2022年4月20~22日、韓国最大規模のICT展示会「WIS(World IT Show)2022」がソウルCOEXで開催された。科学技術情報通信部(部は省に当たる)主催で「Innovation for Tomorrow」をテーマに358社が出展した。韓国政府は4月18日よりマスク着用以外のソーシャルディスタンスを確保するための規制を全て解除した。
長らく噂されてきたサムスン電子の大型M&A(合併・買収)も、いよいよ具体化するのではないかという報道もある。サムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)氏は2022年7月、巨大IT企業のCEO(最高経営責任者)や投資家を招待するイベント「Allen & Company Sun Valley Conference」に6年ぶりに参加する。これはM&A発表への布石ではないかといわれている。
OECD Digital Economy Outlookによると、韓国は加盟国中FTTH普及率が最も高く、モバイルデータ使用量も1位。世界初のスマートフォン向け5Gサービスを開始するなどICT利活用が進んでいる。放送分野も世界に先駆け、1990年代後半から”オンエア”(同時配信)や”ダシボギ”(番組の見逃し配信)を開始。テレビ受像機を保有しない傾向が強まった”ゼロテレビ”危機を乗り越え、ネットフリックス、Disney+、AppleTV+といったグローバルOTTと競争しつつ成長してきた。