韓国 モバイル放送の加入者順調に増加(2007年10月22日 掲載)

 モバイル放送の加入者順調に


 



3G携電話はハイエンド競




 


【ソウル】韓電波振興協表によると、2007年8月時点での地上波DMB(韓式ワンセグ放送)受信端末の販676万6000台、衛星DMB(韓式衛星モバイル放送)は125万6000台にのぼる。モバイル放送受信端末は合わせると802万台、年1000万台を超えると予想されている。



 8月の1か月間に地上波DMB端末は48万8000台が販
され、有料放送の衛星DMBは2万6000人が新規加入した。


 


 DMB端末の販が好調なのは3G携電話の化にある。3G携電話の低格競によりDMBを搭載しなかったベンダらが次DMB受信機能付き携電話を発売し始めた。


 


 移動通信ベンダ07年上半期まで3G端末のラインアップを低格端末中心に展開していたため値段を抑えるため3GにDMB機能を搭載せずにいた。3G携電話端末にDMB機能を追加すると約10万ウォン(約1万3000円)ほど値段が高くなるからだ。


 


 しかし最近、SKテレコムやKTFなど移動通信キャリアは3Gが移動通信市場の中心となりれ行きも安定してきていることから、低格製品ではなくDMBを含めハイエンド端末を中心に発売し始めた。


 


 2G中心だった地上波DMBも同じ。4種の3GDMB端末を販しているKTFは年末までDMB機能をそろえた3G端末5種を追加する。10種の新規3G端末の半DMB機能を搭載している。KTFの係者は「上半期には地上波DMBを受信できる3G機種が少ないと顧客の不が多かった。多3GDMB携を追加して選の幅をていく予定」と語る。


 


 衛星DMB業者のTUメディア係者も「3GにDMBが搭載された端末がたり前になってきた。衛星DMBは有料放送なので、1年以上の約定加入割引料金を導入したのも加入者大につながっているようだ」と明する。


 


 DMB携電話の販好調に伴い、DMB用チップメの生産高が加し、次期製品の開にも拍車がかかっている。韓での経験を生かしてDMBに限らず州のDVB-H、日本のワンセグ、デジタルTV標準のDVB-Tなど海外市場も攻略するチップメえている。


 


 日本とは違って「おサイフケタイ」の反はイマイチだが、さまざまなコンテンツが見られるモバイル放送は人が高く、携電話にDMBは必須機能となりつつある。



趙章恩(チョウ
チャンウン=ITジャナリスト)

BCN This Week 2007年10月22日 vol.1208 載] 
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<ケーススタディ“韓流”IT TRY&ERROR>15.今回のテーマ■採用戦略(下)

「創意力」求める韓IT企業 げて融合型人材を育成


 


 


 


 韓の企業では、任せられたことだけをうまくやり遂げるだけではなく、自分で仕事を1見つけ出して前にどんどん進めていくクリエイティブな人材を求めている。



 サムスングル
プは「オプンな心、オプンな頭、オプンな行動」、現代グルプは「挑、創意、熱情、協力、グロバルマインド」、LGグルプは「覇、創意性、際的眼目と能力」というように、大手企業ほど「柔軟」で「創意力」を持つ人材を求めている。


 


 韓政府も人材養成プランとして、やれることを自ら見つけ出して取り組み、それを解決・発展させていくような人材の育成を目指している。


 


 200812年のIT政策である「NEW IT略」では約280億円を投入して、さまざまな分野の知識を持つ融合型人材を育てるとしている。放送と通信の融合など、融合連プロジェクトリになれる博士クラスの人材を5年間で2万人養成する。添付画像


 


 また、「年リ10万人養成」計も明らかにし、約120億円をかけて高い成長率と雇用が見める未産業を掘していく計もある。未産業とは、文化コンテンツや新再生エネルギ、環境産業、グリIT、半導体や情報セキュリティなどのユビキタス都市建設に必要なIT融合、先端療、バイオ、ロボット、知識サビスなどである。げて文化、芸術、科分野の創意的な人材養成ができる育環境を作るとも表している。


 


 IPTVをはじめ放送と通信の融合が始まると、映像やコンテンツ、音といった芸術分野の知識がある社員が必要となってくる。大手通信社のKTは今年初めて芸術職を募集する。通信技術の基礎と芸術的な感性を方持っている融合型で創意的な人材を欲しがっているが、なかなかいないようだ。そこで、欲する人材を獲得するために、企業が大に特定の部を設立することも行われている。そ部に成績上位1%の優等生だけを入させ、奨学金に生活費も支援し、企業に必要な勉をさせて卒業生全員を採用するという手法だ。


 


 韓では政府も企業も「融合型」「創意的」人材を調している。だが、これにより、全民が「創意」の一化を要され、競オンリの社になってしまうのではないかと心配する。

(趙
章恩●取材/文)


 


 BCN This Week 2008年10月20 vol.1256 載] Link


 

減少する日本のパソコン市場を支えるのは観光客かも? [2007年11月21日]


知人の一人が先週、「秋葉原で新品同様の中古のVAIOノートを韓国の販売価格より8万円も安く買えた!」と大喜びしていた。


 韓国は部品を輸入に頼っているせいか、ノートパソコンを初めとするデバイスは総じて高い。だから、韓国人は日本に行くと、真っ先にノートパソコンを買って帰りたいと思っている。その知人は同時に私にこう勧めた。「趙さんも日本に行くたびに買ってくればいいのに。数台買ってきてオークションで売ればこれは儲かるよ!」 円安の影響ももちろんあるが、確かに日本の方がノートパソコンや周辺機器は安い。だから、日本に行くたび、知人にはデジカメだとかイヤホンだとかをよく頼まれる。


 でも、韓国人には大人気なのに、日本ではパソコンの人気が落ちているようだ。AP通信によると、日本は過去25年間の中で初めて、パソコン市場規模が減少している国となったという。IDCの調査によると、日本のパソコン販売台数は5期連続で減少していて、2007年第2四半期の販売台数もデスクトップが4.8%、ノートパソコンが3.1%減少している。NECの2006年のパソコン販売台数は前年比で6.2%減少。ソニーのパソコン販売台数も2006年は前年比で10%ほど落ち込んだまま回復の兆しが見えないという。


 パソコンが家庭にないといけない理由が見当たらず、パソコンを会社でしか使わない傾向が年々高まっているからではないだろうか。日本ではメール、ネット検索、ゲーム、映像、コミュニティー、バンキングなど、ほかの国の人がパソコンでやっていることを携帯電話で済ませられる。携帯電話だけでなく、ネットにつながるゲーム機やハードディスク録画機がある。海外ユーザーのように動画のダウンロードに必死になることもないのだろう。


 韓国では、携帯電話と言えば「ネット=携帯電話」と考える日本人が多いことに驚く。携帯電話はあくまでも音声通話が目的で、その他の機能はパソコンとの間を埋め合う存在だと韓国人は考えているからだ。もちろん、日本人のように、携帯電話でSMS(ショートメッセージサービス)ではなくeメールを送受信するようなことはしない。日本人が、家にパソコンもなく携帯電話だけで生きていけるなんて、外国人から見ると不思議な現象なのである。

日本のパソコン市場とはうらはらに、韓国のパソコン市場、特にノートパソコン市場の成長が続いている(
「ウォン高?個人主義?ノートPCの需要が急増」を参照)。サムスン電子とLG電子の2007年7~9月のノートパソコンの売り上げは、それぞれ前年比で台数は9.8%と12.8%、売り上げは63.6%、48.5%も成長している。パソコン全体の市場の好調で、サムスン電子とLG電子が市場の48.7%を占めている中で、ヒューレット・パッカード、デル、東芝、富士通の販売数量も増えている。


 とはいえ、韓国のパソコン市場が好調な理由は、家庭向けが増えているわけではなく、企業や役所が予算を使い果たすためにパソコンの入れ替えを始めからではないかとも分析されているから楽観ばかりはしていられない。


 それに、パソコンはネットが使えるぐらいで十分、動画はインターネットテレビを申し込んでテレビから見るという家庭も徐々に増えている。以前はパソコンを買う理由に、Eラーニングを利用して子供の教育に役立てるとか、株の取引をして財テクしたいとか、ドラマの再放送や動画が見たいとか、オンラインゲームがしたいとか、パソコンでしかできないものが色々あった。しかし、通信と放送の融合が進み、映像コンテンツをパソコンからもテレビからも携帯電話からも利用できるようになった今では、テレビの代わりにパソコンを利用したり、テレビからパソコン機能を利用したりと、パソコンと家電の融合も進んでいる。今やテレビとセットトップボックス、あるいは携帯電話だけでもパソコンを代替できるようになってきている。


 通信会社のKTとHanaroTelecomのインターネットテレビ競争は漸入佳境、街角で派手にパフォーマンスをしたり、面白いテレビ広告を流したり、本業のブロードバンドインフラより、映像関連事業にもっと興味を持っているようにも見える。パソコンからインターネットを利用するよりもテレビからインターネットを利用する人が増えてくると予想しているからだろうか。


 あまりパソコンは使わない。でも1台はあった方が便利。となれば、高品質の製品を韓国より安く買える日本でノートパソコンを買って帰る人がますます増えるかもしれない。秋葉原の大型家電売場なんて中国語と韓国語の案内を書いてあるところも多いし、羽田空港の免税店でも韓国人の店員がノートパソコンを売っていたし。


 そうそう、余談だが、秋葉原で安くノートパソコンを買った知人は、秋葉原のおかげで日本嫌いが直ったとも話していた。中古ショップの店員も、カレー屋の店員も、道を歩く人たちも、あまりにも親切で感動したとか。客引きして強引に売り込もうとしたり、売ったら態度を変えてささっと出て行けとばかりに凄んだりする韓国の電気街とは比べにならないと絶賛していた。


 「『日本は韓国を侵略して植民地支配した国だから悪者。日本人はみんな裏表があって冷酷な人たち。』なんて思っていたのに、全然違うね~。また東京に行きたくなっちゃった」と話していた。そういう話を聞くとまた一つ誤解が解けたようで嬉しくなる。


(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン      
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グーグルのアンドロイドが韓国の「モバイル鎖国」を開放する? [2007年11月14日]

かなり前から噂されていたグーグルの携帯電話への進出。ついに、その詳しい実態が明かになった。モバイル向けOS「アンドロイド」を発表したのだ。

 韓国では「グーグルが通信事業者になって携帯電話を発売するのか?」と予測されていたのだが、ふたを開けてみるとマイクロソフトのWindows MobileのようなOSだったということで、これが携帯電話業界にどのような影響を与え、世界をどう変えていくのか、深層分析記事が登場したり、ブログでかなり話題になったりしている。


 今の韓国のモバイルインターネットでは、メニューの表示が複雑で使い方に慣れるまでは、「このボタンかな?」「あのボタンかな?」と、何度も同じページを行ったり来たりして苛立つことがある。韓国では二次元バーコード(QRコード)が普及していないのでなおさらだ。そこに、ユーザーが必要としているコンテンツを簡単に表示してくれて、コンテンツの検索もしやすくなるとなれば、「アンドロイド携帯を買いたい!」となるのは当然だろう。


 韓国ソフトウエア業界も、グーグルのアンドロイドが使える端末を韓国で発売してくれることを切に望んでいる。外資系依存比率が年々高まり、生き残りが難しくなった韓国ソフトウエア業界やモバイル関連ベンチャー企業に希望の光が差し込むのではないかと期待しているのだ。


 グーグルのアンドロイドをきっかけにオープンなプラットホームを登載した携帯電話が世界の主流になれば、韓国も携帯電話の通信網が開放され、ポータルサイトのNAVERやDAUMを使えるようになり、幅広いモバイルコンテンツサービスを楽しめるようになる。パソコン向けのサイトを携帯電話からスイスイ利用できるようになれば、ノートパソコンを持ち歩かなくて済むようになるし、韓国のモバイルインターネットの利用者も爆発的に増えるだろう。そうすれば、まだ4割にも満たないモバイルインターネットの利用比率を日本ほどに高められるかもしれない。


 しかし、こうした期待を裏切るかのように、通信事業者のSKテレコムやKTFは「グーグルのアンドロイドは結局のところスマートフォン。デザインと機能を重視する韓国ではスマートフォンのような端末は売れない。収益性、サービスの多様化という面でメリットがないため、アンドロイドには対応しないことにしている」と発表した。


 韓国では、通信事業者3社がプラットホームからモバイルコンテンツ市場までがっちりと握っている「モバイル鎖国」。この「クローズド」な環境と、グーグルのアンドロイドのように「オープン」な環境が相容れるわけがなく、絵に描いた餅に終わってしまう恐れが高い。

韓国のモバイルサイトには「公式サイト」しか存在しない。そこに各コンテンツプロバイダーがコンテンツを掲載するには、通信事業者が投資あるいは子会社化している「マスターコンテンツプロバイダー」と呼ばれる大型コンテンツプロバイダーを経由してコンテンツを納品するしか方法はない。通信事業者と各コンテンツプロバイダーの収益の分配(手数料)も契約によってまちまち。今はだいぶよくなったが通信事業者の取り分が60%、コンテンツプロバイダーは40%しかもらえないというようなこともあった。

 コンテンツプロバイダーが「もっと収益を分配してほしい!」と主張しようものなら、「他にいくらでもコンテンツプロバイダーはあるんだよ」という具合に簡単に切り捨てられてしまう。コンテンツプロバイダーには、キャリアと仲良くなるか、メガヒットを飛ばして通信事業者から一目置かれるようになるかの、二者択一の道しかない。


 こうした状況に風穴を開けようと、韓国ではグーグルより圧倒的な人気と影響力を持つポータルのNAVERが自社のコンテンツを携帯電話から自由に利用できるようにするため、通信事業者に携帯電話網を開放するよう要求している。しかし、通信事業者側は、この要求に応じない。「おいしい既得権」はそう簡単に捨てられないというわけだ。


 韓国の通信事業者が、アンドロイドに対応しない理由はもう一つある。それは、韓国政府が推進してきた「WIPI」という韓国式標準プラットホーム戦略との関係だ。政府主導で高い費用を払ってWIPIを開発し、すべての携帯端末はこれを義務的に登載している。これにより携帯電話の端末価格が高くなり、海外メーカーが携帯電話を韓国で販売することも難しくしている。グーグルのアンドロイドを韓国で提供することは、国家施策であるWIPIを否定することになる。ただし、海外向け端末ならば話は別。端末ベンダーのサムスン電子やLG電子は、海外輸出向け端末のためにグーグル同盟に参加し、高いOS利用料を支払わずに販売できる端末の開発を目指している。


 グーグルにしても何にしても、海の向こうの話で終わらないのがITの世界。韓国でもグーグルに刺激を受けて、モバイル鎖国がなくなることを期待している。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン  
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韓国有名女優の自殺ショック・なぜ悪質書き込みは止まないのか

こんなことが起きるとは、夢にも思わなかった。20年間もトップスタだった韓の人女優、真実(チェジンシル)さんの今月2日の自殺を受け、韓ではブログやネット上のコメント欄に悲しみのメッセジがあふれた。ネットでの質な書きみにんでいたことが一因とされるだけに、ネット規制化の動きが加速している。


 


 


■後を絶たない芸能人の自殺


 


 韓ではネット上の質でしつこいコメント(「プル」という)にまされ、自殺する芸能人が後を絶たない。つい9月にも、おおらかなキャラクタで人だったアンジェファンさんが自殺した。借金が原因とされているが、お笑いタレントである妻のラジオでの言がネット上で批判の渦にまれ、ジェファンさんの経営する社の不買運動にまで展し、経済的に行き詰ったあげくの自殺だったという。


 


 そして、「はジェファンさんにお金を貸したのが今回自殺した女優のジンシルさんで、借金を巡るトラブルがあった」といううわさがネット上で流れたのだ。このデマはネットのあちこちに載され、さらにとんでもない方向へ膨れ上がった。根も葉もないことが「友達の友達が聞いた話」と脚色され、マスコミも「ネットでこんな噂ががっている」とこぞって報道した。


 


 ジンシルさんはデマを流した人を捕まえてほしいと警察に査を依し、証券社の女性社員が捕まった。しかし、うわさがデマだったことが証明された後もネットの書きみはまらず、ジェファンさん、そして日後にジンシルさんが相次いで亡くなった。ジンシルさんは「この世はみんなひどい」などと書いたメモをしていた。彼女の自殺をえるすべての記事はコメントを書きめないように設定されたが、もう取り返しはつかない。


 


 


■「サイバ侮辱罪」討へ


 


 


 


  


の人女優だった真実(チェジンシル)さん〔共同〕


 


 


 この事件のあと、党ハンナラ党は早速、ネット規制化のための法案を持ち出した。ハンナラ党はこの法案に「チェジンシル法」という名前をつけようとして遺族の反で見送ったが、ネットへの書きみにする規制化は以前から討が進められており、今回の一件で議論が加速すると見られている。


 


 この法案には、サイバ暴力に対処するための名制度のさらなる化や、誰が見ても質な誹謗中傷とわかる書きみについては非親告罪を適用し、告がなくても警察または察が査できるようにする「サイバ侮辱罪」などが盛りまれている。


 


 現在も「情報通信網利用促進及び情報保護にする法律」によるサイバ誉毀損罪と、「刑法」の侮辱罪を適用して、質な書きみを罰することはできるが、同の事件の抑止果は十分でなかった。というのも、他人から見れば些細なことでも侮辱と感じる人もいるわけで、罰の基準が曖昧にならざるを得なかったからだ。量刑は7年以下の懲役となっているが、際には510万円ほどの罰金で終わることがほとんどだ。


 


 


 


 サイバ侮辱罪は、質な書きみを非親告罪にすることで規制を化するという。しかし、どこまでが表現の自由で、どこからが侮辱にてはまるのか、それを誰がどのような基準で判するのかという課題はされている。この課題をり越えない限り「政府のに入らないことを書くと侮辱罪で捕まるといった事態を招くのではないか」という反論はくだろう。


 


 それでも、党の意志は固い。被害者が査を依しないからといって書きみが削除されないままれば、それがいつの間にか世論のように受け止められ、被害が大きくなる。徹底的に取り締まり、もっとしい罰をするべきだと主張している。


 


 


■ポタルへの書きみの影響力


 


 サイト運者の責任を大しようとする動きもある。書きめる場所を利目的で提供しているからには、示板やコメントをしっかり管理する義務もあるとの立場で、プロバイダ免責を最小限に抑えようとしたり、ポタルサイトに言論機としての責任を負わせたりする方向へ議論が進められている。


 


 韓質な書きみは匿名サイトや特別なサイトに集まるのではなく、ポタルサイトと、プロフィルペジの「HOMPY(ホンピ)」に集中している。老若男女誰もが訪問し13000万ペジビュを超えるポタルサイト「NAVER」などのニュス記事のすぐ下にコメントが書きまれるため、ポタル側が積極的に対処しない限り、全民に「生中」されることになる。


 


 ジンシルさんは、自分にする心ないコメントが子供たちの目に入るのではないかということを、何よりも心配していたという。自分のインタビュ記事の下にずらっと1000件以上もコメントが並び、記事とともに質なコメントもネット上にがっていく。ネットの書きみも問題だが、それを勝手に載して批判を再生産するマスコミも反省すべきではないかというが上がっている。


 


 韓インタネット振興院の「2008年インタネット利用態調査」によると、韓では人口の77.1%、1030代では9899.9%がインタネットを利用し、そのうち72.8%がインタネットで新聞をんでいる。インタネットで新聞をむということは、記事の下にあるコメントも目にするということである。人口4800万人のうち、約2700万人が質コメントにれることになる。攻される立場からすれば「全民が私を攻している」と受け止めてしまうのも無理はない。


 


 ポタルサイトDAUMでは、1日に何十件も書きみをけ、自分の意見が世論であるかのように見せようとするユが多い。10%のユが全コメントの80%を書きんでいたというリサ社のリポトを踏まえ、1人1日20件までしか書きめないようルルをえた。


 


名制でも質コメントが減らない理由


 


 


 



 


今でもファンの訪問が後をたないチェジンシルさんのHOMPY


 


 


 韓では名を確認しないと何も書きめない仕組みになってからも、サイバ誉毀損のけ出件は減るどころかえるばかり。2005年に3662件、2006年に4005件、2007年に4856件と着に伸びている。名制度だけではネット上の質な書きみによる攻を防げないというのが、韓を見ればよく分かる。


 


 なぜ、質な書きみはここまでくのだろうか。「名制度とはいえIDを使って書きめるので、ユ同士では匿名とわらないのだろう」という分析もあれば、「韓人は自己主張がいため、相手を傷つけても言いたいことをはっきり言う態度はわらない」という見方もある。いずれにしても、烈な罰規定がない限り果がないというのが現なのかもしれない。


 


 


 


 リアルメという調査社が全700人を象に電話調査を行った結果では、サイバ侮辱罪の導入は55%が、インタネット名制度の化は63.1%が成している。反する側の意見は予想通り、「表現の自由がなくなる」というものだ。「ネット上での攻で自殺がいたのはとても悲しいことだが、それを理由に政府がネットを封じめようとしている」と反している。


 


 反意見が根いのは、サイバ侮辱罪導入のタイミングが微妙だからという理由もある。以前も書いたように、4月から7月まで全いた反政府デモがきっかけとなり、オンラインコミュニティ示板の書きみにむ政府がネットの規制化を打ち出していたところだったからだ。「自殺を前面に出して、ここぞとばかり規制化法案を通そうとしているのではないか」という反論が登場してもおかしくはないタイミングだったのだ。


 


 


■自作用はくのか


 


 注目すべきことは、ジンシルさんの自殺をきっかけに、ネットに質なコメントを書きんで自分のストレスを散したり、鬱憤を晴らしたりしていた人たちが、ポタルサイトや彼女のHOMPYに「本に申しなかった」と反省の言葉をしていることだ。また、ネットの書きみのスタイルにも化が見られるようになった。とにかく相手を褒めながらチクリと批判するという、相手の意見に配慮した書きぶりである。自作用がきだしたといえるかもしれない。


 


 サイバ侮辱罪の議論は今後もく。1日訪問者30万人以上のポタルサイトだけに適用されていた名制度を10万人以上のサイトにも大する、IDではなく名を表示させる、といった情報通信法改正案は11月にも国会を通過し、導入される見みである。


 


 ジンシルさんの自殺は泥沼態の韓ネット社を象する事件となった。そんな存在にならなくてもよかったのに。母親として娘として女優として、もっと長く私達のそばにいてくれてもよかったのに。ご冥福をお祈りします。


 


 


 – 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  
2008年10月14日
 


韓国 モバイル液晶の出荷3億台突破

三星電子、ノト向けワイド液晶開


 




【ソウル】三星電子はノトパソコン向け液晶プレミアム製品として169比のワイド液晶とアクティブLEDバックライトを搭載した液晶を開した。



 今回開
された169比の16.0インチと18.4インチの液晶がノトパソコンに搭載されれば、ハイビジョンコンテンツをより一層果的にしめるようになる。


 


 WindowsVistaの発売と無線LANインフラの達に伴い、最近のノトパソコンはエンタテインメント目的の利用が急しているため169比が映像コンテンツを最も果的に活用できるという点から、需要が大している。ブルレイやHD DVD、ゲム、映鑑賞、デジタルTVなどが169比で製作されているからでもある。


 


 三星電子はこのような傾向にいち早く対応するため、同社自のASG(Amorphous Silicon Gate)と色再現の技術力を土台に、プレミアムノトパソコン市場を狙った169比液晶を開した。


 


 16.0インチハイビジョン液晶では、同じ169比の映像を出力した際、存の1610の15.4インチ液晶よりも14%大された映像を鑑賞できる。それだけではなく、一般的に40-50%水準にすぎないノトパソコン向け液晶の色再現性を各最大90%まで引き上げて、液晶TVに次ぐ豊富なカラを表現できる長所もある。


 


 このほか、これら液晶製品は800:1明暗比、8msの答速度、26万2144色などの機能を揃えている。


 


 三星電子はまたホワイトアクティブLEDバックライト技術を適用した15.4インチ液晶を開し、超低消費電力にスリムなデザインを適用させた製品を公開し、ノトパソコンの使用可能時間を格段に高めている。


 


 三星電子の中小型(モバイル用)液晶は事業開始から6年を迎え、韓では初めて累計出荷3億台を突破した。日本企業より10年以上く中小型液晶事業を始めたが、6年という短い期間で急成長を遂げ、市場をリドするようになったと自負している。



趙章恩(チョウ
チャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2007年11月12日 vol.1211 載] Link


 


 

韓国半導体市場 紙のように薄いディスプレイ

三星SDIがAMOLED量産を開始



月間150万台規模は世界初


 


 


 【ソウル】三星SDIが、AMOLED(アクティブマトリックス型有機光ダイオド)量産体制に突入、「夢のディスプレイ」時代を切り開いた。AMOLEDは液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマディスプレイ(PDP)とは違い、厚さが紙のように薄く消費電力が少ない。しかも自然色を完璧に表現してくれるため、次世代ディスプレイとして脚光を浴びている。三星SDIによる月間150万台規模の量産化は世界初となる。


 


 三星SDIはソウルから2時間ほど離れた天安(チョナン)事業場A1ラインで、9月から月150万台規模のAMOLEDの量産をスタトさせた。このA1ラインを通じて生産されるAMOLEDは、2.0、2.2、2.4、2.6、2.8インチなど携電話と小型デジタル情報機器向け製品。LG電子などが月10万台程度を生産しているが、今回のように大規模生産を始めたのは三星SDIが初めて。


 


 同社ディスプレイ部門のキムジェウク部門長は「2005年11月から4775億ウォンを投じて天安に4世代LTPS(低ポリシリコン)全面光方式で建設したA1ラインで、07年9月から730×920mmのガラス基盤を使って2.0インチのAMOLED生産を始めた。技術的に優位性のあるモバイル市場をまずは開拓し、ロドマップに合わせてTV分野に大する」と表した。大手携電話ベンダが年AMOLEDをメインディスプレイに採した携電話端末を3─4種ほど発売するため、商用化製品も相次ぐ見通しだ。


 


 生産が受注に追いつかないため、三星SDIはA1ラインの追加設投資も行う考えで、08年までに現在の2倍となる月産300万台、09年には5倍の750万台の量産化を目指す。07年には携電話とMP3プレ向けの2インチ台、08年には3.0─7.0インチ級の携端末用を、また09年にはノPCTV用の10─30インチのAMOLEDを発売していく計だ。


 


 同社は三星電子をはじめ日本、ヨロッパのメジャ電話ベンダAMOLED供給契約を結び、事業の大を推し進めている。現在、全り上げの34%を占めるブラウン管(CRT)の割合を2010年には14%まで減らし、その代わりにAMOLEDのり上げを20%まで引き上げる事業構造換をる計だ。


 


 LGフィリップスLCDとソニが競合していたAMOLED市場に、三星SDIが参戦して技術競も激しさをしている。ソニ07年末に11インチAMOLED TVを発売して市場をリドする略を推し進め、LG電子からAMOLED事業をり受けて市場に進入することになったLGフィリップスLCDは攻的なマケティングを示唆する。これら競合にして、00年から人材を積極的に確保し究所にLTPSパイロットラインを構築するなど連技術特許だけで国内2460件、海外420件と世界最大の特許を確保している三星SDIは「17インチまでのAMOLED TVを開発済みだ。ソニと比べて、技術は1年ほど先行している」と調している。


 


 調査社のディスプレイサチ社は07年のAMOLED需要を700万台とみており、2011年には1億1900万台に達し、年平均103%以上の成長を遂げると予測している。



趙章恩(チョウ
チャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2007年11月5日 vol.1210 載]Link


 


 

第18回:『太王四神記』のストーリーがわからない人のために 7

【第十八回】

『太王四神記』のストーリーがわからない人のために 7







自分の運命に気付いたスジニ



我らの「ペハ」ことヨン様は、ニューヨークでひとり暮らしを満喫? かと思いきや、「LAのコリアンタウンで目撃しました!」という情報がどんどんネットに投稿されていました。「美容院にいた(?)」、「皮膚科にいた(?)」などの出没情報が寄せられていますが、LAにいる知人と会ったり、楽しい時間をお過ごしになったのは確かなようです。またもや妄想モードですが、異国の地でヨン様とバッタリ! なんてことになったら、あ~私は自信がありません。間違いなく、その場で何も言えず失神です。^^


今日はスジニ役で今や韓国で最も輝いている期待の星となった、イ・ジアさんのニュースから。


『太王四神記』で女優デビューしたなんて信じられないほど安定した演技を見せてくれた、ジアさん。もうキム監督ったら、どこからこんなすごい新人を見つけたのかしらと、生意気にも感嘆するばかりです。グラフィックデザインを勉強していた学生だったのに、初のドラマ出演でいきなり準主役を勝ち得たシンデレラガールと見られがちですが、30回のオーディションを勝ち抜いてきただけに、タフな面もあります。厳冬の中、セオを演じるため薄い衣装一枚で山を走り回り、馬に蹴られ、蜂に刺され、それでも撮影を休むことのなかった根性の持ち主ですよ。そのタフさは、2008年秋公開予定の作品でも活かされています。


次回作はイ・ジアさんにとっては2度目のドラマ出演で、もちろん主役。日本の『のだめカンタービレ』とよく似たオーケストラと音楽を軸にしたドラマで、その名も『ベートーベンバイラス(ベートーベンウィルス)』。イ・ジアさんは天才的なバイオリニストの役なのですが、このドラマの出演が決まるまで、バイオリンに触ったことすらなかったといいます。なのに!! なんと!! 最初の撮影で、プロ並の腕前でベートーベンの「ロマンス」を淡々と弾き、監督とスタッフなど、その場にいた人全員の度肝を抜かせたそうです。プレミアムイベントで大阪に来ているあいだも、バイオリンを離さず練習を続けていたそうで、一度やると決めたことは、何がなんでもやってみせるという精神の持ち主。やっぱり凡人ではないのですね・・・。


さてさて、ついに今回のストーリー紹介はあの名場面! イ・ジアさんが感情を抑えきれず涙を流しすぎてNGになってしまったという、19話のあのシーンをご紹介します。


スジニがチョロと一緒にキハを訪ね、キハがチョロに火を放ち、苦しむチョロを目にしたスジニがチョロの胸に手を当てると火が消えました。スジニは正気を失い、刀に火をつけてキハを攻撃しました。その瞬間、キハのお腹の中にいた赤ん坊の力で、スジニは吹き飛ばされ、気を失ってしまいます。その衝撃でキハは火天会に操られるようになる前の記憶が蘇り、スジニが妹であることを自覚しましたね。


そのあいだタムドクは、ホゲが目の色を変えて神物を探すあまり、善良な村人を次々に虐殺した契丹の地(ゴラン、高句麗とはまた違う民族が住む中国寄りの場所)へ行き、兄弟国になるためのプレゼントを渡すべく遠征に出かけようとします。ホゲの父であるヨン・ガリョは、タムドクが契丹と手を結べば、ホゲも彼について行った4万人の兵士も見殺しにされるかもしれないと手紙を送ります(でも本当はホゲを助けるためなのに……)。


ところで、スジニはその後ずっと気を失ったままでした。セオがそうだったように、怒りのため自分を抑えきれなくなったのです。眠りから覚めたスジニは言います。


「覚えてはいるんです。私が何をしたのか。でも自分で自分を抑えることができなかったんです。ただ、自分の意思とは無関係に怒り狂い、火の玉を消して、人を殴って・・・そして殺そうと襲いかかって。こういうことでしょ? 朱雀の主人が正気を失うって、こういうことなのでしょ?つまりは・・私が朱雀の主人だっていうことだよね。参ったな、もう。これ、やらなくちゃいけないのかな? 私、こんなのやりたくないって言ったらダメなのかな?」。


「昔の記録によると、朱雀の主人が正気を失ってチュシンの王を殺そうとしたんだってね。だから、私がいつまた正気を失うかわからないし、この世を燃やしてしまうかもしれないし、それで王様の手で殺されるかもしれないんだよね」。


「最後に一度だけ会わせて。本当にもう一度だけ。一度だけならいいでしょう?師匠が私を殺すことなんてできないじゃない。だって師匠が自分の手で私を殺せば、師匠は一生泣いて暮らすから。私を赤ちゃんの頃から育てて、汚いおむつも取り替えてくれたのに、今、私が知っていることもすべて師匠が教えてくれたことなのに・・・恩をあだで返すわけにはいかないよ。師匠、私、どうも師匠に負った借金、返せそうにないよ。許してね」……。








    あの名場面をじっくり噛みしめましょう!



    涙を浮かべたスジニの白い顔、小さい肩、強がっているけど心細くて、すがりつきたいような気持ちをかろうじて押し殺しているあの表情を見ると、「なんでスジニが黒朱雀なの!!」と、こっちが暴走したくなります。スジニなら、黒朱雀だとしても運命を変えられるはずですよね。


    火を使ったことは覚えているものの、怒りでそれを抑えることができなかったということは、やはりスジニは黒朱雀だったのです。いつ爆発して、この世を火の海にしてしまうかわからない。そうなったら王様の手で殺されるかもしれない・・・その前に黒朱雀になったら、父のような師匠であるヒョンゴが自分を殺すことになっている。そんな一生立ち直れない傷を師匠に負わせたくない。だから自分の足でここを出て行く。好きで好きでしょうがないタムドクの手で殺されるしかない運命だなんて……その時スジニは、どういう思いだったのでしょう。


    スジニはコムル村の元老達に、ひとりで遠くへ立ち去ると申し出ます。最後の頼みとして、自分を助けるためにケガをしたチョロを必ず生き返らせてくださいとお願いします。面倒見がいいのも大地の母、朱雀の性格なのです。


    チンダルレ(韓国の山でしか咲かないツツジの一種。春になると、葉より先に花が咲きます)のようなきれいなピンク色の服を着たスジニは、最後にタムドクに会いに行きます。あ~もう、このシーンを思い出すだけで涙が・・・。


    恥ずかしそうに、そ~っと部屋に入るスジニ。鎧を着ようとしているタムドクに、もじもじと話しかけます。


    「私がやっちゃいけません?」、「何だ、お前」、「何がですか?」、「何をひろって着てるんだ。どこ行くんだ。今度はちゃんとやれよ。前みたいに穴一個抜けたまま縛ったりするな。それに、どこをそんなにほっつき歩いているんだ。うしろにピッタリくっついているのが見えないから、気になるじゃないか。コムル村に何かあったのか? 先生たちが昨日の夜、急いで出て行ったけど。喋れよ」、「何をですか?」、「怪しいだろう。お前が静かだからさ。何かしでかしたのか?」、「ちょっと待って。ちょっとだけ、このままいてください。考えごとしているんです」、「お前泣いているのか? 王様のうしろから抱きつくヤツがいるか? 顔を見せろ」、「私まだ酔いがさめなくて。今度の酒は飲むと泣くって言ってたけど、本当だ・・・。これ(タムドクが託した母の遺品、香水)を返しに来たんです。いつか貸してくださったもの。返せっておっしゃらないから、ずっと持ってました。戦でも傷が付かないようにすっごく気を使ったんですよ。きれいなままでしょう? ・・・私も一度はこういうことが聞きたかったんです。お前もちょっとはきれいなところがあるんだねって。それでこんな服を着てきたんです。私もこういう服を着れば、少しはきれいに見えるんじゃないかって。どうせなら、こういう姿で覚えていてもらいたくて。あ~恥ずかしい。じゃ、これで」、「何を覚えてもらいたいんだ。話したいことがあるならちゃんと言え」、「酔っぱらいがどうやってちゃんと話せますか」、「お前は元々きれいだ。こんな服と関係なく、お前がきれいなんだ。気がすんだか?」、「あとで変なこと言わないでくださいよ」、「こんなことは二度言えない」、「それじゃ。行かせてください」、「早く酔いをさまして遅れずに来い。すぐ訓練が始まる。弓手部隊員がみんなお前を待っているぞ」、「わかりました・・・イムグムニム(王様)、イムグムニムの背中から、すっごくいい匂いがするんです。知らなかったでしょう?」。


    冗談っぽく、泣き笑いをしながら部屋を出てきたところに、ヒョンゴが立っていました。顔をぐちゃぐちゃにして、涙をこらえてヒョンゴは言います。「ノ、ウッキョ」(お前、笑えるぞ、おかしいぞ、という意味)。


    きれいな姿を見せたかった。酔っ払ったふりをして、タムドクをぎゅっと抱きしめて、息をいっぱい吸い込んで、自分の全身全霊をかけてタムドクの匂いを吹き込んで、その思い出だけで一生、生きていける……スジニはそう覚悟したのですね。男勝りでツンツンしているように見えて、実は誰よりも繊細だったんだ、スジニ。それを忠実に演じてくれたイ・ジアさんもすごい!








      今後は変化する衣装にも注目!



      私はこのシーンが大好きで、何度も何度も繰り返し観ては泣いて、観ては泣いて・・・みなさんも、ぜひDVDで観てじっくり噛みしめてくださいね。思いっきり泣くのもストレス解消にはいいそうですよ。DVDはニッコリアストアでも販売中です。


      この場面では「きれい」という表現として「イェプダ」、「アルムダプダ」ではなく、古風な「ゴプダ」という言葉が使われています。「ノド チョグムン ゴプグナ(お前も、ちょっとはきれいなところがあるんだ)」、「ノン ウォンレ ゴワ(お前は元々きれいだ)」という感じで使われました。


      「ゴプダ」はなんというか、ずば抜けて美しいというよりは、柔らかくてやさしくて、清楚で清潔感があって澄んでいて……といったいろんな意味が込められた「きれい」なんです。だから、とても心にぐっと来るセリフなんです。スジニと会えるのがこれで最後なんて夢にも思っていないタムドク。いつも手を伸ばせば届く場所……。昔キハに、「振り返ったら見える場所にいてほしい」と頼んだときのように、今はスジニが視界の中にいないと気になってしまうのに、それが愛だとまだ気付かないのか、それとも気付かないふりをしているのか・・・。


      一方、「もうどうなっちゃたの~~~」と突っ込まずにはいられないホゲは、ついにパソンの兄の居場所を突き止め、神物を手に入れます。


      タムドクと太王軍は、契丹の村から村へとゆっくり移動します。ホゲが無残に殺した村人の死体を火葬し(中には赤ん坊も・・・)、生き残った家畜の世話をしながら、契丹軍に見せつけるかのように無防備な姿をさらしながら移動します。


      しかし偵察隊が契丹軍に襲撃され全滅、かろうじて生き残ったひとりが、タムドクに契丹軍がどんどん勢力を増やしているという知らせをもたらしました。戦争だけはしたくなかったのに、太王軍と契丹軍の戦争が始まるのでしょうか! またもや、どうなるの~~。


      ストーリーからは外れますが、ひとつ気になることが……。国内城に戻ったころからでしょうか、タムドクの衣装の雰囲気が変わっていませんか? 太子から王になったので当然といえば当然ですが、前はしなやかな印象のデザインやカラーだったのに、チョロと一緒に国内城に戻り王様になってからは、すごくしっかりした仕立ての衣装で登場します。


      契丹に向かい、出発してからは鎧のデザインも変化がありました。胸の辺りに王の象徴であるボンファン(鳳凰)が描かれた鎧を着ています。コ・ウチュン将軍の胸にあった「井」マークもなくなっていますし。これにも何か深い意味があるのでしょうか? それとも考えすぎ?


      次回もお楽しみに!



       – BY  趙章恩

      Original column
      http://ni-korea.jp/entertainment/essay2/index.php?id=18

      五感を刺激する電子ブック、デジタル教科書で開花するか

      2013年から韓国全土の初中高等学校では、「デジタル教科書」が使われる。

       教育人的資源部(韓国の文部科学省)は、2008年から2013年にかけて、全国各地から「デジタル教科書研究学校」を選定し、デジタル教科書を使った授業をモデルとして始める。2011年までは総額660億ウォン(約79億円)の予算をかけてデジタル教科書で授業を行う学校を100校にまで増やし、その後2013年にはすべての学校にデジタル教科書を導入する計画だ。


       学生にはタブレットPCと、それを操作するための専用のペンを配り、教室には先端の電子黒板が設置される。タブレットPC一台で教科書や参考書、ドリル、辞書、動画、アニメーション、仮想現実などを利用して授業を行うし、当然テストもタブレットPCで行う。こうしたデジタル化した授業を行うことで、自分のレベルに合った個別授業の実施、低所得層の教育格差の解消、移動通信や電子本関連産業の活性化、ゲームと映画に偏りすぎているデジタルコンテンツ市場の多変化――などが期待されている。


       デジタル教科書を導入するに当たっては当然問題がある。例えば、マウスをクリックばかりしていると筆記能力が落ちるのは時間の問題であるとか、学生の健康を損ねる可能性が高いなど、デジタル教科書が持つマイナスの部分も見逃さないよう一部の人は要求している。これらももちろん問題だが、実はもっと大きな問題があるといわれている。それは、技術でもなければ教育でもない。教師に問題があるというのだ。子供たちはすでにパソコンに慣れているのだが、教師はデジタルに慣れておらず、“アナログ”な教師をデジタル化する研修だけで莫大な予算が必要とされているというわけだ。


       このようなデジタル教科書の研修を兼ねた、電子書籍の大衆化を目的とする電子出版展示会が11月23日に開かれた。そこで話題になったのは、光州(クァンジュ)科学技術院文化コンテンツ技術研究所が開発した次世代電子ブック「デジログブック」。


       韓国初というこの電子ブックは、仮想現実(Virtual Reality)と対となる概念である、拡大現実(AR:Augmented Reality)を基盤として設計された「実感相互作用型ユビキタスブック」という、とっても難しい名前を持っている。3Dを利用しつつも、本に書いてあることについて手で触れたり、においを嗅いだり、音を聞いたりしながら読めるというように、電子ブックの使いやすさと、紙の書籍のアナログ的感性を合体させた感じの新しい概念の電子ブックである。3Dのバーチャルリアリティをより現実的に再現したものとでも言ったところだろうか。例えば、韓国の美しい鐘を紹介しているなら、実際の模型を3次元モデルで見ながら音も聞けるし、花の説明が書いてある本なら、花の香りがしたり花びらが立体的に揺れる姿が見えたりする。


       デジログブックは、教育と娯楽を同時に提供するエデュテイメント分野はもちろん、広告や販売促進など多様な分野に応用できるものと見られている。デジログブックは今後3年間、文化コンテンツ振興院から7億5000万ウォン(9000万円)の支援を受けて、商用化を目指すことになる。

      電子ブックやディスプレイに関しては別の展示会もあった。11月29日から12月1日まで情報通信部(韓国の総務省のような中央省庁)の主催で開催された「2007次世代コンピューティング産業展示会」では、着ているだけでその人の健康状態をチェックしてくれる「バイオシャツ」の技術をはじめとする6つの次世代コンピューティングの核心部分と言える技術をETRI(韓国電子通信研究院)が展示した。この中でも注目されたのがフレキシブル(Flexible)ディスプレイ。電子ブックの基礎となる技術でもある。

       大手企業のLGフィリップスは、液晶分野でフレキシブルディスプレイを次世代の成長分野として選定し、早期商用化に向け研究を急いでいる。フレキシブルディスプレイは丸めたり曲げたりできる液晶。基板が薄くて軽く、しかも壊れないという特性を持っている。同社はフレキシブルディスプレイが電子ブックや、リアルタイムで中身を確認できるスマートカードなどに限らず、テレビ、ノートパソコン、携帯電話などすべてのディスプレイが必要な製品に適用できると期待している。同社が最近開発したAMOLED(アクティブ・マトリクス型有機ELディスプレイ)を利用した15型フレキシブルディスプレイは商用化を目前に控えている。加工に320度以上の高温が必要だった製造工程を150度以下に下げる技術を開発し、生産単価を劇的に減らせることに成功した。14.1型で折り曲げられるカラー電子ペーパー型の電子ブックの試作品を年内に商用化するのに注力している。


       三星電子も負けてはいない。同社は2007年5月に米国で開催された「国際情報ディスプレイ学会および展示会」(The Society for Information Display;SID)で世界最大規模の40型白黒電子ペーパーとA4用紙サイズのカラー電子ペーパーを初めて公開した。その後、8月には解像度を大幅に高めた14.3型の白黒電子ペーパーも公開された。これはQXGA(2048×1536)クラスの解像度を持ち、既存の白黒電子ペーパーよりも解像度を3倍以上に高めたもの。また既存製品の最も大きな問題点と指摘されていた壊れやすいという点を大幅に改善した。厚さ0.3!)、重さ20g以下で半径15!)まで曲げられ、紙のようにどの角度からもでも見やすく、180度の広視野角を実現した。


       市場調査専門機関のディスプレイサーチは、300万~500万ドル程度だった今年のフレキシブルディスプレイの市場規模が、2010年には7億6600万ドルにまで拡大すると予想している。


       デジタル教科書という目に見える目標ができたことで、韓国でのディスプレイや電子ペーパーの開発が活気を帯びるようになった。教科書という形でさまざまな技術が一つにまとまっていくのを眺めるのも楽しいものだ。



      (趙 章恩=ITジャーナリスト)

      日経パソコン
      2007年12月5日 

      -Original column
      http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20071205/288747/

      大手ポータルが注目するマッシュアップは大きなうねりを巻き起こすか

      韓国で最王手のポータルサイトであるNAVERと、2位のDAUMがタッグを組んだ。Web開発の人材を確保するという共同の目的のためだ。そこでのキーワードは「マッシュアップ」である。

       NAVERとDAUMは、Web開発の人材確保、マッシュアップのベースとなるWeb APIの利用拡大、Web業界の発展などを目的に「2008大韓民国マッシュアップ競進大会」を2008年2月に共同で開催する。この大会には、Yahoo! Koreaや韓国マイクロソフトなどといった、韓国の名だたるインターネット企業も参加する。大会入賞者には賞金と商品はもちろん、NAVERやDAUM、韓国マイクロソフトなど大会をサポートする企業が採用する際に“優遇”されるという特典付き。就職難で就職環境が厳しい韓国では見逃せない大会でもある。


       マッシュアップとは、企業などが提供しているさまざまなサービスやコンテンツを組み合わせて、まったく新しいサービスやコンテンツを生み出すことだ。米国では、GoogleやYahoo!、MSN、Amazon、eBayといった代表的なサイトがマッシュアップを実現するために必要なWeb APIという仕組みを公開しており、個人や企業がそれを使ってマッシュアップサイトを作れるようにしている。Web APIとは、Webの技術を使って、サイトから必要な情報を簡単に取得する仕組みのことだ。すでに、Google Mapsを利用した不動産サイトや、UFOを見かけた地点をマーキングした地図サイトなど、数百を超えるマッシュアップサイトが生まれている。


       とまあ、これだけだと具体的にイメージしにくいかもしれないので、1回目の大韓民国マッシュアップ競進大会で大賞を受賞したマッシュアップサイトを簡単に紹介してみたい。それは、「英作文お助けサイト」。英作文をして「検査」ボタンをクリックすると、韓国グーグルが公開しているWeb APIを使って、その文章がどれほど頻繁に使われている表現なのかを判断し、英作文の妥当性を評価してくれる。また、NAVERとDAUMの辞書用のWeb APIを利用した、単語や慣用句の検索機能を備えている。英作文に必要な機能がすべて一つになった実用性の高いマッシュアップサイトである(詳しくはhttp://mashupkorea.com/gallery.htmlで見られます。ただし韓国語のみです!)。来年の第2回目では、韓国内だけでなく海外で公開されているWeb APIも利用できるように条件が緩和されたことから、参加者の増加はもちろん、より多様で創意的なマッシュアップが登場すると期待されている。

      NAVERとDAUMのマッシュアップへの力の入れようは相当なもの。両社は11月29日に開催される「SOFTEXPO」でマッシュアップに関する相談受け付けや情報を提供するためのブースを運営するし、続く30日にはマッシュアップに関する講演を中心にした「マッシュアップコンファレンス」も開催する。年が明けて1月には「マッシュアップキャンプ」を実施し、実習の機会をユーザーに提供するという。NAVERは韓国で最初にWeb APIを提供した企業だし、DAUMは2007年10月にWeb APIを利用したマッシュアップサービスの企画を課題にアイデアを公募して、その結果を元にインターンとして採用する学生を選抜したこともある。


       NAVERはマッシュアップに力を入れる理由をこう話す。「Web APIの公開で得られる新たなビジネスモデルは限りなく多く、新しい市場を形成するようになるだろう。ユーザーがコンテンツとサービスを利用しながら製作にも参加する『参加と共有』の代表的な事例がマッシュアップではないだろうか。NAVERはオープンソースの活性化のために、国内外のオープンソースカンファレンスをサポートしている。マッシュアップ大会が韓国のWebを発展させる代表的なイベントになってくれることを望んでいる。」


       ただし、韓国内で圧倒的に多いのは、Web APIの公開によってシナジー効果を得られることを期待するサイトよりも、技術力と競争力を盗まれたり商業的に悪用されたりするだけなのではないかと心配し、Web APIの公開を拒んでいるサイトの方だ。公開はしていても、1日当たりの利用回数を制限したり、事前に登録した人だけが使えるようにしたり、有料で公開したりするところもある。Web APIの公開に積極的なNAVERでさえも、商用利用を許可していないし、非商用利用の場合も1日当たりのアクセス数を制限しているほか、NAVERのサービスを利用していることを明記しなければならないという条件もある。


       また、Web APIを利用するユーザーの立場から見ると、マッシュアップサイトを作るにはパソコンやWebの知識を持ち合わせていないといけない。それなりのスキルが必要なので、しきいが若干高いのは確かだ。


       このように、賛否両論あるし、使うにはまだ制約があるのも事実だが、ユーザーの立場から見て「これは使えるぞ!」というマッシュアップサイトが米国を始めとして世界中でどんどん生まれていることから、韓国でもユーザーが好きなように応用できる開放型ポータルサービスがどんどん広がっていくと予想されている。また、環境問題を改善するために資源のリサイクル運動が行われているように、開発されたままで埋もれてしまっているWebサイトの価値を再び掘り起こす“Webのリサイクル”にも使える。Webの再誕生とも言えるマッシュアップは、オープンソースと並んでWeb 2.0に新たな風を吹き込みそうだ。



      (趙 章恩=ITジャーナリスト)

      日経パソコン
      2007年11月28日 

      -Original column
      http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20071127/288115/