[東京留学生活] 趙さん復活しました



腹痛に扁桃腺に指の手術(といってもすぐ終わるものだったけど)などなど、一気にあちこちの具合がわるくなり、5日ほどメンテナンス。


原稿の締め切りを守れなかったり、色んな方に迷惑をかけてしまったが、なんとか無事復活!


 


私がarareと呼ばれる理由は


とてつもない力持ち


どんな環境でもものすごく健康


だから。


 


でも年に1度、目も開けられず昏睡状態になるほど体調が悪くなる時期があって、今年は夏と秋と2回もあった!東京で1回、ソウルで1回。


来年までは当分元気続きます。


休んだ分勉強がんばらなくては!学校はだんだん大変になってきました!

– BY  趙章恩

Link
http://www.kddi-ri.jp/blog/cho/

韓国ゲーム市場 マイクロソフトが支援(2007年6月4日 掲載)

市場活性化に向けて3400万ドル




 


【ソウルマイクロソフトは、韓電子通信究所(ETRI)とゲム技術開協力の書(MOU)を結び、「オンラインゲイノベションセンタ」に3400万ドルを支援することになった。



 今回のMOUの主な
容は、ETRIとマイクロソフトは①共同で「オンラインゲイノベションセンタ」を開設し、②オンラインゲR&Dセンタとしての役割を支援、③ETRIの育成プログラムのオンラインゲムテストベッド(OGTB)事業にマイクロソフトのソフトウェアライセンス技術支援・教育支援の提供などだ。ETRIは支援象として中小規模の200余りのオンラインゲム開発会社を選定、共同育成することになる。


 


 ゲム業界では、今回のマイクロソフトのオンラインゲムセンタ設立が、韓に利益をもたらすと予想している。 投資金額も大きいが、ソフトウェア開のノウハウも授される基盤も組みまれているからだ。Xbox360用ゲムソフトをはじめ、モバイルや用ゲムの共同究を推進し、韓ムの海外進出とマケティングを支援する略となるからだ。


 


 マイクロソフトのオンラインゲムセンタは中小企業にする投資という意味合いがある。だが一部ではマイクロソフトが今後センタを通して、自社ゲムへの投資をやすだろうとみている。


 


 またETRIは政府系の技術開センタなので技術力が業界の最新レベルには至らず、マイクロソフトと技術開をするどころか、逆に韓の最新オンラインゲム技術だけが海外に持っていかれるのではないかと懸念されている。


 


 「オンラインゲイノベションセンタ」支援は昨年から施行されているマイクロソフトの韓ソフトウェア企業支援プログラムである「韓ソフトウェア生態系プロジェクト」の一環で、オンラインゲム分野にも適用されるようになった。韓ム産業開院によると韓ムソフトの市場規模は、2006年は前年比で26%8兆8663億ウォンで、直接事者は6万人に及ぶ。輸出68億ドル(ロイヤリティ含む)にして、輸入は28億ドルで、40億ドルの字を記している。


 


 マイクロソフトのケビンCOOは「韓はデジタルコンテンツとゲム分野で技術的、文化的底力を持っている」とし、「マイクロソフトの技術とノウハウを接させ、オンラインゲム開発会社がデジタルエンタテインメント分野で世界市場をリドする良い機になるだろう」との見方を示した。


 


 ETRIのチェムンギ院長は、「韓の成長を促す原動力としてオンラインゲムとデジタルコンテンツの産業育成政策にマイクロソフトが協力してくれれば、グロバル競力が一層高まると期待される。特にオンラインゲイノベションセンタを通じて韓ム産業のR&Dが化されるだろう」と期待をにじませながら展望を語った。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2007年6月4日 vol.1189 載] Link


 


 


 


 

韓国 三星とLGが対立から連合へ(2007年6月4日 掲載)

ディスプレイ産業協を設立


知財共有や下請け共同活用も



 


【ソウル】三星とLGグルプに分かれ、海外から輸入してもお互いのパネルは購入しないなど係にあった社が、世界シェア1位を守リくための競ではなく、「相生(共生)経営」で連合することに合意した。三星電子、LGフィリップスLCD、LG電子、三星SDIなど韓ディスプレイ市場をリドする企業は5月14日、ソウルで200人余りが加して「韓ディスプレイ産業協設立」の記念式典を開催した。


 


 韓ディスプレイ産業協の初代長にはイサンワン三星電子LCD括社長が就任した。長の座を巡り、三星とLGが水面下で熾烈な主導権争いをけたが、三星が3年任期の2年だけを務め、次の長はLGにバトンをわたすことで合意した。


 


 総会では員各社が協を中心に液晶(LCD)とプラズマ(PDP)、有機光ダイオド(OLED)など主なディスプレイ産業分野で協力体制を築き、産化の割合が低い材料の共同究開、知的財産の共有、韓業製品の相互購入、下請け社の共同活用などを推進することにした。


 


 韓ディスプレイ産業は2004年に日本を追い越して、06年にはLCD36.3%、PDP52.7%、OLED39.9%のシェアを獲得。ディスプレイ分野で世界シェア1位の座を維持しているが、日本と台、中などの追により危機を感じている。07年1─3月も三星電子のLCD部門だけが小幅な字を記しただけで、LG電子のディスプレイ部門、LGフィリップスLCD、三星SDIは赤字を避けられなかった。


 


 韓が恐れているのは技術競力を持った日本と生産能力を持つ台略的提携を通じて韓抗している点だ。際、LCD部門では台と韓のシェアは0.1%の差にすぎず、り上げ額でなく出荷量を基準にすると、すでに韓が台れている。


 


 韓企業同士で消耗をしていては共倒れになってしまうことから、業界大手の三星とLGは、迅速な技術略の共有などを理由にすべての部品下請け社を系列化させた。例えば三星と取引する社はLGとは取り引きできないよう事上遮され、そのため新技術開の重複投資、装備材料業界の縮小などの問題点が指摘されてきた。


 


 韓のディスプレイ業界は三星とLGが手をつなぐことで過による無駄を削減、競力を高められるのではないかとみている。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2007年6月4日 vol.1189 載]Link

<ケーススタディ“韓流”IT TRY&ERROR>21.今回のテーマ■ブランド戦略


サムスンの中国戦


ブランド1位をキ


 


 


 中サムスンが「中消費財企業象ブランド値評」で4年連1位に選ばれた。中北京大経営院、「光華管理學院」傘下の案例究中心(案例究センタ)が表した「2007年中消費財企業大賞ブランド値評」で、中サムスンは05年から4年連1位に輝いた。中サムスンのブランド値は06年よりも7.9%加した560億元と評されている。2位は中Haier(472億元)、3位はNOKIA(411億元)、4位は上海Volkswagen(302億元)と、北京オリンピックのスポンサとなったブランドの値が高く評された。日本企業は9位にホンダがランクインしている。 



 評
象になったのは中企業61社とグロバル企業39社である。評方法は、消費者へのアンケト調査とマスコミに報道された企業の社活動を合的に評した順位であり、05年から表されている。


 


 「光華管理學院」は、中サムスンが北京パラリンピックのサポトをはじめ、中国内での社活動に非常に積極的であることを高く評しているという。添付画像


 


 サムスンは中で自社の携電話ブランドである「Anycall」の名前をつけた開眼手術支援「愛之光行動」、聴覚サポト犬訓練センタの設立、希望小校の設立、中国内の法人1社が一つの村を支援する「一心一村行動」を行っている。希望小校は中の山間地域に45校設立していて、2010年まで100校の小校を建てる計を持っている。


 


 中でサムスンはコカコラと並び、中に最も貢する多籍企業といわれている。「社国内外もない。みんなが幸せになる経営を目指している」と同社はコメントする。中に貢する企業というブランドイメジを持つことは、マケティング的にも重要なことである。


 


 中サムスンは08年、前年比25%331億米ドルの上高を見んでいる。だが、金融危機は中をも襲っていて、同社の09年の上高は15%程度しか成長しないだろうと予測されている。


 


 とはいえ、不景こそ企業ブランド値が評されるチャンスである。サムスンが中施してきた社がどれほどの値を揮するのか、09年はその力が測られることになりそうだ。

(趙
章恩●取材/文)


 


BCN This Week 2008年12月1日 vol.1262 載]  Link


  


 

韓国IT業界は東ヨーロッパに注目 [2007年6月6日]

韓国の情報通信部が毎年やっている独特な事業の一つに海外インターネット青年奉仕団(Korea Internet Volunteers、通称IT奉仕団)という制度がある。大学生、教師、大学教員などが対象で今年は5月20日までに320人を募集した。

 このIT奉仕団は世界の情報化途上国に韓国の先進IT文化と技術を分け合うボランティア活動で、現地での情報化教育、UKorea(ユビキタスコリア、韓国がユビキタス国家へとが発展している様子を指す)広報などが主な活動だ。期間は1カ月から4カ月まで、UN、アジア、東ヨーロッパ、中南米、中近東、アフリカなど35カ国に派遣する。2001年の開始以来、2001年20カ国175人、2002年27カ国206人、2003年42カ国345人、2004年32カ国300人、2005年33カ国320人など毎年大規模なボランティアを派遣している。そもそもは、2001年11月シンガポールで開かれたASEAN+3の首脳会談で韓国が開発途上国のデジタルデバイド解消のためにボランティア活動をしましょうと提案したのがきっかけになった。


 4人チームでないといけないのが厄介なので社会人よりは大学生が中心だが、外国人でも志願できる。学生の間ではただで海外旅行ができるぞ~ぐらいののりで応募する人も少なくないようだが、面倒な応募用書類の作成から始まり、面接を経て、教育までみっちり受けると、みんな使命感に燃えて熱心にボランティア活動をしてくるそうだ。航空券と1カ月の滞在費として約10万円ほどの費用しか支払われないため、団体生活を通して生活を切り盛りすることも貴重な体験だ。IT奉仕団は着実にアジアや中近東、アフリカといった遥か遠い途上国にも韓国はIT先進国というイメージを広げ、2003年からはトルコ、チェコ、ポーランド、ルーマニア、ブルガリアといった東ヨーロッパにも派遣している。


 IT奉仕団の活動には、通信業界を中心としたビジネスへの貢献も期待されている。飽和状態の通信インフラや無線LAN、韓国のKTとサムスン電子が開発した移動しながら高速無線LANが使えるWibroなどを海外に販売するためKT、SKテレコム、KTFといった韓国の通信業者はCEOが直接各国を飛び回り営業している。中国、ロシア、中央アジア、東南アジア、中近東など多くの国が電子政府や都市のインフラ構築を韓国企業に任せているが、東ヨーロッパはまだ未知の世界に近い。だからこそ、ここを商圏に加えることで更なる成長の足がかりをつかみたいというわけだ。ボランティアの派遣を通じて民間での印象をよくし、「ITといえば韓国」というイメージを作る。その結果、韓国企業がビジネスしやすくなるというわけだ。


 東ヨーロッパといえば、この頃の財テクブームにのり「ファンド」も注目されている。去年10月からちらほら販売されるようになったロシア、チェコ、ポーランド、トルコ、ハンガリー5カ国に投資する「東ヨーロッパファンド」にじわじわ資金が集まっていて、中国ファンドの次は東ヨーロッパだ、と騒がれている。5月に入ってからロシアの影響でファンドの収益率はマイナスになってしまったが、年間10%ほどの安定的な収益が見込め、分散投資にいい商品として銀行でよく勧められる。勧められたからとそう簡単に手を出せるものではないが、耳が薄い(韓国では他人の話にすぐ飛びつく、主観のない人を耳が薄いという)筆者は「じゃ、月々10万ウォンで」と加入し、加入した時点からマイナス収益が続いている。やっぱり。韓国の株好景気が続いている今年だって筆者が購入したファンドだけはマイナス収益が続いている。周囲からは「マイナスの手」と呼ばれているのにまたやってしまった。でもファンドを買ったおかげで東ヨーロッパの経済情報とかが目に付くようになったから、授業料と考えようと思う。


 もう一つ、日本ではあまり聞いたことのないフィンランドにあるヘルシンキ経済大学、ヘルシンキ芸術デザイン大学も韓国では馴染み深い有名大学だ。サムスン電子のライバル、ノキアを育てた国として韓国ではフィンランドを分析した関連本も多数出版されている。ヘルシンキ経済大学のMBAはEビジネスやデザインマネージメント、海外マーケティング分野に特化していて、LG電子の海外MBA指定校にもなっている。ソウル科学情報大学院と提携し、デザイン経営専門MBA課程も運営している。MBA課程の一環で夏休みを利用してフィンランドに行って授業に参加するというのが独特であると人気の秘訣にもなっている。既に12年も前から運営されていて1700人がこのMBAを取得した。


 ヘルシンキ芸術デザイン大学はマスコミやIT業界の専門家を目指す大学院生らに人気の留学先でもある。なぜ芸術デザインなんだ?と疑問が沸くが、実際留学を体験した人に聞いてみると、「フィンランドは世界でも実用的なデザインと経営が有名だよ。それに夫婦であっても1セントまできっちりワリカンする文化や、税金大国らしく福祉は国がするもので個人がするものではないとい一切恵まない実用主義はいい体験になったね」とのこと。何を学んだのかはよく分らなかったけど、韓国とは正反対の国ということだけははっきり分かった。


 ハンガリーやチェコには韓国の自動車や製造業も工場を移転し始めている。EUに加入しているためここで生産した製品は関税なしでヨーロッパに輸出できるだけでなく、EUなのに賃金は安い。ポーランドにはグーグルやIBM、モトローラのR&Dセンターが建てられた。韓国のソフトウエア業界やハードウェア業界もインドよりは東ヨーロッパへの関心を寄せている。今年は当分、東ヨーロッパがキーワードになりそうだ。


(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20070530/273045/

韓国で「セカンドライフ」が盛り上がらないわけ [2007年5月23日]

日本のマスコミに頻繁に登場する「セカンドライフ」。これがそんなに新しいのか?楽しいのか?と思ってしまうのは私だけだろうか。米国や韓国では90年代「SIMCITY」といって、仮想社会の中で神様になった気分で家、病院や施設をどれぐらい建てるかなどを設計し、市民を増やしていくというパソコンゲームが流行った時期があった。このゲームも面白いのはユーザーがゲームの中に登場するアイテムを自分で作れるところだった。

 またブロードバンドが普及してから根強い人気のMMORPG(Massive Multiplayer Online Role Playing Game、多数のユーザーが同時に参加するロールプレイングゲーム)だって、ネットワーク上で色んなユーザーに出会い、ゲームの中のモンスターをやっつけたりミッションを解決したりしながら自分のキャラクターやアバタをカッコよくさせ仮想社会をうろうろする、または次々別の世界へ移動していく。「どうぶつの森」だって仮想社会の中でユーザー同士が出会い、一緒に遊べるし仕事もできるではないか。


 土地を売買するとか、アバターのための髪型や衣装を作って売買できるといったところがすごいというが、MMORPGの世界でもアイテム売買はされているし、アバターをカッコよくするためにお金を使うのは一緒だ。ただこれまでは、売買が会社とユーザー間で行われていて、自分で作るというよりは完成品の中から選択するものだった。セカンドライフはユーザー同士で売買できるし、それで得たゲームマネーを現金のドルに換金するのが合法であるというところは確かに新しい。また、グローバルサーバーなので世界中のユーザーとも出会えるところがいいというが、英語を見ただけで酔ってしまう筆者にはそれがいやでセカンドライフをしてみる気になれない。それって私だけ?


 セカンドライフは韓国語でもサービスされているが、まだパッとしない。欧米ユーザー向けに韓国の企業がセカンドライフの中に支店を作るといったことは報道されているが、「セカンドライフって楽しいよね~」という話はまだ聞こえてこない。オンラインゲーム慣れした韓国では「何をしても自由というのは逆に面白くない。ミッションがあって達成感のあるMMORPGの方が楽しい」といった反応が多い。またアバターで遊ぶネットワークコミュニティーやゲームが下火になり、これらのポジションが女子小学生向けのサイバーままごとに転落したことも影響があるかもしれない。


 もしくは、当時のコミュニティーやゲームでは、アバターの飾るためにはいくつかのパターンの中から選択するしかなかったので、気に入るアバターが作れないといったこともあった。完全に自分が作りたいように作れて、現実の自分より美男美女のアバターを使えるようになればまたブームになるかもしれない。


 しかし、セカンドライフのあのアバターはひどすぎないか?ひと昔前、韓国のアバターサービスがお金を使わせるためにデフォルトは裸や下着だけにしたのもひどかったが、セカンドライフのあのアバターじゃ他のユーザーと出会いたくなくなる。セカンドライフ関連の記事の下に付けられたユーザーのコメントも「いかにもアメリカ的なグラフィックのアバターは怖い」、「韓国人や日本人のアバターなのにどうみても黒人か東南アジア系」などアバターの出来の悪さを指摘する意見が多かった。変なアバターをまともにさせることからセカンドライフが始まるというのは、やはりお金を使わせるための戦略なんだろうか。


 セカンドライフが韓国で人気がないもう一つの理由は法律とも関係がある。2007年5月14日から施行された「改定ゲーム産業振興法」はゲームマネーの現金化やアイテム売買、売買の斡旋行為を禁じている。韓国に会社をおいて正式サービスを準備しているセカンドライフもこの法律が適用され、リンデンドルの換金、セカンドライフの中でのカジノやヌードビーチ、アダルト行為ができなくなる。リンデンラボ側は「韓国のユーザーを対象に本人認証をしてセカンドライフの中にあるセックスショップやカジノの利用を統制する」と発表しているが、どこまで取り締まれるだろうか。セカンドライフはユーザーが好きなように遊べ、あれこれ創作意欲をかきたてられるサービスであるというところに意味があるはずだ。すぐ取り締まることから考えずにもう少しユーザーの判断を尊重してもいいような気がする。その結果、セカンドライフに人気が出るかどうかはわからないが。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

-Original column

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20070523/271935/

私も訴訟に参加した 韓国で絶えない個人情報流出事件の深層

 私は今、生まれて初めて訴訟というものに参加している。韓国の大手ガソリンスタンドGS caltexのメンバーズカードに加入した1100万人の個人情報が流出した事件で集団訴訟の原告に加わったのである。私の氏名、住民登録番号、住所、電話番号もしっかり漏れていた。(趙章恩)

 この事件は、GS caltexの子会社の社員が金銭目当てで個人情報をDVDにコピーして持ち出したのが発端で、社員が容易に会員の個人情報にアクセスしDVDに記録できるほど管理を疎かにしたとして、GSを相手に4万1000人が集団訴訟を起こした。その1人が私である。



■繰り返し起きる情報流出事件

 集団訴訟については、原告には何の利益もなく弁護士の懐ばかり温めると批判する声も聞こえてくる。しかし、腹に据えかねて黙っているわけにはいかないと思い、訴訟参加を決心した。GSだけでなく韓国のほとんどの企業はマーケティングのために個人情報を過剰に収集しながらもしっかり管理せず、このような事件が繰り返し起きているからだ。


 しかも、流出事件が発生しても、「被害は出ておらず、すでに回収したから問題ない」などと開き直ってしまうところも少なくない。韓国で顧客の個人情報が外へ漏れてしまうことは日常茶飯事、何をそんなことぐらいで騒ぐの?――こういった姿勢を企業が二度ととれないように正したいと思う。


 これまで韓国の裁判では、個人情報の流出に対して企業側に補償を命じる判決がいくつも下されている。ホームページがハッキングされ履歴書がネットに出回ってしまった事件では被害者に70万ウォンを補償する判決、インターネット宝くじの購入案内メールに3万人の個人情報を添付して送信した銀行に対しては原告に20万ウォンずつ補償する判決が下っている。個人情報流出は損害賠償を請求できるれっきとした事件なのだ。


 それにもかかわらず、企業の個人情報流出事件はなくならない。それどころか、被害規模が3万人、100万人、1100万人と、どんどん大きくなっている。



■「国民背番号」の登録が当たり前に


 韓国では、無料ウェブメールのようなちょっとした会員登録でも当たり前のように、住民登録番号を入力させるようになっている。住民登録番号は、出生届けと同時に与えられる韓国の「国民背番号」だ。同時に、企業にとってはマーケティングデータベース(DB)に欠かせない基本データなっている。


 この人はどこに住んでいて何歳で、家族は誰で、どのキャリアの携帯電話を使っていて、車はどんな種類で、保険は何に加入していて、クレジットカードは何枚持っていて、どのブランドが好きで……。こうしたこともすべて、住民登録番号で管理すればとても簡単だ。それを組み合わせて一人一人に合わせたマーケティングを行うことになる。


 IP履歴を使った行動ターゲティングよりはるかに正確な情報と、プライバシーに踏み込んだマーケティングができる。しかし、民間企業が住民登録番号を要求するのは本当は違法なのだそうだ。それを承知で住民登録番号を収集しているのは、その分マーケティング効果が高いからだろう。


 韓国で最も会員の多いマイレージカードサービスを運営している会社は、そうやって集めた個人情報を販売して収益を上げている。クレジットカード会社は、「テレマーケティングや提携者に個人情報を提供してもいい」という欄に同意しなければ、カードを発行しない。


添付画像


韓国ポータルサイトNAVERで会員登録するには個人情報収集などに関する4つの項目に同意しなければならない







次に住民登録番号を入力させる画面が現れる。韓国のネット企業は実名確認のためだけでなくマーケティングのためにも住民登録番号で個人を管理している




個人的には、韓国は住民登録番号があるせいで、逆に個人情報保護がゆるくなってしまったように思う。何をするにも要求され教えるしかない番号なので、大事な個人情報という意識がどんどん薄れてしまうのだ。


 しかし、GS Caltexは、ガソリンスタンドのメンバーズカードのために住民登録番号まで本当に必要だったのだろうか。誕生日を書かせるぐらいで十分だったはず。マーケティングDBとして価値があるからと集めるだけ集めた個人情報は、結局社員によって外へ持ち出され、集団訴訟を招いただけではないか。




■ようやく制定される個人情報保護法


 一連の個人情報流出事件から、個人情報保護法をもっと厳しくし、処罰も強化するべきという声が高まったのは言うまでもない。


 韓国では個人情報保護法という統一的な法律がなく「情報通信網利用促進および情報保護等に関する法律」「公共部分の個人情報保護に関する法律」に分かれていた。そのため、個人情報保護に絞った一つの法律を制定する必要があるといわれ続け、やっと2008年中に制定されることになったのだ。


 11月に国務会議で議決された個人情報保護法案によると、2009年上半期から個人情報を同意なく本来の目的以外に使えなくする。ごく当たり前なことなのだが、今までのように通信会社がネットサービスの契約で集めた個人情報を子会社に回して新規サービスや保険の勧誘に使うなどということはできなくなる。


 個人情報の使用に関する同意についても、必要最小限以上の項目まで個人情報を収集しようとし、それに同意しないとの理由でサービス提供を拒否することを禁止する項目が盛り込まれた。これからは子会社とはいえ、同意なしに個人情報を共有すると5年以下の懲役や5000万ウォン以下の罰金となる。


 住民登録番号のような個人固有の識別番号によるDB管理も禁止され、番号の暗号化が義務化される。国務総理の傘下に個人情報保護委員会が設置され、個人情報保護基本計画と施行計画を立てること、個人情報紛争保護調整委員会を置いて情報流出事件などに対応することも法律も盛り込まれた。



■政府に身元を暴かれた「ミネルバ」


 しかし、法律が強化されれば、これで安心なのだろうか。個人情報保護を強化するという政府自ら、これに反するような出来事もあったからだ。


 「ミネルバ」というIDで韓国経済に苦言を惜しまなかったあるブロガーがいる。韓国政府はその身元を法律的な手続きを経ずに割り出したのだ。報道によると、「ミネルバは50代の男性で海外滞在経験がある元証券マン」で、これを漏らした政府関係者は「間違った情報を広め国民を不安がらせているため、正しい情報を渡すため身元を調べた」という筋の話をしたという。


 誹謗中傷のブログを書いたわけではない。韓国の経済が悪化している、国の経済政策は間違っていると指摘しただけで政府の管理対象になるなど考えられない。


 株価が暴落しウォン安記録が連日更新されるなか、韓国経済は7%も成長すると主張した大統領の言葉は何の問題もなく、韓国経済の危機を予測したミネルバはプライバシーを侵害された。これでは、かつての軍事政権と何が違うのかよくわからなくなった。


 政府に情報を流したポータルは、「約款には、犯罪捜査のため令状がある場合にだけに個人情報を提供する」としながらも、「政府の要求に応じないわけにはいかない」と言い訳に終始している。それを見ていると、この国で個人情報保護などというものは最初からなかったようなものと思わずにはいられない。個人情報保護法ができて罰則が強化されても、あまり変わることはないのかもしれない。


– 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  


2008年11月28日


韓国のネット動向 LGテレコム(2007年6月18日 掲載)

地下鉄駅にミニ代理店出店


リビジョンA方式の普及を促進



 


【ソウル KTFとSKテレコムがW-CDMA(携電話の無線アクセス方式の一つ)で第三世代携電話(3G)の普及に拍車をかけている。そんななか、LGテレコムだけがリビジョンA方式を採自方式を模索している。LGテレコムは年末まで全84市を中心にリビジョンAのネットワク構築を完了し商用化にり出す方針だ。



 リビジョンAの速度は上りが1.8M bpsと、HSDPAの384Kbpsより4.6倍速い。2006年下半期から世界的な傾向となっているユ
制作動の共有サイトやコミュニティサイトに動を投稿するのが好きなユにとっては、HSDPAよりもリビジョンAが便利だ。


 


 しかし、リビジョンAの端末が普及しサビスが安定化するには相な時間が必要とされるだけに、LGテレコムが3Gの正式サビスを開始するのは08年以降とみられる。


 


 LGテレコムはリビジョンAの普及に先立ち、全の代理店を体スペスとして活用、運する。


 


 「Phone&Fun」と名づけられた全の代理店では携電話加入、端末販、コンテンツサビス体、バッテリ充電、イベント開催など移動通信と連したサビスを体できるようになっている。


 


 「Phone&Fun」は地下にも出店し始めた。ソウル地下1-4線の構に「Phone&Fun mini」を35店プンした。ユを待つのではなくユのいるところに出向いて新しいサビスを紹介する、というのがLGテレコムの考えだ。


 


 通勤時間や地下を利用しながら「あの新規端末がになる」「このコンテンツの使い方が分からない」など、思い立った時にすぐ気軽に訪問できるところが好評だ。


 


 今年末まで「Phone&Fun mini」を62店、08年末までに82店をオプンする計だ。運時間も地下利用時間に合わせ、午前10時から午後9時までとする。


 


 LGテレコムはかつて、おサイフケタイ「Bankon」の宣と加入者誘致のため、全銀行の支店前やATMの入口に代理店を移動させ、出前代理店として大ヒットさせたことがある。


 


 LGテレコム係者は「地下を中心とする消費空間に入り自な流通網でシェアを伸ばしていけるだろう」と見通しを語っている。“お客に近づく”略に軍配があがるか。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2007年6月18日 vol.1191 載] Link

韓国 LG電子の小型ノートPC(2007年6月11日 掲載)

ドイツで好評博す


高機能、デザインが受ける


 


 


【ソウルLG電子の超小型ノトパソコンがドイツで最優秀製品に選ばれた。ドイツの有力な情報通信マガジンの「チップ」は5月で、10.6インチコンバチブルをはじめとしたLG電子の3種を最優秀製品として取り上げた。同誌は、最近の超小型ノトパソコンを象にデザイン性能・価格など細部評施した。その結果、合点LG電子の10.6インチの「C1シリズ」が1位に、12.1インチの「TXシリズ」と10.6インチの「A1シリズ」がそれぞれ4-5位に選ばれた。


 


 ドイツで好評のノPC「C1シリズ」は、携が容易なタブレットPCでありながらワイド面に3Dグラフィックエンジンを搭載し、タッチスクリンなど操作性に優れた機能を取り揃えた製品だ。ホワイトとブラックが照的な、洗練されたデザインも評を高める要因となったようだ。


 


 A1、C1シリズは韓市場でもベストセラ製品で、超小型のサブノPCにもかかわらず高機能な点が人を得ている。デュアルコアCPU、nVidia最新3Dグラフィック「Geforce 7300 Go」、デュアルチャンネルメモリを搭載、キドは存サイズを採用しているため、サブノトはキドが小さすぎて使いにくいといった不も解消した。


 


 特に韓向けに発売されたシリズには地上波DMB(ワンセグ)受信機能や次世代移動通信サビスとして移動型インタネットにも積極的に対応するためHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)とWibro(Wireless Broadband Internet)モデムを内蔵している。


 


 より鮮明な映像をしむためにFineBrightLCD、豊富な音響を具現する「SRS WOW HD」技術などを採用し、マルチメディア機能も化した。


 


 超小型モデルにもかかわらず、CF(Compact Flash)リを装着、メモリカド、GPS(Global Positioning System)、GPRS(General Packet Radio Service)など多CFタイプモジュルとも連結可能で、カナビとしても使えるPCだ。


 


 このほか、80GB超の小型HDD、外付けのスマルチ光ディスクドライブなどを搭載している。


 


 一方、コンバチブルノトの「C1シリズ」はスクリンを180度回できるタッチスクリ対応LCDとタブレット機能が・営業分野に最適であるとして人を呼んでいる。1.25㎏のさに270ミリ×200ミリ×26ミリの超スリムなデザインも評されている。


 


 LG電子は「携性、デザイン、次世代移動通信機能をすべて揃えたノPCで放送と通信の融合環境のなか、モバイルエンタテインメント市場に対応していく」と明している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2007年6月11日 vol.1190 載]Link 


 


 


 


 

第21回:『太王四神記』のストーリーがわからない人のために 10





ヨン様の次回作!? 『神の雫』も期待大です!



みなさん、ヨン様プロデュースの『高矢禮白菜キムチ』は味見されましたか? 私は先行発売の日に購入しようと、新宿の伊勢丹まで走りましたが、あっという間に完売。さすがヨン様です。韓国農協とヨン様のタッグだけに、味も栄養もお墨付きです。ところで、韓国の家庭には、必ずと言っていいほどキムチ冷蔵庫があります。これはその名前のとおり、キムチが発酵しすぎないように保存し、味を保つための冷蔵庫なんです。昔は土を掘ってその中にキムチの壷を埋めて、ほどよい酸っぱさを長く保ちました。今では、どの家庭でもおしゃれなキムチ冷蔵庫が壷の代わりになっています。韓国は、ここ数年ものすごいワインブームで、キムチ冷蔵庫とワインセラーが一緒になったものが人気なんですよ。そしてさらに! ワインブームがヒートアップしそうなお知らせです!


『太王四神記』に続くヨン様の出演作は、『神の雫』だと噂されています。ワインの奥深さをテーマにした、日本のマンガが原作です。ヨン様が大株主になっているキーイーストが、『神の雫』の版元の講談社とドラマ放映権について契約を交わしたようです。もし、ヨン様が企画・主演・制作をこなすドラマになったりしたら、一生の宝物になりますね!ヨン様が制作に関わることになれば、これまで以上に自由にイベントができるようになるかもしれません。 『太王四神記』以上のプレミアムイベントが開催されるといいですね。


ヨン様は元々ワイン通として有名なだけに、出演することになったら、ドラマの中でいろんなお気に入りのワインを紹介してくれそうですね。ヨン様のワインドラマが始まることになったら、韓国=焼酎ではなく、韓国=ワインになりそうです。早速今夜からワインを飲みつつ『太王四神記』のDVDを観直しますか!


そうそう、スジニことイ・ジアさんの新しいドラマ『ベートーベンバイラス(ウィルス)』も、いよいよ9月10日から放映開始。市役所に勤める公務員で、耳がほとんど聞こえないという障害を持っているにもかかわらず、音楽が好きで、オーケストラを結成するバイオリニストの役です。韓国では、『太王四神記』のシンデレラガールと呼ばれているイ・ジアさん。今度の作品で女優としての価値を評価されるだろうと、周囲からちょっと厳しい目で見られているんです。だから、『太王四神記』ファンのみなさんの応援が必要ですよ! 制作発表会には、日本のファンのみなさんが駆けつけてくれてすごく力になったと話していたジアさんだけに、もっともっと応援してあげたくなります。


もうひとつ話題を。ニッコリアの「Today’s Photo」で、ソ・ジソプさんの4年ぶりの主演作、『映画は映画だ』の試写会の様子が紹介されましたが、ご覧になりましたか? その映画には、ヨン様も投資されているんですって。ソ・ジソプさんが映画の成功のためにと投資を決めたところ、ヨン様もこの映画をお気に召されたようで、会社として投資を決めたのだとか。ソ・ジソプさんもステキですが、ヨン様が投資したというだけに興味をそそられます。








    タムドクとホゲは仲直りするの?



    さてさて、『太王四神記』はいよいよ大詰めです。


    スジニは、自分をタムドクの元へ連れて帰るべく、居場所を突き止め追いかけてきたチョロに、「王様の隣にはいられない。自分を探せなかったことにしてほしい」と頼みます。チョロと別れたスジニは、偶然キハを見かけてそのあとを追います。洞窟の中でキハの出産に立ち会うことになったスジニは、それだけでもパニック状態なのに、サリャンから自分がキハの妹で、赤ん坊はタムドクの子であると告げられます。さらに火天会が赤ん坊の心臓を狙っているから連れて逃げてくれとまで!


    この場面のサリャンはかっこよかったですよね。キハのセリフにもあるように、子供の頃から父のようでもあり兄のようでもあったサリャンは、キハのために火天会を裏切ります。タムドクの血を引く赤ん坊の心臓ではなく、別の心臓を長老に渡したのです。失神状態から気を取り戻したキハは、赤ん坊がいないこと、長老が赤ん坊の心臓を持っていることを知り、長老を殺そうとしてサリャンを刺してしまいます。無口だったサリャンが涙を浮かべ「生きてください。必ず生きて。赤ん坊と……」と最後の言葉を残す場面は、スジニとタムドクの別れの場面に負けないほど悲しく切なかったです。サリャンは監視役だとばかり思っていたら、いつの間にかキハを愛してしまっていたのですね。


    長老は、赤ん坊の心臓から流れる血を朱雀と青龍の神物に垂らしても何の変化がないのを目の当たりにして、サリャンに騙されたことに気付きます。


    一方、ホゲ軍には内乱が起こり、太王軍に加わるために半数以上が移動してきます。タムドクは王であるだけに、ホゲ軍も自分の兵士だということに変わりはありません。兵士達が内乱でお互いを傷つけ合う前に助け出さなくては……。キハの出産と同時に脈が不安定になり寝込んでしまっていたタムドクは、兵士達を守りたいという一心で立ち上がります。


    その時、チョロが戻ってきました。チョロを見るなり「スジニは?」と聞くタムドク。やっぱり好きなのは、キハじゃなくてスジニなのね……。もうさっさと愛を告白して、何が何でもスジニを引き止めればよかったのに! でも、スジニのことを長く話している暇はありません。ホゲに虐殺された人々の復讐をしようと、物凄い数の契丹軍がホゲに向かっていたからです。ホゲを守るためには、なんとか契丹軍を止めなくては!


    ホゲを囲む契丹軍。「タムドクからホゲの首をもらうことになっているが、信用できないので自分の手で殺しにきた」という契丹軍の言葉に、ホゲの怒りは燃え上がります。そこへタムドク参上! 「高句麗の王が高句麗の人に会いに来た。これ以上私の邪魔をすると、慈悲は望めないぞ。もっと大きな戦争にならないよう、最後のひとりまで殺して口を封じるしかない。だからそこをどいてくれ」と語ります。


    このあとタムドクとホゲは、見事な剣術で契丹軍をやっつけます。これでふたりの誤解は解けて仲直りをするの? と思ったら、全然! ホゲには、タムドクと仲良くなりたいという気持ちがこれっぽちもないようです。タムドクはホゲに「王とはこんなものだ。一寸先も見えないのに、毎日決定を下さなくてはならない。そして、毎回後悔する」と話しかけます。ホゲの耳には何も聞こえません。


    「俺を殺しに来たのなら早く殺せ」とホゲ。タムドクは冷静です。「こんな王に、そんなになりたかったのか」と言うタムドクに、ホゲは言い返します。「まだわからないのか。俺は王になりたかったんじゃない。お前に復讐がしたかったんだ」……。タムドクは言います。「ホゲ。私がなぜ来たのかわからないのか。私がなぜ、兵士も連れず、ここまで君を追いかけて、この人たちを全部殺さなくてはならなかったのか、それがわからないのか」……。


    ホゲには、タムドクの気持ちが通じません。「お前は俺をあざ笑いたかったんだな。そうか、見てみろ。どうだ。俺がお前の前に跪いて王様とでも呼ぶと期待していたのか」と言うホゲにタムドクは、「やってみろ。跪いて私をまともに呼んでみろ。私が君を殺さなくても済む名分をくれ」と言います。ホゲは過去のさまざまな誤解から解き放たれてはいません。「名分? 母を、父を殺して俺の女の心を殺したお前を王として仕えろって? ぐずぐずするな! 俺の首を切れ!」と叫ぶホゲ。「王命に逆らった罪は許せない。高句麗から追放する。もう高句麗には戻ってくるな」と言って背を向けるタムドクに、ホゲは「まだ終わっていない。待て!」と、卑怯にも剣を投げました。その瞬間! チュムチが身を投げます。チュムチの胸に刺さった剣。チョロがホゲの胸をめがけ槍を投げますが、ホゲが持っていた白虎の神物から光が出てホゲを守ります。そして白虎の神物は目を覚まし、強い光でチュムチを生き返らせました。最後の四神、白虎はチュムチだったのです!


    玄武は暗い怒り、青龍は冷たい慈悲、白虎は純潔な勇気……あと先を考えず身を投げてタムドクを守ったチュムチの純潔な勇気が、神物の目を覚まさせたのです。神物といっても、お腹がすいたチュムチは何の関心も持ちません。「何それ?」という感じです。「これは人間が作れる鉄ではない」と神物をまじまじと観察するパソンのうしろで、タルビに支えられ水を飲ませてもらったりするラブラブの場面もチラッとあり、微笑ましいですよ。








      『太王四神記』はクライマックス! 目が離せません!



      しかしタムドクのほうは、一難去ってまた一難、今度はスジニのことで胸が痛みます。チョロは「スジニを探したが探さなかったことにしてくれと頼まれました」と、ありのままを報告します。タムドクは、だからといってスジニをひとりにして帰ってきたのかと、チョロを咎めます。チョロは「それがお願いでした。私に王様の隣に行って守ってくれと」と言います。タムドクはスジニを放っておけません。「そいつがいたという場所にまた戻っても探せないのか?」と問うタムドクに、チョロは「もういません。これからは私も探せません」と答えます。


      一方、キハはホゲの居場所を突き止め、会いに行きます。「私たちは天に見捨てられた存在。天が見ているのはただひとりで、その人が天の試験をうまく通り抜けることができるかどうか、それだけが重要。私たちはその試験に使われた薪にすぎない」と話しかけます。キハもホゲも、タムドクを燃え上がらせるために使われた薪だと……。キハは誓います。「私はその天と戦うつもりです。これ以上、天が地の人々に干渉できないように……」。


      ホゲは聞きます。「そうしたら、私たちには何が残るんだ。天が去り、人だけが残ったこの地は、そのまま地獄になるかもしれない。私は人を信じない。自分を見ればわかる。人はどこまで醜く残酷になれるのか……」。キハは答えます。「地獄でも構いません。少なくとも、自分の運命は自分で作れるだろうから」……。


      国内城に戻ったタムドクは、貴族が私兵を持つことを禁じ、兵士を太王軍ひとつだけにし、高句麗の5つの部族を太王の元で団結させます。教育機関である太学を奨励し、人材養成にも力を入れます。これでやっと平和が戻るのか? と思ったら大間違い。不死身の火天会の長老が、そうはさせません。今ではチュシンの王のものになった、遥か昔は虎族が支配していたこの地を奪い返すのが彼の目的です。


      火天会の長老とキハは、取引をします。呪術の力でキハの記憶を蘇らせ、タムドクの子をスジニが連れて行ったことがわかりました。スジニと子を生かしておく代わりに、キハはタムドクの心臓と残る2つの神物を渡すと約束します。


      そして、タムドクの元へ秘密の手紙が届きます。百済や周辺国の情勢をタムドクへ知らせ、助けを求めるものでしたが、その手紙には「王様はどんな痛みも1日で治せる方と聞きました」という文章がありました。タムドクは、この文章に引っかかるものがありました。これはスジニの言葉だったのです。「だから、王様とはですね。どんな痛みでも1日で治せる、そんな技を持っていないといけないと思うんです。そして、また立ち上がって進むべき道を進まなくてはならないと思うんですよね。”それでも私に着いて来い。私は王様だ”なんてね」という言葉……。


      スジニのことが頭から離れないタムドク。タムドクはこの手紙を書いた人は、スジニの居場所を知っているのだと確信します。しかし、スジニを探しに行くとは言いません。まずは手紙に書いてあった人を訪ね、その人が望むように隣国の太子を助け、高句麗の味方を増やすのが目的です。


      タムドクがスジニを忘れられず、切ない気持ちを持ち続けているあいだ、チュムチとタルビの関係は着々と進みます。好きなのにいつもモジモジ、パソンに「これからお前は俺のものになれって言えばいいじゃん!」とアドバイスされ、タムドクからは家まで与えられ、みんなの応援を受けてやっとゴールイン! 『太王四神記』の唯一のキスシーンを演じ、実生活でもゴールインすることになったおふたりは、本当にお似合いです。実際のプロポーズもドラマのセリフのように「今から俺の彼女になれ」と言って抱きついたそうですよ。カッコイイ!


      さて、チュムチは新婚生活を送っているというのに、タムドクとスジニはどうなるのでしょうか? 韓国の視聴者たちもみんな、「チュダルカップル(チュムチとタルビ)」の次は「タムスカップル(タムドクとスジニ)」だ!! と盛り上がったものですが、最終回でその夢は叶ったのでしょうか? いよいよ『太王四神記』も大詰め。スジニとタムドクの再会は? キハと火天会の取引は? 最終回が目前なのに、ダイナミックな展開はまだ続くんです。息切れしないで、ちゃんとついてきてくださいね。


      今日この頃のヨン様は、韓国を紹介する本を執筆中! これはみなさんもご存知ですよね。ヨン様の手で撮られた写真集とガイド本の2冊になるそうですよ。世界の家族(ファン)に、美しい景色、文化、料理、人情など、韓国のいろいろな顔を見せてあげたいという願いが込められた本だけに、期待大です! ソウル市清譚洞(チョンダムドン)島山公園の前にあるヨン様プロデュースのレストラン「ゴリラ・イン・ザ・キッチン」の周辺が、区によって「カフェ通り」に指定され、特別な名所として開発されることになりました。写真集の最初のページは、清譚洞になるかもしれませんね。清譚洞一帯は、「ファッション・ビューティー特区」に指定され、パリやミラノのようなファッション観光地として開発されるとのことなので、韓国でもかなり期待されています。


      写真集はこの秋から撮影を始めて、2009年の春頃には出版される予定ですが、待ち遠しいですね。2005年に発売された写真集「The Image Vol.1」が20万部、ヨン様の筋肉の鍛え方を紹介した「100 day’s of Bae Yong Joon」は15万部も売れたとのことですが、今度の写真集は、この記録を遥かに超えそうな予感がします。ヨン様の目に映った韓国の素晴らしい景色や、お気に入りのスポットを紹介してくれる本とのこと。早く見てみたい! ヨン様の公式サイトで「韓国のステキな景色や名所を教えてください」と告知をしたところ、韓国からはもちろん、日本、東南アジア、エジプト、アメリカなど、世界各地の家族から1500通以上のメールがあったそうです。みなさんも、とっておきの韓国をヨン様に教えてあげましょうね。ニッコリアの韓国情報も参考にしてくださるかな?

            BY  趙章恩


      Original column
      http://ni-korea.jp/entertainment/essay2/index.php?id=21