2023年10月25日、韓国LG Energy Solution(LGエナジーソリューション)は2023年7~9月の決算会見を開催し、売上高は前年同期比7.5%増の8兆2235億ウォン、営業利益は同40.1%増の7312億ウォンと増収増益だった。営業利益にはエネルギー安全保障と気候変動対策のために始まった米国インフレ抑制法(Inflation Reduction Act of 2022:IRA)の税額控除分の2155億ウォンが含まれる。北米工場の生産ライン増加により税額控除額も増えた。受注残高は韓国バッテリー3社の中で初めて500兆ウォンを突破した。
LGエナジーソリューションは2023年6月、ドイツで開催された「 EES EUROPE 2023 」において、同国初となるLFPバッテリー搭載住宅向けESS「enblock E」を公開した。北米市場ではまずNCMバッテリーを搭載した住宅向けESS「enblock S」を発売する。拡張可能なバッテリーモジュールで、ユーザーは1人でも必要な分だけ組み立てられるので、時間と費用を節約できるのが特徴である。
韓国のバッテリー大手であるLG Energy Solution(LGエナジーソリューション)が2023年10月11日に発表した暫定決算によると、2023年7~9月期の営業利益が7312億ウォンとなり、過去最高を更新した。前年同期比で40.1%の増加となる。売上高は8兆2235億ウォンで前年同期比7.5%の増加だったが、前期比では6.3%の減少となり、2022年1~3月期から続いた売上高の記録更新はストップした。それでも2023年1月から9月までの累積売上高(25兆7441億ウォン)と営業利益(1兆8250億ウォン)は過去最高だった2022年の売上高(25兆5986億ウォン)と営業利益(1兆2137億ウォン)を早くも超えた。
2023年10月5日、LGエナジーソリューションはトヨタの北米事業体であるToyota Motor North America(TMNA)と年間20GWh規模のバッテリーモジュール供給長期契約を締結したと発表した。LGエナジーソリューションはミシガン工場に約4兆ウォンを新たに投資して、2025年にトヨタ専用のバッテリーセルとモジュールの生産ラインを新設・稼働、年間20GWh規模を供給する。
LGエナジーソリューションがトヨタとバッテリー供給契約を結んだのは今回が初めてである。これにより、ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)、日産自動車とフランスRenault(ルノー)、韓国・現代自動車、米ゼネラル・モーターズ(GM)と世界トップ5の完成車と全て契約を結ぶことになった。中でもトヨタとの契約は、EV用のバッテリー生産会社との合弁契約を除き、単一供給契約としては最大規模となる。LGエナジーソリューションのミシガン工場で製造したハイニッケルNCMA†パウチセルを搭載したモジュールをToyota Motor Manufacturing Kentucky工場でパックに組み立て、トヨタが北米で生産する新型EVモデルに搭載する。