[ソウルの街角から] 22 韓国でブログが人気の理由 (2004年3月8日 掲載)

 いまでは空前のブログブム。ブログとはウェブで発見した興味深いサイトのリンクといコメントをける日誌ではウェブに掲載する公開日記という意味使われている。写真110行以文章1めくくるブロガしている。どうしてここまでブログがなのか。それはネットがもう面白くもともない「成熟期」にったせいではないだろうか。


 


 ネットの達人であるのユー達も、わずか6年前まではネットとはどういうものなのかをるだけで手一杯だった。ネット初心者、ニュス、ゲムなど情報発信してくれるサイトをるだけでり、面白情報をかきめることだけに夢中だった。宝物のようにMP3ファイルをダウンロドしCDいたり、ネットでった情報自分のもののように友達えてあげたり、それがしみだった。


 


 ネットにめてからしい情報をいつでもせるようになり、ユはより自分にとって便利なインスタントメッセンジャやコミュニティサイトにはまり、情報交換したり、チャットをしたりと、自分という存在めた。でもかきめることはもういや、自分中心にネットワクを結成したいという欲求芽生めたのだ。


 


 ではこれがアバタ(ネット分身)のえとしてれた。他人った面白いものから脱皮し、自分をネット表現したいとめた、うまいタイミングでアバタが登場し、個性いっきりせるサビスとして有料化にも成功した。それからアバタを利用した個人ムペジがめ、それをもっと簡潔にしたのがブログになった。


 


 56年前、「今日夫婦喧嘩をした」とか、「子供めていた」とか、物凄個人的なことをせられるブログがあったとしても、「だこれは」とみんな馬鹿にし、アダルトかしら刺激的なものをっていたにいない。実際ちょっとまでも掲示板はみんなが納得できる「情報」というものが重要個人の「感情」は対象にならなかった。


 


 でもめるだけの情報はもう面白くない、けて発信したいとめた。そういう個人的部分をブログという便利なツルを利用して噴出し、趣向人同士がつながり、おましの言葉し、ブログからブログへがるしむようになったのはネットが成熟してきたから(面白くなくなったから)、インタネットはやっぱり「ネット」ということにづいたからではないだろうか。


 


 


章恩 CHO CHANG EUN



BCN This Week 200438 vol.1030 掲載]  Link 

国会大乱闘の韓国「メディア法」可決 これで何が起きるのか

全国言論労働組合のストライキ、地上波放送局MBCの番組制作中断、そして7月22日の国会大乱闘の原因となった韓国「メディア法」公布案が7月28日に議決された。これと前後して、ストライキを主導して改正反対集会を開いた言論組合の委員長が逮捕され、番組制作中断に参加したプロデューサーなど組合員に対する捜査も始まった。




国会内でもみ合う韓国の与野党議員=7月22日〔AP Photo〕



 メディア法改正案は22日、与党ハンナラ党が国会本会議で強行採決に踏み切り、賛成多数で可決された。法案に反対していた野党議員は採決を阻止しようと与党の議員と衝突し、その乱闘劇はメディアを通じ日本はもちろん世界に知れ渡った。なぜ、このような事態になってしまったのか。



■軍事政権の名残を改めるはずが・・・


 メディア法は「放送法」「新聞法」「IPTV法」のメディア関連3法の総称で、今回の改正は、(1)新聞とニュース通信社の相互兼営禁止条項を廃止する、(2)新聞社と大手企業(財閥グループ・通信会社など)による放送局への資本参加を10%まで認める、(3)新聞社と大手企業による「報道チャンネル」「総合編成チャンネル」への出資を30%まで認める――が主な内容である。これにより、メディア業界の縦割りをなくし、新規事業者と既存事業者との競争を促進することで市場や雇用を拡大するのが法改正の趣旨とされている。


 韓国では軍事政権下の1980年、「放送の公営化」を名目に放送局の統合が行われた。新聞・大手企業の放送参加は禁止され、当時の民放は全てKBSとMBCの2局に統合された。KBSは公営放送でありながらMBCの株式の7割を握る不思議な支配構造で、韓国では1991年に開局したSBSが唯一の民放である。


 李明博(イミョンバク)政権の政府・与党は、この軍事政権の名残であるメディア法の改正により、「地上波放送局を中心とするメディア市場独占をなくし、新聞社・放送局のグローバル競争力を高める」と説明する。政府は、2012年末のアナログ放送停波を特別法で明記しており、地上デジタル放送時代の競争力あるメディア企業をつくり出し、コンテンツを多様化させるために必要な改正と主張する。


 これに対し、反対する世論は、「政権と仲のいい財閥に放送を渡し、メディア業界を掌握して国民の目と耳と口を封じ込めようとしている」と批判する。野党民主党も「イミョンバク大統領寄りの新聞社に放送局を支配させようと狙っている」と依然反対しており、与野党対立の溝は深まるばかりだ。



■大きすぎる地上波放送局の影響力


 メディア法改正が韓国内でこれほど波紋をもたらした背景には、地上波放送局3社の影響力の大きさがある。


 韓国言論財団の「2008言論受容者意識調査」によると、影響を受ける媒体として地上波放送を選んだ人は57%で、新聞の8.2%、インターネットポータルサイトの21.4%を圧倒する。日本のビデオリサーチにあたるTNSメディアコリアの調査では、地上波放送の総合ニュースといえる夜9時のニュース平均視聴率はいまだに30%を超えている。


 新聞は、地下鉄駅で配布される無料新聞やインターネットの影響で自宅での購読率が激減している。インターネット新聞やブログニュースが発達した韓国だが、「地上波放送をコントロールできるものは世論をコントロールできる」とまでいわれるほどなのだ。


 そう考えると、放送市場を開放して新しい放送局をつくるべきという政府の主張も一理あるようにみえるが、韓国の歴史を振り返れば、結局は放送市場までが大手企業の利害で動かされたり、今まで以上に政府寄りの意見を放送したり事実を歪曲したりするといった懸念は抱かざるを得ない。



■MBC民営化は簡単に進まず


 では、放送局は今後どのように変わっていく可能性があるのか。


 KBSは現在、公営放送でありながら収入の6割を広告に依存している。これを「受信料8割、広告2割」にして、視聴率を意識せず質の高い番組を制作するという方針を打ち出しているが、そのために受信料を値上げするという案は視聴者に納得されないだろう。


 一方、MBCは公営放送のような株主構造でありながら広告収入に依存する民放として運営されてきた。これを変えるため、新聞社や大手企業の出資を受けて完全な民営化に踏み切ることになるといわれているが、それがストライキの原因でもあり、メディア法が改正されたからといってそう簡単にはいかないはずだ。


 今回のメディア法改正で、新聞と大手企業の参入が許可されることになった報道チャンネルとは、全放送時間の8割以上がニュースで編成されるケーブルテレビ・衛星放送向けチャンネルを指す。韓国では1993年に許可を得たYTNが唯一の報道チャンネルである。


 また総合編成チャンネルとは、ケーブルテレビ・衛星放送向けに報道、娯楽、スポーツなどどんなジャンルの番組でも放送できるチャンネルである。地上波放送の場合は放送時間が1日19時間と決まっているが、総合編成チャンネルは24時間放送が可能で、中間広告(番組の途中に入る広告)も許可されている。


 韓国では全世帯の約89%がケーブルテレビ・衛星放送を通じて地上波放送を受信している。そのため、報道チャンネルや総合編成チャンネルも地上波放送に負けない視聴世帯を抱えていることになる。新規参入が進んでチャンネルが増えれば、コンテンツ流通が拡大し、地上波放送局に牛耳られていたドラマをはじめとする番組制作や契約関係にも変化が現れるものと期待されている。



■メディア淘汰や独占加速の可能性も


 しかし、新規参入どころか、逆にメディアの淘汰や特定企業による支配の強化につながる可能性もある。韓国の放送広告は、これまですべて韓国放送広告公社という組織が審議し、各放送局に分配する仕組みがとられてきた。この公社が解散し、10年からは放送局が自ら広告を受注することになるからだ。


 テレビ広告はすでに数年前から市場環境が厳しく、新規参入でチャンネルが増えれば奪い合いはさらに激しくなる。クロスメディア広告も重視されるようになるだろう。地上波放送やIPTV、ケーブルテレビなど複数のメディアを持たない企業は広告競争で生き残れず、中小規模のケーブルチャンネルや地方民放がつぶれるのは時間の問題となる可能性が高い。


 そうなれば新規事業者の参入による市場活性化どころか、大手企業にメディア市場を差し出すことになってしまう。韓国の財閥グループはそれぞれ傘下に広告制作だけを担当する広告代理店を抱える。これが広告制作から広告営業までをカバーすることになれば、大手企業のメディアへの影響力はおのずと強くなるだろう。


 縦割りをなくせば、競争が促進して市場も雇用も拡大するとバラ色の未来を描いているが、放送、メディアというのはそうすぐに結果が出る市場ではないはずだ。地上デジタル放送への移行後も含め、この先10年、20年後のことまで見通した法改正でない限り、グローバル競争力を育てるどころか、海外メディア企業に市場を飲み込まれるだけの結果になるかもしれない。


 世界中の笑いものになった国会大乱闘までして成立させたメディア法改正であるが、一般視聴者にとっては何のメリットがあるのか。メディア市場の縦割りがなくなれば本当に雇用が増えるのか、まともな番組が増えるのか。イミョンバク大統領は、「企業への規制をなくしてビジネスフレンドリーな市場を作る」というが、国民不在のビジネスはありえない。



– 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  
[2009年7月30日]
Original Source (NIKKEI NET)
http://it.nikkei.co.jp/internet/column/korea.aspx?n=MMIT13000029072009

[ソウルの街角から] 19 映画撮影を誘致せよ(2004年2月16日 掲載)

 実尾島(シルミド)」ががせている。国映画史上初観客動員数1000万人目前にしているこのは、1968から71まで実在した空軍秘密部隊北派工作員だった684部隊31過酷運命と、南北平和ドにより自爆死するしかなかった718暴動事件をベスにしたフィクションだ。


 


 訓練兵達では全員死刑囚となっているが、就職先があるとされてれてられたしい青年達だったそうだ。何人んだ過酷訓練3我慢してきたのに、もう使がなくなったとされた684部隊兵士達は、小隊長監視兵乱射実尾島脱出7撃戦死亡24はバスを仁川から高速道路てソウルのである「デバンドン」までかう。そこで対峙20自爆った4死刑になった。


 


 となっては真相るものはもいない実尾島歴史のヒットとによみがえり、観光名所になった。仁川空港から無人島実尾島残念ながらそこにはもうっていない。暴動施設り、のセットも昨年不法建築物として仁川市撤去してしまったからだ。


 


 この国経済える波及効果340億円という経済界計算発表されてから、撤去めた当公務員ばされた。撮影地になっただけで観光地として世界各からまり、地域経済急上昇する効果がある。なのに、その公務員無視し、法律自分責任になることだけをれたのである。


 


 ではやドラマの撮影地になるため、自治体広報撮影協力支援しまないところがい。全羅南道木浦市では「木浦だ」という新作映撮影全面支援し、タイトルにまで地名れた。市民をエキストラに動員したり、公共施設したり、のヒットに自治体運命けるかのように積極的だ。


 


 スキー場江原道は「のソナタ」の撮影地として日本東南アジアからの観光客えず、海外広報担当女性3政府からまでもらった。インドネシアのバリでも、国人する旅行代理店企業がドラマの誘致成功した。バリった4男女げる、ありがちなしい御曹司嫉妬のシンデレラ物語は「バリでの来事」というタイトルで週末独占している。


 


 やドラマの撮影誘致するため、公務員今日る!


 
BCN This Week 2004216 vol.1027 掲載]  Link

[ソウルの街角から] 20 冬の美味 (2004年2月23日 掲載)

 狂牛病に、インフルエンザに、野菜値上がりしてべるものがないこのだが、ではといえば刺身の「(ボラ)」、きたままべる透明稚魚氷魚」。どれもゴチュジャンにつけてピリべるのが美味い。ってりをしむのはでもおなじみの風景で、週末になると有名やダムのりと出張板前わう。


 


 出張板前とはったをその刺身にしてくれる板前のことで、りをするには23ムをんで、まなをソリにせてをうろうろしている。300円出せばきれいな刺身にしてくれるのはもちろん、サンチュやにんにく、青唐辛子など野菜わせもサビスしてくれる。


 


 大蟹してはならない。尚北道(ヨンドック)が産地大蟹は、11万円らない高級品だが、にも献上されたほどの代表するだ。2あれば4人家族がおいっぱいべられる。ってび、くの食堂してもらうのがのやりで、蟹味にあつあつのごぜてべるともう!


 


 はソウルから5時間以上かかる東海岸にある。沿ってるドライブコスも有名で、ながら海水サウナでめ、大蟹べる週末旅行はみんなにましがられる。


 


 日本でも最近人い「カムジャタン」。背骨野菜薬味み、でたジャガイモをれたスプで、値段焼酎にもよくう。同窓定番メニュでもある。とジャガイモをらげたったにご塩味がついた海苔れてチャハンにしてもらう。これはならではのなのでぜひおしあれ。


 


 四季して法事にも使われ明太子名前にもなった「明太(ミョンテ)」。日本語ではスケトウダラなのかな? 明太し、3月以上凍ったりかしたりをすと黄金色の「黄太(ファンテ)」になる。これは江原道特産物。ごま唐辛子のソスでいてべたり、じっくりんでねぎだけれたさっぱりスプにしたりと、にしてべてもむほどがあって、までかくなる。これはスキー場ずみんなべている。


 


 氷点下20寒波り、もあとわずかしかっていないようながする。先週、デジタル体重計ったのに、重量チェックばかりで自分さはくてれずにいる。でも、美味のうちべておかなくては。



BCN This Week 2004223 vol.1028 掲載]  Link 

第33回:緊急報告!負けるなクォン・サンウ、がんばれクォン・サンウ







第33回
緊急報告!
     負けるなクォン・サンウ、がんばれクォン・サンウ

2007年2月8日


 大変なことになった。前々から巷で「クォン・サンウが組織暴力団に脅迫されていて、芸能活動どころか命もあぶない」という噂は本当だった! 映画「青春マンガ(日本のタイトルは『恋愛漫画』)」以降、CM以外まったく活動がなかった彼に何か問題でもあるのではないかと心配していたが、こんな深刻な問題があったとは。

 韓国では6日9時のニュースや総合日刊紙に大々的に報道され、検察が本格的に捜査を始めたそう。母思いで礼儀正しく率直な受け答えで女性記者に大人気のクォン・サンウが、こんなことをされていたなんて、かわいそうすぎる。母にまで暴力団が手を出すのではないかと心配したクォン・サンウは、数か月間自宅に帰れずホテルを転々とする生活だったとか。

 「僕が娘だったらもっと母にやさしくできたかも。男だから心はそうじゃないのにぶっきらぼうにして母を心配させた」、「母はよくあなたの面倒をみるために100歳までは生きていないとね、っていうけど本当に100歳以上に長生きしてほしい」と目を赤くしたクォン・サンウの姿が目に浮かび悲しくなってしまった。去年12月には台湾で雨の中でファンミーティングを開催し、愛蔵品を寄付してオークションを開き、現地の子供達に寄付するなど、海外ファンとの交流も大事にしていたのに。

 脅迫をされるようになったすべての始まりは、日本でのある出来事だった。前所属事務所の関係者が、日本の組織暴力団出身の牧師と日本でのファンミーティングを約束し800万円の有名ブランド時計をプレゼントされてから。クォン・サンウには、ファンからのプレゼントだと時計を渡したという。牧師は日本でのファンミーティングやデパートでのサイン会に参加するよう前所属事務所に要求したが、クォン・サンウはそれを知らなかった。その後、牧師の「韓国の友達」というキム・テチョンから電話がかかってきて脅迫されるようになったという。キム・テチョンは韓国では名前そのものが凶器といわれるほどの存在で、ソバン派(はは日本でいうなんとか組)の元ボス。今はクリスチャンとして普通の生活に戻り宣教活動に熱心、全国各地で「映画に登場する組織暴力団の義理なんてみんな嘘、暴力団なんかに憧れてはならない、私のようになってはいけない」と講演していた。

 実はクォン・サンウ、脅迫したキム・テチョンを告訴するつもりではなかったらしい。告訴したのは、もっとすごいことがあったからだ。クォン・サンウの前マネージャーはソバン派と並ぶ韓国3大暴力団の一つであるヤンウ二派の二番頭の息子で、2005年11月からI社と専属契約を結び、自分をマネージャーにしなければマスコミに秘密を暴露すると脅威し、「契約どおりにしないと10億ウォンを支払う」という内容の覚書きを書くよう強制した。クォン・サンウはこの契約を何とかしたいと思い検察に相談したところ、「キム・テチョンがクォン・サンウを脅迫、組織暴力団と芸能界の闇のつながり」と報道され、検察はキム・テチョンと前マネージャーを告訴し、暴力団から芸能界、大騒ぎになってしまった。

 クォン・サンウは前マネージャーが釈放されるよう検察に嘆願書を出し、円満に解決できることを願っている。去年11月芸能番組とのインタビューで「暴力団に脅迫されているという噂があるが事実ではない」と答え、この問題が表に出ることを極力避けていただけに、戸惑ってしまっただろう。

 ネットでは「前マネージャーが暴露すると脅した秘密が何であろうと、脅迫なんかに負けちゃいけない」、「暴力団の復讐が怖いだろうけど勇気を出して立ち向かってほしい、大勢のファンがついていることを忘れないで!」と応援のメッセージが書き込まれ、大物韓流スターがこのような事件に巻き込まれたことを残念がっている。現在、クォン・サンウはCM撮影のため海外に滞在中。いつ帰国するかは未定だ。

 ということで、クォン・サンウが元気な笑顔でドラマや映画に復帰することを願う気持ちを込めて、彼の作品をもう一度観てみましょう。

恋愛漫画

 30歳を過ぎても少年のようなクォン・サンウのおかっぱ頭が見られるだけで嬉しくなってしまった映画。軽快で笑える場面が多い前半とは違って、後半はラブコメとは思えない気が重くなる反転もあり、ハッピーエンドへ向かって二転三転する。やることなすこと憎たらしい限りだけど、実は根がやさしく純粋で繊細なキャラクターを演じさせたら右に出るものはいないと言われるクォン・サンウだけに、映画の中ではずっとキラキラ輝いていた。アクションシーンも90%代役なしで挑んだというだけあり、リアルだった。クォン・サンウが演じるジファンとお父さんとの関係も微笑ましくて、ラブコメというよりヒューマンドラマかも。

美しい野獣

 韓流スターとして美少年役やラブコメばかり選ぶのかと思ったら、徹底した役者魂で現れたクォン・サンウの変身に驚いてしまった。物語としてはまずまず、彼の変身についていけなかったのかシビアすぎる展開のせいか、観客も評論家もあまりいい点数をつけなかったけど、「クォン・サンウは幅広い演技ができる」ということを証明した映画にはなった。面白い映画、とは言い切れないけど、時間がもったいないな映画ではない。

ひとまず走れ

 25歳で余裕の高校生役。全然違和感ないところがすごい。TVで何度も放映されたが毎回楽しく観ている。美術教育学科出身で母の望むとおり教師を目指していたクォン・サンウは人気絶頂の2003年、4週間兄が教鞭を取っている地元デジョン(大田)の中学で教育実習もした。そんな彼のはまり役は、リアルのクォン・サンウとは正反対の反抗的な高校生。「ひとまず走れ」もそうだし「マルチュク青春通り」もそうだし。モムチャンだからとアクションシーンも毎回登場するので、物静かな彼の性格からして大変じゃない? と思ってしまうが、どんな役柄もクォン・サンウだけの魅力がにじみ出ているところはさすが! この頃と今を比べると顔があまり変わらない気がするんだけど、もしかして歳をとらない魔法にでもかかったの?

ただいま恋愛中

 筆者の大好きなドラマの上位にランキングしている作品で、韓国ドラマでほぼ初めて、かわいい弟のようで案外たくましい年下彼氏像を演じ、全国のお姉さま達を熱狂させた。また、個人的に大好きなチェリムとソ・ジソプも出演しているところもお勧めの理由。クォン・サンウが主人公ではないのだが、全体的にかわいい雰囲気のドラマなのでお勧めしたい。

 クォン・サンウは今年「悲しき恋歌」から2年ぶりにSBSのドラマに出演する予定だそう。去年からピが主演するという噂のあったドラマで、キャスティング候補になった女優達はキャラクターが強すぎるとみんな断ったという作品で、今クォン・サンウに合わせて企画を全部ひっくり返して調整しているらしい。2005年以降ドラマも映画も努力した割りには興行成績がぱっとしなかったが、「占いに行ったら今年からは開運するそう」と自ら話しているだけに、これからはいいことばかり続きますように。がんばれクォン・サンウ!


By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情 
Link

[ソウルの街角から] 17 ベンチャーバレーの風水怪談(2004年2月2日 掲載)

 


 先端ITベンチャー産業「テヘランバレ」(ソウルの漢江南部位置するハイテク企業集積エリア)。はベンチャバレというより金融街いが、53階建てのインテリジェントビル「スタタワ」、COEX展示場の「ASEMタワ」は成功したベンチャだ。


 


 でも、そのビルに入居した途端相次不祥事会社れたり、地方すことになったり、警察捜査けたり、ぎがいている。あるストリミングサイトの場合釜山起業し、あっという人口41会員獲得したが、「スタタワ」に入居してすぐ著作権訴訟投資され、している。


 


 風水専門家はこの土地に「」が凝縮されているので、そのてない企業々不渡りになるとう。実際、この土地所有していた個人Lホテルなどは不渡りになっている。このビルを建築した会社も「」をよけるためピラミッド設計したが、結局途中でアメリカの不動産会社売却してしまった。


 


 外資系企業は「」が悪影響はなかったが、半分れたピラミッドのビルは入居企業悪影響えるとうのだ。


 


 庁前にある「ソウルファイナンスセンタ」もじく「」がく、10年間いくつもの企業がそのビルを所有したが、全部建設途中不渡りになり、結局シンガポ投資姿になった。入居企業国企業より外資系金融関係い。実話にしたなので「なるほど~」ついいてしまう。


 


 この影響からか、ベンチャー企業では新年い」が流行っている。風水専門家入居ビルを推薦してもらったり、ゲムや新製品出荷日めてもらったりする。オンラインゲムで大成功したW風水いにしはったとう。


 


 社長によると「100じるわけではないが、IT産業自体先端産業にもかかわらず、いつどうなるかからないのでいにもいる」そうだ。帯電話やインタネットの有料コンテンツとしてもいだが、いコンテンツは収益になるかどうかってもらうところだってあるかもしれない。


 


 有名ベンチャ社長達勤務環境えると「スタタワ」よりいいところはないが、入居企業入居した途端訴訟沙汰になっているので、「くてんでしまう」とえる。それでも「スタタワ」や「ソウルファイナンスセンタ」は成功いない。


 
BCN This Week 200422 vol.1025 掲載Link

[ソウルの街角から] 18 江南に注目せよ(2004年2月9日 掲載)

 


 日本ではおっていても、それを自慢したりせびらかしたりしないようだが、う。っているといない外見地域ですぐかってしまうほど、貧富がはっきりしている。ソウルの場合新興住宅街である漢江南部江南」と「瑞草」をまるめて「江南」とい、みやすい地域としてい。


 


 学校福祉施設、ブランドショップなどがまり、「のソナタ」に登場するウェディングショップやバ、レストランもほとんどがここにある。ソウルである「江北」にみたくても、子供教育環境えるとすしかなく、江北古宮観光客中心になりつつある。


 


 23億円はする超高層高級マンションもみんな江南集中していて、さでも江北より2い。住民所得きいので、区役所予算にもき、江南てた建築材やブロックを江北再利用しているとのがあったほど、街並みもじソウルとはえないほど囲気う。


 


 じデパトでも江南地にはルイヴィトン、アルマニ、シャネル、ティファニ、グッチなど150えるブランドショップがび、新商品日本よりかったりする。江南VIPだけをタゲットにした先行販もよくわれる。江北では明洞にあるデパトの本店以外、ブランドショップはない。がいないからだ。


 


 LG電子主力製品である薄型テレビは昨年1170万円のものが5000れたが、80%が江南のおさんだった。11千万円えるベンツやトヨタなどの高級車はもちろん、ウィスキ、ワイン、レストラン、コ、デパトまで、ソウル人口9.1%にぎない「江南」と「瑞草」でのげが半分以上だ。雑誌だって江南だけのものが5種類もある。業界では、「国市場制覇するには、まず江南制覇しろ」が合言葉になっている。


 


 江南江北購買力毎年広がるばかり。ロッテデパトの関係者によると、江南ではしくていほどよくれ、江北ではいものがよくれるそうだ。


 


 ブランドショップをめた江南「ギャラリアデパ名品館」のげは昨年164億円1998IMF経済危機影響もなく毎年15%ほど成長している。デパ地下高級化もすごくて、江北のデパ地下はキムチとのりだらけだが、江南世界各のブランド菓子び、野菜果物地域特産物ばかり。りんご1500、レタス1000 とんでもない値段をつけるほどよくれるらしい。不景のはずでは? 就職難不景江南人達には関係ないようだ。


 
BCN This Week 200429 vol.1026 掲載Link

サムスン電子、今度はアプリストアで世界のモバイルコンテンツ市場に挑戦

「ハードウエアばかりではなく、サムスンらしいソフトウエアとアプリケーションも提供していきたい」。2009年7月、サムスン電子は世界市場向けに携帯電話向けのアプリケーション販売サイト(アプリストア)を充実させていく方針を発表した。

 2009年3月には携帯電話、MP3プレーヤー、ノートパソコンなど自社のモバイル端末サイトを「Samsung Mobile.com」として一つにまとめ、ショッピングモールやコンテンツダウンロードメニューを充実させた。いずれはコンテンツを1件ダウンロードすれば携帯電話、ノートパソコン、MP3プレーヤーで使えるようにして、他のコンテンツサイトと差別化を図りたいとしている(現在は携帯電話向け、ノートパソコン向けなどに分かれているコンテンツを一つのサイトに集めてダウンロード販売しているだけ)。




サムソン電子が展開するコンテンツ販売サイト「Samsung Mobile.com」

いつの時代にも言われ続けているが、携帯電話もハードウエア以上にソフトウエアが求められている。NOKIAやMotorolaのように携帯電話端末の製造技術だけでは収益を伸ばせないと言われている。Black BerryのRIMや、iPhoneのAppleの場合、端末販売の台数シェアが低くても、利益率ではサムスン電子やLG電子を勝っている。不況の中でも、AppleやGoogleのようにパソコンと変わらない使い方ができる携帯電話端末とソフトを熟知している会社は、このメリットを前面に打ち出してスマートフォン市場で成長し続けている。


 コンテンツの流通も大きく変化した。iPhoneが登場してから、ユーザーはキャリアよりも端末のメーカーと仲良くなり、コンテンツ流通もキャリア主導からメーカー主導のプラットフォームが勢力を拡大させている。これからのモバイル端末は、どんなコンテンツをどれだけ便利に利用させられるかで勝負がつくだろう。NOKIAやMotorola、サムスン電子がGoogleをパートナーにアンドロイド端末に積極的なのがその現れの一つ。端末そのものより端末からどんなコンテンツを利用できるのかを重視するユーザーを満足させるには、Googleを味方にするのがもっとも手っ取り早いからだ。


 韓国でモバイルコンテンツといえば、キャリアのプラットフォームを通じた公式サービスだけで、勝手サイトというものがない。iPhoneのような無線LAN機能を搭載したスマートフォンは、キャリアがデータ通信売上やコンテンツ販売に悪影響を与えるとして、嫌がられる。韓国メーカーが海外で発売している、どんなファイル形式の動画も自動変換して再生してくれる大画面携帯や大容量メモリーが使える携帯といった最新端末は、韓国国内ではスペックダウンして発売される。キャリアは長期割引、家族割引などの料金割引競争だけでも大変なのに、コンテンツ市場まで奪われてはたまらないのだろう。

サムスン電子のアプリストアも、まずはヨーロッパ向けのテストサービスとして始まった。2009年2月、まずはイギリス向けに「Samsung Applications Store」をオープンした。2009年8月末には正式サービスとする予定だが、対象地域はヨーロッパに限定される。アプリ開発者向けサイト「Samsung Mobile Innovator」と連携して、開発者個人が直にアプリを販売できるようにしている。


 サムスンのブランド認知度を利用して世界進出を狙う日本や韓国のコンテンツ会社の参加も続いている。サムスン電子の携帯電話端末の販売台数を考えると、iPhoneに負けない効果をあげられるかもしれない。それに携帯電話に限らず、サムスン電子の各種モバイル端末のユーザーにも販売できるので、マーケットは相当な規模になる。サムスンのアプリストアは韓国ではキャリアとの正面衝突を避け、今まで通り3月にオープンした「Samsung Mobile.com」にコンテンツを集める。韓国最大キャリアであるSKテレコムは2009年末APPLEのようなアプリストアをオープンする。キャリアの売上の8割が音声通話の現状からコンテンツや手数料売上を伸ばしていかないと、経営が成り立たないのだ。


 サムスン電子は「APPLEとは比べものにならないほど端末ラインアップが充実しているだけに、コンテンツを確保すればAPPLE以上に成功できるだろう」と胸を膨らませている。しかし、「コンテンツの確保」は携帯電話にインターネットがつながった10年前から言われ続けてきたこと。利用料が安くて、使い方が便利で、どんどん使ってみたくなるコンテンツを確保するのが端末製造より難しいからこそ、iPhoneの成功がニュースになるのではないだろうか。


 アプリストアを充実させたとしても、キャリアが無線LAN機能の搭載を断ったり、安いデータ通信定額制を始めてくれないと、モバイルコンテンツ市場の成長は難しい。もちろん、韓国の場合、Wibro(モバイルWiMAX)を使ったモバイルVoIP開始が予定されているため、キャリア抜きの携帯電話サービスが可能となる。しかし、ここでメーカー主導プラットフォームなのかキャリア主導なのかを争ってしまうと、コンテンツ流通の手数料の奪い合いになるだけで市場は育たない。「メーカーもキャリアも個人も共生できる『エコシステム』を作るためにアプリストアを始める」と語った初心を忘れないでほしいものだ。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年7月22日

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090722/1017148/

[ソウルの街角から] 15 2004年韓国経済展望は?(2004年1月19日 掲載)

 


 国政府先日背負次世代成長動力産業選定した。半導体LCD自動車以外経済をリドできるしい有望産業び、集中的支援する政策で、2012この10大産業だけで輸出2519ドル、雇用241万人国民所得2ドルを達成するのが目標だ。


 


 ばれた産業り――


 


 ▽デジタルTV放送次世代移動通信知能ムネットワク▽デジタルコンテンツソフトウェアソリュション―のようなネットワクと標準化、サビス許可ポリシがメインの産業は「情報通信部」。


 


 ▽ディスプレイ▽次世代半導体次世代電池来型自動車知能ロボット―といった伝統産業との関効果産業は「産業資源部」。基礎技術開人材養成重要険度い▽バイオ・新薬産業は「学技術部」がそれぞれする。


 


 ホムネットワクは特性別情報通信部産業資源部業務分担する。1月末まで具体的政策推進ドマップを各省がまとめ、2からは産業別総合計画沿本格的支援める。5000ウォン(500億円)の予算投入し、ブロドバンドのようにもう一度世界かせる代表産業てる方針だ。


 


 にも庁間利害葛藤はある。業務領域がはっきりせず重複投資問題になったことがあるが、政策別大統領直属機関として委員き、葛藤調整している。次世代成長動力産業学技術部特別委員き、各省業務管理する。


 


 04年韓国経済6成長目指している。輸出拡大消費回復経済るいしはえているものの、就職難とリストラは依然しい。政府次世代成長動力産業支援海外からの投資え、仕事えると期待している。のほとんどの企業でも、04展望次世代成長動力産業行方にかかっているとている。


 


 この高速鉄道中心距離という障害をなくし、地方経済活性化させる順調んでいる。国民参加をキャッチフレズにしている政府らしく、大統領就任後、すぐに地方発展焦点をあてた地方分行政首都移均等発展3つの特別法発表した。


 


 04はその政策実的支援策としてれるで、IMF経済危機以降んでばかりだった地方都市がやっとると分析されている。海外大手企業研究所生産工場病院国人学校誘致し、中心経済自由区域やす。04日本不況脱出東北アジアのハブになるくない。


 
BCN This Week 2004119 vol.1023 掲載Link

[ソウルの街角から] 16 お金に詳しくなろう(2004年1月26日 掲載)

 


 この冬休み、学生大人のキャンプがある。それは「経済キャンプ」。34保護者にお管理法使についてぶキャンプだ。1のお小遣いをどう使うかのから、金融家庭経済国家経済仕組みまでゲムやクイズ実践してぶ。


 


 この経済キャンプ、そもそもは金融機自社社員子供対象開催したものだった。それがいつしか話題になり、ではいくつかの専門会社年中開催していて、資金作りから事業アイテムび、事業計画書発表投資誘致など大人にも必要内容えてくれる。専門家によると、転車じで一度身につければ一生忘れないのが経済感覚だそうだ。


 


 本屋さんでも学生対象にした経済教育書ぶようにれている。80冊以上出版され、おしくなる、お金持ちになれるなどストレトなタイトルがい。いずれも険小説のようにいてあるのでみやすい。


 


 テレビでも子供のための経済番組え、ドラマ仕立てのものから学生企業こし経済活動させる番組までとりどり。その目的はお価値使方法え、子供からはっきりした「経済観」をたせることだ。


 


 1いので、おねだりすればでもるとえ、ブランド品買学生い。お使うことだけにれてしまうとお価値がわからず、大人になっても無計消費をしてしまう可能性い。それに経済教育けた子供は、そうでない子供独立心くなり、断力自分将来についても詳細めるという。


 


 キャッシングサビスの使ぎによる個人破産が、日本でもでも深刻問題になっている。では「信用不良者」とばれる債務者400万人近く、カ会社までが破産寸前危機っている。利子1度延させてしまうともう最後利子利子10万円のキャッシングがいつのにか100万円になってしまう場合く、カのためにくじにれたり20女性銀行強盗まったり、がしいニュスがたない。


 


 のある銀行調査によると、「子供人生重要なものは?」という質問70%のが「お管理できる」とえた。でも家庭での経済・金融教育9.4%だけが「ちゃんとしている」とえ、その理由として32%が「からない」とえた。


 


 人間とおってもれない数学成績より重要なのがお管理だ。子供つ。私達からちゃんと画的資産運用をしなくては。


 


 BCN This Week 2004126 vol.1024 掲載Link