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iPhone 6を求めて中国人が団体で日本のアップルストアやキャリアの代理店に並び、早速中国内で数倍の値段で転売されていることが日本で話題になっているが、韓国でも似たようなことが起きている。
iPhone 6と同Plusの韓国発売日はいまだに決まっていない。韓国メディアによると、米国や日本など先に発売した国で予約が殺到していることから、iPhoneのシェアが小さい韓国はさらに後回しになり、発売が12月以降になる可能性もあるとしている。
正式発売まで待てない韓国ユーザーは、ネットを経由して海外のアップルストアにiPhone 6/6 Plusを注文し始めた。本人が直接ネットから海外のアップルストアに注文すると、海外配送料だけ負担すればいいので、海外まで行って買ったり、「購入代行」を利用したりするより断然安い。
「購入代行」は、文字通り海外のアップルストアで「買ってきてもらう」ということ。これは手数料が上乗せされる。海外のアップルストアで購入したiPhone 6 SIMフリー16GBが約100万~138万ウォン(約11万~15万円)、iPhone 6 Plusの16GBが約135万~180万ウォン(約15万~20万円)で取引されている。韓国で人気のカラーはゴールドで、同じモデルでもゴールドは手数料が高くなっている。
日本での販売価格は、同じモデルがそれぞれ6万7800円 (税別)、7万9800円 (同)である。日本よりほぼ2倍の値段が付けられたが、それでもあっという間に予約が完了した。今では買いたくても買えない状態になってしまっている。
一部のインターネットショッピングサイトでは、米国から直送し、手数料なしで、米国での定価に海外配送料と米国内の消費税だけを上乗せしたiPhone 6 Plusを目玉商品として発売した。ただし米国でもiPhone 6 Plusを手に入れるのが難しくなっているため、定価で買えるのは先着20人だけ。しかも、1カ月待ちという条件が付けられた。それでもiPhone 6 Plusを買えるというだけでサイトは話題になり、宣伝効果はバツグンだった。
趙 章恩=(ITジャーナリスト)
日経パソコン
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