韓国・情報通信部 産・学・研のIT人材政策協議会スタート(2005年7月11日 掲載)

メントリング制度導入


 


 


 


 【ソウル・情報通信部はこのほど、IT人材専門知識強化産業界適応能力向上のため、IT企業学教育認証院および学会などが参加する「IT人材政策協議」を発足すると発表した。IT人材政策協議学協力プログラムによる人材発掘・運営学教育認証学教育認証人材優先採用推進など、学協力活性化について論議することになる。


 


 IT人材政策協議人材専門知識強化産業界適応能力向上のため、モデルになる先輩との親密関係から自己発展できる「メントリング」制度導入について検討している。


 


 今回導入検討するITメントリングは、プロジェクト経験があるメント(指導者助言者)が課題となる事業国情報通信研究振興院のウェブサイトにすると、学教授がメンティ(支援対象者)グルプをつくり、学生らはメントの指導けながら課題遂行する制度だ。


 


 メントリング制度は、いくつかの海外教育機関採用している。えば、スウェデン王立工科大は、実習中心授業のため、エリクソン、マイクロソフト、ノキアなどの企業める専門家をメントに指定し、新入生教育させている。


 


 情報通信部は、昨年85ITメントリング課題験的った。その結果学生らのく、育成した人材78%が就業IT関連学科平均57%)するなどその成果きかったため、2010までIT関連学科20%にメントリング教育をさせるだ。


 


 今年120が「ITメント」に選定され、3000人以上のメンティが参加して、250りの課題うようになる。またメントリング課題成果物今年末展示開催し、企業などに公開する。メントリングに参加した企業政府財政支援事業参加する際優待され、学生就業活動支援優秀参加者表彰などの特典がある。


 


 情報通信部はこのにも「ITスキルフレムワク」をし、IT人材国家間相互交流人材供給教育などで活用するだ。「ITスキルフレムワク」は、専門分野別職能レベルと補職移動経路提供する標準指針書で、英米日本ITスキル標準など先進での職務能力標準基準IT人材政策協議今後ともIT専攻教育改善学教育拡散などのため続的活動するだ。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 


 BCN This Week 2005711 vol.1096 掲載]  Link


三星電子 パソコン累計販売1000万台突破(2005年7月4日 掲載)

11年間韓国市場トップを堅持


 


 


 


 【ソウル三星電子は、1983にパソコン事業めてから23年目今年5で、デスクトップパソコンとノトパソコンをわせた国内でのパソコン累計販売台数1000万台突破したと発表した。


 838ビットパソコン「SPC1000」でパソコン市場進出した三星電子は、93のエコロジパソコン「グリンコンピュ」の発売本格的注目されるようになり、94にはシェア22.2%を獲得してめて国内市場首位になった。


 


 三星電子はこのから04まで11年間国内首位維持し、パソコン市場のリディングカンパニとしてのポジションをめてきた。昨年国内シェアは38.2%。三星電子のパソコンは技術力、デザイン、サビス、ブランドイメジなど消費者重視するすべての要素顧客満足実現しているとされている。


 


 テスクトップパソコンは国国内用だけ、ノトパソコンでは世界市場攻略している三星電子は、世界的熾烈なパソコンの価格競争のなかで、プレミアム製品中心とした新製品開れ、収益性維持している。昨年軽量トパソコン「センスQシリズ」を発売し、世界初地上波DMB(デジタルモバイル放送受信テスト放送成功した「センスQ30」などで、その技術とマケティング世界からも注目されている。


 


 三星電子97からめたリストラを継続する一方来戦略たに構築している。収益保障される事業には果敢投資しまない「オルイン戦略」を展開。ノトパソコン、MP3プレ、デジタルオディオ、ホムシアタ複合プリンタなどホムネットワク、オフィスネットワク、モバイルネットワクに代表される来事業には積極的投資をしている。その反面成長性いとされた小型生活家電生産中止または早期売却するである。


 


 三星電子コンピュタシステム事業部金憲洙副社長は、「三星電子のパソコンが代表するブランドとして成長できたのは、顧客欲求正確分析し、最先端技術力顧客満足させてきた結果」とり、「現在三星電子のパソコンはワルドワイドのシェアで10位程度だが、今後5にコンピュ分野でトップ5るのが目標」とす。


 


 三星電子はパソコン累計販1000万台突破記念し、6までイベントモデルを購入するとステレオスピまたは「マイクロソフトオフィス2003」をプレゼントし、ウェブサイト(http://www.zaigen.co.kr/)でも合計1000たる懸賞イベントを開催した。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 200574 vol.1095 掲載]  Link


 


 

ノ・ムヒョン前大統領死去、ネティズン捜査隊が真実を暴く?

ノ・ムヒョン前大統領が亡くなった。自殺だそうだ。

 このニュースを目にした時には正直、どこかの新しくオープンしたインターネット新聞が「またページビュー稼ごうとしているのでは?」と疑ってしまった。


 だって、この前もポータルサイトのメイン画面に「女優シン・ミナが失踪!」という記事があって、「え!うそ~」とびっくりしてクリックしたら「某焼酎CMモデルとして活躍している女優シン・ミナの全身サイズ立て看板が全国で失踪を繰り返している。あまりにもきれいなので盗まれっぱなし、某焼酎の売上も伸びている」という内容の記事だった。韓国ジャーナリズムはこの程度のものなのかと、恥ずかしくなった。(今もこれをばらしていいものなのか、顔から火が出そうだが…)だから、今回も記事のタイトルは刺激的だけど記事の中身はどうってことないだろうな~と思っていた。しかし、ノ・ムヒョン前大統領死去は本当だった。


 それにしても前大統領が自殺だなんて。衝撃が大きすぎる。悲しすぎる。退任後、普通の人に戻った大統領が一人もいないではないか。「清廉」、これはノ前大統領のプライドだった。コネも金もない庶民の味方として、既得層と戦う野党議員から大統領になった。兄や夫人が不正資金を受け取ったという疑惑の捜査は、捜査が始まったというだけで人々にショックを与えた。大統領としては期待に沿わなかったところもあったけど、どんなことがあっても人間的には素晴らしい人だと信じていたから。


 ネットでは政治的他殺として李明博大統領を非難する書き込みが後を絶たない。「李大統領へ。ノ前大統領が亡くなりました。これですっきりしましたか?」、「大泥棒がノ前大統領を小泥棒にでっちあげては殺した」、なんて、おいおい、そこまで書いていいのか? というほど、過激な書き込みが続いている。自殺という発表はあったものの、その現場に一緒にいた警護員の陳述が毎回違うことから、自殺に見せかけた暗殺という陰謀説も広まっている。


 韓国には「ネティズン捜査隊」がある。これは別に警察でもなんでもなく、するどい目を持つネットユーザーたちのこと。「タレントAが今日バラエティー番組でつけていた時計はタレントBが雑誌のインタビュー写真で見た時計と同じだ。もしかしてカップル?」、「サッカー選手のCと歌手のDをどこどこで目撃した。証拠写真はこれ」などなど、探偵のように芸能界熱愛説の動かぬ証拠を集めるのが得意なネットユーザーたちのことをネティズン捜査隊と呼んでいる。


 この前は上半身裸の有名歌手と胸が半分ほど見えるキャミソール姿の女優が並んで顔にパックを塗り、「6年間恋愛中」と書かれた写真が出回った。この写真と同じ服を着て一人でパックをしている写真を個人Blogに載せた女優は、実は何度もこの有名歌手との熱愛を否定していた。ネティズン捜査隊によってついに動かぬ証拠が見つかってしまったということだ。


 芸能人の整形前写真を見つけるのもお手の物! デビュー前にストリートスナップで取り上げられた写真を見つけては、どこどこを整形したのか詳しく解説までしてくれる。ネティズン捜査隊によって嘘がばれた芸能人は数しれない。

今回もネティズン捜査隊が活躍しそうな気配をみせている。過去の政治的対立者を自殺や事故死に見せかけ暗殺した事件の記録を集め、ノ・ムヒョン前大統領が崖から身を投げたとした警察発表の内容、マスコミに報道された内容をかき集めては、何かがしっくり来ない、証言が食い違っているところを徹底的に暴いている。

 メディアへの不信もネティズン捜査隊を動かす要因の一つである。真実であっても、政権に悪い影響を与えることには目をつぶる、それが何十年も繰り返されてきた。生き残るために。


 メディアには報道されない真実とは何か、それが知りたくてインターネット新聞や市民記者が人気を集めた。テレビや新聞には載らない生のままの現場を写真や動画で伝えるブロガーニュースがポータルサイトのメイン画面に表示され、既存メディアと同じようにヒット数を記録するのも韓国ならではの現象であろう。


 ノ・ムヒョン前大統領を追い込んだ収賄事件についても、検察は捜査中断を決めた。それは何故だ。この際、最後まで捜査しようじゃないか。清廉のふりをしていただけなのか? でっちあげの事件なのか?何故死んだのか? 悲しむだけで忘れてしまっては、同じようなことが繰り返されるだけだ。今の大統領だって、退任後が怖いでしょう? 検察がだめならネティズン捜査隊に頼ってみるのはいかがでしょう。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年5月27日

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090527/1015529/

韓国のパソコン産業 パソコン売り場から消えた「メード・イン・コリア」(2005年7月18日 掲載)

への工場移加速


 


 


 


 【ソウル国国内のパソコンショップのから、ついに真正銘の「メインコリア」パソコンがえる事態となった。ソウルの気街竜山」には東京・秋葉原以上にパソコンや部品家電帯電話などあらゆるIT製品まっている。だがここでられているパソコンのほとんどは、・台湾製部品使われている。のパソコンメのブランドをつけた商品でも、ブランドだけ部品調達から完成品てまですべてでやっているのが実情だ。のパソコンから、もはや「メインコリア」をつけるのはしくなってしまった。


 


 のパソコン産業は、1980年代IBMなどにいて三星電子LG電子など大手企業らが市場参入し、90年代中盤から国製パソコンが市場制覇した。その、パソコンは世界的IT強国となり、最先端技術として脚光びた。


 


 00までパソコン産業成長し、輸出額9918ドル、200028ドルなど毎年記録更新してきた。大手企業はこれをステップにして世界的IT企業成長した。だが昨年からのパソコン産業ないといわれめた。今年って現代マルチキャップとヒョンジュコンピュタが相次いで倒産し、国産パソコンのである(サンボコンピュ、トライジェム)も法廷管理った。


 


 03のパソコン輸出額141100ドル、0459500ドルに減少00年以降441以下にまでってしまったわけだ。今年輸出5までで13400ドルと、昨年よりも低迷している。


 


 国製パソコンの生産台00237万台でピクをえた。その減少一途をたどり、昨年180万台三星電子LG電子、ジュヨンの4社合計)を生産したにぎない。だがはこれらも“原産地”はなのだ。


 


 っていた一部大手てラインも今年中する。三星電子今年、ノトパソコンのすべてを・蘇州工場生産る。LG電子京畿道平にあったノトパソコンの生産ラインを昆山工場するだ。


 


 産業資源部傘下産業研究院は、「世界パソコン産業再編国内パソコン産業活路」という報告書をこのほど発表した。そのなかで、「世界のパソコン生産90%をめ、世界のノトパソコンの70%を生産している。国製パソコンの流通きいが、製造するのは自殺行」としたうえで、「それよりデジタル家電機器連携した次世代パソコン分野とプレミアムブランド戦略差別化するしかない」と指摘している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2005718 vol.1097 掲載]  Link


 

レインコム 「アイリバー」の新製品発表(2005年7月11日 掲載)

液晶画面操作野心作


 


 


 


 【ソウル世界シェアトップのフラッシュメモリMP3プレ「アイリバ」を製造販しているレインコムはこのほど、5種類新製品発表した。3電池1つで53時間連続再生可能650001インチCSTN液晶画面採用1週間1万台予約販売記録達成した「T10」、マイクロソフトのビルゲイツ会長兼フソフトウェアアキテクトがした「H10」にく「U10」、「T20」、「T30」が披露された。U10はアイリバ今年最大野心作といわれるもので、画期的なデザインがだ。


 U10はスイッチやボタンをなくし、2.2インチのTFT液晶画面がコントロルキになる「ダイレクトクリック方式」を採用している。うように操作できなかったタッチスクリンとはい、画面そのものがされボタンをすのとわらない本体液晶のスリムで、楽再生、ラジオ受信画再生のほか、世界唯一FLASHファイルも再生でき3Dムにも対応している。


 


 フラッシュメモリMP3プレのなかでは画面きいため、クレドルをけるとまるで超小型テレビのようにくてかわいい。512MB1GBタイプがあり8発売予定だ。


 


 レインコムの(ヤンドクジュン)社長は、「UはユンのUであり、原点からしたいという意思反映した。今後もアイリバはデジタルを変化させる駆者になりたい」、「U10MP3プレ概念えた画期的製品であることに意味がある。これからのアイリバU10基本モデルにしていく」と強調した。


 


 T20T30はそれぞれビジネスマンと学生がタゲット。シルバー系のメトロルックスタイルで、USBがスライドになっている。記憶容量256MBから1GBまで。また49.5gく、にかけても負担がない「H10ジュニア」も824発売予定となっている。内蔵リチウムポリマバッテリ最大37時間再生可能、テキストビュワ、イメジ(JPEG)ビュワ、時計FMラジオ予約録音機能搭載している。録容量512MBから1GBまでとなっている。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2005711 vol.1096 掲載Link


 

ポータルサイトのロゴは灰色に 盧前大統領死去で悲しみに沈む韓国

ネット世代の絶大な支持を集めて大統領に当選した世界初のインターネット大統領、在任中も退任後も「民主主義2.0」という個人サイトを通して国民とコミュニケーションを続けていた盧武鉉(ノ・ムヒョン)韓国前大統領が死去した。自宅近くにある山で飛び降り自殺したと報道されている。(趙章恩)

 これはショック、衝撃どころではない。不正資金疑惑で盧前大統領への捜査が始まると、反対する市民らがろうそくを持ってソウル市庁前に集まり緊迫したが、その時のように大きな動きがあるのではないか、大変なことが起こるのではないかと、不安になったほどだ。


 しかも、金正日総書記は前大統領の遺族に弔電を送った同じ日に、核実験をした。すでに南北関係は冷却状態にあり、援助活動は減っている。食糧問題を抱えながらも北は、南北経済協力の一環として始めた開城(ケソン)工業団地の契約無効を韓国に一方的に宣言し、韓国政府の大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)参加に対しては「軍事的打撃で対応する」云々……。韓半島は大丈夫なのだろうか。






病院を出て自宅に向かう前大統領のひつぎ〔共同〕



■追悼掲示板に多くのメッセージ


 今の李明博(イ・ミョンバク)政権は、「ミネルバ」のIDで政府の経済政策を批判した男性をはじめ、政府に少しでも悪い影響を与えるとみなしたネットユーザーを次々に取り調べ逮捕している。メディアも政権批判をやめてしまった。お笑い番組でも、盧大統領時代は大統領のモノマネやパロディーで人気を集める芸人がたくさんいたのに、今の政権ではそれが一切ない。そんなことをしたら何をされるかわからない、怖い国になってしまった。


 政治不信と不満が爆発寸前のところまで膨れ上がっていたところに、庶民の味方として親しまれた前大統領の夫人ら親族が不正資金を受け取っていたとして、大々的な報道合戦が始まった。長年の後援者であった企業経営者から数千万円を受け取り長男の留学資金に使った、米国に高級マンションを買ったなどの疑いが、検察から新聞から次々と流れ出した。しかし前大統領が資金の授受に関与したかどうかについてはこれといった証拠がなく、検察は前大統領の自白を引き出すような捜査を続けていた矢先だった。


 ポータルサイトやインターネット新聞サイトはロゴを黒や灰色に変え、前大統領を追悼する掲示板を設けた。ポータルサイト最大手「Naver」の追悼掲示板には2日間で50万人を超える人がメッセージを残した。テレビ局は一斉にお笑いやバラエティー番組の放映を中止した。




 前大統領が死亡した場所であり自宅があるポンハ村には、24時間絶えることなく全国から弔問者が訪れ(SBSのニュースは4日間で70万人を超えたと報道した)、何か手伝えることはないかと集まったボランティアであふれている。






ポータルサイト「Naver」の追悼掲示板には2日間で50万人を超える人がメッセージを残した






DAUMはロゴを灰色に変えた


■親しみを込めて「バボ」と呼ばれた反権力の人


 盧前大統領は大統領になる以前は人権派弁護士として野党議員として、恐れることなく権力に立ち向かうことで有名になった。支持者らは親しみを込めて「バボ」(バカ)と呼んだ。負けることがわかっていても立ち向かっていく姿に、「バボ」と言いながらも心を打たれた。社主の利益のために動く既存メディアとのインタビューを嫌い、インターネット新聞やブログ記者でも自由に取材できるようにした。金大中元大統領に続いて、IT産業の活性化で韓国を元気にしようと、ベンチャーやIT製品の輸出に力を入れた。目に見えないコネ、学縁、地縁、血縁、宗教縁でがんじがらめの権力層や財閥をなくして、なんのコネもない庶民でも努力した分だけ報われる社会にしたい、その執念で大統領にまでなった。


 大統領になってからは、頑なに既得権益層に対抗する政策が裏目に出て不動産価格の急騰、所得格差拡大などの問題で支持率が落ちたものの(今の政権がさらに格差を広げたと指摘する人も多いが)、人間ノ・ムヒョンの人気は続いていた。退任後に農夫になるといって戻った故郷のポンハ村は、彼の家を親戚のおじさんの家にでも行くように気軽に訪れる人々でにぎわった。新しい大統領の支持率が落ちるたびに、ポンハ村に集まる人は増えていった。



■大漢門前に集まったネットユーザー


 政府が設けた公式弔問所だけでなく、市民らが自発的に焼香所や献花台を作り、追悼の場は全国で220カ所を超えている。駅前には地元市民らがテーブルやろうそく、香を持ち寄って作った焼香所が増えている。4日間で220万人ほどが焼香所を訪れたという。東京・新大久保のコリアンタウンにも焼香所が設けられ、東京に住む留学生や会社員らが追悼に訪れている。前大統領の告別式は、29日にソウル市内にある李王朝の古宮「景福宮」で国民葬として営まれることが決まった。しかし国民葬が決まるまで、市民と機動隊との間で衝突もあった。






徳寿宮の大漢門前で、前大統領の弔問所周辺を取り囲んだ警官隊と押し合う市民ら=24日〔共同〕


前大統領死去のニュースが流れた23日土曜日の朝、いたたまれない気持ちのネットユーザーらの間では、誰が呼びかけたということもなくソウル市庁に近い徳寿宮の大漢門前で追悼集会を開こうという話になり、午後から市民らが白い菊を手に集まり始めた。しかし、そこにはすでに機動隊のバスが出動し、ソウル市庁前、そして大漢門前もバスで囲ってしまったのだ。

 焼香台のテントは取り壊され、駅から焼香台までの道も一時封鎖された。去年、米国産牛肉の輸入反対デモが反政府デモへと拡大したように、追悼集会が反政府デモになるのを恐れたのだろう。それでも徳寿宮前にはどんどん人が集まった。ブログには追悼集会の様子を撮影した写真と動画が数万件も投稿された。徳寿宮の壁にはロープが張られ、前大統領が選挙のテーマカラーにしていた黄色のリボンに、市民らが追悼のメッセージを書き込んで結んだ。




 ポンハ村の弔問所では、前大統領の支持者の集まりである「ノサモ」(ノ・ムヒョンを愛する人々の集い)会員らが集まり、前大統領と仲が悪かった3大総合新聞社である朝鮮・中央・東亜日報の記者を追い払った。公営放送のKBSのカメラも立ち入り禁止にし、与党ハンナラ党の議員らに水を浴びせるといった激烈な抗議があった。


 その影響もあり、前大統領死去のニュースは既存マスコミよりもブログ記者がより多く報じることになった。ポンハ村の様子や全国焼香所のニュースを伝え、前大統領との想い出を語るブログ記者の記事には1本で30万以上ヒットするものもあった。主にネット上で活躍するアーティストたちも、前大統領の生前を動画にしたりアニメにしたりと、それぞれのやり方で追悼を続けている。







ソウル中心部の路上で前大統領の死を悼む人たち〔共同〕



■ネット上での反応は両極端に


 ネットユーザーの反応は両極端だ。「前大統領が残した遺言どおり、誰も憎まないようにしよう。国民が団結しないとこの危機は乗り越えられない」「彼の死を政治的に利用するのはやめよう。政治報復はこれで終わりにしよう」と呼びかける書き込みもある。しかし一方では、「李政権は自分に逆らう者は誰であろうとその息の根を止めようとしている。前大統領を守ってあげられなかったのが悔しい」と現政権に矛先を向ける声もある。


 「遺書が改ざんされた」「本当に自殺なのか」といった陰謀説も流れ、韓国の混乱はまだ続いている。前大統領の不正資金疑惑を非難した政治家の個人ホームページには抗議文が殺到し、トラフィック過多でアクセス不通になってしまった。


 韓国中が盧前大統領を追悼し、悲しみの涙を流していることは間違いない。彼の支持者でなかった人も、誰にも媚びず信念を貫いた彼の人生に自分の人生を重ねているのではないか。歳をとればとるほど、コネに頼らず、誰にも媚びず、信念を貫き、地位を得ても権威を振りかざさず、初心を忘れないことがどんなに難しいか、切実にわかるからかもしれない。


 自分の家族を守るための極端な選択ではなかったかと、冷静に語ることもできるがそれでは悲しすぎる。違う意見を持つ人にも耳を傾け尊重する、器の大きい人になりたい、そう思う日々である。






– 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  
[2009年5月28日]
Original Source (NIKKEI NET)

http://it.nikkei.co.jp/internet/column/korea.aspx?n=MMIT13000027052009

韓国・情報通信部 上海でIT戦略会議開催(2005年8月1日 掲載)

情報産業しい成長チャンスを模索


 


 


 


 【ソウル・情報通信部は、IT企業海外進出活性化とグロバル市場での方向性るための戦略会議713・上海いた。海外会議開催するのは異例で、今回情報通信部めてという。陳大濟長官在外公館IT駐在官国際機関派遣者ソフトウェア振興院KIPA)、国情報通信輸出センタICA)、海外IT支援センタiPark)など、ITコリアのグロバルビジネスのため活躍している関関係者40人余りが一同まった。


 


 会議上海開催した理由は、国市場急浮上によるITコリアのグロバルビジネス推進方向と、今年上期若干頭打ちになっていた輸出活性化させるための支援体制整備など、最近課題するより実的なアプロチをすため。


 


 また、急成長する上海開催することで、とって最大貿易であると同時ITコリアの争国である参加者らにじさせるためでもあった。


 


 国市場成長速度成果しい。情報通信技術分野13億人人口活用し、世界工場として位置づけられている。製造物流などにするインフラ争力のほか、IT企業争力きく強化され、市場インフラ・技術力えた企業基盤武器海外投資にも積極的している。グロバルテストベッドと北東アジアでのハブ目標としているにとって、脅迫的存在である。


 


 今回会議で、無理をするより、協力共存模索するという革新的方向へといている。巨大市場製造インフラを積極的活用しながら、より通信インフラの高度化および次世代ビスの商用化利用し、ITテストベッドとしての価値をさらにかしていくという。


 


 もう1つの戦略課題である海外輸出企業支援については、体制をさらにえる必要があるという指摘がなされた。陳大濟長官は、「中小IT企業らの無分別海外進出による過多なコストをらすため、流通チャネルの確保共同物流体制構築知的財産権保護のための多角的努力けるように」と注文をつけた。


 


 情報通信部上海での会議をきっかけに、IT産業する理解め、急成長IT産業しい成長機として活用する一方IT分野WinWin関係構築する戦略模索できると期待している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 200581 vol.1099 掲載]  Link


 

韓国・産業資源部 電力IT事業の推進に拍車(2005年7月25日 掲載)

5年間2700ウォンを投入


 


 


 


 【ソウルでは、電力情報技術IT研究開発のため、今後5年間2700ウォン(270億円)を投入し、400ウォン規模電力・電気分野創業投資組合結成し、電力・電気産業創業とベンチャー投資活性化させる法案発表された。


 ・産業資源部7112次電力IT推進委員開催し、研究開発事業今後推進計め、電力IT事業育成のために今年から5年間8つの課題し、総額2700ウォンを投資するなど実行計画をまとめた。


 


 産業資源部推進計は、①電力IT核心研究開発、②電力・電気分野事業化投資活性化、③電力IT専門人材養成、④電力線通信活性化タスクフォスチ設立、⑤公企業RD研究・開発投資活性化、⑥電力IT標準化事業──などを目的としている。


 


 これにより政府今年8研究開発課題5年間政府支援1360ウォン、民間支援1340ウォンの総額2700ウォンを投資する。まず1次支援として、これら6つの研究開発課題7からスタトさせ、にさらに追加する2つの課題選定する方針だ。


 


 来年以降は「発電所中央制御システム」、「電力用半導体」など追加研究開発課題継続して発掘し、支援する。また、研究開発課題商用化促進のため、国電力など大企業購入確約し、大企業中小企業共同研究開発方式推進させる


 


 これとともに官民共同400ウォン(政府出資150ウォン)規模電力・電気分野専門創業投資組合結成する。同組合は「研究開発商用化・投資新技術優先購買」という3つの連携により、れた技術中小企業事業化市場開拓支援する。


 


 また、電力分野研究する学院を「電力IT人材養成セン」に指定し、年間30ウォン規模投資支援する方針だ。


 


 このほかにも、業界研究機関および政府参加する「PLC電力線搬送通信産業活性化ム」をつくり、事業モデルを開拓国電力発電社来年度売上高めるRD投資今年より5─100%まで拡大する投資勧告案作成する。


 


 具体的研究マはり。


 


2005年電力IT核心研究開発推進課題


配電知能化システム


②デジタル技術基盤次世代変電システム


高付加電力ビス用統合資源管理システム


電力線通信ユビキタス技術開


国型エネルギー管理システム


知能型送電系統監視・運営システム


 


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2005725 vol.1098 掲載]  Link


 


 

韓国・KT TSP戦略を推進(2005年8月8日 掲載)

ムネットワ市場制覇


 


 


 


 【ソウル国最大通信事業者であるKTはこのほど、下半期TSP(トタルサビスプロバイダ)」というしい概念戦略でホムネットワ市場本格的攻略していくと発表した。


 KTの「TSP戦略は、通信事業者からインフラ、ソリュション、デバイス、コンテンツ、サビスを網羅した事業展開するトタルサビス提供事業者としてまれわるという意味国最大手通信事業者としてホムネットワクでも50以上市場シェアと主導るための戦略である。


 


 すでにKTはユビキタス時代え、既存のインフラ提供だけではれないと将来成長原動力としてホムネットワキング事業準備してきた。


 


 KT1990年代から国政府のデジタルホ事業参加してきた経緯もあり、04にはテレビから画質ビデオオンデマンド(VOD)を利用したり、留守中訪問者したメッセジを確認できるなど、家電制御できるホムネットワク「HOME N」サビスを提供している。今年4にはホムオトメション関連企業とコンソシアムをみ、ホムオトメション基盤付加ビスなどを準備している。


 


 KT今年、「TSP」のためにホムネットワクとIP-テレビ事業2900ウォン(290億円)を投資し、ホムネットワクサビス関連プラットフォム、バックエンドプラットフォム、端末開などに積極的している。


 


 にテレビポタルの場合、テレビに最適化されたKT専用グラフィックユー・インタフェス(GUI環境っている。これをじてVOD、ホムビュワ、SMS(ショトメッセジサビス)、テレビメル、テレビブログ、ニュス、地域情報ビスなどを提供するだ。これらにえ、既存やドラマ中心単純VODビスから脱皮し、顧客必要としているコンテンツを的確提供するパソナルサビスも提供していく。


 


 このにも、今後ムネットワクに必須機器であるホムゲトウェイをじて家電対象CRM顧客情報管理)サビスを提供するっている。


 


 これは、家電機器IPてられることによって、消費者同意遠隔家電機器故障有無維持補修ができるよう関連情報家電提供するサビス。


 


 KT関係者は、「今後KT学習塾提携し、・教育コンテンツをより手頃価格提供していく」という。またヨガや画鑑賞など健康・文化コンテンツなども提供するだ。さらにパソコンとテレビをつなぎ、テレビで画像ながらパソコンにダウンロドする「HOME N」パソコンポタルである「MODビス」も準備するなど、テレビポタルとホムネットワ事業積極的につなげていく方針だ。


 


 KTでは、「新規分マンションにらず戸建てでもホムネットワクが使えるようにしたい」としている。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)



BCN This Week 200588 vol.1100 掲載]  Link 


 


 


 

現代グループ システム管理専門の新会社設立(2005年8月1日 掲載)

系列ITインフラ運用変化可能性


 


 


 


 【ソウル現代グルプは71系列社のシステム管理する会社現代UNI」を設立した。グルプの会社である現代エレベ現代商船現代宅配現代証券現代牙山現代ユニコンスの6のシステム管理会社となる。チェヨンムク・現代エレベー社長社長兼任する。


 現代UNI資本金22ウォン。各社から派遣された56画担当者がソウル現代商船ビルで業務う。


 


 これまで現代エレベ現代商船現代宅配3にシステム管理ビスを提供していた「現代情報技術」は、3のシステムマネジメント業務していた人員40%を現代UNI移管する。既存のシステム管理業務物理的なシステム移管終了する来年末までは現代情報技術がそのまま継続する。


 


 現代グル分割以前は、ほとんどの系列社システムを現代情報技術管理していたが、現在現代自動車グルプと現代デパトもそれぞれシステム管理会社別途抱えている。また、現代重工業グルプもシステム管理会社設立および関係会社のインフラ統合検討中といわれている。


 


 現代情報技術関係者は、「現代エレベなど3のシステム管理げは年間5060ウォン程度だったため、現代UNI設立による影響はそれほどきくないものとみている」とべた。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 200581 vol.1099 掲載]  Link