韓国 衛星モバイル放送「TUメディア」(2007年1月15日 掲載)

加入者100万人突破でも赤字にあえぐ


 




【ソウル2003年の設立から現在まで赤字がいている衛星DMB(衛星モバイル放送)「TUメディア」が、700億ウォン(約90億円)規模の有償資を決定した。TUメディアは3期だけでも上高172億4000万ウォンにして純損失208億7000万ウォンを記06年12月25日に、加入者100万人を達成したにもかかわらず、大規模な赤字にあえいでいる。


 


 TUメディアは、新規投資金と運資金づくりのため昨年12月27日、「大株主を含み第3者割方式の記名式普通株有償資を推進中」「具体的な新株割当内訳額、行時期など詳細件はまだ決まっていない」ことを明らかにした。資には米の衛星放送社も加すると報じられている。


 


 TUメディアの親社で29.6%の株を持つ最大株主のSKテレコムは、衛星DMB事業活性化のため325億ウォンを出資する計だ。TUメディアへの出資金額は、2509億ウォンにのぼることになる。TUメディアの株はSKテレコムを除いて三星電子が6.9%、MBCo(日本)が6.0%を保有している。


 


 SKテレコムは現在、TUメディアの大株主だが、放送法により最大株主の持分は33%までと決まっている。第3の企業が資に加しないとなると、追加投資額が決まらない況だ。大企業の持分制限は07年4月から49%へとえるので、今後資も予想される。


 


 韓で市場シェア50%を超える移動通信キャリアのSKテレコムは、放送と通信の融合時代を迎え、IPTV事業にも積極的に推進している。TUメディアのほかにアルバム製作社の「ソウル音盤」も買し、コンテンツ事業を化している。


 


 しかし、SKテレコムは、KTやHanaroなど競合する通信社が新たな成長源とするIPTV事業への進出に苦している。同社は、KTと情報通信部、放送委員が共同で推進するIPTVテストサビスに加したいとコンソシアムに名を連ねているが、本業であるネットワク事業者としてではなく、コンテンツ事業者として加できたことに足しなければならなかった。


 


 TUメディアの社長を含むSKテレコムの役員らがIPTVを提供するHanaroを訪問し、システムとインコディングに多大な心を示したとのニュスが報道されてから、SKテレコムがTUメディアを前面に出してIPTVに進出しようとしている、と通信業界では大ぎになった。


 


 衛星モバイル放送に限らず、現在世界で最も注目されている放送プラットホムであるIPTVを確保しないとSKテレコムのコンテンツ投資も持できないため、SKテレコムがIPTVのためにHanaroを買するのではないか、とも測されている。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2007年1月15日 vol.1170 載]  Link 


 


 

<ケーススタディ“韓流”IT TRY&ERROR>26.最終回 今回のテーマ■大不況乗り切り

危機にい韓


トライ精神でり切る


 


 


 世界金融不安に端をした不況が韓でも深刻な事態を招いている。1997年末に韓国経済を崩寸前にまで追いんだアジア通貨危機の頃よりも、庶民の生活はしくなっている。



 韓
政府は景気対策として、輸出保や海外マケティング支援規模を大幅に大する計表した。また雇用維持のため、製造社が社員を職務育として大手企業へ一定期間派遣し、政府が賃金と訓練費の一部を補助する制度も始められる。需創出のため政府が大規模な投資をする「ITSWニュディル」も計されている。省エネ設備導入、RFIDの利用促進、LED照明の普及、新再生エネルギ究開などの事業を推進し、約1600億円を投資する。


 


 イミョンバク大統領は新年の政演で、「2009年はグリITやエネルギ率的な活用、先端融合産業、高付加値サビス産業の3大分野を新しい成長エンジンとして稼させる」と表した。かつて果敢にブロドバンドに投資したことでアジア通貨危機を克服できた経験をもとに、今度はグリITの推進や放送と通信の融合、モバイルと療の融合といった先導事業に投資を集中し、外からの投資を誘致して景回復につなげたいとしている。添付画像


 


 09年には携電話端末に義務づけられていた韓産ミドルウェアWIPIの搭載が止され、海外メの端末も韓で自由に販できるようになる。料金割引制度の自由化、携電話周波再分配など、競を促進するための大きな規制緩和も予定されている。


 


 経済政策を担している企財政部の長官は、「アメリカ中心の一極体制が弱まり、新興が浮上するという史的な力の移動が始まっている。かつて世界7位ぐらいだったSamsung Electronicsが、アジア通貨危機以降は世界トップの電子メになった例もある。者が生きるのではなく、生きった者が者になる不確な時代なので、私たちの努力次第で一流家に跳躍できるチャンスをつかめる」と、高らかに宣言した。


 


 韓ではIT強国として成長していくためには、不況こそがチャンスといわれている。09年も韓が得意とする「なせばなる」とか「まずはやってみよう」というトライ精神を生かし、危機をり越えようとしているのだ。(おわり)

(趙
章恩●取材/文)



BCN This Week 2009年1月12日 vol.1267 載]  Link 


 


 


 

ITUテレコムワールド2006、ITでも韓流を狙う [2006年12月5日]

「情報通信技術分野のオリンピック」とも呼ばれる「ITU(国際電機通信連合)テレコムワールド2006」が12月4日から8日まで、香港アジアワールドエキスポで開催されている。アジア初のテレコムワールドだけあって、韓国のIT関連新製品が一堂に会するほか、大手企業のCEOやIT業界の大物もみんな香港に集結する盛り上がりをみせている。

 韓国国内の報道では、ITUに初参加加するチャイナモバイル、チャイナネットコムなど中国勢に注目すべしと騒いでいるし、中国通信業界の世界進出のきっかけになるだろうという指摘もなされている。一般ユーザーからすると「テレコムワールドってそんなすごい展示会なの?」としか思えないが、「へ~」と驚くべき便利な最新モバイル技術がどっと披露されるという点は注目すべきではないだろうか。


中国の韓流は衰え知らず、その波及効果はIT機器にも


 最近、日本の韓流(韓国ブーム)は一時に比べると下火になったようだが、中華圏での韓流はまだまだ勢いが衰えていない。ドラマに登場するサムスンのPCや携帯電話、LGのTVや家電までもすごい勢いで販売が伸びているという。


 11月にあった俳優ソン・スンホンの除隊では日本や中国、台湾、シンガポールなどから5000人以上のファンが詰め掛けたそうだし、済州道であった韓流エキスポ開幕式ではヨン様が30分登場するだけで日本からの参加者が軽く3500人を超したそうだ。驚いたのは遠い砂漠の国、中近東でも韓国のドラマが人気で、韓国製の黄金TVやプラチナ携帯といった韓国や日本では見たこともないようなすごい製品が売れているそうだ。


 韓流ファンたちは韓国人にとってありがたい存在だ。自国の文化を尊重してくれて、ドラマや映画を観ながら一緒に感動してくれる仲間だからだ。この勢いに乗って、ITでも韓流が続いてくれればという思いもあるが、一方でサムスンとLGの独走ゆえに、韓国にはこの二つの会社しかないのかと思われるのは悲しい気もする。


 冒頭に紹介したITUテレコムワールド2006に参加するのは世界40カ国、700以上の企業だ。韓国からは日本のNTTのような電話・通信企業であるKT、携帯電話会社のSKテレコムとKTF、加入者100万人を目前した衛星DMB(日本の衛星をシェアしている衛星モバイル放送)のTUメディア、端末関連ではサムスン電子とLG電子といった韓国を代表する大手IT企業が参加する。


 韓国勢の展示の目玉は、今年から商用化された3.5GのHSDPA、Wibro(モバイルWimax)といった新しい通信サービスと端末。IT強国と自負しているだけあって、世界に向けあっと驚くような最新技術を紹介するべきという義務感を感じているようだ。KTとKTFは「ユビキタスライフパートナー」というテーマで公園(U-Park)、商店街(U-Mall)、駅(U-Station)、地下鉄(U-Metro)、家(U-Home)など、生活の中の具体的なシーンを挙げた展示コーナーを設けた。


 SKテレコムは「Innovation & Inspiration」がテーマで、日本でも提供されている携帯電話での決済、いわゆるおサイフケータイ機能のほかに韓国が発信地となったマルチメディアサービスを展示する。1回の決済で再課金なく、PC、MP3プレーヤー、携帯電話など、いろいろな端末から音楽を再生できる「Melon」、携帯電話が人の動きに反応してゲームの操作が簡単にできる「GXG」、世界4カ国でサービスされているメガヒットSNS「モバイルサイワールド」などを展示する。


 日本ではなかなか定着しないモバイル衛星放送も韓国ではポピュラーな存在だ。韓国では有料サービスにもかかわらず高速鉄道や地下鉄の中を含め全国95%に至るカバレッジの広さとチャンネルの多さから人気を集めていて、映像15、オーディオ19チャンネルを提供している。利用できる端末も54種類と選択の幅が広く、加入者数100万人まであともう少し。ITUでもそのノウハウに注目が集まっている。



 モバイル衛星放送を独占的に提供しているSKテレコムの子会社TUメディアのソ・ヨンギル社長は4日「世界初有料モバイルTV商用化開始」という発表を通じて、その成功の鍵を「TVやCATVでは見られない世界のスポーツ中継、独自番組にも力を入れ、携帯からTVを見やすい端末を製造するためベンダーと協力してアイデアを出し合う。割引料金制度で負担を軽くすることも重要」と述べた。


Webアプリ対応の多機能型携帯電話が続々


 サムスンは「ウルトラエディション」、LGは「チョコレートフォン」、「シャインフォン」といった一押しの端末を展示する。どれも小さく薄く、液晶面はスライド式。もちろんモバイルTVにも対応している。サムスンの「ウルトラエディション」は「ウルトラミュージック」、「ウルトラビデオ」、「ウルトラメッセージング」の3つの新機種で、9.4mm~11.8mmのスリム携帯なのにエンターテインメント機能を取り揃えているのが売りだ。


 ウルトラミュージックとビデオは携帯電話のキーパッドを後ろに配置したデュアルフェイスで、MP3プレーヤーやPMP(動画再生機)と見分けがつかないほど変わったデザインなのも話題になっている。ウルトラメッセージングはHSDPAスマートフォンで、Windows Mobile 5.0とパソコンと同じキー配列である QWERTYキーパッドを採用した。ポッドキャスティング、RSSリーダー、Googleトークなど多様なウェブアプリケーションにも対応している。これらは2007年からヨーロッパで先に発売される。


 LGはHSDPAモデム内蔵ノートパソコンや携帯を展示したほか、ドラマ「天国の階段」の悪役キム・テヒが登場する携帯電話広告を香港中に貼り付けるなど、展示場の外でも韓流マーケティングを積極的に展開している。


 実は、韓国の携帯電話は品番よりも、広告に登場するモデルの名前や愛称が付けられることが多い。普通に「ジョンジヒョン携帯」、「クォンサンウ携帯」などと呼ばれているわけだ。これもまた興味深い点が多いので、次回くわしくご紹介したい。


 韓国の人口は4800万人。日本や中国に比べて内需が本当に小さいだけに、世界に向けて羽ばたきたいという意識がとても強い。2007年にはついに待望のヨン様主演ドラマ「太王四神記」が世界90カ国で公開されるそうだし、これからも韓流が芸能界のみならず、IT分野でも続いてくれることは業界挙げての願いといえそうだ。なお、韓国のIT製品は日本でもどんどん発売されているので、皆さんぜひお店でみかけたらお手にとってご覧ください。


参考:テレコムワールド2006のニュースはITproでも配信しています。ご活用ください。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20061205/256061/

サムスンが人材確保に躍起になるワケ [2006年11月28日]

サムスン電子(サムスン電子)は10月、日本の慶応義塾大学とよく比べられる私立の名門、延世(ヨンセ)大と大学院に携帯電話専攻設立協約を結び、2007年から毎年、修士課程20人、博士課程8人を携帯電話の専門家として養成することにした。これを皮切りに、サムスンは韓国の主な大学と携帯電話専攻提携を広げていく計画だ。

専門家育成カリキュラムを専門大学で実施


 さらに韓国で初めて4校の専門大学とも提携し、サムスンが要求する半導体設計専門家、設備エンジニアを育成するカリキュラムを組んでいる。2007年2学期から大学ごとに30人を選抜し、半導体部門の「設計専門家」と「設備エンジニア」を養成するため「半導体技術教育プログラム(STEP : Semiconductor Technical Education Program)」を実施し、サムスンの就職に向けた教育プログラムを行う。こちらも同じように奨学金を支援する。サムスンの系列会社もそれぞれ大学と協力し、LCD、LED、セラミック、イメージセンサーモジュール、無線技術、部品の国産化、新素材開発を支援している。


 人材育成にここまで力を入れているのはサムスンくらいのもの。他の大手企業も奨学金制度こそあるが、サムスンほど大きな金額ではない。LG電子では大学生のグループを対象に、海外に出向いて調査を行い、その調査結果で優勝した学生はLGに入社できるという制度を運営しているが、規模は年々縮小している。


 サムスン電子の関係者は「大学での教育は現場のIT技術の早さに追いついていけない。毎年6000人以上の理工学部の新卒を採用し、800億ウォン以上を投資して再教育している。やっと会社の人間として使えるようになるまでには平均2年半もかかる。大学と提携してオーダーメイド式に人材を養成し、採用後すぐ実力を発揮してくれる高級人材を確保できるならば、授業料全額や生活費支援なんて安いもの。韓国の携帯電話産業を世界一にするためにも産学連携は絶対に必要だ」と話している。


国を代表するエリート


 サムスン電子は創意的、挑戦的、専門的なグローバル人材を自社の人材像としてよく話している。そして、同社の人材採用での選別は徹底していることから、韓国国内ではサムスン出身者=エリートという認識は強い。同社社員たちもその自負はあるだろう。


 ただ、優秀な学生を選び支援して会社に必要な人材として育てるのはいいけど、自由な発想を育てる期間であるはずの大学時代に、ここまでサムスン、サムスン、といわれてしまうと創意もなければ挑戦もないんじゃないかという気もしてくる。就職教育ばかりで学生時代の楽しさがなくなるというもの、学生にとっては不幸だ。


 就職難からか、この頃の韓国の大学生たちはサークル活動もせず、ノートの貸し借りもせず、とにかく優秀な成績を残すために必死になりすぎている。10年前まではレポートや試験前になれば図書館に集まってアドバイス(もちろん無料)してくれていた先輩たちが、今ではレポートや試験でいい点数を取るためのノウハウをネットで売買をしている。人間味がなくなったというか、競争のしすぎというか。もちろん遊ぶ人もいるだろうけど、今では、それは一部の姿となりつつある。


 企業側が、ここまで徹底して大学で人材を育成したいという気持ちもわかる。特に韓国は徴兵制が残っているから男性は大学を卒業するのが日本より3年遅い。大卒新入社員が既に24~25歳を超えているので、そこからまた再教育となれば社員として一人前になるのは27歳を超えてからとなってしまう。二浪、三浪していると、本格的なスタートは30歳を超えてしまう場合だってある。これは確かに企業の負担も大きい。楽しい大学時代を保証しつつ、専門人材としての養成を受けられる、この両方は選べないものか。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20061121/254360/

2009年は外付けHDD新製品発売競争に注目

2009年の新製品として外付けHDDが注目されている。サムスン電子やLG電子も、新事業として外付けHDD市場に飛び込んでいるほどだ。情報爆発と言われるように、個人が扱うデジタル情報量は急増している。韓国の場合、一人が1年間で取り扱うデジタル情報量は2007年の92GBから2011年には571GBに達すると展望されている。その影響からか、より多くのデータをより安全に持ち運ぶため、またネットブックには保存しきれない動画や写真を保存するため、外付けHDDの需要が高まっているというわけだ。

 IDCの調査では、世界での外付けHDDの販売数は、2007年4400万台から2008年は6200万台、2009年には8400万台に増え、2010年には1億700万台、2013年には1億5600万台に急成長すると展望されている。


 韓国では今までファイル保存や持ち運びに使われていたUSBでは容量が足りないという話をよく聞く。デジタル一眼カメラの普及や動画投稿が日常になってから、学生がプライベート用に高画質のデータをやりとりするようになり、USBでは物足りなくなったといわれている。USBは小さくて持ち運びには便利だが、エラー率が高い。筆者もUSBをかばんに適当に入れて持ち歩いていたせいか、USBをパソコンに差し込んでも認識されなくなり、保存しておいたデータを開けることができなかったことがある。大事なデータをより安全に、手軽に持ち運びたいというニーズからもポータブルタイプの外付けHDDが選ばれる側面もありそうだ。
外付けHDDはUSBよりデータ単価は安い。1GB当たりの値段を比べてみると、USBの場合、韓国で400~500円ほどするが、外付けHDDは50円ぐらいでその差は10分の1。昔はHDDは分厚くずっしり重たかったが、最近では技術の発展により小さく軽くなって持ち運びに困ることもない。


 韓国でも低価格ミニノート(ネットブック)は人気。デスクトップパソコンを買わず、ネットブックやミニノートパソコンを使いながらデータは外付けHDDに保存する使い方も増えてきた。


 さらにこの不況下、パソコン買い替え需要の低迷も影響している。今まではデスクトップパソコンがデータ保存倉庫のような役割もしていたが、性能がアップグレードされたパソコンを買うより、動画や写真、プログラムなどを保存できるHDDの容量だけ増やして何年も買い換えず使うユーザーが増えている。


 そんなこんなで、大手も外付けHDD市場に参入を始めたというわけだ。

サムスン電子の外付けHDDはユニーク。年末年始の新製品として発表した「Sシリーズ」は、スマートフォンのようなデザインを採用している。1.8インチの「S1 mini」は120GB、160GBの2種類、2.5インチの「S2 portable」は160GB、250GB、320GB、500GBの4種類。特にS1 miniは縦87mm×横62mm×厚さ15mmとクレジットカードほどの大きさだ(ちなみにS2 portableは縦111mm×横82mm×厚さ17.5mm)。光沢のある素材にピアノブラック、スノウホワイト、ワインレッド、チョコレートブラウンの4つのカラーバリエーションがある。インタフェースはUSB。USBインタフェースを装備するためのコントローラーをHDD自体に一体化してサイズを小さくできるようにした。12月には体験モニターを募集し、ブログを中心にプロモーションを行うことで、専門化向け、オフィス向けだった外付けHDDを一般ユーザーに浸透させようとしている。








Sシリーズはカラーバリエーションが4つ



 LG電子は2008年12月、容量は1テラバイト、大きさは3.5インチの外付けHDDを発売した。アルミニウム素材のケースで衝撃にも強く安心してデータを保存できる。1TBで約1万4千円。


 組み立てパソコン向けHDDを生産している中小企業らも、革ケース付きや女性向けイラスト入りを発売するなど、2009年も引き続き外付けHDDの新製品発売競争が激しくなりそうだ。



(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年1月9日

-Original column

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090109/1011178/

韓国インターネット事情 情報通信部が制度改革に着手(2007年1月22日 掲載)

公正競と利用者を保護を促進




 


【ソウル】情報通信部は2006年末、インタネットサビス社と消費者体の代表などが加する懇談を開き、超高速インタネット市場の公正競と利用者保護化のため制度改善案をまとめた。



 情報通信部の改善案は、高費用マ
ケティング略で新規加入者を募集し、量的成長を追求する現在の競方式では通信社にも利用者にもメリットがないと判。通信網品質の改善および利用者値の向上などサビス品質を高めるのを狙いに、(1)加入契約書交付の制度化(2)利用者利益化のため利用約款の改善(3)市場管理などの制度改善方案をまとめ、07年1月から施することにした。


 


 超高速インタネット社は、代理店由によるテレマケティングで利用者を誘致した場合でも加入契約書を必ず交付しなくてはならなくなった。


 


 「口頭契約した記念品や景品がもらえなかった」「加入したインタネットサビスの商品名や速度が分からない」「勝手に3年契約になり他の社のサビスに加入しようとしたら違約金を要求された」「問い合わせ先が分からない」「第3者に個人情報を漏らしテレマケティングに使われた」など、利用者の不があがっていた。こうした問題を解決するため、今まで省略されていた加入契約書を必ず交付するよう制度化することにした。


 


 情報通信部は超高速インタネットサビスにする約款上の品質基準の遵守および利用者足度の調査を定期的に施し、その結果を公表する。持的に利用者のサビス選基準情報を提供し、サビス品質の競へと市場を誘導して行く計だ。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2007年1月22日 vol.1171 載]  Link 


 


 

韓国ネット業界に緊張感 GoogleがDAUMと契約し攻勢へ(2007年1月15日 掲載)

 


【ソウル】韓大手ポタルで訪問者ではNaverにいて2位のDAUMコミュニケションがGoogleと契約、韓インタネット業界には緊張感が漂いはじめている。Googleは索サイトとしてのシェアは4%ほどしかなく、人のないサイトに落していたが、韓法人は今後、社員やし積極的に攻めにじる方針を示した。一部では、GoogleによるDAUM買収説まで浮上している。



 DAUMはCPC(Cost Per Click)の
告の大のためGoogleと略的に提携、1月から適用すると表した。今回の提携でDAUMはGoogleの告システム「アドセンス(AdSense)」を導入することになる。アドセンスは、載順位選定方式で告費、際のクリック率など多な要素を組み合わせ、索語との連性と情報の質が高い順に表示させることができる。


 


 社は共同で索を基盤としたマケティング活動をすすめ、今後の索ビジネスの展望と方向性にするカンファレンスを開催、告市場攻略のための緊密な協力係を構築する計社の提携は告に限らず、韓タルサイトの運全般に影響をえるとの見方が有力だ。GoogleはDAUMにタゲットを絞った告主を募集するなど意欲的だ。


 


 またGoogleは、Empasとも再契約に成功した。DAUMとEmpasを味方につけることで韓国内R&Dセンタを設立、地位を固める略をとっている。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)



BCN This Week 2007年1月15日 vol.1170 載] Link 


 


 


 

韓国CM REPORT – ロッテ – コ・ソヨン


コ・ソヨン プロフィール


1972年10月6日生まれ。


168.0cm、48.0kg。1992年、KBSの青春ドラマ『明日は愛』でイ・ビョンホンの相手役でデビュー。1993年ドラマ『母の海』で没落したお金持ちのわがまま娘を演じて大ブレイク。1994年、韓国初の本格的CG映画『グミホ』、1997年チョン・ウソンと共演した映画『ビート』で主演。90年代を代表する青春アイコンとして彼女のファッションや言動をまねる「コ・ソヨン族」を量産した。


2000年からは映画に集中し、子宝に恵まれない夫婦の切ない愛を描いた『ハル』、脱北した北朝鮮の軍人が実は北のスパイだったという『二重スパイ』、インターネットの連載されたホラーコミックを原作とする『アパート』、高校時代にタイムスリップし自分の未来を変えようとする『お姉さんが行く』などに出演した。リッチ、ゴージャス、プレミアムの代名詞的存在として化粧品、家電、建設会社など多くのCMに出演。





今日のお茶



出演




コ・ソヨン

放映日




2006年9月

90年代、人間離れした美しさと、ツンツンした生意気な性格が逆に「新人類の証!」と大ウケし、15年以上も女王の座を独り占めし続けてきたコ・ソヨン。新聞記者やカメラマンが選ぶ「実物の方が断然美しい女優」ナンバー1とも言われています。ある記者は「コ・ソヨンはすごいよ! 彼女の周辺が光ってたんだよ!」と、感動の瞬間を告白していました。


そのコ・ソヨンが初めて緊張したのが、「この頃スリムな子が多すぎるのよ。Oカロリーが必要ね」というセリフだそうです。このCMが放映された当時は、まだお茶飲料が韓国市場に出たばかりでした。「お茶を飲むと、Sラインのボディーになれますよ」と言わんばかりの、コ・ソヨンのすらっと伸びた白い脚は、女性のハートを見事にキャッチしました。花柄の容器がかわいかったこともあり、「今日のお茶」は瞬く間に、お茶飲料市場の中心になりました。


コ・ソヨンは2007年、9年ぶりにドラマ『青い魚』に出演しました。彼女の生意気なほど堂々としてゴージャスなイメージとは正反対の清純で受身の女性を演じたせいか、ファンの期待に応えられず、ひと桁の視聴率を記録してしまいました。プライベートでも色々あり、ソウルでもっともリッチな街、江南区清譚洞(チョンダムドン)に建設中の、時価100億ウォンといわれるビルに関連して、国税庁からの調査を受けたこともありました。それでもやはりコ・ソヨンが持つ猫のようなカリスマ性はCM業界で高く評価されていて、今でもさまざまな映画やドラマの主演候補として名前が挙がっています。2008年からはもっと色々な作品で会いたいですね。


– BY  趙章恩

Link
http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200609_2&dr=drink

韓国の携帯電話はスリム化競争も激化 [2006年12月19日]

サムスン電子はマジックシルバーのほかにも、自慢の薄さ6.9mmで200万画素カメラ付き携帯ウルトラエディッション6.9(SPH-V9900)、1000万画素携帯(SCH-B600)、8GBハードディスク携帯(SCH-B570)を発表。世界をあっと驚かせる新技術の携帯を続々登場させる。サムスンとLG電子は「年間発売する新機種の数を減らし、その分じっくり開発したプレミアム携帯を披露したい」と話している。

 ウルトラエディッション6.9は海外で先に発売されたモデルで月100万台販売というすごい勢いで売れている。6.9のほかにマジックシルバー同様マグネシューム素材の9.9(SCH-V900)、300万画素カメラ付き、地上波DMBに対応した12.9(SCH-B630)も世界市場に続いてこの秋から韓国で発売された。12.9は地上波DMB番組時間アラーム、録画、キャプチャーなどモバイル放送を最大限楽しめる機能がついている。サムスンは薄さ5.0 mmまで既に開発したと発表しているので、紙切れのような携帯が出るかも、と期待してしまう。








サムスン電子のウルトラエディッション6.9



 ナンバーポータビリティーの影響から特定のキャリアでしか加入できない携帯も増えている。特に韓国のNTTドコモともいわれる最大手SKテレコムは「Tスタイル」というシリーズでSKテレコム加入者だけが購入できるデザイン携帯を発売している。モトローラの衛星DMB携帯モトビュー(MS800)とウルトラエディッション9.9(SCH-V900)の2種類が対象となり、ほかのキャリアからは販売されない。ウルトラエディッション6.9はKTF専用で(品番SCHはSKT、SPHはKTF)、SKテレコムからは衛星DMBが追加され8.4mmになったSCH-B510が発売された。


2007年は3.5G携帯が続々と登場する


 2007年の韓国携帯電話市場は依然とスリム競争が続き、3.5GのHSDPAやWCDMA、モバイルWiMAXであるWibro搭載で高速インターネットが使える端末が続々発売されそうだ。特にWCDMA専用携帯は20種類ほど発売される予定なので、今のWCDMA/CDMAデュアル方式に比べぐっと端末の値段が安くなりそう。


 HSDPA携帯は既にサムスンから世界初の2006年5月に発売されているが、加入者は11万人程度に過ぎない。値段の高さもあるが、携帯電話から高速インターネットを使わなくても街中にただで使えるパソコンが転がっていることも影響している。韓国では全国郵便局、市役所、区役所、地下鉄駅構内、ファーストフード店などに無料でネットが使えるパソコンがあり、誰でも自由に使える。そのため、携帯電話から高い料金を出してまでネットを使いたいと思う需要がまだ少ない。しかし、HSDPAの全国カバレッジが完了すれば、利用形態も変わるかもしれない。


 HSDPAはデジカメにも搭載されるらしく、来年からはデジカメで撮った高画質写真や動画をSNSや電子額縁に直送信、なんてこともできそう。電子額縁はSKテレコムやKTが提供しているサービスで、写真を電子額縁のアドレスに転送すると、部屋の中にある額縁に写真が登場するというものである。


 というわけで、来年の携帯電話はスリム、デザイン、DMBに速度の競争も加わることになりそうだ。値段の安さを競争してくれるといいんだけどな~


※写真の出典はサムスン電子のホームページ


(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20061211/256605/

この冬、韓国携帯電話は愛称と素材で勝負 [2006年12月12日]

「チョコレートはいかがですか?」「それよりは光り物でシャインがいいかな」…

 これはデパ地下ではなく、韓国携帯ショップでの会話。日本だと「903i出ました!」とかW43、W44など品番で紹介するのが当たり前だが、韓国の携帯は愛称で呼ばれるのが人気の証といわれている。


 去年までは広告モデルの名前をとって「ジョンジヒョンフォン」、「クォンサンウフォン」などとユーザーの間で自然に覚えやすい愛称がつけられたが、今年の春モトローラの「レイザーフォン」が大当たりしてからは、メーカー側が発売段階から「チョコレート」「マジックシルバー」「ウルトラエディッション」「シャイン」など端末の特徴をとった愛称を打ち出している。もちろんそれぞれ品番もあり、サムスン電子のマジックシルバーはSCH-B500、LG電子のチョコレートはKV-5900だが、誰も「KV-5900ください」とは言わない。


 業界では「愛称がある携帯ほどよく売れる」という説があり、何とか記憶に残る名前をつけなくてはと悩んでいる。それもそのはず。日本と違い韓国は年俸制が定着し、ボーナスという存在は記憶の彼方へ消えてしまったため、時期に関係なく年中新規端末が発売される。代理店で埃をかぶったまま消えていく端末も少なくない。


LGの携帯は「チョコレート」でブレイク


 愛称マーケティングで最も成功したのはLG電子の「チョコレートフォン」。板チョコのように薄くてかわいい、プレゼントしたい携帯と女性社員らが話しているのを偶然聞いた担当者がこのような名前をつけたそうだ。チョコといってもこげ茶色ではなく、ブラック、ショッキングピンク、ホワイト、ワインなど豊富なカラーバリエーション、アメリカ市場向けにグリーンやチェリーなどのカラーも発売している。キーパットの文字が赤なのがおしゃれ。チョコレートフォンは世界70ヶ国で販売されていて、海外でもマスコミが大絶賛、今年600万台販売を達成した。サムスン電子に押され気味だったLGの携帯は黒字転換、一気に世界の高級ブランドとして認知されるようになった。








LG電子のチョコレートフォン「KV-5900」



 1000台限定発売されたチョコレートフォン2限定版は14金で縁取られ、LCDの下にも14金のストライプがある豪華なモデルで話題になった。LGは後続モデルとして「シャイン」を発売し、サムスン電子のマジックシルバー、モトローラのクレイザーに対抗している。







LG電子のチョコレートフォンII「LG-SV600」



鏡のようなメタル素材がブームに


 韓国で最も携帯が売れる卒業・入学シーズンをターゲットにしたこの冬の新機種は「輝く、鏡のようなメタル素材」がポイントとなっている。「シャイン」も「マジックシルバー」もまさに名前からしてぎらぎら光っている。







サムスン電子のマジックシルバー「SCH-B500」








LG電子のシャイン「LG-LV4200」


 サムスン電子はマグネシュームにニッケル、クロムなどのメタルメッキ素材、200万画素カメラ、衛星DMB(衛星モバイル放送)対応で値段は約70万ウォン(約9万円)、LG電子は韓国で初めてステインレススティール素材を採用し、後面はどうみてもデジカメにしか見えない。200万画素カメラ、1GB音楽保存メモリー付きで値段は約60万ウォン(約7万6千円)とプレミアム路線だ。どっちもスリム&スライドで1日平均1200~1500台は売れている。


 「スリムでスライド式だとプラスチックでは弱すぎて折れそうで不安」というユーザーの意見から、いずれも丈夫なメタルを導入されることになった。サムスンとLGは「うちの素材の方が丈夫で優秀」と争う。サムスンが「マグネシュームの方がスティールより軽くノートパソコンにも使われる高級素材」といえば、LGは「スティールの方が加工性に優れている。マグネシュームメッキは時間が経つと剥がれる」と反撃。それを受けてサムスンは「マグネシュームこそ超薄型携帯を可能にした革新的要素。自動車業界でも高級素材としてマグネシュームが脚光を浴びている」と止めを刺す。


 モトローラも世界で7000万台売れ、韓国でもピンクの携帯がバカ売れした「レイザー」の後続として「クレイザー」を発売した。光沢のあるガラス素材で、レイザーより小さくメタルっぽさを強調している。TV広告ではクレイザーを持ち歩きながら音楽を聴く主人公の行く先々、携帯に光が反射して通行人がまぶしくて転んだり目をそむけたり、えらい迷惑な携帯にしか見えないが、とにかく光ってるよ~というコンセプトを強調している。


 パンテックもSKYのブランドのメタル素材の新機種を発売する。薄型折りたたみで地上波DMB(ワンセグ)を搭載した。韓国で始めてスライド式携帯を発売しメガヒットとなったSKYはキャリアSKテレコムの子会社SKテレテックのブランドだったが、パンテックに買収された。海外輸出に力を入れてきたパンテックはメタルで内需市場の巻き返しを狙う。


 そのほか、韓国の携帯電話では、薄さの競争も激化している。これについては次回、ご紹介しよう。


※写真の出典は各社ホームページ


(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20061211/256604/