韓国CM REPORT – ロッテ – チェリム


チェリム プロフィール


1979年3月28日生まれ。


168cm、48kg。1994年、韓国のお菓子メーカーの「ヘテ」が主催したテレビCMモデル選抜大会で優勝、「ミス・へテ」に選ばれる。子役からドラマ出演をはじめ、20代とは思えない演技力で「チェリムが出演すると、平均以上の視聴率が取れる」といわれている。中国・台湾のドラマにも、毎年1本以上出演している。香港の地上波放送局ATVのアンケート調査で、ペ・ヨンジュンと並び、もっとも好きな韓流スターに選ばれた。中国に興味があり、北京大学付設語学センターで語学研修も受けたほど。





ググコーン



出演
チェリム
放映日
2000年4月

「私とあんたとグ! グ!(口という漢字の韓国語読み)がふたつだよね」、「ググを楽しくするにはどうしたらいいかな?」。ふたりの口を楽しくするって、もしかしてチューのことですか? と近寄る男の子。でもチェリムの魂胆は、ググコーンをおごってもらうことだったんですね。コンビ二で1000Wで買えるググコーンは、バニラアイスにピーナッツやチョコ、キャラメルシロップが入っていて、とってもおいしいですよ。ぜひお試しあれ!


日本ではドラマ『イブのすべて』でおなじみのチェリム。目がクリクリしてかわいい顔でしたが、子役のイメージが強すぎて次のステップに踏み込めないと整形手術を決心。目と鼻を少しだけ直して1999年ドラマ『カイスト』で復活しました。ベリーショートのヘアースタイルがすごくお似合い! ボーイッシュでみんなのリーダー的な役どころが当たり、大スターへの道を進みました。当時は、みんなチェリムを真似て、ベリーショートにしたものです。


2003年5月、23歳のときに14歳も年上の韓国を代表するアーティストであるイ・スンファンとメルヘンチックな結婚式を挙げましたが、中国や台湾でドラマ出演などの芸能活動が増え、離れて暮らすようになってからはすれ違いが生じたのか、3年後にあっけなく離婚してしまいます。それでも、チェリムのかわいくて善良な、近所に住む女の子のようなイメージは崩れることはありませんでした。離婚後、中国を舞台に活躍しましたが、2007年韓国のお茶の間に復活。ドラマ『ダルジャの春』では、33歳にして一度も恋愛経験のないテレホンショッピングのMD役に挑戦、黒いマニキュアにくっきりアイラインの派手なメイクで登場し、ファンを驚かせました。しかし、卓越した演技力のおかげでどんな役も自分流に自然に演じられるだけに、「こんな姿のチェリムもかっこいい」と30代女性の共感を呼びました。


韓国と中国、台湾を舞台に大活躍中のチェリムですが、15年近い俳優生活の中で一度も悪役をしたことがないのも、おもしろいですね。


– BY  趙章恩

Link
http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200004&dr=food

韓国に来ないiPhone 3G、サムスンのiPhone対抗馬「OMNIA」

世界中がiPhone 3Gの発売で盛り上がっているこの頃、携帯電話の普及率が91%近いモバイル大国の一つ韓国では、なぜかいまだiPhoneの発売ニュースが届かない。7月11日から販売開始となる22カ国にも、年内発売可能となっている70カ国の中にも入っていない。キャリアのKTFから発売されるのではないか、iPhoneが発売されたらキャリアのシェアが変わるかもしれないほどインパクトがあるだろう、などなど噂ばかり飛び交っている。

 韓国でのiPhone発売に関してアップルの公式の立場はノーコメントである。しかし韓国ではほとんどの専門家が「WIPI(Wireless Internet Platform for Interoperability)」のせいではないかとみている。WIPIは2001年に韓国が国策事業として開発したモバイルインターネットの標準プラットフォームである。それ以前までも韓国のキャリアはそれぞれ違うプラットフォームを採用していたため、CP(Contents Provider)は3種類のモバイルコンテンツを制作しなくてはならないという不便があった。これをなくし、モバイルインターネットを活性化させるために導入されたのでがWIPIで、モバイルインターネットが使える携帯電話は搭載が義務づけられている。


 iPhoneも韓国で端末を販売するためにはWIPIを搭載しなくてはならないが、韓国のためだけにアップルが端末の仕様を変えるような面倒なことをするだろうか。しかしキャリアの立場としては一日でも早くiPhoneを販売したいので、費用を肩代わりするか、通話料のレべニューシェアをもっと積んであげるとか、そういう契約をしてでも持ってくるのではないかと見られている。


 韓国で発売予定はないとしても、iPhone 3Gは韓国にとって重要なニュースである。iPhoneのせいで世界市場でシェアを伸ばしているサムスン電子やLG電子の携帯電話のシェアが減るのではないかという予測が米国では登場しているからだ。米国の市場調査機関SA(Strategy Analytics)が2008年4月に調査した資料によると、2008年1~3月の世界の携帯電話市場シェアはサムスン電子が16.4%で2位、LG電子が8.6%で4位となっている。サムスン電子はモトローラを追い越し、LG電子もソニーエリクソンを抜いて4位になった。世界でも韓国でも両社のタッチパネル携帯電話がよく売れたおかげだ。


 特にサムスン電子は「Haptic」といって、タッチすると端末がぶるぶる震えたり、電話をかけた相手のバイオリズムに合わせた振動が着信音の代わりになったり、端末を傾けたり動かすことで写真をめくったり、データを見たり、ゲームもできる触感機能を強調したタッチフォンが人気を集めている。


 iPhoneとの競争で特に注目されているのは価格戦略への影響だ。iPhone 3Gはとにかく値段が安い。2年加入という条件付きではあるが、アメリカで199ドルで販売される。日本でも8GBが2万3040円から、16GBが3万4560円からと割安感がある。サムスン電子やLG電子の携帯電話は前述したとおり機能も充実しているし、デザインもいいことは認めるが、600~800ドルはする高級端末が中心である。ブランド価値を高めるため、あえて安い端末は売らないというのが韓国メーカーの携帯電話販売戦略だったが、iPhone 3Gに市場を食われないためには、価格競争でも負けない端末を販売しなくてはいけない。

早速、その影響は出始めた。サムスン電子は、米国でスプリントネクステルから6月20日付けで発売されたスマートフォン「Instinct」を、2年契約を条件にiPhone 3Gより安い129.99ドルで売り出している。「Instinct」は韓国で人気を集めた「Haptic」とほぼ同じ仕様だが、韓国では800ドル近い値段で売られていたのを、アメリカでは129.99ドルに値下げした。当初はこれより高い値段を設定したかったのだろうが、ここでアップル負けたらどんどんシェアを食われることを懸念して、真正面から価格競争に挑んだようだ。とはいえ、「韓国のユーザーを何だと思ってるんだ!」と怒りたくなるような値下げだ。シェアは維持できても収益は落ちるだろうから、今後、開発・製造面でのコスト削減が必須となってくるだろう。


 「Instinct」はデザインや機能もiPhone 3Gによく似ていることから、アップル対策用の端末と思われがちだが、それは米国市場での話。世界市場(日本でも報道があったが)では「OMNIA」という端末でiPhone 3Gとは勝負する(写真)。










iPhoneによく似たきょう体のOMNIA。日本での発売時期は未定だが、年内にもソフトバンクから発売されるという報道もあった


 6月17日~20日ソウルで開催された韓国最大規模のIT展示会「World IT Show2008」の目玉でもあった「OMNIA」はiPhone 3Gと同じく8GBタイプと16GBタイプがあり、外付けメモリで拡張できる。iPhone 3G より高画素な500万画素カメラ付きだ。バッテリーの持ち時間はやはりiPhone 3Gの方が優れているがOMNIAにはHaptic機能がある。液晶はiPhone 3Gよりも、少し小さいがその分全体のサイズも一回り小さくグリップ感をよくした。「OMNIA」はまず6月から東南アジアで発売され、順次世界各国で販売される。韓国では9月頃に登場する予定だ。 


 個人的には、「OMNIA」もいい携帯電話だと思うが、早くiPhoneが韓国にやってきてくれないと困る。そろそろ機種変更したいのだが、iPhoneが来ないと韓国国内の携帯電話市場では価格競争が始まらないからだ。韓国では、新規加入で補助金が付いていても端末価格は5万円はする。iPhoneなんて補助金なしでも半額だ!こんなに携帯電話が高いにもかかわらず、韓国人の機種変更は1年未満という調査結果が発表されたから信じられない。中国では携帯電話が身分を表すから払うお金は惜しまないという話を聞いたことがあるが、韓国もどうやらその通りになってきたみたいだ。韓国は今ちょうど家族割を始め、通話料値下げ競争の真っ只中。iPhoneが来て端末価格の競争も勃発してくれることを願う。韓国の端末価格はどう考えてもバブルとしか思えない。


(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2008年6月28日 

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20080626/1005506/


韓国CM REPORT – ロッテ – チョン・ウソン


チョン・ウソン プロフィール


1973年3月20日生まれ。


186cm、79kg。高学歴の韓国芸能界では珍しく高校中退。狎鴎亭洞(アックジョンドン)にあるカフェでアルバイトをしていた1994年にCMモデルとしてキャスティングされ、映画の公開オーディションを経てデビュー。同じカフェで親友イ・ジョンジェもバイトしていた。映画『九尾狐』、『ビート』、『太陽はない』、『モーテルサボテン』、『Born To Kill』、『MUSA 武士』、『幽霊』、『LOVE』、『SAD MOVIE』、『私の頭の中の消しゴム』などに出演。デビュー初期はドラマにもよく出演していたが、ここ10年近くは映画に集中している。2008年監督デビューを目指し、映画製作会社を自ら立ち上げた。ファッションブランド「D’URBAN」の経営者としても順調に実績を上げ注目されている。


 





2%足りない時



出演




チョン・ウソン

放映日




2000年2月

映画『私の頭の中の消しゴム』で、韓国はもちろん、日本の女性も泣かせた美男子! 自分だけの色を持つ俳優として、目線ひとつですべてを語ってしまうその力強さで男性からも支持され、彼を人生のロールモデルにするファンも少なくありません。


90年代を代表する青春スターでもあり、バイクを乗り回す不良少年でありながらも繊細で優しく、母性本能をくすぐる一面を持つ役をよく演じてきました。でもこれって、韓流スターの共通点かもしれませんね。


このCMは「ラブストーリーシリーズ」といわれる一連の物語。ボスの女(チャン・ツィイー)とその部下(チョン・ウソン)が恋に落ちます。女は車に監禁され、男はめちゃめちゃに殴られます。それでも彼女を愛さずにはいられない男は「僕らはどうかしてる!」と悲痛に叫び、彼女はボスから逃げ彼の元へ走ります。この続きは、また次のCMをお待ちください。


一世を風靡した「愛はいつものどが渇く。2%足りない時」というナレーションはいつまでも胸に残りますね。


チョン・ウソンは俳優イ・ジョンジェとは大の仲良し。ふたりは日本でおなじみのファッションブランド「D’URBAN(ダーバン:韓国ではダバン)」を韓国で立ち上げました。「D’URBAN」はロッテ百貨店にも入店していて、2007年秋のロッテ百貨店28周年記念企画「J★Line with LOTTE」の一環として、ロッテでしか買えないデザインの男性スーツを販売しています。値段もお手頃だそうなので、彼氏や旦那さんにプレゼントして、チョン・ウソンに変身させちゃうのもいいかもしれませんよ~

– BY  趙章恩

Link
http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200002&dr=drink

日本の携帯メーカー淘汰に割り込むタフな韓国勢の狙い

 韓政府は6月末、携電話端末の生産量を2012年までに現在の2倍近い6億台に伸ばすことを目指す「移動通信産業略」を表する。サムスン電子やLG電子の世界進出で、携電話産業は韓国経済の約7%を占める一大産業に展している。新略の下では日本市場も然大きなタゲットとなるだろう。


 


 


■プラダフォン発売は日本本格進出の象


 


 市場調査社のガトナによると2007年に11億6000万台規模だった世界携電話市場は2010年に15億2940万台、2012年には18億750万台にえる。このため新略の目標が達成されれば、世界携電話市場のなかで韓が占める割合は2007年の21.6%から2012年には33.2%へ高まることになる。


 


 サムスン電子の「ANYCALL」ブランドの携電話端末は2007年に世界市場で1億6100万台がれた。2008年は2億台の販を目標にしており、モトロラとの差を大きくげようとしている。LG電子も2007年に世界で8050万台を販している。特にLG電子はイタリアのファッションブランド大手プラダ(PRADA)と提携した「プラダフォン」や「チョコレトフォン」がヨロッパでヒットしたおかげで、全世界でブランド値やイメジが上昇した。


 


 


 


  州で先行発売されたLG電子の「プラダフォン」


 


 


 プラダフォンこと「PRADA Phone by LG」は2008年6月から日本でもNTTドコモの端末として発売されることになった。全面タッチスクリンを採用したこの端末は2007年3月にヨロッパで先に発売され、世界40カ80万台を販した人の高いハイエンド端末である。このニュスは日本で大きく報じられ、韓の端末メがついに本格的に日本へ進出しようとしていると話題になった。


 


 LG電子に限らず韓の携電話端末メの日本進出が目立っている。世界市場を舞台にシェアを伸ばしているサムスン電子、LG電子、パンテックの3社は、日本は最後にされた大きな海外マケットであるとして、日本輸出を化し始めた。韓国関税庁の資料によると、携電話端末の日輸出額は2006年から大していて、2006年は3億4338万ドル、2007年は3億84303万ドルとなっている。
 


 


■リストラは進出のチャンス


 


 韓では、2Gの時代は日本自のPDC方式のため端末の輸出が難しかった。3Gでは韓と日本が同じWCDMA方式を採用していることもあり、端末を輸出しやすくなったと言われている。それでも、高度な技術力で開期間を短縮し年間50種類以上の新機種を世界市場で発売しているサムスン電子やLG電子にとって、端末の仕をキャリアが決める日本がとても難しい市場であることは間違いない。


 


 しかも日本の携電話端末市場はリストラのっただ中だ。三洋電機が京セラへ携電話事業を却、三菱電機は携電話端末市場から撤退、ソニー・エリクソンモバイルコミュニケションズはドコモ向けの端末略を見直す。普及率が「1人1台」の時代になり新規需要が乏しく、販売奨励金の見直しで買い替えサイクルも長くなり端末の出荷台も減少すると見まれている。


 


 逆に言えば、市場の先行きがしく日本メが次に撤退している環境だからこそ、この隙を狙って日本で地位を固められるチャンスがあると期待しているのだろう。携である日本の3G市場で端末やブランドをヒットさせることができれば、世界市場でのいっそうの競力アップにもつながる。


 


 


Wibro日本投入も視野に


 


 高速無線通信の「Wibro」が利用できるサムスン電子の端末


 


 


 韓では日本メの端末はカシオ計算機の「CanU」しか販されていない。このCanUは加入者が最も少ないLGテレコム用にもかかわらず、新機種が登場するたびにモバイルマニアが「CanUを使うためだけにキャリアをえても損はない」というほど注目されている。韓としても、日本製端末の性能の高さは十分に承知しており、日本進出にはじっくりと時間をかける考えだろう。


 


 LG電子はプラダフォン以前にも、2006年からNTTドコモに端末を提供している。2007年にはFOMAハイスピ(HSDPA)に対応したチョコレトフォンを発売した。GSM方式のエリアにも対応した「WORLD WING」端末で、日本市場向けにワインレッドカラを追加した。世界100カでベストセラとなったチョコレトフォンだが、確に人証された製品でないと目の肥えた日本のユには受け入れられないという判から、日本での販を急がなかった面もある。


  


 サムスン電子はボダフォンの流れでソフトバンクから端末を発売している。ブランド力があることから日本でもそこそこれていて、日本市場シェア1%を記したという報道もあった。


 


 サムスン電子はモバイルWiMAXの設備を日本に輸出している。モバイルWiMAX というとカド形式のイメジがいが、韓では同の高速無線通信「Wibro」を搭載したスマトフォンも発売されている。まだ決定されているわけではないが、日本のモバイルWiMAXサビスのエリアががり加入者がえてくれば、自慢のWibroスマトフォンで存の携電話端末市場とぶつかることなくシェアを伸ばしていくことも視野に入れている子だ。


 


 サムスン電子、LG電子だけでなく経営がかなり改善してきたパンテックも日本進出に積極的である。パンテックはLG電子よりも早く、2005年12月からKDDIのau向けに端末を納入し、韓のなかでは初めて日本に進出した経歴を持つ。2007年に骨導スピを搭載した「簡タイ A1407PT」を発売するなど、スリムで安いだけでなく機能の面で特を持つ端末も出し始めている。


 


 


■日本メとの距離縮める


 


 



サムスングルプの2008年春のヒット端末。タッチパネルを搭載している


 


 


 韓の携電話市場では今年、インタネット機能が重視され、タッチスクリンの簡な操作でパソコンとわらない面表示ができるフルブラウザ搭載端末がえている。キャリア最下位のLGテレコムは、「OZ」という激安パケット定額プランを始めて、韓モバイルインタネット市場で最下位からの反に出ている。


 


 「OZ」は月約600円で携電話からインタネットが使い放題になるだけでなく、キャリアのポタルサイトを由せず自由にウェブサイトへアクセスできるようにしたのが特である。これまで韓のキャリアはフルブラウザであってもキャリアのポタルサイト(日本でいうiモドのようなサビス)を由しないとインタネットにアクセスできず、キャリアと契約していないサイトにはアクセスできないようにしていた。それが「OZ」の登場により携電話からもパソコンとわらず自由にインタネットを使えるようになり、ほかのキャリアもネットワクを開放せずにはいられなくなった。 


 


 さらに、SIMカドのロック解除で複の端末が使えるようになったのも大きな化だ。海外だけでなく韓国内でも携電話に求められる機能はわり始めているため、韓のメ国内、世界市場、日本、新興市場など市場ごとにな端末を計しなくてはならなくなった。


 


 移動通信、そのなかでも携電話端末を家として略的な産業に育てようとしているだけに、韓は今まで以上に端末の輸出を化するだろう。韓は熱血で口うるさい韓に揉まれ、ヨロッパ、アメリカ、インド、中など世界各ってきた経験を通じ、どんな況でも生きれるタフさを身につけてきた。


 


 世界マケットの一つとして日本を見ている韓と、需がすべてで日本人ユを熟知している日本メの競力を比べるのは難しい。しかし日本にとって韓米のメより怖い相手になるだろう。世界最大の3G市場で勝ちれるよう韓は必死で、重に距離を縮めている。日本のメがまた携電話市場から撤退するのを待っているかもしれない。



– 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  
2008年6月3日


<ケーススタディ“韓流”IT TRY&ERROR>9.今回のテーマ■著作権改正(上)

 議論沸騰の著作改正 違反3回でサイト制閉鎖


 


 


 


添付画像 韓政府の著作法改正案が議論の的になっている。著作法に違反し、警告を3回受けたサイトは制閉鎖(つまり業)を命じることができるという方向で著作法改正を討していると政府が表したことから、大波き起こしているのだ。



 法改正の背景には、米
との間でのFTA(自由貿易協定)がある。FTAを締結するための件として著作保護が前提になるだけに、コンテンツを利活用することよりも利者の保護と違反にする罰に片寄りすぎているという批判が高まっている。


 


 韓のコンテンツ産業政策を担する監督官の文化体育光部が7月17日に表した改正案によると、違法コピ物をインタネットコミュニティサイトやブログ、ストレジサビス、P2Pサイトに載したユが該ファイルの削除・伝送中命令を受けてもわなかった場合、ID停止や解約を政府がサイト運者側に命令できるようになっている。これにわない業者には1000万ウォンの罰金が課され、3回以上の分を受けたサイトへのアクセスを遮する方式でサイトを閉鎖できる。


 


 ここで問題になるのは、ユの過失によって業に追いまれるポタルサイトがでてくる可能性がある点だ。このため、ポタルサイト側では「過な措置だ」と猛反している。24時間モニタリングをしても、2000万人以上の員の著作違反をすべて封じめることは不可能なのが際のところだろう。特に動投稿がブムになってから、ブログを通じたドラマの違法コピが溢れかえっているのだからなおさらだ。添付画像


 


 政府は8月になると、業界の意見を受け入れ、ポタルも罰の象になるという初の案を更して、P2Pやファイル共有サイト、ストレジサビスだけを象にするといった案も提案している。


 


 これらのサイトは、ユが違法コピ載し、それを他のユがダウンロドするためにはサイト側に利用料をわなくてはならないような仕組みを持っている。政府は、違法コピされたコンテンツで儲けているようなサイトは業に追いんでいく姿勢をみせている。(趙 章恩●取材/文)


 


 BCN This Week 2008年9月8日 vol.1250 載]Link


 

韓国CM REPORT – ロッテ – Rain(ピ), スカラ


Rain(ピ) プロフィール


1982年6月25日生まれ。


184cm74kg。本名はジョン・ジフン。ピは「雨」という意味。歌も踊りも最高だけど、ドラマ『サンドゥ、学校へ行こう』、『フルハウス』、『このろくでないの恋』、映画『サイボーグだけど大丈夫』で見せた演技変身のおかげで幅広い年齢層のファンを抱える万能韓流スター。長い無名生活を経て2002年デビュー以来、毎年、歌謡大賞、演技大賞を受賞している実力派。アジアはもちろん、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパでもライブ公演のチケットはすぐ売り切れるというスーパースターとして活躍しているエンターテイナー。好きな食べ物はサムゲタン。


 





スカラ



出演




Rain(ピ)

放映日




2003年2月

2002年5月にデビューして、1年も経っていなかったころのCMで、まだあどけなさが残るピが見られるお宝動画登場です!


透明なビニールシートに包まれたチョコというところを強調するため、彼の上半身も透明なビニールの衣装! しかも最後には、これを脱いでしまうんですよ。「ネソグルボヨジュゴシポ」(僕の中を見せてあげたい)というセリフのとおり、しっかり見させていただきましたわ。


ここまでファンサービスしてくれるCMは、これが最初で最後だったような……。ピは高校2年生で有名歌手兼プロデューサーのパク・ジニョンの下で練習生となったものの、家は貧しく母の入院費も払えず、5日間何も食べれなかった時期もあったそうです。それでも毎日踊り続け、下積み生活3年8ヵ月を経て歌手でビューしました。ピの晴れ姿を見ることなく亡くなった母のために、ピはいつでもどんな舞台でも、自分のベストを出し切るスターになろうと誓ったそうです。涙ぐましいお話しですよね。


アメリカ公演のドタキャン騒動で、芸能活動中断やアメリカ留学説まで噂されたピですが、今ではすっかり立ち直り、2007年11月からはアメリカで語学研修を始めるそうです。自分でマネージメント会社「J・TUNEエンターテインメント」を立ち上げ、経営者としてもとても多忙な日々を送っているピ。アメリカにいながらも歌手活動を続け、アルバムも制作するし、韓国でのコンサートも計画中ということなので、ファンと離れ離れになるというわけではないんですね。ホッとしました。

– BY  趙章恩

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http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200302&dr=food

動画大国・韓国で急務のユニバーサルデザイン対応

韓国では今年4月、障害を持つ人もウェブサイトを平等に利用できるよう、公共機関や企業のサイトにユニバーサルデザイン対応を義務付ける法律が施行された。様々なランキングで「韓国の電子行政・電子政府は世界一」との評価を受けているが、ユニバーサルデザインへの対応は後れていた。法律の施行後、福祉団体などからは堰を切ったように使いやすいサイト作りについての要望が寄せられている。(IT先進国・韓国の素顔)



■ユニバーサル対応が後れていた韓国のサイト


 この法律は障害を持つ人が日常で差別を受けていると感じないようにするためのもので、情報化に関する規定が盛り込まれている。公共機関、医療機関、福祉施設、従業員300人以上の企業のウェブサイトは2009年4月までに、そのほかのサイトは5年以内に、ユニバーサルデザインによるアクセシビリティーを順守するよう義務付けている。違反行為があった場合、3年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金が科される厳しいものだ。


 現在の韓国のサイトはフラッシュや画像がふんだんに使われている。フラッシュや画像などはテキストで説明を入れられる仕様になっているが、ほとんどのサイトは手間がかかることを理由に省略しているため、読み上げソフトが役に立たない。


 法律が施行されて以降、画像ファイルを分析して音声で読み上げるというソフトも発売されたが、サイトの制作時点でウェブの標準が守られていないため大半の画像はまだ読むことができない。結果として、目が不自由な人がインターネットショッピングや検索をすることは夢のまた夢といった状況になっている。


 また韓国ではウェブの機能を付加する「ActiveX」対応のサイトが多く、いまだに特定のプログラムをインストールしないとトップページが利用できないというケースが多い。インターネットバンキングや動画サイトで特に多く実装されており、目が不自由な人にとってはやっかいな存在だ。








放送局MBCの視覚障害者用ページ。音声で読み上げられるように配慮されているが、コンテンツは減っている


 一部公共サイトでは視覚障害を持った人用、聴覚障害を持った人用のサイトを別途制作しているが、これも元のサイトにあった内容がほとんど省略されていたり、3~4年以上アップデートもなく放置されていたりするサイトが多い。


 北京五輪の間、放送局は韓国選手の全競技をネットで再放送し、競技場の外の様子を取材した特別番組をネットで流して盛り上げた。ポータルサイトも通信会社も、サポーターとして選ばれた大学生たちにカメラを持たせ、動画を投稿させた。ブロードバンド大国らしく、ネットで動画を見るのも投稿するのも大好きだ。しかし、目が不自由な人のためにコンテンツを音声認識で読み上げられるようにしたり、音声を字幕にしたりと配慮したものはごく一部にすぎなかった。



■電子政府は1位でもアクセシビリティーの評価は低い

 韓国の行政の情報化は以前から高い評価を得ている。韓国の電子政府への取り組みは、欧米の研究機関が発表する世界電子政府ランキングで2008年も1位を獲得した。しかし国民の誰もが利用できるようになっているかという評価項目は点数が低い。米ブラウン大学の2007年の電子政府調査では、韓国は総合評価では1位だが、アクセシビリティーの順守率は0%という極端な結果だった。







 アクセシビリティーの国際規格にはウェブの標準化団体であるW3Cが定めた「WCAG 1.0」があるが、韓国でもこれを参考にして2005年10月から、「KWCAG 1.0(Korean Web Contents Accessibility Guideline 1.0)」が国家標準として指定されている。ウェブ構築に関わる人たちが標準を守ろうと活発にフォーラムを結成したり情報交換したりしているので、アクセシビリティー問題も早晩落ち着くだろう。


■IPTVも新法に対応

 テレビ放送もアクセシビリティーの側面から変化している。放送局4社は2012年までに地上波放送の90%以上を字幕放送にすると発表した。地上波放送のリアルタイム再送信ができるようになったIPTVも新法の施行後、誰でも利用できるサービスにするため、使いやすいリモコンの開発を急いでいる。IPTVや地上波デジタル放送に関しては、デジタルデバイド解消のための受信機の普及も重要だが、誰でもアクセスできるような画面、利用方法が大前提になるからだ。


 見やすく分かりやすく、誰でも見たいコンテンツにすぐたどり着ける画面構成にするほか、ニュース報道や選挙関連の放送に関しては、字幕や音声での画面解説を選択できるようにし、災害時に目や耳が不自由な人が利用できることを条件としている。


 IPTV向けのリモコンは機能が多すぎて、情報端末に慣れている若い人でさえ使い方が把握しにくいといわれていたため、単純な機能で誰でも簡単に利用できるものも開発されている。リモコンをマウスのように動かしてテレビ画面に映し出されたメニューを選択できるタイプも登場した。



■韓国の変化の第一歩


 政府は音声バーコードをどんどん導入している。日本のQRコードのようなものをウェブ画面や行政書類、医薬品に付け、専用の端末にかざすと音声で書類の内容や医薬品情報を読み上げてくれるというものだ。今のところはバーコードに600字まで情報を書き込めるようになっていて、視覚障害を持つ人を対象に専用端末の購入費約70万ウォンの80%を政府が補助している。


 音声認識にこだわる理由は、視覚障害を持つ人で点字を判読できる人が2.4%と少ないという現実にある。事故や病気などで後天的に失明した人の場合、点字を勉強するのにとても時間がかかるからだ。携帯電話の場合はSMS(ショートメッセージ)やコンテンツの中身を音声で読み上げてくれるサービスが定着している。


 韓国では障害を持つ人や低所得家庭には携帯電話加入料やテレビ受信料の免除、電気代や鉄道料金の割引などの制度がある(割引率は障害の重度やどのような障害なのかによって違う)。もちろんこうした制度も大切だが、そもそも障害の有無に関係なく平等に暮らせるための環境整備も重要のはずだ。ウェブのアクセシビリティーを真剣に考えるようになったことは、韓国にとって大きな変化の一歩といえるかもしれない。

– 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  
2008年9月2日


韓国CM REPORT – ロッテ – キム・スンウ, 茶ウリン


キム・スンウ プロフィール


1969年2月24日生まれ。


180cm70kg。1990年映画『将軍の息子』でデビュー。ドラマ『ホテリアー』で共演したのをきっかけにペ・ヨンジュンとは仲良しに。無名時代、大物女優イ・ミヨンと結婚したが離婚。女優キム・ナムジュと再婚し娘が生まれた。大の野球好きでもあり、芸能人野球団「プレイボーイズ」の団長でもある。スポーツ経営学の修士学位も獲得したエリート。2007年映画『素敵な夜をボクにください』に出演。歌手のRain(ピ)が隣の家に住んでいるが、Rain(ピ)より彼のお父さんともっと仲良しだそう。いつまでも20代にしか見えないハンサムなところも人気の秘訣。


 





茶ウリン



出演




キム・スンウ

放映日




2001年1月

以前ご紹介した「茶ウリン」のCMより、こちらが先に公開されたものになります。あのふたりがまだよそよそしかった、カップルに進展する手前といった雰囲気です。ソン・ユンアがアタックしてもキム・スンウは気付かないふりをするのですが、その後のCMでは、ソン・ユンアに「ユンアさんは澄んだお茶のようですね」なんてキザなセリフでちゃっかり口説いるから、男心はよくわからないものですね。


「おにぎりのわき腹が破けてますね」、「おにぎりにも相性があるそうですよ」、「お茶と相性がいいとか」、「チャウリン?」、「食後にはロッテ茶ウリン」、「ジョッタ!(いいね)」、「わき腹が?」。


擦り寄る彼女を避けて逃げるキム・スンウがおもしろいCMですが、ここでいう「わき腹」には、深い意味があります。韓国では彼女ほしいな~とか、彼氏がいるといいな~という意味で「わき腹が寒い」というんですが、ソン・ユンアのさりげないアプローチを知らんぷりするなんてひどい!


2001年に放映され、名作ドラマとして今でも再放送が続いている『ホテリアー』では、ドラマがヒットした割には、ヨン様の陰に隠れてあまり目立たなかったキム・スンウ。その後心機一転したのか、コメディー映画の主演を何本もこなしました。それまでは男らしくやさしい役ばかりだったのが、優柔不断でどうしようもないプー太郎、ちゃらんぽらんで憎たらしい浮気男などを演じて演技の幅を広げ、「キム・スンウという俳優の再発見」と映画雑誌や新聞に見出しが大きく掲載されるほど、何を任せても安心の中堅俳優という座を獲得しています。


キム・スンウはドラマ『完璧な隣人に出会う方法』が終わり、家族旅行や好きな野球三昧の日々を送っているとか。キム・スンウは芸能人が集まるアマチュアチーム「プレイボーイズ」のオーナーでもあります。前々から一度は名刺を持ちたかったそうで、生まれて初めて作ったという名刺には、俳優ではなくオーナーと書いてあります。「プレイボーイズ」にはチャン・ドンゴン、ヒョン・ビン、チョ・インソン、チ・ジニ、カン・ドンウォン、チョン・ウソンなど大スターが勢揃いしています。野球の実力もみなさんかなりの腕前だそうですよ。キム・スンウや韓流スターに会いたい方は「プレイボーイズ」の日程をチェックしておくといいかもしれませんね。

 – BY  趙章恩

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http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200101&dr=drink

「3アウトでサイト封鎖」韓国に吹き荒れるネット規制旋風



 韓国では、米国産牛肉の輸入再開をめぐる抗議デモの拡大を契機に、インターネットの規制を強化するための法改正や新法の検討が次々に進んでいる。その多くは表現の自由にかかわりかねない内容だけに、ネット業界やネットユーザーに「過去への逆戻りか」と危機感が広がっている。

■規制強化はポータルサイトへの報復か


 国家安全とセキュリティーを担当する行政安全部、インターネット政策を担当する放送通信委員会、コンテンツ産業と著作権を担当する文化体育観光部などが6月以降、相次いで新しいネット規制法案を発表した。内容は、インターネット上の情報保護を目的とした総合対策法案、ポータルサイトを言論として規制する新聞法改正案、違法コピーファイルの掲載で3回以上の処分を受けたサイトを強制閉鎖できる「スリーアウト制度」を導入する著作権法改正案、名誉毀損や虚偽の事実への対応を強化するサイバー侮辱罪など。これらはいずれも表現の自由より規制の強化を優先したと受け取れる内容となっている。









 行政機関がこのように一致団結してインターネットを規制しようとしているのは、米国産牛肉問題でデモに参加するよう扇動するような書き込みを自由にさせていたポータルサイトへの仕返しではないかと受け止める人が少なくない。ネットの書き込みで政府批判に火がつき、輸入反対集会が反政府集会に拡大して大統領の支持率まで下落したことと、今回のネット規制が無関係とは誰が見ても考えにくいだろう。


 例えば新聞法改正案では、ポータルサイトがトップ画面で50%以上の割合でニュースを掲載している場合は言論機関としての義務と責任を負うことになる。逆にそれが50%未満の場合は、サイト内でニュースはおろか検索やコメント機能も提供できなくなる。つまりポータルサイトが今までどおりニュースを提供して多くの読者のコメントを集めるには、初期画面に50%以上ニュースを掲載し、新聞法の規制を受け入れるしかない。事業者にとって選択の余地がない厳しい改正案である。


■著作権法の罰則をさらに強化

 7月16日に文化体育観光部がまとめた改正著作権法案では、スリーアウト制度の条項をめぐってインターネットサービス業界との間で対立が起きている。


政府の説明によれば、今回の著作権法改正は既存の著作権法にコンピュータープログラム保護法を吸収し、著作権委員会とコンピュータープログラム保護委員会を統合して韓国著作権委員会を設立することが主な目的とされている。しかし昨年の改正で罰則規定が強化されたばかりにもかかわらず、今回さらに罰則を強化しようとしており、政府の説明を言い分どおりに受け止める人は少ない。







 現行の著作権法では、違法コピーファイルを掲載すると5年以下の懲役または5000万ウォン以下の罰金が科される。改正法案では、さらに、繰り返し違法ファイルを転送・登録する利用者に対する利用停止及び解約、違法ファイルを掲載するサービス提供者(P2P、ストレージサービス、ポータルサイトなど)のアクセス遮断などの罰則が盛り込まれた。ユーザーが著作権侵害にあたるファイルの転送や流通の中止命令に従わない場合、行政機関はユーザーのID停止または解約をサービス提供者に命じ、これに従わない場合は罰金が科される。


 文化体育観光部の調査によると、インターネット上の違法コピーファイル流通による著作権侵害は、全著作権侵害の94.5%、映画、音楽、出版だけで約2000億円近い金額となっている。ここにソフトウエアの違法コピーを含めると大変な数字になる。著作権保護という観点でいえば、こうした罰則強化の流れもやむをえないと考えられる。

■罰金3回でサイトを強制閉鎖







 だが、問題はここから先だ。改正案では違法コピーファイルの掲載により罰金を3回科されたサイトに対しては、審議を経てサイトを強制的に閉鎖できるようにするという。サイト内の掲示物の70%以上が違法コピーファイルである場合は、直ちにサイトを閉鎖できる。


 審議と閉鎖命令は著作権委員会と文化体育観光部長官が下す。日本ではプロバイダ責任制限法で、サイトの運営者には一定の免責が認められている。しかし韓国は今回、違法を野放しにすればサイト閉鎖、つまり廃業に追い込むことも辞さない処罰へと踏み込んだ形だ。


 これに対して、インターネット企業協会など事業者団体は、「サイトの閉鎖といった処罰を強化する法律は正当なコンテンツ流通の促進にはつながらない」「著作権者とインターネット事業者の間でうまく協議できるよう奨励する法律を作らなければならない」と反発している。


 ネット業界が危惧しているのは、サイトの閉鎖命令を裁判所が下すのではなく、著作権委員会が判断して個人のネット利用停止、サイト閉鎖まで命令できるという点だ。「著作権保護という名目でインターネットを政府の規制下に置こうとしている」という指摘はもっともで、慎重に対応しなければ行政の権力乱用につながりかねない。

 強制的にサイトを閉鎖した場合、そのサイトを正当に利用していたその他大勢のユーザーはどうなるのかという問題もある。その点については、まだ明確な説明がなされていない。


 企業側は「著作権を侵害せず動画投稿やコンテンツを利用させるための方法は何かを考えるべきだ」と主張する。そのために、コピーを制限できる技術やコンテンツ利用料の策定、手軽な決済方法の開発などが必要であって、処罰を強化するよりは、コンテンツ流通活性化を前提にした著作権法改正が重要であるという意見を示している。


 著作権侵害の問題については、CDを友達に貸してあげるような感覚で「共有」してしまう一般ユーザーの教育も含めて、より腰を据えた対策が欠かせないだろう。今回の改正法案は著作権者側からすれば一歩前進だが、改正が実現すればサイト閉鎖と表現の自由のバランスをどうとるかという新たな難題を抱えることになるのは間違いない。

■わかりにくい「虚偽の事実」の基準


 ネット規制強化の一環として法務部が検討しているのは、ネット上の本人確認制度の拡充とサイバー侮辱罪の新設だ。本人確認制度は現在1日訪問者30万人以上の動画投稿サイトとポータル、同20万人以上のインターネット新聞で実施されているが、これを訪問者数10万人以上のすべてのサイトに拡大しようとしている。インターネットに虚偽の事実を書き込み、誹謗中傷したり他人の名誉を毀損したりした人の処罰をよりスムーズにできるようにする狙いだ。


 これまでは誹謗中傷した人の身元を割り出して訴訟を起こすのが困難だったため、ネットの嘘の書き込みのせいで会社を辞めさせられ社会生活ができなくなっても泣き寝入りするしかないといった被害者が後を絶たなかった。侮辱罪が追加されれば警察に届け出をするだけで解決の糸口が見つかるかもしれない。


 しかし、明らかに誰が見ても分かる音楽や映画といった著作物の違法コピーファイルならともかく、虚偽の事実に関しては表現の自由に抵触する部分もある。政府の気に入らない内容を書き込めばすべて虚偽の事実として処罰されるといった可能性もある。言論統制以上の世論封鎖になりかねない。


 与党ハンナラ党は「情報通信網利用促進及び情報保護法改正案」をまとめ、インターネットの書き込みによって名誉を毀損され被害を受けた人が該当掲示物の削除をインターネットサービス業者に要請した場合、事業者側は直ちにブラインド状態(サーバー上には残っているがサイトには表示されない)にして、ほかのユーザーからは見えないようにしなくてはならないとする「ブラインド制度」の導入をもくろむ。要請を受け入れず誹謗中傷の書き込みを野放しにするサイトを処罰できるようにする法規定も新設しようとしている。


 青少年保護のために夜10時から朝5時まで未成年者のIDではオンラインゲームを利用できなくするシャットダウン法案も新設される予定だ。これも青少年の保護につながるという意見と、結局他人の名義を盗みIDを作る問題が起こるだろうと反対する意見が衝突している。

■韓国ユーザーが2ちゃんねるに「亡命」?


 ネットユーザーの間では、「インターネットを浄化しようとする意図は分かるが、行政機関がインターネット事業者を廃業にまで追い込めるので官民の癒着関係が生まれやすい」「著作権侵害以外に政府の気に入らない掲示物も次々と消される危険性がある」「韓国にはもう表現の自由はないかもしれない」と、海外サイトへの「ネット亡命」を選択する人も増えている。長い軍事政権や言論統制を経て、韓国人はインターネットを通してやっと言いたいことを少しは自由に言えるようになったのに、また逆戻りしてしまうという懸念からだ。


 韓国政府がどんなに強力な法律を作ろうとも、世界中のインターネットを規制することはできない。ネット亡命はこれからも増え続けるしかないだろう。インターネット新聞などは「政府がインターネットに絨毯爆撃を準備している」とまで批判していた。2ちゃんねるなど、日本のウェブサイトに亡命してくる韓国ユーザーも出てくるかもしれない。



– 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  
2008年8月19日

Original Source (NIKKEI NET)
http://it.nikkei.co.jp/internet/column/korea.aspx?n=MMIT13000019082008

韓国CM REPORT – ロッテ – チェ・ソングッ


チェ・ソングッ プロフィール


1970年12月2日生まれ。


180cm、73kg。ソウル芸術大学演劇学科出身。大学時代の友達がお笑いタレントとして成功するのを見て、1995年民放SBS(ソウル放送)タレント公募試験を受け一発で合格するが、役をもらえず苦労する。当時コメディー俳優といえばお笑い出身しかいないことに目をつけ、深刻な表情で笑わせる演技のできるコメディー俳優になりたいと決心、見事成功した。金とコネに振り回されるのが嫌で、芸能事務所に所属せずに、すべてを自分で管理している。ハ・ジウォンと共演した映画「色即是空(セックスイズゼロ)」は、18禁のセクシーコメディーにも関わらず、2002年に大ヒットした。



コカルコーン



出演
チェ・ソングッ
放映日
2006年5月

チェ・ソングッは、日本ではまだ顔があまり知られていませんが、韓国では「アンニョンハセヨ、チェ・ソングッです」と挨拶しただけで周りの人が大爆笑してしまうのが悩みというほど、人気のコメディー俳優です。1995年にTVタレントとしてデビューした当初は、メロドラマのロマンチックな主人公ばかりでしたが、ウォン・ビンやソン・スンホンといったカッコいい新人俳優がどんどんデビューするのを見て怖くなり、このままでは30歳になる前に俳優としての寿命は終わりだと判断、個性的な俳優になるため思いついたのが、「人と変わったことをしよう、深刻な顔して笑わせるコメディー俳優になろう」ということだったそうです。こういう発想をする自体、平凡な俳優ではないですよね。


個性こそすべて、固定観念から脱皮したいと主張するチェ・ソングッのロールモデルは、北野武とジム・キャリー。コメディー俳優と断定するには難しい、いろんなカラーを持つ人になりたいそうですが、十分目標を達成しているように見えますよね。雑誌やTVのインタビューでは、「第二の○○なんて呼ばれるよりは、人気がなくても自分だけの個性を大事にしていきたい」と何度も強調するところが印象的でした。


CMで見せるコミカルな表情もさすがです。「姿勢を見なさい。こうやってパッパッと」と、ショートトラックのスケートに乗る姿勢を見せようとしたはずみで、指に挟んだあった「コカルコーン」が口に入り、さくっとした歯ごたえとおいしさに思わず眉毛が踊ってしまいます。「ノムノムマシヌンゴイッジ~、コッケムルゴシプゴイッジ~」(すごくすごくおいしいのがある~パリッと噛みたいのがある~)というCMソングも覚えやすく、愉快なCMに仕上がってます。


最後の場面は、アメリカのアントン・オノ選手のパロディーです。オノ選手が練習場面を盗み見していて、それを見つけたチェ・ソングッが「オ!ノ!」(オ!君!)と叫ぶというオチ付きです。オノ選手は、2002年ソルトレイク冬季オリンピックで、韓国の選手が反則をしたかのようなオーバーなハリウッドアクションをして金メダルを奪ったと、反感を買ってしまったのです。2002年サッカーワールドカップでは、オノ選手のアクションのモノマネが韓国チームのゴールセレモニーに登場したほど、韓国では大事件でした。

 – BY  趙章恩

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http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200605&dr=food