したのが、「この頃スリムな子が多すぎるのよ。Oカロリーが必要ね」というセリフだそうです。このCMが放映された当時は、まだお茶飲料が韓国市場に出たばかりでした。「お茶を飲むと、Sラインのボディーになれますよ」と言わんばかりの、コ・ソヨンのすらっと伸びた白い脚は、女性のハートを見事にキャッチしました。花柄の容器がかわいかったこともあり、「今日のお茶」は瞬く間に、お茶飲料市場の中心になりました。


コ・ソヨンは2007年、9年ぶりにドラマ『青い魚』に出演しました。彼女の生意気なほど堂々としてゴージャスなイメージとは正反対の清純で受身の女性を演じたせいか、ファンの期待に応えられず、ひと桁の視聴率を記録してしまいました。プライベートでも色々あり、ソウルでもっともリッチな街、江南区清譚洞(チョンダムドン)に建設中の、時価100億ウォンといわれるビルに関連して、国税庁からの調査を受けたこともありました。それでもやはりコ・ソヨンが持つ猫のようなカリスマ性はCM業界で高く評価されていて、今でもさまざまな映画やドラマの主演候補として名前が挙がっています。2008年からはもっと色々な作品で会いたいですね。


– BY  趙章恩

Link
http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200609_2&dr=drink

韓国の携帯電話はスリム化競争も激化 [2006年12月19日]

サムスン電子はマジックシルバーのほかにも、自慢の薄さ6.9mmで200万画素カメラ付き携帯ウルトラエディッション6.9(SPH-V9900)、1000万画素携帯(SCH-B600)、8GBハードディスク携帯(SCH-B570)を発表。世界をあっと驚かせる新技術の携帯を続々登場させる。サムスンとLG電子は「年間発売する新機種の数を減らし、その分じっくり開発したプレミアム携帯を披露したい」と話している。

 ウルトラエディッション6.9は海外で先に発売されたモデルで月100万台販売というすごい勢いで売れている。6.9のほかにマジックシルバー同様マグネシューム素材の9.9(SCH-V900)、300万画素カメラ付き、地上波DMBに対応した12.9(SCH-B630)も世界市場に続いてこの秋から韓国で発売された。12.9は地上波DMB番組時間アラーム、録画、キャプチャーなどモバイル放送を最大限楽しめる機能がついている。サムスンは薄さ5.0 mmまで既に開発したと発表しているので、紙切れのような携帯が出るかも、と期待してしまう。








サムスン電子のウルトラエディッション6.9



 ナンバーポータビリティーの影響から特定のキャリアでしか加入できない携帯も増えている。特に韓国のNTTドコモともいわれる最大手SKテレコムは「Tスタイル」というシリーズでSKテレコム加入者だけが購入できるデザイン携帯を発売している。モトローラの衛星DMB携帯モトビュー(MS800)とウルトラエディッション9.9(SCH-V900)の2種類が対象となり、ほかのキャリアからは販売されない。ウルトラエディッション6.9はKTF専用で(品番SCHはSKT、SPHはKTF)、SKテレコムからは衛星DMBが追加され8.4mmになったSCH-B510が発売された。


2007年は3.5G携帯が続々と登場する


 2007年の韓国携帯電話市場は依然とスリム競争が続き、3.5GのHSDPAやWCDMA、モバイルWiMAXであるWibro搭載で高速インターネットが使える端末が続々発売されそうだ。特にWCDMA専用携帯は20種類ほど発売される予定なので、今のWCDMA/CDMAデュアル方式に比べぐっと端末の値段が安くなりそう。


 HSDPA携帯は既にサムスンから世界初の2006年5月に発売されているが、加入者は11万人程度に過ぎない。値段の高さもあるが、携帯電話から高速インターネットを使わなくても街中にただで使えるパソコンが転がっていることも影響している。韓国では全国郵便局、市役所、区役所、地下鉄駅構内、ファーストフード店などに無料でネットが使えるパソコンがあり、誰でも自由に使える。そのため、携帯電話から高い料金を出してまでネットを使いたいと思う需要がまだ少ない。しかし、HSDPAの全国カバレッジが完了すれば、利用形態も変わるかもしれない。


 HSDPAはデジカメにも搭載されるらしく、来年からはデジカメで撮った高画質写真や動画をSNSや電子額縁に直送信、なんてこともできそう。電子額縁はSKテレコムやKTが提供しているサービスで、写真を電子額縁のアドレスに転送すると、部屋の中にある額縁に写真が登場するというものである。


 というわけで、来年の携帯電話はスリム、デザイン、DMBに速度の競争も加わることになりそうだ。値段の安さを競争してくれるといいんだけどな~


※写真の出典はサムスン電子のホームページ


(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20061211/256605/

この冬、韓国携帯電話は愛称と素材で勝負 [2006年12月12日]

「チョコレートはいかがですか?」「それよりは光り物でシャインがいいかな」…

 これはデパ地下ではなく、韓国携帯ショップでの会話。日本だと「903i出ました!」とかW43、W44など品番で紹介するのが当たり前だが、韓国の携帯は愛称で呼ばれるのが人気の証といわれている。


 去年までは広告モデルの名前をとって「ジョンジヒョンフォン」、「クォンサンウフォン」などとユーザーの間で自然に覚えやすい愛称がつけられたが、今年の春モトローラの「レイザーフォン」が大当たりしてからは、メーカー側が発売段階から「チョコレート」「マジックシルバー」「ウルトラエディッション」「シャイン」など端末の特徴をとった愛称を打ち出している。もちろんそれぞれ品番もあり、サムスン電子のマジックシルバーはSCH-B500、LG電子のチョコレートはKV-5900だが、誰も「KV-5900ください」とは言わない。


 業界では「愛称がある携帯ほどよく売れる」という説があり、何とか記憶に残る名前をつけなくてはと悩んでいる。それもそのはず。日本と違い韓国は年俸制が定着し、ボーナスという存在は記憶の彼方へ消えてしまったため、時期に関係なく年中新規端末が発売される。代理店で埃をかぶったまま消えていく端末も少なくない。


LGの携帯は「チョコレート」でブレイク


 愛称マーケティングで最も成功したのはLG電子の「チョコレートフォン」。板チョコのように薄くてかわいい、プレゼントしたい携帯と女性社員らが話しているのを偶然聞いた担当者がこのような名前をつけたそうだ。チョコといってもこげ茶色ではなく、ブラック、ショッキングピンク、ホワイト、ワインなど豊富なカラーバリエーション、アメリカ市場向けにグリーンやチェリーなどのカラーも発売している。キーパットの文字が赤なのがおしゃれ。チョコレートフォンは世界70ヶ国で販売されていて、海外でもマスコミが大絶賛、今年600万台販売を達成した。サムスン電子に押され気味だったLGの携帯は黒字転換、一気に世界の高級ブランドとして認知されるようになった。








LG電子のチョコレートフォン「KV-5900」



 1000台限定発売されたチョコレートフォン2限定版は14金で縁取られ、LCDの下にも14金のストライプがある豪華なモデルで話題になった。LGは後続モデルとして「シャイン」を発売し、サムスン電子のマジックシルバー、モトローラのクレイザーに対抗している。







LG電子のチョコレートフォンII「LG-SV600」



鏡のようなメタル素材がブームに


 韓国で最も携帯が売れる卒業・入学シーズンをターゲットにしたこの冬の新機種は「輝く、鏡のようなメタル素材」がポイントとなっている。「シャイン」も「マジックシルバー」もまさに名前からしてぎらぎら光っている。







サムスン電子のマジックシルバー「SCH-B500」








LG電子のシャイン「LG-LV4200」


 サムスン電子はマグネシュームにニッケル、クロムなどのメタルメッキ素材、200万画素カメラ、衛星DMB(衛星モバイル放送)対応で値段は約70万ウォン(約9万円)、LG電子は韓国で初めてステインレススティール素材を採用し、後面はどうみてもデジカメにしか見えない。200万画素カメラ、1GB音楽保存メモリー付きで値段は約60万ウォン(約7万6千円)とプレミアム路線だ。どっちもスリム&スライドで1日平均1200~1500台は売れている。


 「スリムでスライド式だとプラスチックでは弱すぎて折れそうで不安」というユーザーの意見から、いずれも丈夫なメタルを導入されることになった。サムスンとLGは「うちの素材の方が丈夫で優秀」と争う。サムスンが「マグネシュームの方がスティールより軽くノートパソコンにも使われる高級素材」といえば、LGは「スティールの方が加工性に優れている。マグネシュームメッキは時間が経つと剥がれる」と反撃。それを受けてサムスンは「マグネシュームこそ超薄型携帯を可能にした革新的要素。自動車業界でも高級素材としてマグネシュームが脚光を浴びている」と止めを刺す。


 モトローラも世界で7000万台売れ、韓国でもピンクの携帯がバカ売れした「レイザー」の後続として「クレイザー」を発売した。光沢のあるガラス素材で、レイザーより小さくメタルっぽさを強調している。TV広告ではクレイザーを持ち歩きながら音楽を聴く主人公の行く先々、携帯に光が反射して通行人がまぶしくて転んだり目をそむけたり、えらい迷惑な携帯にしか見えないが、とにかく光ってるよ~というコンセプトを強調している。


 パンテックもSKYのブランドのメタル素材の新機種を発売する。薄型折りたたみで地上波DMB(ワンセグ)を搭載した。韓国で始めてスライド式携帯を発売しメガヒットとなったSKYはキャリアSKテレコムの子会社SKテレテックのブランドだったが、パンテックに買収された。海外輸出に力を入れてきたパンテックはメタルで内需市場の巻き返しを狙う。


 そのほか、韓国の携帯電話では、薄さの競争も激化している。これについては次回、ご紹介しよう。


※写真の出典は各社ホームページ


(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

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http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20061211/256604/

第24回:『太王四神記』のストーリーがわからない人のために 13


太王がついに文化勲章受賞受賞!!



2008年10月18日は、我々ヨン様家族(ファン)には忘れられない記念日となりそうです。太王ことヨン様が、ついに文化勲章「花冠勲章」を受賞しました! 韓国のドラマや映画を世界でヒットさせ、「韓流」というものを作り上げた功績を称えるために与えられた、俳優としては5人目の勲章です。韓流が韓国政府に賞賛された初めての出来事に、韓国芸能界は大盛り上がり! 今までの功績を考えると、ヨン様はもうとっくに受賞しているはずだったのですが、海外映画祭で受賞した俳優を優先する韓国政府の方針により、勲章の受賞が遅れてしまいました。


授賞式は10月18日文化の日、忠清北道清州(チョンジュ)市にある「芸術の殿堂」で、「2008文化の日記念式典」の一部として行なわれました。しかも!! この日は『太王四神記』ファンの熱烈な応援により実ったチュダル(チュムチ+タルビ)カップルの結婚式でもありました。


文化勲章受賞式と、ずっと前から出席を約束していた結婚式が同じ日に重なってしまいました。しかも、車で3時間も離れた場所なのに、開催する時間はたったの1時間違い! 「ヨン様は授賞式と結婚式、どっちを選ぶのか?」と話題になったりもしましたが、さすが太王! ヘリコプターで移動するという韓国では前代未聞の手段を使いました。車で3時間の距離も、ヘリを使ったおかげで39分で移動できたのです。


まず、江原道洪川ビバルディパークでの結婚式へ向かうため、ソウル漢江市民公園蚕室地区からヘリに搭乗! 式が始まる1時間前の午後2時に到着しました。挙式には参加できませんでしたが、新郎新婦をお祝いして再びヘリに搭乗。次は車で3時間ほど離れた忠清北道清州市へ移動です。会場近くにある小学校の庭にヘリで着陸し、大勢のファンに囲まれ大変な騒ぎとなりました。約束は必ず守るというヨン様の心遣いには感服です。『太王四神記』以降、めったにお目にかかれなくなったヨン様だけに、こういう大きなイベントが重なると、ファンとしてもどっちを応援しに行けばいいのか、つらい選択を迫られますよね。


ヨン様のように、「ヘリコプターで韓国の空を飛んでみたい!」と思いませんか? 6~7人乗りで25万円ほどの費用があれば、1時間ほどで、ソウルから韓国のどこへでも移動できるとのこと。ヘリに乗って韓国の景色を眺めながら、ソウルからチェジュまで飛ぶのもいいですね! やってみたい!


さて、清州の授賞式には、日本からもヨン様家族が400人も駆けつけてくれました。清州は歴史と文化の都市として有名で、2001年9月、ユネスコに登録された世界で最も古い金属活字本「直指」(ジクジ)が生まれた都市でもあります。「直指」は1377年、清州で印刷され、元本はフランスのパリにある国立図書館に保管されています。清州の会場に行かれた方は、会場や街のあちこちで「JIKJI」と書かれた広告を目にしたのではないでしょうか? 


清州はとても由緒ある都市ですが、規模が小さいことから、海外からの観光客はそれほど多くない地域でした。今回の文化勲章授賞式をきっかけに、日本のみなさんがたくさん訪問してくださったことを、清州の人たちはとても嬉しく思っていましたよ。ヨン様家族にとっては記念すべき地域となったので、韓国を訪問した際にはぜひチェックしていきましょう。ソウルからも車で2時間30分ほどと、それほど遠くはありません。円高で韓国旅行がより割安になったこともありますし、ソウルの外へもっと足を伸ばしてみましょう。








    チュムチの次は太王が結婚!?



    チュムチの結婚式にも、日本から太王ファンがたくさん駆けつけてくれました。「次はヨン様が結婚する番ですね」と書かれたカードを持っていた家族もいらっしゃって、ついつい、「そうだそうだ」と頷いてしまいました。何度も「40歳になるまでには結婚したい」ともらしているヨン様だけに、チュムチの次は太王のロイヤルウェディング! 期待していましょうね。


    結婚式のチュムチはとても凛々しく、タルビは女神様のように美しかったです。日本から来たたくさんのファンがお祝いしてくれたことに対して、チュムチは「太王四神記が放映されるまで韓国ですらファンがいなかったのに、このドラマのおかげで日本でも反応がありました。それもヨンジュン兄貴のおかげです。本当に感謝しています」と、何度も感謝の気持ちを語っていました。


    ヨン様はまた10月14日、海外観光客1000万人誘致と韓国への観光をブランド化する役割を担い、「大韓民国広報大使」に委嘱されました。2010年~2012年は韓国訪問の年。ヨン様の「大韓民国広報大使」は、リュ・シウォンさんが3年間務めていた「韓国文化観光広報大使」の役割をさらに大きくしたものです。ヨン様はBOF経由で「これから俳優として、公人として、私にできる役割についてもっと考えたい。足りないところもあるかと思いますが、全世界に韓国を知ってもらうための架橋として、最善を尽くして活動します」と、いつものようにとても控えめなコメントを発表しています。


    それにしても、『太王四神記』の3度目の放映開始とともに、嬉しいニュースが絶えません!


    スジニ役のイ・ジアさんも、ドラマ『ベートベンウィルス』の高視聴率で、「デビュー2年目のジンクス」を見事に破りました! 演技の上手さだけでなく、作品を選ぶ目もあるんですね。


    そういえば、「スジニ」も鳥を表わす名前、今回のドゥルミも鳥の名前。ジアさんは前世で鳥だったのでしょうか?みなさんも、スジニことジアさんを応援してあげてくださいね。








      不満が残った最終回!



      さてさて、今日は『太王四神記』の最終回について語り合いましょう! 黒朱雀はスジニではなくキハだったということが、最終回で明かされました。「太王とコムル村のみんなに迷惑をかけまいと、7年間も隠れて健気に生きてきたスジニの人生をどうしてくれるんだ!!」と叫ばずにはいられませんでした。


      太王が炎に包まれたキハに向かって歩き出しましたが、これは太王とキハが一緒に死ぬということ? でも、その後の字幕では、太王が国を平和に治めていることになっているし……。神物が壊れたからには四神も死ぬことになるけど、みんな本当に死んじゃったの? 朱雀の神物はまだ目を覚ましてないようだけど、キハは黒朱雀になっているし、妹を守らなくてはならないという母の遺言を守っていないし……。オマケにタムドクの父を殺したのはキハではないということも明かされていないし、ホゲとの関係もそれでいいの? 今までのドロドロとした因縁は何だったの? 火天会の大長老の髪型は、アニメのコスプレみたいだし、タムドクとそれほど戦うこともなく煙となって消えてしまうし……。最終回に関する疑問や不満は、ひとつやふたつではありません。23話から最終回の途中までは、もう涙、涙で見守っていたのに、大長老がキハの体を乗っ取るところから、何だかじれったくなり(あの場面、長すぎません?)、涙がどんどん引っ込み、テレビの前で腕を組んで冷静になってしまいましたよ。


      どうしてこんな最終回になってしまったのでしょう? 「最終回の最後の場面が、どうしても理解できない!」という人は、私だけではありませんでした。韓国でも、最終回が放映されてから大波乱が起こったのです。「24話の途中まで、人をあんなにハラハラ、ドキドキさせておいて、こんなあっけない終わり方はないだろう!」という意見が多く、「もし、編集に追われてこうなってしまったのなら、放映後のスペシャル番組を放映するよりも、最終回をもう一度撮り直すか編集し直してほしい」などと、視聴者掲示板にメッセージを残す人もあとを絶ちませんでした。


      ヨン様が手術をするほどの大ケガを負いながらも、痛みを我慢して撮影に挑んだことを考えると、最終回に関して口を出すのは申し訳なく思ってしまいます。それでも、24話の途中まで本当にどっぷりハマっていたファンの立場からすれば、タムドク、キハ、スジニ、ホゲたちの関係や、その後の神物や天弓についてなど、何がどうなっているのか納得できるように最終回で見せてほしかったと思います。アジクとタムドクが仲良くする場面も見たかったし、チュダルカップルに負けないくらいのタムス(タムドク+スジニ)カップルのラブラブなところも見たかったです~~。


      タムドクが夢見る「天に運命を任せるのではなく、人間が運命を切り開く世界」へのつながりも、唐突すぎてさっぱり~。








        明らかになったもうひとつの最終回



        ファンの間では「私が描く最終回」と題して、自分で書いた台本をネットに公開することが流行ったりもしました。「キハは暴走し、燃え尽きてしまうが四神は死なずに生き残る。タムドクとホゲは仲直り、タムドクとスジニは結婚し、王様になるよりは自由に生きたいとアジクを連れて旅に出る。高句麗は、残った三神とホゲ、コ・ウチュン将軍が守る」というストーリーなど、おもしろい作品がたくさんありました。日本でも「私なら最終回をこうする」というような、ストーリー投稿のスペースがあるといいですね。日韓太王ファンの最終回対戦なんていうのもできそうです。


        ネットを検索すると、『太王四神記』の作家、ソン・ジナさんがご本人のホームページに、最終回の台本を掲載していました。テレビで放映された場面と台本では、最後の戦闘のところから微妙にズレはじめ、まったく違う方向へと向かっています。良し悪しの問題ではなく、こんな内容もあった、ということで最終回の台本の主な内容をご紹介しましょう。あ、今回はもう時間切れ! 次回、最終回の台本を詳しくご紹介します。じっくり鑑賞してみましょう!


        この台本では、タムドクとホゲの最後の言葉が、テレビで放映されたものとはかなり違っています。最後の場面も全然違います。ヒントを挙げるならば、「あ~なるほど!」と十分理解できる内容になっているということです。このスケールの大きい物語を24部に詰め込んだために描ききれなかった部分も、この台本に残されています。天弓の秘密が書かれた書物のように、ソン・ジナさんの最終回台本は、太王ファンにとっては大切な情報になるに違いありません。


        次回もお楽しみに!



              BY  趙章恩

        Original column
        http://ni-korea.jp/entertainment/essay2/index.php?id=24

        韓国ベンチャーのPMP(2007年1月29日 掲載)

        2007CESで最高革新賞受賞


         


          


        【ソウル】アメリカに本社を置く韓ベンチャ、ニュメディアライフ社が開した無線インタネット対応PMP(portable multimedia player)が米ラスベガスで開催された世界最大のデジタル機器合展示2007CES」で最高革新賞を受賞した。昨年のCESでは「TAVI 020」が革新賞だったので、それに2度目の受賞だ。



         「TAVI020」の後
        機種「TAVI030」は、製品企段階から機能はもちろん、デザインとユインタフェスに重点をおいて開された。デザインは日本からスカウトしたデザイナが担した。3.5インチタッチスクリLCD、20GB HDD、ハイビジョン質で再生するポタブル端末で、eBOOKとラジオ、音声録音、電子書、カナビ、地上波DMBなどマルチメディア機能を持っている。また、どんなファイル形式でも再生可能だ。動再生は最大7時間、音だけだと最大10時間まで再生できる。


         


         「TAVI020」との大きな違いは、無線LANでパソコンやネットにアクセスし動をダウンロドできる点だ。クレドルを利用してリアルタイムで動を受信しながらPC、その他AV器機とつなげることができるため、ポタブルIPTVとも呼ばれている。


         


         ニュメディアライフは、CESでブスを訪問したディズニからその場で2月の最高経営議に招待され、幼IPTV市場進出案を協議する予定だ。同社の代表、デビッドジョン氏は「TAVIは最初からiPodを狙って開したもの。無線でネットにアクセスしてリアルタイム動TVが見られる携ムシアタだ」と、自信をみせている。


        趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


         


        BCN This Week 2007年1月29日 vol.1172 載]  Link 


         


         


        韓国 KT 新硬貨発行で公衆電話も更新(2007年1月22日 掲載)

        2010年まで1万台ずつ


         


         


         


        【ソウル12月18日新しい10ウォン玉の行をきっかけに新しい公衆電話が普及することになった。新規行された10ウォン玉は18mmと現在のものより4.86mm小さく、重さも4.06gから1.2gとくなった。新10ウォン玉の行で硬貨の製造費用も年間40億ウォン(約5億円)を節減できる。



         KTは新しいコインが使えない公衆電話を
        年から2010年まで1年間に1万台ずつ、や公共機など利用客が多い地域から順次設置する予定であると表した。新型公衆電話は音通話だけでなく、携電話にSMSも送信できるようになる。また、テレホンカドの代わりにプリペイドの交通カドも利用できるようになっている。


         


         存公衆電話のコイン投入口をえる程度ではなく、全く新しい公衆電話の普及に踏み切ったのは、部品開だけで40億ウォン以上の予算が必要で、慢性赤字の公衆電話事業がさらに化する可能性が予想されるからだ。


         


         KTは新型公衆電話の普及に伴い公衆電話ブスも地方自治体や門家の意見を反映して、環境にマッチするデザインを開普及する一方、ますます化している公衆電話事業を正常化するために利用量にじて電話機を再配置していく計だ。


        趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


          


         BCN This Week 2007年1月22日 vol.1171 載] Link